梓「何、せっかく良い所だったのに(これからが本番だけど)」

憂「もう美味しいお料理は出来たから私も入っていいよね」ヌギィ

梓「返事する前に行動にうつしてる人ってよくいますよね」

唯「憂ぃ、もうご飯できちゃったの? 今日はあずにゃ……旦那様が帰ってきたから豪勢がいいにゃあ」

憂「……了解。とりあえず料理に星を二つ足してミシュランガイドを再現してみる」ピシャ

梓「流石扱いに慣れていらっしゃる」

唯「……にゃ?」

梓「(んもう惚ける仕草も可愛いなああああ)」ゴシュゴシュゴシュ

唯「にゃっ! にゃっ! 鎖骨が抉れて痛いにゃあ!」

梓「……それじゃ、前やりましょっか」ゴクリ

唯「……」ニャクリ

梓「し、失礼します」ストン

梓「(これって男女だったら完全に騎○位の体制だよね……)」

梓「い、いきますよ」コスリコスリ

唯「にゃっ、あっ、うぅん//」


梓「(そんな声で鳴かれたら、私まで飛んじゃいそうに……)」ゴシュシュシュシュ

唯「にゅうう、ふにゃうううん//」

梓「(……けど、むぅぅ、私より凹凸があって胸の下とか全然届かない)」シュッシュ

唯「届かない部分は手でやるといいにゃあ」

梓「その手が有りましたね! 私ウマイこと言っちゃいましたね」

唯「にゃうううん」チラッチラッ

梓「(そんな物干しげな目で見つめられたら)それじゃあ揉みしだきますね」

唯「にぎゃあああああ!」プンスニャ

梓「ああ、ごめんなさい妄想の癖で。それじゃ手先を、ゆっくりと……」

モニュモニュ

唯「にゃぁっふうぅん」クネクネ

梓「(ああどうしよう。触ってる! 下の方だけど触っちゃってる!)」モニュニュ

梓「気持ちいいですかー?」

唯「にゃうにゃう」コクコク

梓「(でも、ッハ、唯にゃんの別のところが汚れてきてる。これもやった方がいいのかな……)」

梓「じゃ、じゃあ下のきちゃなくなってきた方も洗ってあげましょうか//」カアァ

梓「(我慢できなくて自分から言っちゃったよ)」

唯「……にゃ//」コク

梓「えっと、先に目一杯のローショ……じゃなくて石鹸を泡々にして」

梓「それじゃ、いきますよ」ッシュ

ペチャッ クニュ

唯「……ッハァ、ンンッ//」

梓「(猫ちゃん演技は諦めモード!? となるともう完全に体を委ねているということで間違いはない)」クチュチュ

梓「そんな声出すえっちい猫ちゃんがいけないんですよ。もう、我慢できないんですからね」

唯「ニャァフゥン、ンァェッ//」

梓「(やっちゃえ! つっこんじゃえ!)」

ガラッ

憂「この泥棒猫」

梓「デジャブ!?」

憂「アップするのも結構疲れるんだよ」



しょくたく!

