遊梓1「でも唯先輩はお客様なんだら代金の分しっかり遊んでいかなきゃ、ねぇ?」

遊梓2「そうそう」

梓「だ、だめです! お夕飯の時間もせまってますし帰ります!」グイグイ

唯「わ、わかったよぅ……引っ張らないで」

遊梓3「嫉妬深い梓は嫌われちゃうよ?」

梓「嫉妬なんかなわけないじゃないですか! だらしないことさせたくないだけです」

梓「それじゃ! お世話になりました!」

唯「あずにゃんまた尻尾がピーンって」

遊梓1「また来てくださいね唯先輩。今度はガミガミうるさいの抜きで楽しみましょう」

遊梓2「いつでも歓迎しますよ」

遊梓3「お待ちしています」

唯「うん、またね!」

梓「またねじゃないです。来ちゃだめですよ。梓遊びなんてこれっきりにしてください」

唯「ぶー、可愛いのに」

梓「だいたいしってるんですか。この手の店って……むぐぐぐ!」

唯「お酒飲んでお風呂はいるだけでしょ?」

梓「そんなわけないでしょ! さぁもう行きますよ」ガシッ

ズルズル

唯「えーん、ひきずらないでー」



……


宿


唯「ほんとだよーいかがわしいことなにもしてないよー」

梓「そうやって必死に否定するのがますます怪しい」

唯「どうやったら許してくれるの」

梓「さぁ? 自分で考えてください」

唯「……」ギュ

梓「む……はぁ、まぁいいでしょう。ちょっと他の梓の匂いがするのがしゃくですが」

唯「ごめんね。誘惑に勝てなかったよ」

梓「まぁ唯先輩ですもんね」

唯「お腹すいたなー」

梓「食べてたじゃないですかいろいろ」

唯「お菓子は別腹だよー」

梓「もうじきご飯来るみたいなのでおとなしくしてださい」

唯「それはそうと、どうしてあずにゃんはあそこにいたの?」

梓「え? ……そ、それは」

唯「あー! あずにゃんもなんだかんだでお土産買いに行きたかったんだよね」ナデナデ

梓「そ、そういうことです。ちょっと散歩がてらに……ね」

唯「明日は一緒に回ろうねー」

梓「はいそうします。ふらふらあっちこっち行かれても困りますので」

唯「楽しみだなー、どこもかしこもあずにゃんばっかり。夢みたい」

梓「私はあんまり群れるのは好きじゃないのでいい気はしませんけど」

唯「そうなの?」

梓「唯先輩の里があるなら行ってみたいですね」

唯「え……それは……だめかも」

梓「なんでですか? 絶対楽しいですよ、まぁ里として機能してるかはしませんけど」

唯「だってそんなとこにあずにゃんがいったらきっと……」

梓「きっと?」

唯「な、なんでもない!」


宿梓「お夕飯おもちしました」


梓「あ、きましたよ」

唯「わーい!」


……

唯「もぐもぐ、ねぇあずにゃん。このあと何する? もぐもぐ」

梓「むしゃむしゃ、そうですね。お風呂はいって、旅の計画でもします?」

唯「うん!」

梓「あ、またそんなにこぼして」

唯「えへへ、このお魚おいしー」

梓「もう、口のまわりもベタベタです」フキフキ

唯「ありがとあずにゃん。さっきとは逆だね」

梓「お魚かしてください。私が身をほぐしますんで」

唯「ありがとー」

梓「まったく! よくこんなんで一人で旅をしようって気になりましたね」

唯「でへへー、考えなしなもので。でも今はあずにゃんがいてくれるから平気だよー」

梓「あまりに心配でほうっておけないから付いてきてるだけです。まぁ一応恩もありますけど」

唯「ありがとうあずにゃん」

梓「あ、さっきのお金残り全部渡してくださいね。もう唯先輩持つのなしです」

唯「えぇ~」

梓「3000むったん」

唯「!」

梓「ま、気にしても仕方ないですけどね」

唯「わ、忘れよう! お風呂にはいってさっぱり水に流そう!」

梓「……」

唯「ごめんなさーい……」

梓「もう梓遊びをしないと誓ってくれるならそれでいいです」

唯「しませんしません! 誘われても断りますあずにゃんに誓って!」

梓「どのあずにゃんを指してるんでしょうね」

唯「うー、いじわるー」

梓「ふふっ、ちょっとした仕返しです」






最終更新:2011年05月18日 20:55