姫子「え、何この寒いオチ、なんでおじさんがまとめんだよ」

エリ「寒い言うな、さわやかで微笑ましい締めだったじゃんか」

エリ「しかしいちごはいい演技だったねー!」

姫子「ほんとだよ!チューまでしてくれちゃって」

いちご「うちのお母さんのマネしてただけだよ」

アカネ「いちごのお母さんいってらっしゃいのチューしてんだ!」

姫子「それ発表されると今度会うときなんか気まずいな…」


エリ「よし!朝の部は終わったのでつぎゃあ夜の部だ!!!」

姫子「まだやんの~?」

エリ「もう家族はおうちに居ますから、お父さん帰ってきてください!」

エリ「アクショーン!!!」



姫子「あー、ただいま」

エリ「ごくろうさん、今日も一家の大黒柱の務めを全うしてきたかい。どうだ?この後一杯」クイックイッ

姫子「お前が出迎えかよ…」

アカネ「パパー、おかえりー!」

姫子「おーただいま、今日は学校どうだった?」

アカネ「んっとね、逆上がりできるようになった!」

姫子「そっかぁ、えらいなぁ」

いちご「おかえりなさいあなた、ほらアカネお父さん帰ってきたからもう寝なさい」

アカネ「はーい、おやすみなさーい」

いちご「ご飯先にする?」

姫子「そうしよっかな」

姫子「いただきます」

いちご「ニュースとか見てると物騒な話ばかりで怖いわね」


姫子「そうだなぁ、私たちも用心しなくちゃなあ」

いちご「そうねぇ…」



いちご「なんだか体が火照ってきたわ」

姫子エリ「カット」




エリ「いちごねぇ…濡れ場に行くにしても順序ってのがあるでしょ…」

姫子「そもそもただのままごとでそういう方向に持ってっちゃだめだろ」

いちご「うちのお母さんのマネしてただけだよ」

アカネ「いちごのお母さんって…」

姫子「もうやめようこの遊び、思わぬところに被害が出てる」



エリ「ああ~また暇になった~」

姫子「帰ればいいことあるかもよ」

アカネ「タバコ屋でお菓子も買ってきたから食おっか」

エリ「おう!そうだった!」

いちご「わたしポイフル」

姫子「君らはアレか、私の部屋を溜まり場にしたいのか」

エリ「姫ふぁん、まんふぁ、うはあがひへよ」

姫子「何言ってっかわかんね」

エリ「はぁ、なんか歌ながしてよ」

姫子「歌ぁ?…んー、じゃこれでいっか」ピッ

エリ「かっけぇ…、なんて歌?」

姫子「ふぁんきーそにっくわーるどって歌」

いちご「…」~♪

アカネ「ギタフリのヤツでしょ」

姫子「おお、よく知ってんね」

エリ「あー、ねるねるねるね買い忘れた」

アカネ「音ゲーの歌やってる人ってメジャーデビューすりゃ良いのにって人結構いるよね」

姫子「ホントだよね、絶対売れんのに」

エリ「ねぇね、おんげーってなに?」

アカネ「ドラマニとかポップンみたいなゲームのことだよ」

エリ「ああ、太鼓の達人みたいな」

アカネ「まあそう」

いちご「むかしボンバーマンジェッターズってアニメあったじゃん」

姫子「懐っ!!」

いちご「あれのオープニングとエンディングはなぜかポップンの人達だったよね」

アカネ「そんなんよく覚えてんね」

いちご「内容は一個も覚えてないけどそれだけはずっと記憶にある」


エリ「さわ子先生ってあの後うまくいってんのかな」

姫子「えぇーその話する?」

エリ「だって気になんじゃん!姫ちゃんの助言によって吹っ切れた先生がどんな行動を起こしたのか!ぐふっ」

姫子「なに笑ってんだよ」

アカネ「私も気になるな、どうなの?実際」

姫子「んー言っていいのかな…」

姫子「まぁうまくいったみたいだよ」

アカネ「おおー」

エリ「誰と?誰と付き合ってんの?」

姫子「言えるかそんなこと」

エリ「じゃあヒントヒント!ヒントちょうだい!特徴とか!」

姫子「とくちょー…?」

姫子「…」

姫子(ダメだメガネしか出てこない)

エリ「え何、そんな特徴ない子なの?」

姫子「いや、そんなことはないけどなんだろ」

姫子「見た目的な特徴より性格とか雰囲気のほうが特徴的というか」

エリ「じゃどんな性格?」

姫子「んー…、きっちりしてる」

エリ「えー、そんなふわっとしたヒントじゃわかんないよー」

アカネ「いやわかるよエリ、あん時先生親友の面倒見んのがその子の日常だみたいな事言ってたじゃん」

アカネ「普段から親友の世話してきっちりしてる子なんかそうそう居ないでしょ、だから…」

エリ「和ちゃん?」

姫子(あ~あ…)