梓「ううう、もうちょっとでデリケートゾーンがデンジャラスゾーンに成り代わるところだったのに」

憂「残念でした♪」ニコッ

唯「早くご飯たべよーよー。運動した後は疲れるよぉ」

梓「運動って。あれが平沢家の洗い方だったらいつも通りのことなんですよね」

憂「いつも通りって、何が?」

梓「ホラ、あの、口に出しにくいけど、お互いの体で洗いっこするっていう、アレだよ//」

憂「そんなの一回しかしたことないけど」

梓「一回だけ? それじゃ、えーと」

唯「……テヘッ☆」ペロリ

憂「悪戯猫ちゃんにはお仕置きが必要だよね。ご飯食べ終わってからもう一回お風呂入ろっか」

梓「ちなみにその一回っていうのは?」

唯「高校入学のお祝いに憂から無理矢理洗われたにゃあ」

梓「じゃ、じゃあ今日は私のお泊り記念日でかぁ。ふふふ」

憂「今後の行動次第では血祭り記念日になるかもだから気をつけてね♪」


唯「とりあえず、いっただっきまーす!」

憂梓「いっただっきまーす」

唯「はむっはむぅ」

憂「猫みたいに野性的に貪るお姉ちゃんも可愛い!」ウットリ

梓「全く、そんなことしてたら頬にご飯粒とか……」

唯「んにゃ?」

憂梓「(ご飯粒が本当についてる! ここが私が!)」

ゴチンッ

梓「ちょっと憂。私が先に取ろうとしたんだから」

憂「梓ちゃんこそ後出しジャンケンでしょ。私のレーダーの方が高感度に決まってるもん」

梓「だとしても行動に移すのは私の方が先でしたー。残念でしたー」

憂「何その子供っぽい言い方。パパ役ならもっとしゃきっとしてよね」

梓「憂だってママ役なら素直に引き下がって旦那様に譲るのか筋合いってものでしょ?」

唯「……ペロリ」

憂梓「自分で取っちゃダメ!!」プンスカ


唯「ごめんなさいにゃあ」シュン

梓「うむ。あずにゃん三号の可愛さに免じて許してやろう」

憂「何その三文芝居」

唯「にゃいー」ジロリ

憂「そ、そうねパパ。私もどうかしてたわ」

憂「(今になって設定思い出した癖に馴れ馴れしく権力行使しやがって)」

憂「それより三号って何。お姉ちゃんは唯一無二の存在なのに、それらの格下を行く存在だっていうの。そんなの認めな……」

唯「にゃ!」オテオテ

梓「すっかり忘れてた軽音部での特訓の成果が現れた!?」

憂「!? ね、ねこちゃん。もっと肉球で、こうグイッと押してきてもいいのよ」ハァハァ

唯「にゃううう」シュン

梓「コラ、怖がってるだろ。駄目なことをしたら怒る、これが正しいしつけの方法だ」

憂「(離れさせたいだけなくせに)」


憂「あ、やっぱり餌付けってママがするものだよね。というわけでアーン」

唯「にゃう!」パクリ

梓「ずるいぞ母さん。私だって餌付けしたい」

憂「あら。ロクに家に帰ってこないパパが出来るもんですか、ただ愛撫するだけでお世話も大してしない癖に」

梓「設定付け足すとかずるい!(だったら私だって)」

梓「ママだって夜な夜な誰かを連れ込んでは色恋沙汰に華を咲かせているのに」

憂「あれ、梓ちゃん知ってたの?」

梓「(いきなり素に戻った!? 即興の作り話なんだけど……)」

梓「(うん、まあ、私立探偵にちょっと調べてもらってね。ハッハッハ」

憂「そっかぁ。じゃあ取引場所は変えた方がいいかなぁ。梓ちゃん素直に言ってくれて有難うね」

梓「いやあ、それ位は……、っえ?」

唯「取引って何のことにゃ?」

憂「はーい。猫ちゃんは猫ちゃんらしく成りきろうねー」

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 電波 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 

紬「クソッタレ! アズ公にはバレていやがったのか。ファック!」



しょくご!

