公園
憂「ジャンジャーン!」
純「わ~いいな~ギー太買ってもらったんだ」
憂「うん!」
和「ほう、いいギターだ・・・」ジャンジャーン!
純「・・・っていつの間に!学校はいいの!?」
和「今日は土曜日よ」
純「暇人だ・・・」
和「そんなこと言ってると明日のショー連れて行ってあげないわよ」
純「うう・・・ごめんなさい」
憂「あ、あの子!」
いちご「トントントントン」
憂「いちごちゃん!」
いちご「あ、憂ちゃん」
和「誰、あの子」
純「この間のショーで会って友達になったんだよ」
憂「いちごちゃんもいっしょに遊ぼう!」
いちご「うん」
純「あ、いちごちゃんが持ってるのは・・・」
いちご「ドラムスティック・・・りっちゃんの・・・」
憂「いちごちゃんはりっちゃんが好きなんだね」
和「・・・ちょっとそれ貸してもらっていいかしら?」
いちご「あ、はい」
和「」カチャカチャ・・・
和「やっぱり・・・」
純「どうしたの?」
和「このドラムスティックはまがい物だ、こんなのじゃ演奏できないよ」
いちご「え・・・」
憂(この人・・・)
純(この人は・・・)
和「バン○イのDX
シリーズのなら三段階まで伸びるがこれは伸びない。さらに本物にはボタンがついいていて押すと派手に音が鳴るがこれにはボタンすらない」
いちご「う・・・う・・・」
憂(もうやめてあげて・・・)
純(メガネかち割るぞ!)
和「温泉宿とかファミレスのお土産コーナーに置いてあるようなこんなパチモンなんて・・・」
いちご「う・・・う・・・」
和「あ・・・」
純「あ、いちごちゃんおかし食べたくない?」
憂「そうそう!和お姉ちゃんがおかし買ってくれるって!」
和「え、私はそんなこと・・・」
憂純「そうだよね!!」
和「う・・・うん」
いちご「ありがとう!和お姉ちゃん!」
駄菓子屋一文字
憂純いちご和「ケイオンジャーキャンディーください!」
ケイオンジャーキャンディー
中にケイオンジャーカードが一枚入っている。
とみ「売り切れです」
憂純いちご「!?」
とみ「ごめんね~今大人気みたいだから」
純「大人気って言ったってこの前来た時はかなりあったと思ったのに」
憂「それに未開封のケースもあった気が・・・」
和「それはね、大人がケースごと買っていくからよ」
憂純いちご「え~!?」
和「大体こういうタイプの食玩は配列が決まっていてそのパターンを研究するために丸ごと買うのよ」
純「パターンを研究してどうするの?」
和「好きなカードの位置がわかるわけだからいろんな店に行ってやりたい放題ね。唯や澪といった人気カードを抜きまくって後に残るのは敵のハズレカードの山ってわけよ」
純「そ、そんなのひどいよ!」
憂「大人がお金の力でそんなことするなんて・・・」
いちご「大人買い・・・行動は子供だけど」
和「まあ今回は一カートンに一枚の確率で入ってるシークレットのケイオンブラックを狙って箱買いした人もいるみたいね」
いちご「もう・・・ないの?」
和「しょうがないわね・・・私が買い占めた分をあげるわ・・・キャンディーだけ」
純「おい」
憂「てめえ」
日曜日
職員「ですから俳優の握手会は今日はないんですよ」
憂「また間違えちゃった・・・」
純「あーあ・・・」
和「」
職員「で、でも通常のショーは予定通り行いますので・・・」
和「」
職員「あの・・・お客さん?」
和「」
職員「お客さん!」
和「」
憂「の、和お姉ちゃん!?」
純「だめだこりゃ」
こうしてこの日は閉園までこの状態だった
―――――
梓「私は・・・罪を重ねすぎた・・・私の心は完全に悪に染まっている」
律「梓・・・」
梓「いまさらあなたたちといっしょに戦うことなどできない」
唯「そんなことないよ!」
澪「!」
紬「!」
唯「あずにゃんはあの時私たちを助けてくれたじゃない!」
梓「それは・・・」
唯「あずにゃんの心は悪に染まってなんかいないよ!」
唯「あずにゃんの心には残ってるんだよ!正義の心が!!」
梓「な・・・仲間にしてくれるんですか?こんな私を・・・」
唯「あずにゃんはもう一人じゃないよ!」
梓「ゆ、唯先輩・・・」
―――――
憂「うわーん!!!!よがったね!!!!あずざちゃん!!!!」
純「これは今までのケイオンジャーの中でベスト3に入るね」
和「特撮でこんなに泣いたのはカクレンジャーで毒蝮三太夫が死んだ時以来だわ」
憂「あ、CM」
ナレーション「この秋、ケイオンジャーが後○園遊園地にやってくる!」
憂「ああ・・・これね」
純「さすがにもう・・・」
和「絶対行かない!!」
ナレーション「女子高戦隊ケイオンジャーと女子大生ケイオン!二つのヒーローが手を組んだ!」
憂「え!?」
純「な!?」
―――――
女子大生ケイオン
日曜八時放送中のメタルヒーローシリーズ最新作
女子大生の軽音部の吉田菖・林幸・和田晶がインセクトアーマーを装備して戦う特撮
