律「」

胸が大きくなってました。

律「ど・・・どういうことだこれ・・・」
律「と・・・とにかく学校いかなきゃ・・・まあ、普段よりちょーっとおっきいだけだし気付かれないよな、はは・・・」

聡「ねえちゃーん?」

律「ひ、ひいっ!来るなっ!」

聡「何胸隠してんの?もともと誇れるものでもないだろうに」
律「お前後で屋上な」


通学路

律「(うう・・・すれ違う人みんな私の胸見てる気がする・・・)」
律「(実際そんなことないんだろうけど、なんだこれすごい恥ずかしい・・・澪のやつ、恥ずかしくないのかな・・・)」

律「(待てよ?別に恥ずかしがることないじゃないか、むしろ喜ぶところじゃないか?女として)」
律「(このまま緊張しっぱなしも疲れるし、普通にしよう普通に・・・)」

澪「おっ、おはよう律」
律「ピエエエエエエエエエエエエイ!!!!!!!」

澪「な、なんだお前・・・テンション高いな」
律「お、おはよう澪・・・(びびったああああやっぱり無理!)」

澪「ん?どうした前かがみになって、お腹でも痛いのか?」
律「(ナイス!)そ、そうなんだよ、朝飲んだ牛乳が悪くなってたのかな・・・はは・・・」

澪「馬鹿だな、お前のことだから、牛乳飲んだだけで胸が大きくなるーなんて考えてたんじゃないか?」
律「むしろ小さくなってほしいんだけどね・・・」

澪「ん?」
律「い、いや!なんでもない!」


部室

律「ふう・・・まいったな・・・」
律「授業中はどうにか隠し通せたけど・・・さすがにドラム叩いてる時はな・・・」

唯「りっちゃんやっほー!」
梓「こんにちは、律先輩!」
紬「うふふー」

律「お、おう、なんだお前ら、妙に元気だな」

唯「そんなことないよー?ねえあずにゃーん?」ニヤニヤ
梓「そうですよー?」ニヤニヤ

律「(怪しい・・・)」

紬「澪ちゃんちょっと遅れるらしいわ、先にお茶にしましょうかー」ムギムギ

律「(最高にいい笑顔だな・・・)」

紬「どうぞー」

唯「わーい!いただきまーす!」
梓「唯先輩、がっつきすぎですよ」

律「(くっ、こんな時に限って私の大好物のやつ・・・)」

唯「(やるねムギちゃん!)」キラッ
紬「(ぬかりはないわ)」キラッ
梓「(さすがです!)」キラッ

梓「(よしここで・・・)律先輩、そんな猫背で食べちゃダメです、お行儀悪いですよ」
唯「(まずはあずにゃんがジャブを!)」
紬「(さあ、りっちゃんどうする?)」

律「ちょ、ちょっとお腹痛くてな、はは・・・」
梓「なのにケーキは食べるんですか?」
律「も、もったいないからな・・・」

唯「(あずにゃんねちっこい!)」
紬「(でも確実に動揺してるわね)」

紬「(次は唯ちゃん、行ってきて!)」
唯「(がってん!)」

唯「りっちゃーん!!!」ダキッ
律「わ、わわわっ!?なんだよ唯!?」
唯「たまにはりっちゃんにも抱きついてみようと思いましてー」
律「わ、私はいいよ!梓のとこ行けよ梓の!」

