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この状況でケルディムは動き様がない、慣性がそうさせてくれないのだ

律「みぉぉぉぉぉぉおおおーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

距離が縮まっていく中もう少しでケルディムを貫ぬくと思った瞬間・・・

頭がぶれ

・・・澪の体に突き抜かれるような衝撃が走った・・・

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ふと眼が覚めるとそこは暗闇の中、粒子だけがふわふわと辺りを彷徨っている
さっきまでなにをしていたのか頭を働かせた

最後に見たのは・・・ああ、そうだ、私を呼ぶ律の姿だ
それで最後に衝撃を受けて・・・あれはビームか・・・?

・・・そこで分かった

澪「あぁ・・・私死んだのか・・・」

体が動かなかった、律を撃っている自分を他の自分が見ているような感覚だった

澪「律・・・死ななくて良かった・・・」

安心した・・・でも安心したのに涙があふれてくる
私は律とずっと一緒に・・・いたかった・・・鼻をすすり鳴因を鳴らす自分がいる

何度泣いているのだろう、涙と鼻水で顔がくしゃくしゃだ

澪「もう゛、あえ゛な゛いんだね・・・」

涙が止まらなかった、愛してたあいつを・・・

暗闇だけが自分を覆い隠している




「あえるだろ?」




澪「え?」

だが、突如響く頭に響いたこの声は自分?

光が自分に向かってくる、体が温かい、これは・・・暗闇が世界を視界を照らし出す
最初に眼にしたのは・・・

ケルディムの前に立ちその身を染め、幻想のような巨大なリングを展開し
粒子によって闇を払拭する情熱の色

澪(体が自分の思い通りに動く?)

頭に直接声が聞こえてくる・・・

唯「もういいよ」

唯「もう迷わない!私達は分かりあう事で未来を築くんだ!」

せめぎあう粒子が飛び散り、クアンタの時にみたあの感覚が唯だけじゃない
全員を包む

実際にこの眼で見て分かった
りっちゃんと澪ちゃんみたいな人が争っていいはずはない

こんな素晴らしい世界を愛を創っていける 人 が滅んでいいはずがない

ううん、この二人だけじゃない、人類みんながそうだ

そしてそれを壊そうとするあっちの憂をどんな手を使っても止めなきゃって事にも!
だってそれをしないと今までの私達を否定する事にもなる

だからその為にも私が人類の人柱に、先駆者になる、その果てに何があっても・・・

唯「そうだよ、ここで私は変わる、私自身を本当の意味で変革させる」

無駄だとかそんなんじゃない、四の五のいわずにやるんだ!

唯「私のこの力で・・・」

澪(なんだこれ?声が聞こえる?)

言葉の意味をかみ締めるように、感情を込めて、台詞を謳う


唯「覚悟はある、私は戦う」


それは唯が頭の中の憂の考えを完全に受け入れた瞬間でもあった

唯「声聞こえてたよ、起きた?ミオちゃん」

ミオ「あぁ、完全に眼ェ覚めたぜ」

ミオ「この加速粒子あたしの頭にビンビンくるぜぇぇえーーーッ!!」

ミオ「そうだろ澪ーーーーーーーーッ!」

・・・まさかさっきの衝撃はミオ?

澪「ミオ!?お前いままで!」

今まで姿を見せなかったミオが姿を現した
ミオの言葉から察するに唯が発するこの力?

紬「あり得ない・・・化け物・・・」

紬「この粒子量・・・和ちゃんと戦った時と同じ・・・いいえ、それ以上?」

紬「この粒子量の根源・・・ツインドライブシステムの力だっていうの・・・」

律「澪!唯!」

全員の声が頭の中で混ざり合う、意識は混濁していく

ミオ「さぁーて紬ちゃん問題です」

ミオ「脳量子波を扱えるのはイノベイター以外に誰でしょーか?」

ミオ「いちばーん、ちょーへい!」

ミオ「にばーん、黒髪パッツン野郎」

ミオ「さんばーん、律とおめでたクサ野郎」

紬「澪ちゃんが言う事を聞かない・・・まさか唯ちゃんの力のせいで超兵の脳量子波が・・・」

ミオ「そういう趣味嫌いじゃないんだがなぁ、澪が困ってるみたいでなぁ?」

ミオ「悪いけど脳量子波、遮断させてもらったぜぇぇえ!」

紬「・・・・」

珍しく紬が悔しそうな顔をする、それほど意外な現象だったのだろう

紬(唯ちゃんが前に進み始めた・・・私は・・・)

