律「へへへっ」ギュー

紬「♪~」ギュー

澪「おいムギ律を離せ」

梓「律先輩ムギ先輩から離れて下さい」

律「やーだよー」ギュー

紬「よ~」ギュー

紬「うふふっ、りっちゃんあーん♪」ズイッ

律「おお!あーん」パクッ

紬「いえーい♪」

律「うまい!ムギが食べさせてくれるからひとしおだ!」ニカッ

紬「も、もう…りっちゃんったら…」モジモジ

澪 梓「…」


律「よし!お礼だ!」ケーキパクッ

紬「?」

律「…」チョイチョイ

紬「!?」

紬「あ…//」

紬「あ、あーん…」

律「♪」

ちゅっ

律「ん…」クチュ

紬「…んっ」チュ

律「ぷはっ…へへっ、美味い?」ニヤニヤ

紬「う、うん…」

律「私もうんまかったぞ!ムギの唇!」

紬「も、もう!りっちゃんのばか!//」

律「紅茶♪紅茶~」コクコク

紬「…」ワクワク

律「あ~、んまい!」

紬「えっ…」

律「んふ~、あれれムギちゅわん?期待しちゃいましたかぁ?」ニヤニヤ

紬「そ、そんなことないもん!りっちゃんなんか知らない!//」

律「そんなえっちなムギちゃんには~」ギュ

紬「!?」

律「お仕置きじゃ!…んっ」チュッ

紬「!?(し、舌!?)」クチュ

律「(おうおう♪びくびくしちゃってさ~)」

紬「んッ!(だめっ…部室なのに)」

律「ぷはっ…むぎ…」

紬「あっ…り、ちゃ」クタッ

律携帯『ぶーん!ぶーん!』

律紬「」ビクッ

『ぶーん!ぶーん!』

律「あー…(イイ所だったのに…)あれ?憂ちゃんから?」

紬「…」ムゥ

律「何だろう…もしもし?律だけど」

憂『あ、律さん。お疲れ様です、憂です』

律「うん、どうかしたの?珍しいね私に電話なんて」

憂『はい…あの、お姉ちゃん、アイスを食べ過ぎてお腹壊しちゃって…』

律「あー…」

憂『すいません…せっかくの休日練習なのに…』

律「いいって!こっちは大丈夫!憂ちゃん、唯についててやりな?」

唯『うい~…お腹痛いよ~!』

憂『わぁっ!おねっ…すいません律さん!そういうことなので、申し訳ないんですが、今日は休ませます…』

律「う、うん…お大事に…」

憂『し、失礼します!』

律「はーい…あはは(姉想いというか、過保護というか…)」ピッ

律「んー、唯は来れないみたいだ」

澪「?、どうかしたのか?」

律「アイス病」

三人「ああ…」

梓「どうしますか?」

律「むー…ちょっと合わせて終わろうか。午前中使って」

澪「うん、そうしよう」

梓「はい!」

紬「…」ムスー

律「…ムギ」ボソッ

紬「ひっ…な、なあに!?」

律「午後からはデートな」ボソッ

紬「う、うん!」パアア

紬「さぁ!唯ちゃんの分も頑張りましょっ!」ニコニコ

澪梓「?」

律「…ふふっ♪」

ジャーン!

律「ふいーっ!今日は皆出来良かったな!」

澪「そうだなぁ(ムギがやたらニコニコしてたけど…)」

紬「ふふ…えへへ…(デート…デート)」

梓「?」

律「じゃあ今日は解散!お疲れ!」

三人「お疲れ~」



帰り道!

律「機嫌いいなムギ~」

紬「うん!だってりっちゃんとデートなんだもん!」ウデギュ

律「ふふっ、私も楽しみだ!」ギュー

紬「えへへ…//」

律「じゃあ、お互い一回家帰って、また会おう!」

紬「うん!…あの、りっちゃん?」モジモジ

律「ん?どした?」

紬「ば、バイバイのちゅー…しよ?//」モジモジ

律「」ズキューン

紬「うう…//(恥ずかしい…)」

律「…」

紬「り、りっちゃん?(嫌だったのかな…)」

律「…」ガバァッ

紬「へっ」

律「…んむっ」ズキューz_ン

紬「!?、んう!(ふ、深…)」クチュ

律「(ムギっ…たまんねっ…)」クチュ

澪梓「(´・ω・`)」

そんなこんなで、二人はそれぞれ帰路につきました!


