唯「コント、放課後ティータイム」



紬「唯ちゃんと漫才することにしたの」

唯「したんだよ」

律「へぇー」

紬「というわけで」

唯「唯でーす!」

紬「紬でーす!」

唯紬「2人合わせてゆいむぎでーす!」

律「わー」パチパチ

紬「はいどーもー」

唯「どーもー」

紬「いやあ最近めっきり寒くなったわねー」

唯「九州でも雪が降るくらいだもんね」

紬「1月の時点でこんなに寒いんだから8月頃には-50℃くらいになっちゃったりしてね」

唯「ホントだねー」

紬「うふふ」

唯「あはは」

律「……うぉーい!!」スパーン!

紬唯「あいたーっ!?」

唯「いきなり何すんのさー!」

律「こっちが聞きたいわアホー!」

紬「漫才を見せたんだからもう少し笑ってほしいんだけど……」

律「今のはどう見ても漫才じゃないよ!とぼけた談笑だよ!」

律「ムギがボケてんだからちゃんと突っ込めよ!」

唯紬「なんでやねーん!」スパパーン!

律「誰も今突っ込めとは言ってないんだよ!?」






律「というトリオ漫才はどうだろう」

澪「ないわー」


律「しかしだな、澪」

澪「な、なんだよ」

律「私たちのネタで笑えないなんて……お笑いのセンスくらいないと世の中渡っていけないぞ?」

澪「なんで自分のネタが面白い前提で喋ってんだよ!?」

紬「そうよ澪ちゃん。せっかく友達が1ネタ披露したんだから」

 「ここで笑っておくのもひとつの正解じゃないかしら?」

澪「それで試されてるのは笑いじゃなくて空気を読むセンスじゃないか!」

唯「ふとんが吹き飛んだー!」ケラケラ

澪「それを笑うのは間違いなくセンスのない人だよ!」

紬「……その言い方だと澪ちゃんには笑いのセンスがあるみたいね」

澪「えっ?」

唯「センスがあるならさぞかし面白いんネタをやるんだろうねー」

澪「えっ」

律「そんなら澪。1ネタやってもらおうか」

澪「えぇーっ!?」

澪「えっ、あー……その」

律「早くやれよー」ケラケラ

澪「ちゃ、ちゃかすなよう!」

唯紬「ヒューヒュー」

澪「もう!……コホン…ショ、ショートコント。妖精さん」

澪「うふふ、私は妖精なの」ヒラヒラ

澪「あっ妖精さんだ」

澪「こんにちは。ご機嫌いかが?」ヒラヒラ

澪「最高だよ! なんせ妖精さんに出逢えたんだからね!」

澪「あらあらお上手ね」オホホ

澪「今度ぜひ私の作った蜂蜜を食べにk

唯律紬「てぇーい!」スパパパーン!

澪「うひゃあ!?」

澪「なにするんだよー!?」

律「今のどこがショートコントだよ! 寸劇じゃねーか!」

澪「面白いならなんでもいいだろ!」

紬「面白い!? 今のが!?」

澪「面白いじゃないか! 妖精さんに逢えるなんてなかなかないよ!」

律「その"面白い"はintrestingな面白さだよ! laugh! 笑いは!?」

澪「とっさに英語が出るなんて……律、成長したな」ホロリ

律「余計なお世話だ!」

唯「澪ちゃん……作詞の時に見せたギャグセンスはどこにやっちゃったの?」

澪「私は別にギャグで作詞したわけじゃないよ!?」

律「うっそだー」

澪「嘘じゃない!」

ガチャ

梓「遅くなりましたー」

紬「梓ちゃん」

梓「……例によって練習はしてませんよね」

唯「ちゃんとしてるよ!」

梓「でも楽器が」

唯「お笑いの練習を!」

梓「……はい?」

唯「かくかくしかじかというわけで」

梓「なるほど、私帰りますね」スタスタ

紬「ちょっと待った!」ガシッ

梓「ムギ先輩!?」

澪「先輩がネタを披露したんだから……」

律「……後輩も1ネタやるのが道理ってもんだよなぁ?」

梓(うわっ悪い顔!)

唯「それじゃっ、あずにゃんも行ってみよー!」

梓「えー」

梓「じゃあ……ここはひとつなぞかけを」

唯律「わーわー」パチパチ

梓「えー、"私"と掛けまして」

紬「かけまして?」

梓「"英語の一人称"と、解きます」

澪「その心は?」

梓「どちらも"愛/Iらしい"でs

律「よーしみんな帰ろうぜー!」

唯澪紬「おー」

梓「ええっ!?」ガーン!

梓「ちょっ、なんで帰っちゃうんですか!?」

律「いやだってつまんないし」

梓「澪先輩のに比べたらよっぽどマシでしょう!」

澪「おい私泣くぞ」

紬「じゃあ泣きの一本、一発ギャグが面白かったら帰らないであげる!」

梓「一発ギャグ!?」

唯「ほら早く早く」

梓「えー……」

律「一発ギャグがやりたいなら『やらしてちょんまげ』って言えよー」

梓「別にやりたくはありませんよ!?」

澪「じゃ帰るけど」

梓「あっ!……くぅ~……や、やらしてちょんまげ!」

律「ハハッよくそんな恥ずかしい台詞言えたな」

梓「」

唯「というわけであずにゃんの一発ギャグー!」

澪紬「わー!」パフパフ

梓「え、えーっと……」

梓「……にゃんにゃんあずにゃん。あっずにゃんにゃん」

梓「素直に好きとー言えない君m

律「さー帰るぞー」

梓「ちょっとお!?」






梓「という漫才クインテットはどうだろう」

純「ないわー」



ちゃんちゃん



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最終更新:2011年05月01日 23:00