紬は脱出艇を慣れた手つきで操作すると宇宙の彼方へと姿を消していく

唯「あっ」

唯がそれを見、声を出すがそんな事どうでもいいとばかりに
二人は今後揺ぐ事はないだろう気持ちで見つめあう、今はこれの方が大事らしい

律「澪・・・おかえり」

澪「ただいま・・・律」

律「自分勝手な私でもいいのかよ?」

澪「お前が自分勝手だから私がいなきゃいけないんだろ?これから厳しくいくからな!」

律「へいへい」

澪「ふふ」

唯が見守る中、ケルディムとアリオスは抱き合うように組み付き
その両機のパイロットはいつまでも、いつまでもケルディムとアリオスの様に抱き合っていた・・・

ダブルオーライザーの中で絆同士がお互いを支えあい、心と心が重なり合う

唯「憂、ごめんね・・・憂も辛かったんだよね」

憂がなんで自分を殺してっていったのか分かった気がする
信じてるんだよね、人を・・・自分を犠牲にしてでも。

憂「ううん、いいんだよお姉ちゃん」

分かり合えるって・・・

唯「お姉ちゃん頑張るからね・・・」

憂「ありがとう・・・お姉ちゃん分かってくれて・・・ありがとう・・・」

右目から涙が一筋頬を伝った
唯と憂が・・・お互いがお互いを分かりあった瞬間だった、例え希望の先に死という絶望があったとしても・・・

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紬は脱出艇の中自身が澪を操り唯がそれに対して叫び始めた後の事を
思いかえしては体を震わせた

事の端末はこうだ・・・

紬『ここでダブルオーを諦めるわけにはいかないの』

紬『澪ちゃんに勝って貰って持ってかえらないとね』

唯『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!』

あの時紬は一瞬ビクリとした、こんな大声を出して悔しさの感情を露にするような唯を
初めてみたからだ

唯自身も恐らくはじめてなのだろう、気持ちが収まる事を知らず
それは絶叫といってもいい




憂『お姉ちゃんどいて!』

いきなり雰囲気の変わった唯を見て我に変えると余裕のある表情で言う
しかしさっきの唯の迫力に圧倒され強がっていたのか声が震えてしまう

紬『う、憂ちゃん・・・ふふ、何かしようといてるのかしら?』

紬『何をしようとしても無駄よ』

憂はそれを聞きながらダブルオーライザーのコンソールを
両手で光のような速さで叩き出す

憂『オーライザーの出力が落ちてるならダブルオーメインの出力に戻せばいい』

紬『そんな事できると思ってるのかしら?
その機体はオーライザー主体のOSに変更してあるのよ』

紬『いまオーライザーのOSは破壊されてる
今からまた新たなOSを書き換えるなんて無理だわ』

憂『やる、やってみせます』

紬『無駄な足掻きよ』

憂はエディタを開くとスーッっと息を吐き、あらゆる邪念を捨て去り
目の前の画面に集中しだした

憂『キャリブレーション取りつつ、ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定・・・』
憂『だめだ!なら擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結』

コンソールを操作する度連動するようにダブルオーのデュアルアイがチカチカと光り、
ボディがガクガクと揺れる

憂『ニュートラルリンケージ・ネットワーク、再構築・・・メタ運動野パラメータ更新!』

それは段々と規則正しく、嘗ての動きを取り戻したように主の帰りを待つ

憂『よし、フィードワード制御再起動、伝達関数!コリオリ偏差修正!』

紬『うそ・・・』

憂『運動ルーチン接続!システムオンライン』
憂『ブートストラップ起動!』

紬『まさか・・・』

・・・再び天使は舞い戻る

憂『目覚めて!エクシア、0ガンダム!』

咆哮と同時にダブルオーライザーは這い上がり
天使の偶像を見せ付けるようにオーライザーという羽を開いた

驚愕、今正に紬の状態を表すならこの二文字で十分だろう

紬『この状況でOSを書き換える?有り得ない、有り得ないわ!!』

憂『私はバーサーカー、ガムシャラに戦う存在、それが機械相手でも!』

紬『なんで・・・そこまでして・・・』

紬だけじゃない、もう一人の自分にも向けてその真意を分かって欲しそうに吼える

憂『守りたい世界があるから』

憂『行こうお姉ちゃん!』

憂・・・私は・・・

唯『うい・・・うん!!!!!』

唯憂『トランザム!!』

MSは赤く染まり鈴をすり合わせた音と小さなリングを出し
仲間のとこへ飛翔していくのだった

紬は思う、そこで見た奇跡、姿全てを現し、なぜかそう認識させてしまう謎の物の
正体に名前があるなら・・・

紬『・・・クオリア・・・』

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最終更新:2011年05月03日 20:03