カラクリ屋敷
憂「うわぁ……凄い広い……」
たんぱんこぞう「あっ! 挑戦者だ!!」
憂「え?」
たんぱんこぞう「おーい! みんなー! 挑戦者が来たぞー!!」
ミニスカート「ほんと!?」バッ
にんじゃごっこ「それはまことでござるか!?」バッ
憂「もしかしてここにいる人達と全員戦うのかな……?」
たんぱんこぞう「まずは俺から行くぞ!! うおー!!」
……………
その頃 カラクリ屋敷奥
カラクリ大王「すまんなテッセン。 久しぶりの挑戦者が来てすっかり忘れてたわい」
テッセン「相変わらずじゃなぁ。 それに挑戦者の方はほったらかしでいいのか?」
カラクリ大王「大丈夫! 今回のカラクリはそう簡単に突破出来ないようにしとるからな!!」
テッセン「本当かのぅ……」
カラクリ大王「それより何の用でここに来たんだ?」
テッセン「うむ、実はこの前ニューキンセツを調査しとったんじゃが……」
カラクリ大王「ニューキンセツといったらこの近くにある工場みたいな所か?」
テッセン「そうじゃ」
カラクリ大王「そのニューキンセツで何かあったのか?」
テッセン「ニューキンセツにある発電装置が暴走しとったんじゃ!」
カラクリ大王「暴走!?」
テッセン「まぁ発電装置の電源を切って暴走は止まったんじゃが……」
カラクリ大王「な、なんじゃ良かった……」
テッセン「勝手に動いたか誰かが動かしたかはわからんが原因は不明なんじゃ」
カラクリ大王「うーむ……もし誰かが勝手に電源を入れたとしたら……」
テッセン「いや、それは無い筈じゃ。 鍵はわしがちゃんと保管してたからな」
カラクリ大王「それじゃあ勝手に動いたとでも?」
テッセン「まぁ、特に大事にはならなかったし大丈夫だと思うがな」
カラクリ大王「だが……」
ピンポーン
テッセン「ん? お客さんか?」
カラクリ大王「いや、このチャイムは……」
憂「つ、着いたぁ……」ガチャ
テッセン「ほぉ、思ってたよりも若い挑戦者じゃな」
憂「挑戦というか無理矢理やらされたというか……」
カラクリ大王「むむむ! やけに早く着いたな!」
憂「な、なんとか……」
テッセン「随分と疲れとるようじゃな」
憂「あれ? あなたは……?」
テッセン「わしはキンセツシティのジムリーダーのテッセンじゃ!」
憂「テッセンさん!?」
テッセン「うおっ!?」
カラクリ大王「そんなに驚かなくても……」
憂「す、すいません……実はトウキさんに会いまして……」
……………
テッセン「おぉ、そんなことか。 わざわざご苦労じゃな」
憂「いえいえ」
カラクリ大王「しかし今の話を聞くと物騒なことが起こったもんだな」
テッセン「うーむ、多分アクア団の仕業じゃろうなぁ……」
憂「アクア団?」
カラクリ大王「今ホウエンで色んな悪事を働いてる青い服を着た集団のことだ」
テッセン「最近
ニュースとかでよく見るようになったが……」
カラクリ大王「おいテッセン、今の話聞いてたらアクア団の奴らが発電装置を暴走させたんじゃ……」
テッセン「いや、流石にそれは無いじゃろう。 発電装置を暴走させても何の得も無い筈……」
憂「発電装置って……」
テッセン「いやいや、こっちの話じゃ!」
カラクリ大王「マグマ団はいなかったのか?」
憂「マグマ団?」
テッセン「アクア団のように色んな悪事を働いてる赤い服を着た集団のことじゃよ」
憂(赤い服って……まさか……)
憂「アクア団とは違うんですか?」
カラクリ大王「多分な。 アクア団とマグマ団は仲が良いのか悪いのかよくわからんのだよ」
テッセン「まぁどちらも気をつけた方がいいぞ」
憂「そのマグマ団っていうのはどの辺りでよく見かけますか……?」
カラクリ大王「うーむ……どの辺りと言われても……」
テッセン「この前フエンタウンのアスナから最近よくマグマ団を見かけるって話を聞いたことがあったような……」
憂「え!?」
カラクリ大王「フエンに何かあったかな?」
テッセン「さぁ……えんとつやまぐらいしか無いと思うが……」
憂「どうやったらいけますか!?」
カラクリ大王「落ち着くのだ、もしかして君はマグマ団のことで何か知ってることがあるのか?」