梓「(くんずほぐれつの状況でも、胸だけはしっかりガードしている・・・)」
紬「(一筋縄じゃいかないわね・・・)」

唯「んもーう、りっちゃんのいけずー」プンプン
律「うるせー!!」

紬「(こうなったら・・・私が行くしかない様ね・・・)」
梓「(ムギ先輩、頼みます!!)」

紬「あーっと手に持ってたチンカチンカのアイスティーを偶然手が滑って手が滑ってりっちゃんの背中にこぼしちゃったわー!!」

唯「(強行策だー!)」
梓「(てかチンカチンカって!ビールじゃないんですから!)」

律「つめたっ!?」

そして、

手が離れた。

反射的に、律の手は背中に行く。

背筋が伸び、

そこに現われたものは、

紬「ごめんなさーい・・・」ニヤニヤ

律「まったく・・・なにやってんだ・・・ってはっ!!」

たわわに実った二つの果実でした。

唯「りっちゃん・・・」ニヤニヤ
梓「その胸・・・」ニヤニヤ

律「あ・・・あ・・・」

紬「あらあらあらあら」ニヤニヤ
梓「律先輩その胸・・・」ニヤニヤ
唯「おっきーい!!」ニヤニヤ

律「う、うわああああああああああああああああ!!!!」

紬「まってりっちゃん!私たちに事情を聞かせて!」
梓「(いきなり善人面してる)」
唯「(さすがあくどいねムギちゃん)」

紬「ほら、恥ずかしがらずに・・・」
律「やだ!」
梓「話してみないとわかりませんよ」
律「やだ!!」
唯紬「(この流れは・・・!)」

唯「ラーメンだけじゃ?」
律「やだ!!!」
紬「餃子もつかなきゃ?」
律「やだああああああああ!!!」

梓「鉄板ですね」


――――

一方


教室

澪「ん?」

体育館

いちご「なんかシンパシーが・・・」


――――

梓「つまり・・・朝起きたらその見事なモノが胸にあったと」
律「ああ・・・」グスン

紬「登校中も必死で隠してたのね?」
律「最悪だったよ・・・」

唯「そう・・・大変だったねりっちゃん・・・」
律「悪いな・・・こんな話につき合わせて・・・」

梓「(まさかここまでへこむとは・・・)」
紬「(さすがに少し罪悪感が)」
唯「(でも、涙目で胸を隠してるりっちゃん・・・)」

紬「アリだわ」
梓「アリですね」
唯「むしろ正解」

律「?」

梓「(そろそろネタばらししたほうが…)」
唯「(かわいそうになってきたね…)」
紬「(待って!)ねえりっちゃん、今のままでドラムは叩けるの?」

律「え、ああ、わからんがやってみようか…」

律 ズグダンズンブングン

梓「こ…これは…!」
唯「叩くたびに胸がぽいんぽいんと…」

律「…ああダメだっ!!恥ずかしくてもう無理っ!!」

唯「ムギちゃん」グッ
梓「ナイスです」グッ
紬「完璧よ」グッ


梓「、とここでネタばらし」

紬「ごめんねーりっちゃん」ムギムギ
唯「でも照れてるりっちゃんかわいかったよー」ユイユイ

律「かわいいじゃねーよ!!なんでこんなことしたんだよーう!!」

梓「それはかくかくしかじかで」
紬「まるまるうまうまなのよ」

唯「わかった?」

律「わかるか!!」

梓「まあまあ、私もやられましたから」
律「まったく…こんな変なことばっか考えやがって…」
紬「うふふー」ニコニコ

律「じゃあ早く元にもどしてくれよ、できるんだろ?」


唯「ダメだよ」
律「へっ?」

唯「せっかくだからもっとその体を主張しようよ!輝けりっちゃん大作戦その2だよ!」
律「んだそれ!!」

紬「お買い物行きましょう!お買い物!」

律「こんなかっこで行きたくねーよ!!」

唯「ライブやろーよ!ライブ!」

律「公開レイプじゃねーか!!」

梓「律先輩!海行きましょう!海!」

律「水着を着ろと!?この胸で!?そんなことしたら私が夏の王様だわあなたはイケない太陽ねってやかましいわ!!」

紬「いい感じに困惑してるわね」
唯「あずにゃん満足した?」
梓「最高です」ゾクゾク

飲んだ

律「やれやれ…」
紬「これで明日の朝には治ってるはずだわー」

唯「どうだったりっちゃん?」
律「二度とごめんだ!!」

梓「まあ今日いっぱい、巨乳を楽しんでください」
律「どうやって楽しめっていうんだ!」

唯「そりゃ…ねえ?」ニヤニヤ
紬「いやだわ、唯ちゃんったら」ニヤニヤ
梓「もう、二人ともいやらしいですよ」ニヤニヤ

律「もうやだこの三人」

律「じゃーまたなー」

唯「バイバイりっちゃーん」

梓「そういえばさっき言わなかったんですけど…私にくれた薬はすぐに元に戻るやつでしたよね?」

唯「そういえば」

紬「ああ、さっきりっちゃんにあげたやつ、あれはただのラムネよ」

唯「!?」
梓「!?」

紬「梓ちゃんの場合は唯ちゃんに怒られちゃったからすぐ治したけど、りっちゃんはおもしろかったから今日一日あのままでいてもらおうかとおもってー」ムギムギ

唯「さすがムギちゃん…」
梓「ホント味方でよかったです…」


部屋

律「ふう…今日はまったくえらい目にあったぜ…」
律「ムギも唯も梓も…やつらめ覚えてろよ…」

律「しかし…」チラ


律「…」ムニュムニュ


貼り紙『入ったら殺す!!』

聡「ん…?何やってんだろねえちゃん…まあいいや」

聡少年が大人の階段を上るのは、まだまだ先のことである…


律「お、おおおお…これが谷間ってやつか…こんなんアイドルがやってるのしか見たことないぜ…」

律「つかTシャツ着てても胸パッツンパッツンなんだよな…ある意味裸よりエロいな…これが着エロってやつか…」

律「ふおっ!水着着たら大変なことに!胸溢れてるぞ!ほとんど隠れないじゃねーかこれ!」

律「…」つ バナナ

律「いや、さすがに止めよう…そこまでいったらただの変態だ…」



律「…」ゴソゴソ

律「…」グニュグニュ


律「…ああ、なにやってんだ、私…」カアァ


聡「ねえちゃんうっせーぞー」ガラ


律「ふんっ!!」シュタタッ

聡「うわあああ!!目がああ!目がああああああ!!!!!」

律「そのまま速やかに部屋を出ろ…その命、奪われたくなかったらな…」

聡「くそー!ねえちゃんのバカー!!!」

律「危なかった…しかし聡よ、わかってくれ、お前にはまだ早い」


その日、聡の夢には由美かおるのような忍者が出てきたそうです。
そしてそれは、律の面影があったそうな

律「はーあもう寝よう!明日になれば治るんだし!」

律「おやすみ巨乳の私!もう二度と会いませんように…」


律「…」


律「…」ムニュ


律「だああああああっ!!!!!!寝ろ!寝て全て忘れるんだ私!」

律「(しかし…胸の大きさだけでなんというか…意識しちゃうよな)」

律「(普段男っぽい言動ばっかだけど…なんか自分が女ってことを改めて自覚しちゃうっていうか…)」

律「(くっそ眠れねえええ!!ムギのやつめえええ!!!)」ゴロゴロ


翌日

律「なん…だと…?」



唯「あずにゃん、りっちゃんゆうべはおたのしみだったのかなぁ?」
梓「間違いないですね、律先輩案外そういうの興味津々ですから」
紬「そうねえ、あの薬、微量だけど媚薬も含まれてるもの。そういうふうになるように」

唯「!?」
梓「!?」

紬「冗談よーうふふ」ムギムギ

唯「何故か冗談に思えないよムギちゃん…」
梓「すぐ治してもらってよかった…」



おしまい



最終更新:2011年05月15日 23:34