唯「あずにゃん、もう、いっちゃいそう?」

あずにゃんは、憂より一足先に、フルフルと身体を震わせて、達しそうになっていました。

梓「はい、ごめんなさい。もう、いっちゃいそうです//」

唯「じゃあ、ちょっと、おあずけしよっか。憂と一緒にいかせてあげるね」

そう言って、私は、中に入れていた指を抜いて、あずにゃんの愛撫を中断しました。

梓「ああっ…唯先輩、やめないで。くぅん…唯先輩、切ないです。唯先輩」

あずにゃんが、たまらず、自らの秘部に手を添えようとしたので、私はそれをやんわりと制しました。

唯「くすくす。だぁめ。ちゃんといいつけ、守らないと、もうしてあげないよ?」

梓「くぅん…ゆいせんぱあい…//」

唯「ほら。おあずけ」

梓「唯先輩…//ごめんなさい、言いつけ、ちゃんと守ります//だから、もっと、私の事、いじめて下さい//」

あずにゃんは、悩ましそうに、お尻をフルフルと震わせながら、足をもじもじと摺り合わせながら、それでも健気に私の言いつけを守りました。

唯「くすくす。あずにゃんは本当にエッチだね。憂、どう思う?」

私は、あずにゃんの高まりが引かない程度に、指先でなぞりながら、憂に問いかけました。

憂「おねえちゃん…//私も、梓ちゃんと一緒です//梓ちゃんと一緒に、もっといじめて下さい//」

憂は、隣のあずにゃんの唇を求め、あずにゃんはそれに応じて、飽きる事無く、お互いに唇をついばみました。

唯「くすくす…ふたりとも、本当にエッチだね。二人とも良い子だから、もっと一杯いじめてあげるからね」

憂「ああっ…//」

あずにゃんにキスで攻められ、後ろから私に指で攻められ…憂もどんどん高まってきます。

憂は、じっくりと、ねちねちと、じわじわと、性感を高めてあげる方が、好きなタイプでした。

あずにゃんは、どちらかと言えばその逆で、短時間で快楽を得ようとする癖がありました。

私は、憂が求めるように、ねちっこく攻める方が好きだったので、あずにゃんもそういう性感になるよう、躾けていました。

あずにゃんを躾けるのは、この上なく甘美な行為でした。

好きな女の子の性癖を、自分の好みに調教して行くという行為に、私は夢中になっていました。

そして、日を重ねるごとにエッチになって行く憂の身体に、私は夢中になっていました。

憂「おねえちゃん…あずさちゃん//私も、もう、いっちゃう//」

憂の膣が、指をきゅうっ、きゅうっ、とし始めて、憂の言うように、絶頂が近いようでした。

唯「じゃあ…あずにゃん、よく我慢出来たね?いいこだね。憂と一緒にいかせてあげるからね」

梓「ゆいせんぱあい…//…ああっ!//」

なぞっていた指を、憂と同じように挿入し、二人が一番気持ちいい所を刺激します。

中指と親指を使って、女の子の気持ちいい所を中と外から挟むように刺激して、ラストスパートをかけてあげます。

梓「あっ、あっ、ああ~!唯先輩!唯先輩//」

憂「おねえちゃん//おねえちゃん//ああ~//」

二人一緒に、首輪を付けて横に並べられて、四つん這いで頭を垂れて…後ろから秘部を弄ばれる様は、まさに「犯されている」という表現がぴったりでした。

そして、その二人を犯している私の興奮も、嫌が応にも高められ、その光景を眺めているだけでもイってしまいそうでした。

唯「ほら、二人とも、鳴いてごらん?」

憂「わ…わん//わん//」

梓「にゃん//にゃん//」

唯「…」ゾクゾクッ

わんわん、にゃんにゃん、と、かわいらしい鳴き声を上げながら、二人は絶頂に近づいて行きます。

その姿が、エロすぎて、エロすぎて。もう本当に、たまりませんでした。

そして…二人は、悲鳴の様な嬌声を上げて、二人同時に達しました。

ぴゅっ、ぴゅっと、精液を溢れ出させながら、腕で体重を支えきれず、二人ともぐったりと、崩れるように布団に倒れ込みます。

そして、二人で顔を向け合って、ぺろぺろと、お互いの口内を求め合うのでした。

そんな二人を、私は次の行為に促すため、ピン、ピン、と、リードを引っ張って、半ば無理矢理に起こしました。

唯「ふふ…じゃあ、そろそろ、お散歩、行こっか」

梓「ゆ…ゆいせんぱあい…//」

私は、二人を床に四つん這いにさせ、サイドボードから取り出したローターを

<中略>

…二人の首輪外してベッドに上げて、三人で抱き合いました。

エッチもいいのですが、終わった後の心地よい疲労感の中で抱き合っているのが、実は一番気持ちよかったりします。

