梓宅

梓「送っちゃった・・・」ドキドキ

ブーブー

梓「来た!」バッ

梓「『いいよ。梓新しいギター買いたかったんだ?知らなかったよ』」

梓「やった!澪先輩と二人でお出かけだー!」



律宅

律「ふい~。疲れた~!ややこしいことになってきちゃったなあ・・・
  いつまで澪と恋人のふりすればいいのだろうか・・・」

ブブブ ブブブ

律「ムギから電話?もしもし」

紬『もしもしりっちゃん。最近澪ちゃんとどうなの?』

律「どうって・・・?普通だけど」

紬『・・・どこまでいったの?』

律「ぶ!ど、どこまでって・・・別に何もしてないよ」

紬『やっぱり。今日はなんだか二人ぎこちなかったわ』

律「(ギク!)」

紬『きっと付き合い始めでお互いに距離を縮め辛いのね』

律「(あっぶねー。ばれたのかと思った)そ、そうかもな」

紬『私からいい提案があるんだけど、明日は土曜日だから澪ちゃんとデートしてきたらどうでしょう?』

律「デート?」

紬『ええ、恋愛映画とかを観にいくといいと思うわ♪今話題のやつあるでしょ?』

律「そういうのは当日かなり並ばないとチケット買えないんじゃないかな。私そういうのめんどくさいから・・・」

紬『大丈夫。こんなこともあろうかと私の家の者にチケットを2枚、りっちゃんの家のポストに届けさせたわ』

律「・・・ムギはどうしてそこまでして私と澪の仲を深めたいんだ?」

紬『もちろん、二人の友達としてできる限り応援したいからよ♪じゃあ明日、頑張ってね!』

ガチャ プープープー


律「まあチケット貰った以上は断る理由もないよな。
  それに澪となら恋人同士じゃなくても二人で出掛けたりするし
  いつも通りの感じでいいだろ。メールしよ。『明日暇か?映画でも見に行かない?』」

ブーブー

律「『ゴメン!明日用事があるんだ!』・・・なんだよ。」

律「せっかくチケットもらったのにな・・・一人で行くのもちょっとね・・・
  あ!そうだ!唯でも誘ってみるか。なんか前にあの映画を見たいって話してた気がする。
  『唯、明日暇だったら映画見に行かない?○○のチケットが余ってるんだけど』
  送信っと」