エリ「そうなの?姫ちゃん」

姫子「さぁね」

エリ「これ正解の反応だ」

エリ「そうかー、和ちゃんと先生がかー」

姫子「その話絶対学校ですんなよ」

エリ「わかってるって!」

エリ「ね、いちご!先生のお相手は和ちゃんだってー!」

いちご「うん、知ってたよ」

エリ「えっ」

アカネ「なんで?!」

いちご「結構前に生徒会長が先生に告白してたトコ見ちゃったから」

エリ「言えよー!!!」

姫子「じゃ私より先に知ってたって事かい…」

いちご「そうなりますね



エリ「びっくりしたら喉渇いちゃったよー、姫ちゃん飲み物持ってきてー」

姫子「お前なぁ…」

アカネ「あ、私もいい?」

姫子「おいおい」

いちご「早く」

姫子「…」

姫子「ったく!!!」ガチャ



姫子「あーもー…なんかあったかな~」

姫子「おっ?」

姫子「…」

姫子「へっ…」ニヤリ




姫子「おまたせー、あっちー…」

エリ「やっときたかー!!!」

アカネ「ありがとねー」

いちご「あ、これ…」

エリ「いただきまーす!!!」ゴクゴク

アカネ「いただきまーす」ゴクゴク


ばぶーーーーーーーーーーーーーん


姫子「きったねぇな!」

いちご「ぐちゃ濡れ…」

エリ「えほっえほっ、喉越し悪っっ…」

アカネ「ごほごほ…ていうかコレ…」

エリアカネ「お酒じゃん!!!!」

姫子「なんか問題でも」

いちご「うまうま」んくんく

エリ「こんなクソ暑い日にお酒なんか呼んでないよ!!!ごくごく飲めるのがいいよーーー!!!!!」

アカネ「ていうかコレ作るより麦茶なり持ってきたほうが早かったでしょ…」

エリ「余計に暑い思いしてまで私らに嫌がらせしたかったのか!!!!!」

姫子「うっさいなー、コレしか無かったんだよ」

姫子「文句ばっか言ってないでもっかい飲んでみ」

いちご「ひめこ、だっこー」

姫子「いちごなんかもう出来上がってるよ」

アカネ「いちごって酔うとこんな感じなの…?」

姫子「うん、前もこんな感じだった」

エリ「ほほう…これは良いものが見れた…」

アカネ「んー、ちびちびとならいけないことも無い」

エリ「意外とうまい」

いちご「ひめこー」

姫子「はいはい、ぎゅ~~~~」

いちご「ウットリ」

エリ「飲んだ!!!姫ちゃんもう1杯!!!」

アカネ「わらひも」

姫子「はいはい…、ほらいちご、ちょっと」

いちご「む~」

ガチャ

エリ「お酒って案外おいしんだね!!!」

アカネ「エリ…」

エリ「ん?」

アカネ「…」

エリ「どしたの?」

アカネ「…」

エリ「な、なんだよ…無言で近づくなって…」

アカネ「ハァ…ハァ…」

エリ「ちょ、アカネ!顔近っ…」

アカネ「…」

エリ「…」

アカネ「…」

エリ「…」

いちご「…」じーっ

アカネ「…」スッ

エリ「ぷぁ~」

アカネ「エリ…」

エリ「ちょまた!?」

ガチャ

姫子「っちー…おまたせー」

エリ「姫ちゃん!アカネが魔物に!!!」

姫子「はぁ?」

エリ「んっ!」

アカネ「んー…」

姫子「うわ…」

いちご「じー」ドキドキ

いちご「1mmも負ける気はしない」すっく

いちご「ひめこしゃがんで」

姫子「…やだ」

いちご「いいから」グイッ

姫子「わっ」

いちご「ちゅー」

姫子「…」

エリ「ん゛ー!」

アカネ「んー…」


30分後


エリ「はぁ…はぁ…も、口元べとべと~」

アカネ「エリ…かわいかったよ…」

いちご「ふぅー勝ったー」

姫子「首と腰がいてー…」


アカネ「大満足」バタン

いちご「おやすみ」バビン

エリ「やるだけやったらすぐ寝やがってぇ~」

姫子「エリが酔わないでアカネが酔うとか意外だったわ」

エリ「あんな強引なアカネ初めて見た…」

姫子「おやおや、乙女の目になっとりますなぁ」

エリ「うるへー!!そもそも姫ちゃんが酒なんか持ってこなきゃこんなことになんなかったじゃん!!!」

姫子「ごめんごめん、今回は流石に予想外だったわ」

エリ「ふぁ~…わたしもねむくなってきた」グシグシ

姫子「帰って寝たら?」

エリ「アカネといっしょにねる」

姫子「…そか」

エリ「おあすみ~…」トサッ

姫子「ん」

姫子「ふぁ~あ」

姫子「いまなんじだ…?」

姫子「…12時かぁー」

姫子「…」


いちご「…」zzZ

エリ「…」zzZ

アカネ「…」zzZ

姫子「…」zzZ


おしまい



最終更新:2011年05月15日 21:39