梓「ひまー」
純「そだね」
梓「なんかすることないの」
純「ごろごろ、とか」
梓「ぐうたら」
純「うん」ごろん
梓「三年寝太郎」
純「梓もおいでー」ごろごろ
梓「……」
純「ほおら」ぎゅ
梓「抱きつくな痴漢」
純「痴漢とな」
梓「暴行犯」
純「暴行!?」
梓「裁判に持ち込んだら純に勝ち目はないよ」
純「そんなにいやなの…」
梓「いや」
純「ひどいなあ」
梓「……離してよ」
純「えー、いや」
梓「怒るよ」
純「だって梓、ほんとはヤじゃないよね」
梓「なに言ってんだコイツ」
純「ほんとに怒った時はもっとケモノみたいにこわいから」
梓「もう!」バシっ
純「怖い」
純「あずさいい匂いするよね」
梓「そうかな」
純「うん、いいなあ。なんかつけてる?」
梓「なにも」
純「シャンプーのにおいかな…」
梓「知らない」
純「梓の体臭かな」
梓「へんたい」
純「え、なんで?」
梓「なんでも」
純「勝手だなあ……」
梓「いいから離れろ」
純「もっとくっついてようよ」
梓「あつ苦しい」
純「ええ、今日涼しいからいいじゃん」
梓「熱いよ」
純「そうかな」
梓「37度くらいある」
純「それは梓の体温でしょ」
純「先輩にはしょっちゅう抱きつかれてるくせに」
梓「……しっと?」
純「ちがう」
梓「違うの?」
純「ちがうよ」
梓「そっか」
純「うん」
梓「……」
純「……(あいかわらず、かわいい胸だなあ)」
梓「なにか余計なこと考えたな」
純「いや、梓の胸が」
梓「てい」
純「いてっ、目をつくな危ない!」
梓「あほ」
純「…あずささー」
梓「なに?」
純「今日はなんで家に来たの」
梓「べつに」
純「ふうん」
梓「ただ風に吹かれて」
純「タンポポの種かお前は」
梓「なんで抱きついてるの?」
純「んー、あったかいから」
梓「熱いってば」
純「ちっちゃい子は体温高いって言うよね」
梓「なにが言いたいの」
純「べつに」
梓「目潰しするよ」
純「やめなさい」
梓「はい」
純「あずさって可愛いよね」
梓「あ?」
純「うわ、かわいくない」
梓「純にそういうこと言われても全然うれしくないから」
純「ふーん」
梓「馬鹿じゃないの」
純「違うけど」
梓「むしろ馬鹿でしょ」
純「ひどくない」
梓「……」
純「(にやけてんじゃん)」
純「」ペロッ
梓「ひゃう!?」
純「どうしたの、梓」
梓「今なんかした!」
純「いや、べつになにも……」
梓「舐めたでしょ!」
純「どうだったかな」
梓「むしろ舐めた!」
純「はい」
梓「あやまれ!」
純「ごめんなさい」
純「あずさー。そんな部屋の隅っこいないでこっちおいでよー」
梓「……」
純「悪かったってばー」
梓「チカヨルナレイプハン」
純「そういうんじゃないんだってー」
梓「……」
純「なんか美味しそうに見えたというか」
梓「あほか」
純「うーん。あずさも私のこと舐めていいからさ、許してよ」
梓「いらないよ」イソイソ
純「(あ、でも来るんだ)」
純「あずさ」
梓「……」
純「あずさ一号」
梓「聞こえてるよ」
純「じゃあ返事してよ」
梓「なに?」
純「最近どう?」
梓「なんだそれ」
純「どう?」
梓「まあまあ、かな」
純「そっかー」
梓「なんじゃそりゃ」
純「へへー」
梓「純は」
純「ん?」
梓「純は最近どう?」
純「私はね」
梓「うん」
純「たのしいよ」
梓「そっか」
純「へへ。憂や梓がいるからね」
梓「そっか」
純「梓がいるからね」
梓「しつこい」
純「……」
梓「……」
純「……」
梓「純?」
純「んあー」
梓「ひょっとして眠いの?」
純「んー」
梓「眠いんだね」
純「ねむくないよお」
梓「うそつき」
純「梓が来てるのに寝ないって」
梓「……」
純「んん」
梓「……」
純「zzz」
梓「ほら見たことか」
純「zzz」
梓「純」
純「zzz」
梓「寝てる?」
純「zzz」
梓「……」
梓「」キョロキョロ
梓「誕生日おめでとう、純」
純「……ぷっ」
梓「!?」
純「…」
梓「純」
純「z…zzz」
梓「起きて、る?」
純「ぷぷぷ」
梓「だ、だましたな!」
純「やーい!」
純「ぶたなくてもいいじゃん」
梓「ふん」
純「痛いなあ」
梓「ばか」
純「あずさー」
梓「……なに」
純「ありがと」
梓「……」
純「よしよし」ナデナデ
梓「にゃー」
おわり
最終更新:2011年04月08日 21:57