律「右手がグー。左手がチョキ」

澪「うん」

律「かたつむりー、かたつむりー」

澪「そうか」

律「……これはまぁわかる」

澪「うん?」

律「これはまだかたつむりだよな」

澪「かたつむりだね」

律「右手がパーで左手がチョキで」

律「クージャークー、クージャークー」

律「馬鹿にしてんのかぁっ!」

ブォンッ!

澪「ねぇ今投げたの私のウサちゃんだぞ」

律「なんでチョキの頭でクジャクなんだよ!奇形か!ケロベロスか!」

澪「どっちかと言うとドル・ドラじゃないか?」

律「は?」

澪「何でもない」

律「……ごめん」

澪「何が?」

律「ぬいぐるみ投げて、ごめんな」

澪「いや……別にいいけど」

律「代わりに私が澪のぬいぐるみになる」

澪「それはどうも」

律「はい!好きにしてください!」

澪「ちょうどいいサンドバッグができた」

律「!……」

澪「嘘だよ」

律「……そっか」

澪「なんでちょっと残念そうな顔をする」

律「私、澪に殴られるの嫌いじゃない……かも」

澪「……」

ススス

律「引かないでよ澪しゃぁん!」

澪「いや、無理。ごめん」

律「澪しゃぁぁぁん!」

グリグリ

澪「顔をうずめるな!ぶつぞ!いやだめだ!」

律「うひひひひ、どうぞ!」

澪「いやぁ!どうしよう!」

ガチャ

梓「お楽しみのところすいませんが梓です」

律「あれ?なんで梓が?」

梓「澪先輩がDSを貸してくれるそうなので」

澪「そう言えば呼んだな」

梓「で、何してるんですか?」

律「梓ちゃんにはちょっと早いことだよ」

梓「きゃー」

澪「こらこら」

澪「えーと、DSDS……どこにやったっけ」

律「梓はどんなゲームやるんだ?」

梓「そうですね……怒首領蜂やアーマードコア、最近はFPS物にもハマってます」

律「ひとつもわかんないや」

澪「DSDS……あ、あった。はい、梓」

梓「ありがとうございます」

律「初期のかよ」

梓「私が初期のを貸してくださいって言ったんです」

律「なんで?」

梓「マリカーでドリフトしやすいですからね」

律「ふぅん……」

梓「借してくれたお礼はどうしましょうか……」

澪「いいよそんなの」

律「じゃあ何かおもしろいダジャレ言って!」

澪「おいっ」

梓「ダ、ダジャレですか……」

澪「梓、こんなマゾヒストの言うこと聞かなくていいんだぞ」

梓「マゾヒスト?なんですかそれ」

律「梓ちゃんにはちょっと早いことだよ」

梓「きゃー」

律「いいからダジャレ言ってくれ」

梓「ああはい……えーと」

梓「……猫が、きゃっと驚いた」

律「……」

澪「……」

梓「キャット……猫だから」

梓「……です」

律「梓にはちょっと早かったな」

澪「梓、おいで」

梓「み……澪せんぱうぃぃぃ!」

ガバッ

澪「泣いていい。梓は泣いていいんだよ」

律「私もー!」

澪「お前は半径50cm近づくな」

律「oh……」


梓「はぁ……泣き疲れました」

律「澪の服が梓の体液だらけになったな」

澪「別にいいよ」

梓「……マーキングです」

澪律「え?」

梓「いえ何も」

律「あ、そういえば澪に見せたい物があったんだ」

澪「どれ?」

律「知恵の輪。解けた」

澪「そうか」

律「でも澪と私の知恵の輪は、どんなに知恵がある奴にも解けないよな……」

梓「ひゅーひゅー」

澪「意味わからん」

律「だから私と澪はこの知恵の輪とは違ってどんなに器用な人でも」

澪「いい、いい。説明しなくていい」

律「つまり私と澪ちゃんラブラブゲッチュー!」

澪「うっとうしい……」

梓「なんかうらやましいですね。律先輩と澪先輩の関係って」

澪「どこが?」

梓「お互いどんなことも遠慮なく言えて……お互いにお互いを信じあってるみたいな」

梓「私はそういう人がいないから……」

澪「……」

律「……」

澪(律のせいで変な空気になったじゃないか……)

律(私のせい!?)

澪(なんか言ってあげろよ……)

律(いいこと思い付いた!澪、耳かして)

澪(うん?)

律「ふぅっ」

澪「あひゃん//」

梓「え」

澪「律、ちょっと部屋の外に出ような」

律「優しくしてね……」

梓「え?何しにいくんですか?」

澪「梓にはまだ早いことだよ」

梓「きゃー」



純「おわり」

憂「何これ?」

純「知らない」



最終更新:2011年04月30日 23:42