駅前 午後

紬「~♪(よし、りっちゃんより早く来れた!)」フフン

紬「まだかな~♪」フンフン

?「…紬」メカクシッ

紬「えっ…あ、あ…(誰ッ!?声が低い…男の人ッ!?)」ビクビク

?「…ぷっ」

紬「え…り、りっちゃん?」

律「せーかい!あはは、ビックリした?」ニカッ

紬「っ…」ヘナヘナ

律「む、むぎっ!?」ガシッ

紬「も、もう!ばか!」グスッ

律「わ、わ、わ!ごめんっ!ごめんねっ!」アワアワ

紬「…」グスグス

律「…(やっべー…お姫様ご機嫌斜めだ…)」ワタワタ

紬「…ん」ズイッ

律「ん?(手?)」

紬「き、今日のデートの間…私と手を繋いで!…それで許してあげる…」グスッ

律「う、うん!(萌え死にそう)」キュッ

紬「…//」キュッ

律「そ、それでさ、どこ行こっか?(手ぇあったけぇ)」

紬「私、バッティングセンターって所に行きたいの!」ワクワク

律「バッティングセンター?…よし!行くか!」ニカッ

紬「うん!」ニコニコ

律「(可愛い)」キュンキュン

紬「(りっちゃんとデート♪…手も繋げちゃった!)」フンフン


バッティングセンター!

紬「わぁぁーっ…」キラキラ

律「そ、そんな珍しいか?」

紬「うん!…あ!ほらボールがポーンって!」ジタジタ

律「可愛い」

紬「えっ」

律「い、いや、何でもない!…ほら!私らもやろう!」

紬「うん!(可愛いって言われちゃった…//)」

律「よっしゃ!」ブンブン

紬「頑張って!りっちゃん!」キラキラ

律「よし、見とけムギ!」

……

律「…」ボーン

紬「か、かっこよかったよ!」

律「…(不甲斐ねぇ…)」ズーン

紬「よーし!」グルグル

律「頑張れ!ムギ!」ウオー

紬「うん!」キラキラ

紬「(よし…)」

ビュッ!

紬「えいっ!」

ブオオオン!

律「ぴいッ!」

律「」

紬「むうう…当たらない…」

キリキリキリ ビュッ!

紬「えいっ!」

ガキィィィン!

バァン!

紬「へ?」

律「…ムギ!ホームランだ!うはー!すっげぇ!」ピョンピョン

紬「や、やった!りっちゃん!やった!」ピョンピョン

店主「ぶち可愛い」


紬「というわけでホームラン賞に牛乳いただきました!」バーン

律「おおー!」パチパチ

紬「りっちゃんの分もあります!」

律「え?いいの?」

紬「一緒に飲もっ!」ニコッ

律「…あ、ありがと…//」


店主「可愛いんじゃもん、人数分やらにゃあいけんじゃろ」


律「よっしゃ!りっちゃんが正しい牛乳の飲み方をレクチャーしてやろう!」

紬「わーい!」パチパチ

律「こーやって、腰に手ぇ当てて…」ビシッ

紬「はい!」ビシッ

律「一気に飲む!」グイッ

紬「ん!」グイッ

律紬「ぷはぁ!」

律「へへっ!うまいな!」

紬「うん!…あっ」

律「ん?どした?」

紬「動かないで…」スッ

ぺろっ

律「」

紬「ふふっ…りっちゃんお髭なんてつけてちゃダメよ?」

律「」パクパク

律「あ…う、うん…(やっべ可愛い)」

紬「えへへ…(からかわれてばっかりじゃないんだから!)」グウウウ

紬「」

律「ぷっ…あははは!」ケラケラ

紬「ーッ//!ー!//」ポカポカ

律「あはは、ごめ、ごめん」ヒーヒー

紬「も、もー!//」


公園!