ケイオンジャーに次いで子供たちから大人気である
―――――
ナレーション「二つのヒーローが力を合わせれば敵などないのだ!」
和「ははは・・・馬鹿め!そんな手には乗らないぞ!」
唯「来場者は抽選で素敵なおもちゃもらえるよ!」
和「行くしかない・・・」
憂「和お姉ちゃん日付!日付確認して!」
和「・・・明後日・・・明後日ケイオンジャーが来るぞー!!」
憂純「おー!!」
日曜日
アナウンサー「今回の超大型台風により交通機関がストップし・・・」
和「」
憂「あーあ」
純「まあしかたないか・・・自然現象だし」
和「仕方なくない!」
憂「の、和お姉ちゃん・・・」
和「無敵のケイオンジャーなら台風くらいどうってことないはずよ!」
純「ちょっと落ち着いて・・・」
和「そう、じゃあ私後○園遊園地にいってくるね」
憂「駄目だよ!吹き飛ばされちゃうって!」
純「電車も止まってるし・・・」
和「いやあああああああ!!!!」
数時間後
憂「まあしょうがないよ・・・また今度行こう?」
和「考えが甘いわね・・・あれが今年最後のショーよ」
純「でも来年が・・・あ」
和「もうすぐ番組が終わっちゃうのよ・・・」
憂「そうか・・・そうだよね」
純「なんかさびしいな・・・」
和「・・・みんな!ファンレターを書きましょう!」
憂「え?」
和「今までのお礼を兼ねて『お疲れ様』って」
憂「うん!書こう!」
純「うん!」
スタジオ控室
スタッフ「皆さんファンレターが届いてますよ」
唯「わーい!」
律「相変わらず唯と澪のはたくさんあるな」
澪「でもたくさんもらっちゃうと返事が書けないから全部同じ内容のやつをおくっちゃうんだよな」
紬「しょうがないわ。澪ちゃん忙しいから」
唯「あ、この子五歳だってかわいい!」
律「なになに・・・『いつもおつかれさまです。てきもつよくなってきましたがもうすこしなのでがんばってください ひらさわ うい』か。なんかしっかりした子だな」
澪「『いつもおつかれさま つぎのけいおんぶるーはわたしがなるからいついんたいしてもだいじょうぶだよ じゅん』か。面白い子だな」
紬「『りっちゃんへ やさしくておもしろいりっちゃんがわたしはだいすきです。けっこんしてください わかおうじ いちご』か。うふふふ・・・」
律「これは全員へのか・・・なんだこりゃ!」
澪「どうしたんだ・・・『唯のソックスと澪のパンツください』って・・・ひー!!」
紬「きっといやがらせよ」
唯「最近よくあるらしいよ」
律「『真鍋 和』・・・まなべ かず か・・・」
澪「律!け、警察だ!警察を呼べ!」
律「大丈夫。こういうやつは相手の反応を楽しんでるだけだから。こういうのは無視して捨てりゃいいんだ」ビリビリ
―――――
最終回
唯「もう終わったんだね・・・」
梓「やりましたね先輩!」
律「やったー!!」
澪「ついにやったんだ・・・」ポロポロ
紬「澪ちゃん・・・」
律「よーし!戦いも終わったし卒業旅行に出発進行!」
梓「わ、わたしもいくんですか!?」
唯「そうに決まってるよ!」
紬「うふふ」
完
―――――
憂「終わったね」
純「いい最終回だった」
和「もうケイオンジャー見れないのね・・・」
憂「あ、CM」
ナレーション「この春!ケイオンジャーがスクリーンに帰ってくる!」
憂純和「!?」
憂「ケイオンジャーが・・・」
純「映画化!?」
和「これはうれしい不意打ち!」
憂純和「やったー!!」
平沢母「あらあらにぎやかね」
憂「お母さんどうしたの?」
平沢母「手紙が届いてるわよ」
憂「あ!唯ちゃんからだ!」
唯『ひらさわ ういちゃんへ ういちゃんのおうえんのおかげでたいへんだったけどなんとかかてました。こんどはえいがかんであえるといいね。 ケイオンレッド ひらさわ ゆいより』
純「実は私も澪から届いたんだよ!」
澪『じゅんちゃんへ おうえんありがとう。ケイオンジャーになるにはたくさんがんばらないといけないけどじゅんちゃんならできるとしんじています。ケイオンジャーになったらいっしょにたたかおう! ケイオンブルー あきやま みお』
若王子家
いちご「てがみ・・・」びり
いちご「!?」
律『いちごちゃんへ いちごちゃんがおとなになったらけっこんしてもいいぜ!
それまでうわきするなよ! ケイオンイエロー たいなか りつ』
いちご「おかーさん!おかーさん!りっちゃんが結婚してくれるって!」
こうしてケイオンジャーは子供たちの胸の中で永遠に生き続けるのであった
和「・・・で、私のは?」
完
これで終わりです
ケイオンジャーの最終回の場面はカクレンジャーの最終回でサスケ達
がネコマルに乗って旅に出るシーンをパクリました。
ちなみに僕はカクレンジャーも好きですがビーファイターも好きでした
最終更新:2011年04月30日 21:45