憂「多分……」
テッセン「もし良ければ何を知っているのか教えてもらっていいかのう?」
憂「はい……」
……………
テッセン「知り合いがマグマ団にいるかもしれないか……」
憂「はい……」
カラクリ大王「最近フエンタウンでマグマ団を見かけるって言ってたからフエンタウンの近くにアジトとかがあるんじゃないのかい?」
テッセン「成程、秘密基地のようなものか」
カラクリ大王「うむ!」
テッセン「よしわかった! それならフエンタウンの近くまでわしの自慢のポケモンで送ってやろう!」
憂「え!?」
カラクリ大王「自慢ということはもしや……」
テッセン「そうじゃ! こいつの出番じゃ!!」
カラクリ大王「あっ! ちょっと待て! ここで出すと汚れる!!」
テッセン「あぁそうか、お前キレイ好きじゃったか」
カラクリ大王「そうだ! ポケモン出すなら外でやれ! 外で!!」
憂(さっきの部屋でたくさんポケモン出したんですけど……)
……………
ライボルト「アオォォォォン!!」
テッセン「さぁライボルトに乗るんじゃ!」
憂「えっと……大丈夫なんですか?」
テッセン「わしが乗っても大丈夫じゃから大丈夫じゃ!!」
憂「よいしょ……っと」スッ
テッセン「どこまで行ってみるかな?」
憂「じゃあフエンタウンまで」
テッセン「よしわかった! いいかライボルト、フエンタウンまでしっかり送っていくんだぞ!!」
ライボルト「ライ!!」
テッセン「もしライボルトの助けが必要なくなったらわしのところまで戻ってくるように言ってくれ!」
憂「えっ……1匹で大丈夫なんですか?」
テッセン「フエン辺りなら1匹でも戻れるわい! そうじゃろうライボルト!!」
ライボルト「ライ!!」
テッセン「さぁ行って来いライボルト!!」
ライボルト「ライ!!」ダッ
憂「うわぁ!」
テッセン「結構なスピードを出すから振り落とされんように気をつけるんじゃよー!!」
憂「は、はいー!!」
カラクリ大王「……もう見えなくなったな」
テッセン「さて、それじゃあわしはジムに戻ってライボルトの帰りを待つとするかな」
……………
111番道路
マリ「ちょっと!? まだカメラ直らないの!?」
ダイ「焦らないで下さいよ……多分ここが……」カチャカチャ
マリ「もー!! フエンタウンの近くまで来てカメラの調子が悪くなるなんて……あら?」
ダイ「どうしました?」
マリ「ちょっとすいませーん!! そこのあなたー!!」
ライボルト「!?」キキッ
憂「え……私ですか?」
マリ「はい、そうです! この辺りに住んでいる方ですか?」
憂「いえ、違いますけど……」
マリ「どこかへ行く途中ですか?」
憂「フエンタウンまで……」
マリ「そうですか!? 実は私達もフエンタウンへ用事があるのでご一緒させてもよろしいですか?」
憂「え、えーと……構いませんけど……」
ダイ「マリさーん! カメラ直りましたー!!」バタバタ
マリ「あ、ダイ。 今からこの子と一緒にフエンタウンに行くことになったから」
ダイ「あっ、そうですか。 わかりました……って、えっ!?」
憂(ノリツッコミだ……)
ダイ「な、なんでこの子と一緒に行くんですか!?」
マリ「この子もフエンタウンに行く途中だったからよ」
ダイ「あっ、そうなんですか?」
憂「はい」
マリ「それじゃあ、行きましょうか」
憂「じゃあ、行こっか」
ライボルト「ライ!!」
……………
112番道路
憂「あれ? この崖の上にあるのかな?」
マリ「あるんだけどここから登るんじゃなくてあっちのロープウェイに乗って行くのよ」
憂「へー……でもあのロープウェイに乗ったらあの山に着いちゃいますけど……」
ダイ「えんとつやまのふもとにある町だからね。 えんとつやまから降りてフエンタウンに行くんだ」
憂「それじゃあ行きましょうか」
マリ「あっ、私達は後から行くわ。 先に行ってて」
憂「そうですか? じゃあお先に失礼しますね。」
ライボルト「ライ!」ダッ
ダイ「……あのー、マリさん?」
マリ「何?」
ダイ「あの子に何かあるんですか?」
マリ「何って?」