ブーブー

律「『行く行く!りっちゃんありがとう!』・・・よかった。明日楽しみだ」

律「『じゃあ明日の14時に映画館の前で!』送信!」

梓「『明日の14時に楽器店の前でお願いします』送信。」


律・梓「明日が楽しみだ・・・今日はもう寝よう」



映画館前

 紬「澪ちゃんとりっちゃんのデート・・・楽しみだわ。ばれないように観察しなくちゃ。ふふふ♪」

律「・・・」キョロキョロ

 紬「まだ来てるのはりっちゃんだけみたいね・・・あら?あれは・・・」

唯「ごめーん!遅れちゃった!」

 紬「唯ちゃん?なんで!?」

律「いいよいいよ。始まるまでまだ結構あるし」

唯「よかった~。あ、りっちゃんお昼食べた?」

律「まだだけど」

唯「あのね、憂にお弁当作ってもらったんだ。りっちゃんの分もあるよ!」

律「おお!マジで!憂ちゃんの料理うまいんだよなー!」

唯「映画始まる前にいっしょに食べよ♪」

律「ありがとう唯!って作ったのは憂いちゃんか」

唯「私だって手伝ったんだよ!」

律「ホントかー?」

唯「りっちゃんひどーい!」

 紬「りっちゃんが浮気するなんて・・・でもこれはこれでアリかも・・・」



楽器店前

澪「ごめん梓。待った?」

梓「いえいえ!私も今来たところです!」

澪「ごめんごめん。じゃあ行こうか
 (律といっしょに映画行けなかったのは残念だけど・・・また今度行けばいいよね。
  せっかく梓が私を頼ってくれてるんだし)」

梓「はい!」

澪「それにしても、私なんかと一緒で良かったの?ギターなら梓の方が詳しいのに」

梓「そ、そんなことないです!そ、それに澪先輩と一緒なら楽しくギターを見れると思って・・・!」

澪「そう?・・・ありがとう」ニコッ

梓「(澪先輩やっぱり優しくてかっこいい・・・)」ドキドキ


映画館場内

律「(始まって30分くらいたつけど・・・思ったより退屈だな。
   ていうか私はそもそも恋愛映画とかあんまり好きじゃないんだよな・・・)」

律「(唯は楽しんでるのかな?)」チラ

唯「」スースー

律「(って寝てるし!)」


1時間半後

律「ふあー。終わったか・・・唯はまだ寝てるのかよ」

唯「」グースピー

律「唯、起きろ。映画終わったぞ」ユサユサ

唯「・・・うーん。うい・・あと5分」

律「・・・」ペシ

唯「いて!あれ?憂じゃな・・・家じゃない!あ、そうか私映画を見に来てたんだ・・・」

律「混乱しすぎ!」


律「まったく。ほとんど寝ちゃってるんだから」

唯「・・・うう」グスッ

律「・・・!え、ちょ、唯泣いてるの?」

唯「だっで・・・ヒック、せっかくりっちゃんにチケットもらったのに・・・私、うええええん」ポロポロ

律「お、おい泣くなって!そんなこと全然気にしてないから!」アタフタ

唯「グスッ・・・ほんと?」

律「本当だよ。だから泣きやんでくれって」

唯「りちゃんんんん!」ガバッ

律「うお!・・・よしよしいい子だ」ナデナデ


 紬「りっちゃんが唯ちゃんを泣かせてさらに抱き合ってる・・・
   これはたまらん・・・じゃなくて浮気確定ね。
   澪ちゃんかわいそう・・・私はどうすれば」

  ※紬に会話は聞こえてません


律「唯、まだ明るいし、どっかでお茶して帰ろうか。」

唯「・・・うん!行く!」パア

律「よし。じゃあそろそろ離れなさい」

唯「あ、ごめん。えへへ」



楽器店前

梓「今日は一緒に来てくれてありがとうございました。いろいろ参考になりました」

澪「役に立ててうれしいよ。それで、買うの?」

梓「いえ・・・考えたんですが結構高いし、しばらくは今のギターで十分かなって。せっかくいろいろ意見もらったのにすいません」

澪「謝ることないよ。自分に合ったやつを使うのが一番だしね」

梓「ありがとうございます。あ、澪先輩まだ時間あります?良ければお茶していきませんか?」

澪「そうだな。行こうか」

梓「あ、ありがとうございます!」



喫茶店

澪「私はアイスミルクティーで。食べ物は・・・いいです」

梓「私も同じやつでお願いします。(ダイエット中かな?)」


ウィーン イラッシャーマセー

律「あそこ空いてるな。座ろうぜ」

唯「うん。・・・あれ?」

律「どうした?」

唯「あそこに居るの、あずにゃんと澪ちゃんじゃない?」


律「本当だ・・・」

唯「楽しそうにしゃべってるね~」

律「(なんだよ・・・用事って梓と遊ぶ約束だったのかよ。)」

唯「二人のとこ行こうよ!」

律「え・・・」

唯「え?せっかくなんだからみんなでお茶した方がいいでしょ?
  おーい!あずにゃん!澪ちゃん」

梓「!あそこで手を振ってるのは・・・」

澪「唯!・・・と、律?」


 紬「こ、これは・・・!澪ちゃんは梓ちゃんと浮気?
   ということはかなりの修羅場なんじゃ・・・
   私も行くべきかしら・・・でも尾行してたことがばれちゃうし・・・」


