澪梓ペア
澪「あ、ソフトクリーム売ってる。食べよっか?」
梓「はい」
澪「チョコにしよっかな?」
梓「バニラにしようかと思ってたけどチョコも美味しそうですね」
澪「私チョコにするから梓バニラにしなよ。食べ合いっこしよ」
梓「じゃ、そうします」
ぺろぺろ
澪「チョコ食べる?」
梓「あ、はい」
ぺろぺろ
梓「お返しにバニラどうぞ」
ぱく
澪「バニラも美味しいな」
梓「コクがあって美味しいですよね」
いちゃいちゃいちゃいちゃ
それを目撃してた律純ペア
純「間接キスだと?」
律「ってかあの二人結構お似合いじゃね?」
純「そうですか?」
律「黒髪ロングで見た目似てるし、姉妹っぽいというか」
純「あー、言われてみれば」
律「梓が入部した頃は澪にべったりだったもんな」
純「そうなんですか」
―――
澪「次、少し軽いの乗ろうっか?」
梓「そうですね。あ、メリーゴーランドありますよ」
澪「良いね。乗ろう」
澪「せっかくだし、これにしよっか?」
前後に二人乗りできるタイプ
梓「結構これ乗るの恥ずかしいですね///」
澪「私後ろに座るから梓前においで」
梓「あ、はい」
むにゅっ
梓「うほっ」
澪「どうした?」
梓「何でもないです///」
グオーングオーン
梓(揺れる度に澪先輩の胸が当たる///)
澪(梓の髪、良い匂いだな///)
―――
律「いつまでも、あの二人がキャッキャウフフしてるの見ててもしょうがないだろ」
純「それもそうですね」
律「何か乗りたいのある?」
純「えーと、あ、コーヒーカップ乗りません?」
律「コーヒーカップ?あんなの女子供が乗るもんだろ」
純「私達、女子供じゃないですか」
律「冷静に突っ込むな」
純「乗りましょうよ」
律「いくぞー、それー!!」
ぐるぐるぐる
純「うわー!」
律「もういっちょ、そりゃー」
ぐるぐるぐる
純「律先輩、回すの速すぎ」
律「コーヒーカップは回してなんぼだウオリャーッ!」
ぐるぐるぐるぐる
純(自分が一番はしゃいでる・・)
純「お腹空きません?」
律「そうだな、もうこんな時間だしな」
純「どっかで食べましょうよ。けど、どこも混んでますね」
律「ふふふ、こんな事もあろうかと弁当持参で来た」
純「さすがですね」
律「もちろん純ちゃんの分もあるぜ、あそこのベンチで食べよう」
純「はい」
律「じゃじゃーん!」
純「わー、凄い!これ全部律先輩が?」
律「ああ、勿論さ」
純(ガサツで大雑把かと思ってたけど意外)
純「いただきます」
律「どうぞ」
ぱくぱく
純「美味しい!」
律「良かった」
律「純ちゃんアレ乗ろうぜアレ」
純「へ?パンダの乗り物?」
律「そうだ」
純「これこそ、女子供の乗り物じゃないですか」
律「稲中の死ね死ね団だ」
純「あー、なるほど」
律「犬の着ぐるみがないのが残念だけどな」
律「これで、澪と梓のカップルに制裁加えにいく」
律「せっかくだから二人乗りしようぜ」
純「えっ?二人乗りですか?」
律「後ろに乗りな」
キラーン
純「は、はい」
むにっ
律「おふっ」
純「どうしました?」
律「な、何でもない///」
律(純ちゃん結構胸大きいな///)
ぺ~ぺ~ぽ~~ぺ~ぺぽぺ~~~♪♪♪
梓「あれは純と律先輩・・・」
澪「何であいつ等パンダに乗ってんだ?」
律「むっ!澪梓カップル発見。行くぞ純ちゃん」
純「はい」
ぺ~ぺ~ぽ~~ぺ~ぺぽぺ~~~♪♪♪
澪梓「・・・・・」
ぺ~ぺ~ぽ~~ぺ~ぺ
ぷすん
律「あれ止まった?」
純「時間切れですね」
澪梓「・・・・・」
澪「いい年して、パンダなんて乗るなよ」
律「稲中の死ね死ね団だよ」
梓「あー、なるほど。で、どのカップルに制裁を加えに行くんですか?」
純「梓と澪先輩のカップルじゃ~!!!」
梓「へ?そんなカップルだなんて///」
純「目の前で、いちゃいちゃキャッキャウフフを見せ付けてくれおって」
梓「うっ、見てたの?」
律「とんだお似合いカップルだぜ」
澪「それを言うなら律と純ちゃんも、さっき楽しそうにコーヒーカップ乗ってたじゃないか」
梓「そうですよ、仲良さそうにパンダ乗ったり、そっちこそお似合いカップルですよ」
律「へ?お似合い?」
純「お似合い?」
ちらっ
ジーッ
律「何だよ///」
純「何ですか///」
梓「おやまあ、二人とも照れちゃって」
律「中野~っ!!///」
澪「それに純ちゃん誘おうって言ったのは律だしな」
純(え?律先輩が?///)