紬「…」ムスー

律「ご、ごめん…」

紬「…」フイッ

律「(完全にへそを曲げられてしまわれた…)」

紬「…クレープ」ボソッ

律「え?」

紬「…あのクレープ買ってきて」ユビサシ

律「お、お安いご用さー!」ダダダ



律「(クレープ屋…クレープ屋…)」ダダダ

律「(ここか!ん?看板…)」

律「…何々?」ヨミヨミ

律「…ほおー…」

律「…!」キュピーン



紬「…(もう!りっちゃんったら女心がわかんないんだから!)」プンプン

紬「…りっちゃんだって女の子なのに」ボソッ

紬「(女の子…かぁ…)」

「ムーギー!」

紬「えっ…!(りっちゃん?…髪型が…)」

律「はぁっ…ムギ!おいで!」グイッ

紬「えっ?…きゃあっ!」

律「ほら!はやく!」ダダダ

紬「り、りっちゃん!どうしたの?(前髪が下りてる…//)」グイグイ

律「ん?…まぁとりあえず、今日私がズボンはいててよかったな!」ダダダ

紬「えっ?…(何?どういうこと?)」グイグイ

律「いーから!」ダダダ

紬「?」


クレープ屋!

律「はぁっ…よし、着いた~」

紬「はぁ…はぁ…(なんなの…)」

律「こっからが本番だぜ?…あ、あ゛ー…んん!こんなもんか?」

律「…紬」

紬「え?は、はい!(またあの声だ…)」ビクッ

律「すいません、クレープ二つ」キュピーン

紬「!(男の人の演技をしてるんだ…)」

律「あ。あと、そこの看板のキャンペーンを…」

店員「クレープ二つと、キャンペーンね?…さぁ、どうぞ!」

紬「?(どうぞって…何かしら…)」

がしっ

紬「へ?」

律「」ニヤッ

ちゅっ

店員「はい!いただきましたー!…それでは、トッピングとソースを多目にさせていただきます!」

律「はい…ありがとうございます…(フッ…きまった…)」キラーン

紬「(゚Д゚)」ポカーン

店員「はい!それではこちらクレープと、キャンペーンの品のカップルジュースでございます!(リア充が…)」

律「はい、ありがとうございます…行くよ、紬(流石私!去り際まできまってる!)」スタスタ

紬「」トテトテ

べんち!

律「さあ~食べようか~♪」Eカチューシャ

紬「」

律「ムーギー」フリフリ

紬「はっ…」

律「お、覚醒」モグモグ

紬「りりりりっちゃん!?不意打ちは駄目よ!//しかも…あんなひ、人前で…」

律「(自分だって人前でする癖に…)まーまー、食べなよ!うまいぞ!」

紬「…//」パクパク

律「いや~、あんなキャンペーンやってるならいくしかないだろ~?」

紬「…」ピタッ

律「ん?ムギ?」

紬「…ねぇ、りっちゃん」

律「ん?どした?」

紬「りっちゃんが女の子のままの格好じゃ、このキャンペーンの対象にはならなかったのかな?」

律「え…」

紬「ごめんね、りっちゃん…私が男の子なら良かったのにね」

紬「なら…堂々と、カップルだ、って…言えたのにね」

律「…」

紬「あ、ごめんね、変な話して…た、食べよう!」

律「…ムギ」

紬「な、なぁに?(あ…怒ってる…?)」

律「大丈夫だよ」

紬「えっ…」

ぎゅっ

律「男とか女とか、ほんとはどうでも良いんだ」

律「私はムギが欲しい」

律「在るだけ全部、ムギに私をあげるから…」

律「私に、琴吹紬を、全部くれないかな?」ギュッ

紬「…」ギュッ

律「…」ギュッ

紬「…いいよ、…律。貴女に、私をあげる」

紬「こんな私でいいなら…何もかも貴女にあげる…」

律「ありがとう…」

紬「ん…」


抱き合い、口付けをかわして愛を確かめ合う二人を、

辺り一面にひろがる、アイビーの葉が祝福するように風に揺れた。


おわり!







最終更新:2011年05月10日 00:14