私を真ん中にして、二人を両手で抱きしめて…二人は、私の胸に甘えるように顔を擦り付けてきます。

梓「憂…ゆいせんぱい…大好きです。愛してます//」

憂「私も、梓ちゃん、大好き。愛してる。お姉ちゃん、大好き。愛してる」

もちろん、私も、二人とも大好き。心の底から、愛しています。


あずにゃんは…もしかしたら、この先、ずっと一緒にいられる訳ではないかもしれない。

憂の不安の正体は、そんな漠然とした予感でした。

私と憂は、生まれてからずっと一緒でした。

本当に、一心同体といっても、過言ではないくらい、深い深い絆で結ばれています。

この先、何があっても、一生涯一緒だと、確信を持って言えます。それくらい、深い情愛と絆で結ばれていたのです。

ですが、あずにゃんは、…もしかしたら、違うのかもしれません。

最早、愛し合っていると言って良い関係でしたが、まだ出会ってそれこそ一年弱の、長くない付き合いである事は否めませんでした。

だから、ふとした瞬間に、その絆がなくなって、ふいっと、私たちのところからいなくなってしまうんじゃないか…

そんな不安が、憂には常につきまとっていたのです。

でもそれは、徐々に解きほぐされ、解消されつつありました。

あずにゃん自身、憂の不安をなんとなく感じ取っていたようで、ことあるごとに、「私たちはずっと一緒だよ」と、憂を安心させるような発言を積極的にするようになっていました。

それに、何度も肌を重ね、唇を重ね、憂自身、最早実感として、この先ずっと一緒にいられると、感覚的に理解していたのでしょう。

そして一生、私の言いつけを守るという「約束」もありました。

だから、私たちが三人でいる限り、一生、私たちはずっと一緒なのです。

憂の、不安を口にする回数は、徐々に減って行きました。きっと、遠からず、憂はこの不安を完全に捨て去る事が出来るでしょう。

憂の発作は、残念ながらまだ続いていました。

ただ、最近は頻度が減り、だいたい月一回周期で夜に起こすようになっていました。

回数自体もそうですが、発作の周期に規則性ができ、本当に対処が楽になりました。

普段は、私が二人を気持ちよくするというスタイルでしたが、発作の日は、私とあずにゃんで、憂を気持ちよくしてあげます。

そして、それが終わったら、次はあずにゃんを、私と憂が二人掛かりで気持ちよくしてあげます。

憂の病気の発作は、私たちの性生活のサイクルに、上手く組み込まれ、溶け込みつつありました。

これではまるで、三人でエッチばかりしているように聞こえるかもしれませんが…まあ、遠からずという所なので、反論はなしにしておきます。まあ、三人とも若いですから。

それはさておき、三人の生活は、この上なく順調に営まれていました。

お互い、両親が不在がちだったので、かえって都合が良かったんだと思います。

一緒に暮らしていても、私たちの関係は悪くなる事は無く、むしろ日に日に親密さを増し、日に日にお互いを好きになって行く様な、とても理想的な関係でした。

私たち三人は、肉体的にも精神的にも、この上なく相性がよかったんだと思います。

確かに、これは歪んだ関係かもしれません。

女の子同士で、三人での肉体関係。その上、実の姉妹も含む。社会通念上、大抵の人にとっては、到底受け入れられない事でしょう。

ですが、私は確信していました。この三人で人生を紡ぎ続ける事が、私たちにとって、一番幸せな事である、と。

なので、私は、この生活を守るためなら、なんでもする覚悟です。

この生活が、私たちの人生にとって、最も幸せになるように、私はどんな努力も惜しまないつもりです。

そして、これは、私たち三人の、共通の覚悟なのです。


唯「将来の話をしようか」

三人でベッドに入り、私を真ん中にして、三人で抱き合いながら、私は切り出しました。

梓「はい、唯先輩。…今日は、どのくらい先の話にしましょうか?」

唯「そうだね…今日は、うんと先の未来。私たちが、おばあちゃんになった頃のお話」

私たちは、三人で、生活を営み続けます。

高校を卒業して、三人で同じ大学に入って、三人で生活を始めて…

大学では、一生懸命勉強して、精一杯遊んで。

卒業したら、就職して、三人であくせく働いて。

下積み期間は黙々と、清貧に、真面目に誠実に。

実力がつけば、条件のよいところに転職したり、独立したりするのもいいかもしれません。まあ、そこはそんなに上手く行かないと思いますので、贅沢を言うつもりは全くありません。