ダイ「いえ、マリさんがあの子に凄い興味持ってるように見えたので……」
マリ「まぁね」
マリ「だってあの子のライボルト見てみなさいよ。 凄く強そうじゃない!」
ダイ「そうですけど……それが何ですか?」
マリ「もし怪しい奴らに襲われたらあの子に頼るしかないじゃないの!」
ダイ「……へ?」
マリ「ダイもしかして忘れたの? 最近この辺りはマグマ団がウロウロしてるってこと」
ダイ「確かにそうですけど……」
マリ「襲われたらあの子に助けてもらおうって思ってるからね」
ダイ「自分で何とかすればいいんじゃ……」
マリ「私の手持ち知ってる?」
ダイ「ゴニョニョだけですよね?」
マリ「強いと思う?」
ダイ「……いえ」
マリ「そういうことだから行きましょ!」
ダイ「結局どういうことなんですかちょっと!?」
……………
ロープウェイ乗り場
憂「あのー……えんとつやまに行きたいんですけど……」
受付「ロープウェイのご利用ですね?」
憂「はい、後から2人来るんですけど……」
受付「申し訳ありません。 このロープウェイのゴンドラは最大2人乗りなので……」
憂「そうですか……じゃあ先に乗ります」(先に乗って頂上で待っとこうかな……)
受付「かしこましました。 それではご乗車下さい」
憂「はい」
受付「移動中に扉を開けないようにしてくださいね。 それでは扉をしめます」バタン
……………
えんとつやま 頂上
ホムラ「ウヒョヒョ! この機械から出るレーザーを噴火口のマグマに当てりゃいいんだっけ??」
マグマ団下っ端「はい! ボスからはいつでも発射していいと言っておりました!」
ホムラ「よっしゃ、じゃあ早速……えっとこうか?」ピッピッ
ブブー
ホムラ「はぁ!? エラーって出てるじゃねぇか!? どういうことだよ!?」
和「隕石のセッティングしてないだけじゃないの?」
ホムラ「あ? いたのかお前?」
和「ほら、この隕石をここにセットしたらちゃんと動くはずだから」
ホムラ「ウヒョヒョ、すまねぇな」
和「それじゃああとは頼むわよ」スッ
ホムラ「ウヒョヒョ、よくわかんねぇ奴だ」
ホムラ「よしこれで……」ピッピッ
下っ端「た、大変です!」バタバタ
ホムラ「なんだ、今度こそうまくいったぜ!」
下っ端「違います! アクア団達が攻めてきたんです!!」
ホムラ「なんだとぉ!?」
下っ端「アクア団のボスまで来てるんです!!」
ホムラ「チッ! しょうがねぇ! アクア団の奴らにこの機械は触らせるな!!」
下っ端「はい!!」
ホムラ(……にしてもアクア団はどこから攻めてきたんだ? 下に何人か見張りをつけたはずだが……)
……………
チーン
憂「ここがえんとつやまか……」
和「来たわね憂」
憂「!?」
和「………」
憂「和ちゃん……」
和「今ここには私と憂の2人しかいない……だから……」ガチャン
ガラガラガラピシャン ガクン
憂「えっ?」
和「ロープウェイを止めてこのロープウェイ乗り場の入口を閉めたわ。 これで誰にも邪魔されない」
憂「それって……」
和「憂、ポケモンを出す準備をしておきなさい。 憂が相手でも手加減はしないわよ」
……………
同じ頃 おくりびやま 頂上
おじいさん「ぐぬぬ……」
マツブサ「勝負あっただろう、どけ」
おばあさん「し、しかし……」
マツブサ「黙ってろ。 やっと見つけたぞ、"あいいろのたま"を……!」
おじいさん「お前さん、まさか……」
マツブサ「わかるだろう? これを使って何をするのかぐらいは?」
おばあさん「しょ、正気か!?」
マツブサ「俺はいつだって正気だ。 とにかくこれでグラードンを目覚めさせることが出来る訳だ」
未完
※
地震の影響でいろいろあったので次の投下は5月ぐらいになると思う。
今回は生存報告で書きこんだだけなんで何も無い、ごめん。
突然で申し訳ないがこれからこっちの事情で忙しくなってここに来る暇は無い。
なのでここで一旦中断して欲しい。
他の人が続き書くなり
未完結のままにするなりして構わない。
とりあえず今は事情でここにはしばらく来ないことだけ報告しにきた。
ごめん。
最終更新:2012年09月27日 00:08