梓「唯先輩と律先輩!?!どうしてここに?」

唯「あずにゃ~ん♪」ガバッ

梓「くっつかないでください」

澪「・・・・」

律「・・・・」

澪「・・・座りなよ」

律「・・・うん」

梓「(あ・・・気まずい雰囲気・・・お互い遊んでること知らなかったのかな?恋人同士なのに・・・)」

唯「こんなとこで集まるなんてね!これでムギちゃんがいれば完璧だね!」

梓「(唯先輩空気読んで!)」

 紬「・・・逆に出づらい・・・」

律「予定があるってのは梓と遊ぶ約束だったんだな」

澪「うん。律たちはどうしてたんだ?」

梓「(え、もしかして澪先輩は律先輩より私を優先してくれたの?)」

唯「りっちゃんに誘われて映画見に行ってたんだよ~」

澪「へえ(律こそ唯と遊んでるじゃないか・・・私じゃなくても映画行ければよかったのか?
     いや、本当は恋人じゃないんだし誰と行くかは律の自由だよな)」

律「でも唯ほとんど寝ちゃってたよなー」

唯「あ、それ言わないでよう」

律「ははは!わりーわりーw」

澪「ふふ、唯らしいな・・・(でも律は私と居る時より楽しそう・・・複雑な気分だ)」

唯「もう!澪ちゃんまで―!」


唯「じゃあ私とあずにゃんはこっちだから!澪ちゃんとりっちゃんは二人で仲良く帰ってね!」

律「おう。ありがとう(そういう気遣いはいらないんだけどなあ)」

澪「じゃあね。梓、今日は楽しかったよ」

梓「あ、はい!私も楽しかったです!ありがとうございました!」

律「唯も映画付き合ってくれてありがとな」

唯「また誘ってね!今度は寝ないから!」

律「本当かあー?」

澪「・・・(駄目だ、唯と律が楽しそうに話してるのを見るとなんかズキズキする・・・)」


澪「律。・・・手繋ご」

律「あ、うん」

ギュ

唯「お二人さん、さっそく見せつけるねー!」

律「うるせえ!(わざわざいつも手繋がなくても別にばれないと思うんだけどな。澪は心配性だな)」

梓「じゃあ、失礼します(律先輩うらやましい・・・やっぱり澪先輩は律先輩が好きなんだよね。私何浮かれてたんだろう)」

唯「またねー!」


テクテク

律「・・・」

澪「・・・」

律「・・・もう手離していいんじゃない?」

澪「嫌なの?」

律「別に嫌ってわけじゃないけど・・・」

澪「じゃあいいだろ」

律「・・・」

澪「・・・」

律「なあ澪、お前さっきから何か様子変じゃないか?なんというか機嫌が悪いって言うか・・・」

澪「・・・なあ律」

律「何?」

澪「今日さ、律と唯が映画見に行ってたって知ってなんか嫌な気分になっちゃったんだ。
  断ったのは私のほうなのにな。」

律「・・・」

澪「それに律と唯が楽しそうに話してる時も・・・
  今思うと、律と恋人同士のふりするようになってから
  私は律をすごく意識するようになったみたいなんだ。
  律と手をつないだ時もドキドキした」

律「・・・え?」

澪「・・・律」


澪「私、律のことが好きだ」

律「す、好きって・・・どういうこと?」

澪「聞かなくてもわかってるだろ?私は律のことが、友達としてじゃなく恋愛感情として好きなんだ」

律「・・・」

澪「だから、律さえよければ・・・フリじゃなくて本当の恋人同士になりたい」

律「私も澪のことは好きだよ・・・。でも、それは友達として好きってことで・・・
  恋愛とかは全く考えたことなかったし」

澪「いきなりこんなこと言ってごめん。でもどうしても伝えておきたかったから。
  答えはすぐじゃなくていいから。じゃあ!」

ダッ

律「あ、澪!」

律「・・・どうすりゃいいんだよ」

澪「私、律のことが好きだ」

澪に告白されたとき、私は良くわからない気持ちだった。嬉しいような悲しいような・・・
ただ、二人でキン肉マンごっこをしていたあの頃にはもう戻れない。そんな気がしていた


私は澪に返事もできずだらだらと日々が過ぎ去っていった。その間も私と澪はみんなの前では恋人同士に
なっているわけで。告白の返事もしてないのにみんなの前ではすでに恋人同士というのはなんとも奇妙だった

でも澪はすごくうれしそうだった。その様子を見るたびに返事をしなきゃって思うんだけど・・・


音楽室

ガチャ


澪「あれ?唯とムギは?」

律「ムギは掃除当番、唯は両親が久々に帰ってきて食事に行くんだって」

澪「なるほど」

音楽室で澪と二人きりになるのは久しぶりかも。
あ、ひょっとして今こそ返事するチャンスじゃないか?なんて返事するかは考えてないけど・・・

律「澪・・・」

澪「何?律」

律「私も澪のことが好きだよ」

澪「・・・え!じゃ、じゃあ」

律「うん・・・ここ数日、澪と恋人同士のふりして一緒にいることが多かったけど、
  やっぱり私は澪と居るのが一番楽しいよ。だから澪・・・本当の恋人になろう」

澪「律!ありがとう・・・」

律「ただし!条件がある!」

澪「え?何?」

律「毎日欠かさずキン肉マンごっこをすること!」

澪「・・・うん!」

律「私たちはこれからキン肉マン友達じゃなくてキン肉マンカップルだな!」

澪「やっぱりキン肉マンごっこが私たちにとって最高のスキンシップかもな」

律「おう!そうときまれば!」

ガチャ  梓「こんにちわー」

澪「武道よ・・・ちょうど良い超人があそこにいるぞ」

律「は!ネプチューンマン様!」

澪「行くぞ!マグネットパワー!」

律「マイナス!」

澪「プラス!」

梓「え?え?」

澪・律「クロスボンバー!!!!」

梓「きゃああああああ!」

この日、私たちの関係は軽音部みんなにばれた。
今では軽音部のみんなも私たちのキン肉カップルとしての関係を認めてくれ、キン肉マンの漫画を貸したら結構気に入ってくれた。
いつかはみんなでマッスルドッキングをするのが私たちの夢だ   


お わ り



最終更新:2010年01月11日 01:51