真面目に、ひたむきに、私たちは努力し続けるでしょう。

就職しても、バンドは続けたい、というのが、私とあずにゃんの希望でした。憂も賛成してくれました。

放課後ティータイムは、この先どうなるかは分かりません。

ただ、もし許されるなら…私は今のメンバーで、この先もずっと、音楽を続けたいと、本気でそう思っていました。

三人で働いて、お金を稼いで、日々の生活を営んで。

憂の病気は、まだ続いているかもしれません。でも、三人一緒なら、きっと、心配無用。

時には、バンドを通して、皆との友情を深め合って。

時には、けんかをしたり、口論になったり、短気を起こす事もあるかもしれません。

それは、私たち三人も例外ではありません。

社会情勢も不安定で、決して、私たちの将来は、平坦なものではないでしょう。

でも、それも、全て三人で乗り越えて…

三人も、やがては歳を取り、衰え、次第に死に近づいて行くでしょう。

その折、ふと…結婚していなかったり、子供がいなかったり、普通の人と違う人生を歩んできた事に、不安を覚えたりする事もあるかもしれません。

それでも…それまでの幸せをかみしめ。そして、その時を三人で迎えられた事の幸せをかみしめ。

きっと、私たちは幸せに過ごしていくでしょう。

そうして、更に歳を取り、身体の自由も利かなくなっていって…。身も心も、立派なおばあちゃん。

そのときでも、三人はずっと、一緒。一生、死ぬまで。

唯「ねえ…私が死んだら、二人はどうする?」

憂「…それは、おばあちゃんになった時の話?それとも、今?」

唯「んー…じゃあ、今は、おばあちゃんになった時の話」

憂とあずにゃんは、しばらく考えこんでいましたが…二人とも、結論は同じでした。

憂「お姉ちゃんが死んだら、きっと、私も寂しくて死んじゃうよ」

梓「うん。私も、寂しくて死んじゃいます。憂が死んでも、やっぱり寂しくて死んじゃいます」

唯「そっかー」

…二人を抱きしめる腕に、ぎゅうっと、力を込めます。二人も、私を抱きしめる腕に、ぎゅうっと力を込めます。

もっと、強く、抱きしめて、抱きしめ合って…三人が、くっついて、一つになって離れなくなるくらいに、もっと強く抱きしめ合いたいのに。

私たちは非力で、それは叶わなくて。

でも、こうして抱き合っている瞬間だけは…三人は、一つになっていて。

唯「じゃあ、死ぬときも、三人で一緒に死のうか」

これが多分…私の、最初で最後の告白。

…思えば。

私はずっと、不安でした。

この幸せが。この歪んだ、それでも幸せな関係が、いつか、あっさりと終わってしまうんじゃないかと。

憂の不安を諌める傍ら、その実、私自身がずっと、ずっと、不安に思ってきました。

梓「そうですね。死ぬときも、一緒。天国でも一緒ですね。素敵です」

あずにゃんが、そういって、顔をすりすりと胸元に押し付けて来ます。

憂「お姉ちゃん、私も、そうしたい。ずっと、死ぬまで。死ぬときも、死んでからも、ずっと一緒にいたい」

憂もそういって、私にすりすりと顔を押し付けてきました。

そして、私の不安は、その瞬間、奇麗さっぱり消滅していました。

私は、順番に額にキスしました。二人は嬉しそうに、身体をもじもじとさせます。

唯「憂。あずにゃん。大好き。愛してる」

憂「うん。私も。お姉ちゃん、梓ちゃん、大好き。愛してる」

梓「私もです。唯先輩、愛してます。憂。大好き。愛してる」

私は多分、そのとき、泣いていたんだと思います。

涙はでなかったし、嗚咽ももれなかったけれど、…嬉しさと、切なさで、心が一杯で。

私は、その瞬間が終わってしまうのが惜しくて、寝付けなくて…二人が寝静まった後も、その身体をずっと、抱きしめ続けていました。

空が白んできて、だんだん意識が薄れてきて…幸せな夢と現実が混ざり合ったような、ふわふわした幸せなまどろみの中で、私は、二人をずっと、抱きしめていました。

…憂。あずにゃん。大好き。

私たちは、永遠に一緒だよ。


幸せな夢の、終わり。

それはきっと、桜の舞い散る、ある春の日の、うららかな昼下がり。

三人は、桜の木の下で、その身体を寄せ合って、思い出を振り返りながら…

徐々に、意識が薄れて行って。

三人で握り合った手のひらに力を込めると、お互いにぎゅうっと握り返して、その存在を確かめ合いながら…


見上げると、満開の桜。

太陽が、まぶしい。遮るように目を細めながら、その光をしっかりと目に焼き付けて…

青空。風の音。空気の匂い。小鳥のさえずり。

春風が木々をなでる、梢の柔らかい音につつまれながら、私たちは…

徐々に、まぶたが落ちて行って。

徐々に、意識が薄れて行って…

…そして、フェードアウト。


終わり






最終更新:2011年05月12日 22:14