梓「そりゃそうでしょうけど……」

唯「えへへ、澪ちゃん お揃いだね」ペロリ

澪「な、なんでキスなんかしたんだ!?」ドキドキ

 「す、好きなの!?私を!?」キャ

唯「もて遊んだだけだよ」

澪「ファハー」

紬「それ、どういう感情表現?」

紬「唯ちゃん、あんまりよ」

唯「あんまり と あんまんって似てるよね」

梓「確かに」

唯「じゃあ みんなで あんまん食べに行こうよ!!」

律「おっしゃああああああああ!!」

唯「バスで」

梓「ハッ」

律「こ、こいつ、あんまんというエサをちらつかせ

  私達をまんまとバスに乗せるつもりだぞ」

紬「あぶなかったわ」

唯「う~!!みんな なんでバスに乗ってくれないの!?」

梓「いや、正直バスに乗るのはいいんですけど」

澪「理由を言え理由を」

唯「なにが?」

律「私達をそこまでバスに乗せたがる理由だよ」

唯「別にそこまで乗せたいとは思ってないよ」

澪「そ、そうか」

律「……」

梓「……」

紬「トンちゃんでキャッチボールしたらどうかしら?」

梓「や、やめてください!!トンちゃんが死んじゃう!!」

紬「梓ちゃんがちゃんと受け止めれば大丈夫よ」

律「こらっムギ!!お金持ちだからって

  食べ物を粗末にするなんて いけない事だぞ!!」

梓「えっ」




梓「トンちゃんは食べ物というより飲み物ですよ」

唯「えぇっ」

ガチャ

純「梓が変なこと言ってる気がしたので来ました」

唯「あっ、単純ちゃん」

 「いつも憂がお世話になってます!!」ペコリ

純「うっ、突っ込みたいけど丁寧に挨拶されたから突っ込めない!!」

梓「それが唯先輩の手口だよ」

純「あなどれないなぁ」

唯「えへへ~」

澪「それで何しに来たの?」

純「澪先輩をおだてにきました」

澪「えっ、私をおだててくれるの?」

純「うそです」+*

澪「なんだ、うそか……」ショボン

紬「うそつきはエンマ様に舌を抜かれるのよ」

澪「そうだそうだ!!」

唯「エンマ様さんなんていないもん!!」

 「ムギちゃんの嘘つき!!」

澪「そうだな」

紬「あらっ」

紬「ご、ごめんなさい……私、そんなつもりじゃ……」オロオロ

唯「許してほしい?」

紬「うんうん」

唯「じゃあバスに乗ろうね」

紬「いやああ」

澪「だから なんなんだよバスって」

唯「澪ちゃん、バスを知らないの?」

澪「いや、バスは知っているよ」

律「めんどうくせぇ、もうバスに乗ってやろうじゃないか」

梓「え~っ」

唯「やったああああああああええええええあああああああ!?」ウォォォォオオォォォ

 「バスwwwwwwみんながwwぶバスにwwww乗ってwwwwwwくれりゅrんりゅんんんwwwwww♪」ピョンピョン ワーワー

 「バスwwwwガスwwwwwwガスバスバスハツwwwwww!?ピピッwwww」ギュォォォォォオオオ

澪「超怖いよ」


梓「私は乗るとは言っていませんからね」

澪「私も」

紬「バスには唯ちゃんとりっちゃんと純ちゃんだけで乗ってきてね」

純「私も?」

 「というかバスがどうかしたんですか?」

唯「バスはどうもしないよ」

 「どうかしてるのは純ちゃんの方だよ」

純「えっ、私なにか変でしたっけ?」

唯「分からないならバスに乗ろうね」

純「は、はぁ……」

梓「だめだよ純。唯先輩のペースに乗せられちゃ」

唯「もう!!どうして あずにゃんはいつもバスを邪魔するの!?」

梓「バスを邪魔するのは人生で初めてです」


ガチャ

さわ子「みんな~」

梓「なんかあのAAみたいですね」

さわ子「なにが?」

梓「まぁ、いいんですけどね」

澪「先生どうかしたんですか?」

さわ子「ジャ~ン♪これ、な~んだ?」ピラッ

紬「きもちわるい」

さわ子「えっ」

澪「ジャ~ンて……・」

律「トシを考えろよ」

さわ子「んっ///」ピクン

   「罵られて感じちゃった♪」ゾクゾク

梓「来年、唯先輩たちが卒業したら、けいおん部を辞めよう」

唯「あっ、さわちゃん!!それ、ひょっとしてバスのチケット!?」

さわ子「当たり~」

   「実は私の友達同士でバスに乗るつもりだったんだけど

    みんなドタキャンしちゃったの」

梓「はぁ」

さわ子「ちょうど25枚あるから、あなた達にどうかなって」

律「25枚のどこがちょうどなんだ」

さわ子「そういえばそうね」

澪「バスに乗って どこに行く気なんですか?」

さわ子「それは今、話さなきゃいけないことなの?」

梓「そりゃ行き先も分からないのに乗りたくないですよ」

唯「あずにゃん!!」

梓「は、はい?」

唯「これをあげよう」ハイ

ボタッ

梓「なまず……?」ピチピチ

紬「ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って」

律「なんで学校カバンの中から生きたナマズを取り出したんだ」

唯「こんなこともあろうかとカバンに忍ばせておいてよかったよ~」

澪「どんなことがあったんだ?」

唯「これであずにゃんもバスに乗る気になったよね?」

梓「人の心をなんだと思っているんですか」ビチビチ

唯「ナマズを受け取ったあずにゃんは

  気持ち良くなって バスに乗りたくなってくるでしょ?」

梓「このナマズ、呪いのアイテムなんですか?」ピチピチ

唯「わいろだよ」

梓「えっ」

律「梓、これ以上おかしなことにならないよう、もうバスに乗ってやれ」

梓「えぇっ」

律「アタシも乗るからさ……」

紬「りっちゃんも梓ちゃんも乗るなら私も乗るわ」

澪「じゃ、じゃあ私も乗る!!」

律梓紬「どうぞどうぞ」

澪「えっ!?」

 「みんなも乗るんだよな!?」

律「なぁに、澪がいれば百人力よ」

紬「ふふ、私達の出番は無さそうね」

澪「そ、そんな~;;」ギャフン

梓「思ったより澪先輩の聞きワケがよかった」ホッ



─バス当日─

ブロロロ

唯「澪ちゃん澪ちゃん!!ほら、バスが来たよ~」

澪「お、おい唯!!飛び出すな!!」

 「危ない!!」

キキキィイイィィィ

ドォォォォン

唯「わー」

澪「…ゆ、唯」

唯「あー、ビックリしたよ~」

澪「だ、大丈夫なのか?なんかお前、紙クズみたいに吹っ飛んでいったけど」

唯「うん、あれがトラックだったら死んでただろうけど

  バスは撥ねられても平気なんだ~♪」

澪「そうか」

唯「だからバスって大好き!!」

和「大好き♪大好き♪大好き・を♪ありがとう♪」

澪「あっ、それでバスに乗りたがってたのか!!」

唯「うん!!」

澪「これで無事、伏線が解消されたなー」

唯「よかったよかった」


おわり



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最終更新:2011年05月01日 22:55