唯「にゃお~ん」

梓「唯先輩……」ナデナデ

憂「また素が出てる。後五分たったら私と交替だからね」

梓「分かってる分かってる。あぁ、お腹も一杯だし夢の中にいるようだなぁ」ウットリ

唯「にゃふにゃふ」

梓「ん? テレビが気になるんですか? ええと何々、猫鍋特集、ですって!?」

憂「ちょっと下掃除してくるからねー」タッタッタ

梓「これはチャンス! 無機質な土表に愛らしくくるまる唯にゃんのを見ずしてこの命果たしておくべきか!」

梓「ということで、猫鍋をしましょう」

唯「にゃーん」

梓「でも、普通の鍋に入り切るわけもないし……。うーんうーん」

梓「そうだ! 代わりのアレを使えばいいんだ!」

唯「にゃ?」

憂「ふう、こんなもんかな。時刻はタイムリミット十五秒前、流石私だ」

憂「パパー。交替の時間よー……、ってナニコレ!?」

梓「あ、ママ見てごらん。素晴らしい光景だと思わないか」

憂「これはっ……大量の片栗粉を固めて作られた……」

梓「そう! その名も片栗粉Y(唯先輩)スペシャル土鍋エディションだ!」

唯「にゃうぅん」ゴロゴロ

憂「……冷凍時間も無視して床にこんなに散らかして、梓ちゃん、とうとう私キチャッタよ」

梓「な、何がきたっていうのかな(これは流石にマズかったか!?)」

憂「猫鍋のお姉ちゃんもかわいいいいいいいい、いただきまあす!」ガババァッ

梓「コラァ! 猫は食べるものじゃなくて愛でるものだ!」

梓「と、言いつつも、お邪魔しまーす」コソコソ

唯「にぎゃあ!」

憂「もう私も猫になるぅ。あずにゃん四号でいいや!」

梓「なら一号である私が正妻ということで。ふふふ」

きゃいきゃい きゃいきゃい




よふけ!

憂「猫鍋ごっこしてたら随分と遅くなっちゃったね」

梓「うん。もう精魂使い果たして結構眠い」

唯「にゃぐー」

憂「お姉ちゃんそろそろ猫ちゃんごっこはおしま……いや、まだある」キラリ

梓「何があるっていうの?」

憂「よくテレビでやるよね。同じ餌を持った二人の人間のどっちに猫ちゃんは行くか、って企画」

梓「そいえば、そんな番組見たことあるかも。って憂の考えてることってもしかして」

憂「そう。お姉ちゃんは私と梓ちゃんのどっちを選ぶかっていうことだよ」

梓「これは絶対に負けられない!」

憂「ということでお姉ちゃん。私は自分の部屋に、お姉ちゃんの部屋に梓ちゃんが寝るから」

梓「夜這いを仕掛けたい方の部屋に入って下さいね」

唯「にゃふぅ?」クラクラ

バタン

唯「にゃーうー」パタリ

梓「(唯先輩の部屋に一人きりだぁ。一枚くらいショーツ盗んでもバレないよね)」

梓「(いけないいけない! 今は勝負の最中なんだ。先に気を許した方が負ける!)」


憂「(ふふふ。梓ちゃん見事に引っかかったね、これは私の罠だったんだよ)」

憂「(梓ちゃんはお姉ちゃんの部屋にまだ入ったことがない。つまり私が指示して梓ちゃんに入らせた部屋は、実は私の部屋!)」

憂「(いくらお姉ちゃんといえども自分の部屋を間違えるハズがない。つまり必然的にこちら側に来るッ!)」


チックタック チックタック



唯「ぐーがー」


梓「遅いなぁ、唯先輩まだ悩んでるのかなぁ」

梓「やっぱり向こうの部屋に……、いやいやここは唯先輩の部屋なんだから普通にこっちに来る確立の方が高い」

梓「でも、アレ、何かがこの部屋に足りないような」

梓「あー! ギターがない! 図ったな、憂め」

ガチャリ

梓「コラァ! 騙すなんて卑怯、だ、ぞ?」

唯憂「むにゃむにゃ」クークー

梓「……先に飛び出した憂が力尽きた唯先輩の毛布を買ってでたってことかな」

梓「それじゃ唯先輩の前方は私が遠慮なく」

梓「よいしょ……。へへ、おむねまくらー//」

梓「幸せだなぁ。むにゃむにゃ」

梓「くー」Zzz



よくじつ

唯憂梓「へーくしゅん!」

紬「と、いうわけで三人揃って風邪を引いたから学校は休むそうよ」

律「何でお前がそんなこと知ってるんだよ」

紬「四次元まゆg」

律「いい。聞きたくない」

澪「ふむ。実に面白い」



おわる



最終更新:2010年01月10日 00:18