唯「澪ちゃん、今日は13日の金曜日だね」
澪「ははは、何を言ってるんだ、そんなの迷信だろ」

唯「え?そんなことないよ」

唯「昔、外国で、迷信だって証明しようとして、フライデーって名前の船を13日の金曜日に処女航海に出したら沈没したんだって」
澪「ゆ、ゆゆゆゆ唯、う、嘘はよせよ」

唯「嘘じゃないよ、だって中学の英語の教科書に載ってたもん」
澪「そ、そそそそれは偶然だよ偶然」ガクガク

唯「そういえば、13日の金曜日だから、ジェイソンさんが出ちゃうかも知れないね」
澪「?なんだそのジェイソンさんって?」

唯「あれ?澪ちゃん知らないの?」
澪「知らないよ」
唯「そっか、澪ちゃん、怖い映画とか見ないもんね」

唯「ジェイソンさんって言うのは、13日の金曜日って映画に出てくる殺人鬼さんなんだよ」

澪「ひぃいいいいい!!!」ブルブル

唯「鉈やチェーンソーで殺し照っちゃうんだよ」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」

唯「帰り道、出ちゃうかも」
澪「ひ、ひぃいいいい、も、もうやだよぉ」グスグス
唯「大丈夫だよ、私が澪ちゃんのお家まで送ってあげるから」

澪「ほんとぉ?」ウルウル
唯「!!!」キュルキュルリーン、モエモエキュン


帰り道

唯「もうすっかり暗くなっちゃったね」

澪「う、うん」

唯「あ!」

澪「ひぃいいいい!」ギュッ

唯「うわっ、澪ちゃん、どうしたの?」

澪「だだだだだって、唯が」

唯「かわいい猫ちゃん見つけただけだよ」

澪「お、脅かさないでくれよ」ウルウル

唯「本当に澪ちゃんは怖がり酸だよね」

澪「しょうがないだろ・・・怖いものは怖いんだ」

唯「じゃぁお家に着くまで、私の腕、ぎゅってしてていいよ」

唯「それなら怖くないでしょ」
澪「う、うん」///


澪の家

唯「澪ちゃん、お家に着いたよ」

澪「あ、ありがとう」

唯「あれ?でもお家、電気ついてないね」

澪「あ、今日、パパもママも遅いんだった」

唯「ママ?」

澪「お、お母さん!」

唯「澪ちゃん、一人ぼっちで大丈夫?」

澪「う、うん」

唯「でも、ジェイソンさん出ちゃうかも?」
澪「い、いいい家の中なら大丈夫だよ」

唯「え?分からないよ?」

澪「祖、そうなのか?」ガクガク

澪「ででででも!それなら憂ちゃんだってししし心配じゃないか」ブルブル

唯「ふふふ、澪ちゃんって優しいね」

澪「そ、そんなことはない」///

唯「大丈夫だよ、憂は強い子だから」

澪「でも・・・」

唯「じゃあ、うちには和ちゃんにきてもらうから」

唯「それなら安心でしょ?」

澪「でも、和にも悪いし・・・」

唯「へへへ、実は私も帰るの怖くなっちゃったんだ」

澪「そ、それなら・・・」

そういうことで、私は澪ちゃんのお家にお泊りすることになりました。

その夜、澪ちゃんとはいろいろとあったのですが、それはまた別の機会に。


    おしまい






最終更新:2011年05月14日 21:18