律「う、あれは、その///」
梓「そう言えばそうでしたね、律先輩もしかして」
澪「梓、律達を冷やかすのは、この辺にしとこう。二人の顔がゆでだこみたいに真っ赤になってる」
梓「そうですね」
澪「私達これから観覧車乗るんだけど、律達も乗るか?」
律「観覧車?別に良いけど」
澪「あ、4人一緒じゃなくてペアで別れて乗るんだぞ?」
純「えっ、そうなんですか?」
律純ペア
非常に気まずい。気楽に乗ったまでは良いが、会話が続かない。
さっきまでは下らない話など繰り返してたが、お似合いのカップルなどと冷やかされ
お互い妙に意識してしまう。
律先輩の方をチラッと見てみる。
私の視線に気付くと顔を赤くして俯いてしまった。
純(律先輩、何か乙女だ)
そしてそのまま会話は殆ど無くてっぺん近くまで来てしまった。
澪梓ペア
澪「隣に座ってもいい?」
梓「あ、はいどうぞ」
澪先輩のために少し座る場所を移動する。
当初、向かい合って座っていたが、隣同士で座る事に。
澪「よいしょっと」
澪「高い所からの眺めはやっぱ綺麗だな」
梓「そうですね」
澪先輩は窓から外の景色を眺めている。
私もつられて一緒に景色を眺める。
観覧車からの眺めは、やはり絶景。壮観。
でも私はこの美しい景色よりも澪先輩の横顔に見とれてしまう。
女性から見てもドキッとしてしまう美しさ。
澪「何?」
私の視線に気付き澪先輩が私に問いかける。
梓「な、何でもないです///」
慌てて視線を逸らす。
ガタンッ
梓「きゃっ」
観覧車が少し揺れ私は澪先輩に抱きつく格好に。
梓「す、すいません」
澪「良いよ、そのままで」
澪先輩は慌てて離れようとする私を抱き寄せる。
一気に胸の高鳴りが加速し、顔が高揚していく。
頬をほんのりと赤く染め、上目遣いで見つめる。
澪「梓、キスして良い?」
私は黙ってコクンと頷いた。
梓「・・・んんっ」
唇を重ね、お互いの時間を共有する。
澪先輩の鼓動が伝わってくる。温もりが伝わってくる。呼吸を感じる。
観覧車の中で、時間は緩やかな流れへ変わる。
お互いがお互いを抱きしめる。
長いキスを終え、名残惜しいように顔を離し、澪先輩は私の頭を撫でてくれた。
キスの余韻に浸り、私を抱きしめる。
澪「梓、大好き」
梓「私も、澪先輩が大好きです」
律純ペア
純「あーっ!!」
ビクッ
律「何だよ突然ビックリするじゃないか」
重い沈黙を純の叫びが破る。
純「梓の奴、遂に澪先輩とキスまで」
律「覗き見するなよ」
純「たまたま眼に入っちゃったんですよ」
律「そっち行って良い?」
純「あ、はいどうぞ」
そそくさと律先輩の座るスペースを空ける。
純「あの、今日はありがとうございました」
律「へ?何が?」
純「律先輩が私の事、誘おうって言ってくれたみたいで」
律「ああ、そんな事気にしなくて良いよ」
純「でも何で、私の事を?」
律「・・・その、あんまり話した事無かったし良い機会かな、と///」
純「私も、今日律先輩と過ごせて楽しかったですよ」
律「そうか、良かった」
純「律先輩の色んな事分かったし、カチューシャ外すと格好良い所とか」
純「もう一回外してもらって良いですか?」
律「やだよ、恥ずかしい」
純「良いじゃないですか」
私は乗り気じゃない律先輩のカチューシャを勝手に外す。
ファサ
純「うん、やっぱ格好良いですね」
律「止めろよ、照れくさい」
純「格好良いのに」
律「・・・・・」
律「あのさ、私達もする?」
純「何をですか?」
律「その・・・ちゅ~///」
純「へ?///」
純「しても良いですよ・・・律先輩なら///」
純「ん・・・」
律「!」
純ちゃんは私の方を向いて顎を上げ、目を瞑った。
顔を近づける。
律(間近で見るとやっぱり可愛いな///)
律(ん、もう少しで・・・)
ガチャッ
律純「!?」
梓「終点ですよ、お二人さん」
澪「もう少しだったのにな、律」
律純「///」
澪「もう一周してきたらどうだ?」
梓「そうですよ」
澪「係員さん、この二人もう一周でお願いします」
梓「ごゆっくりどうぞ」
律「えっちょっ///」
純「まっ///」
バタン
律「続きしょっか?///」
純「はい///」
ちゅっ
その頃唯紬ペアは
唯「うう~、出口が分からないよ」
紬「さっきから同じ所を廻ってるわ」
紬(せっかくのチャンスを)
いまだにミラーハウスを彷徨っていた。
おしまい
最終更新:2011年04月16日 02:38