律「唯、うまくいったかなあ」
律「っていうか歌詞のことはいいのかな」
律「まあいいよな。さあ眠ろう!」
~~♪
律「おわっ!寝ようと思ったらこれかよ…」ピッ
律「うわ、澪からだ…やっぱ怒ってんのかな」
件名:歌詞はもういいよ
梓のことなんだけどさ、どうやら好きな人にフラれたそうなんだ
それでどうしようってことなんだけど…
律、なにかいいアイデアないか?
律「あれ?なんで澪はこのこと知ってんだ?」
律「さては唯はまだ何もやってないな!」
律「まったく!!今度はきつく言ってやる!!」カチッ
……
唯「はあ…おそいなあムギちゃん……」
唯「やっぱり、自分でやるべきだったのかなあ」ハア
~~~~♪
唯「あ!きたきた!」ピッ
唯「ありゃりゃ、またりっちゃんからだ」
件名:おい唯!2
まだ梓にあやまってないな!
はやくあやまれ!なんでもいいからあやまれ!
梓もどうすればいいかって助けを求めてるんだぞ!?
部長命令だ!あ・や・ま・れ!
唯「うわ…ばれちゃってたよ…」
唯「あずにゃんも困ってるんだ……はやくあやまろう!」
唯「でも、ムギちゃんからアドバイス教えてもらってないし……」
唯「でもでも、はやくあやまらないとあずにゃんに怒られちゃうし……」
唯「どうしよう…」
唯「…やっぱりムギちゃんからのメールを待とう!」
唯「中途半端じゃ絶対あずにゃんが許さないよ…」
……
紬「う~~ん、唯ちゃん、うまくいったかしら?」
~~~♪
紬「きたわね!」ピッ
紬「へっ!?憂ちゃんから?」
件名:ありがとうございました
お姉ちゃんの危機を伝えてくださってどうもありがとうございました
おかげでお姉ちゃんも無事です!
お姉ちゃんはわたしが面倒みますので安心してください!
では、おやすみなさい
紬「??」
紬「唯ちゃんの危機っていったい何かしら?」
紬「それをわたしが伝えたってことは……もしかして!」
紬「なんてこと…!唯ちゃんへのメールを憂ちゃんに送っちゃってる!」
紬「あわわわわわ…どうしましょう…唯ちゃんが無事ってどういうこと?」
紬「きっと、唯ちゃん好きな憂ちゃんは梓ちゃんに対して何かしらの制裁をしたってことね……恐ろしい子…」ブルブル
紬「平沢姉妹もいいけど…ここは梓ちゃんの恋を応援するわ!」
紬「そうと決まれば梓ちゃんの誤解を解かなければ…」カチッ
……
梓「……グス」
~~~~~♪
梓「! だれから!?」ピッ
梓「ムギ先輩だ…いったいなんだろう?」
件名:安心して
唯ちゃんから来たメールはわたしへのメールだったの
それを唯ちゃんが間違って梓ちゃんに送っちゃった……と、いうわけなの
だから唯ちゃんは梓ちゃんが嫌いじゃないよ
それから憂ちゃんのは気にしないでね
梓「……」
梓「そうだったんだ…いや、頭がこんがらがってイマイチ理解できない」
梓「整理してみると……まず、唯先輩がムギ先輩に恋の応援するよってメールをしようとした…」
梓「でもそれが間違って私のところへと来たんだ…」
梓「それでわたしは勘違いしちゃって…でもそれは嘘で…」
梓「そうだったんだ…よかったあ」パアア
梓「でもなんでムギ先輩は憂からメール来たって知ってるんだろう?」
梓「まあいいか。それに澪先輩に送らなきゃ!」カチッ
……
澪「律も和もおそいなあ…」
澪「わたしにメール返すの嫌なのかなあ…」
澪「梓、どうなったかなあ」
~♪
澪「おおやっと来た!」ピッ
澪「って、また梓?ヤバい…返信してないの怒ったのかな」
件名:すみませんでした
さっきのは誤解だったみたいでそんなことありませんでした
澪先輩に迷惑かけてしまったみたいです
なのでさっきのは忘れてくださいね
心配掛けてすみませんでした
澪「なんだそりゃ?」
澪「はあ~~、心配して損したよ~」
澪「よーし!梓のことも終わったし歌詞作りがんばるか!」
澪「……」カキカキ
澪「でも…梓が誤解した相手って誰だろう?」
澪「ダメだ!歌詞なんて書けない!」
澪「気になる……誰かに聞いてみよう」カチッ
……
憂「ふ~~。一仕事したあとはつかれるな~~」ノビー
~~~~~~~♪
憂「あれ?今度は誰だろう?」ピッ
憂「澪さんだ…今日はなんだかいろんな人からメールが来るなあ」
件名:ちょっといいかな?
憂ちゃんは梓の好きなやつ知ってるか?
ちょっと歌詞作りに参考しようと思って…
憂ちゃんは梓のクラスメイトだし
知ってる範囲でいいから教えてちょうだい!
憂「! これは!」
憂「もしかしてもしかすると…澪さんは梓ちゃんのことを好きなんじゃ…」
憂「そうだよね!ベタな言い訳でごまかそうとするところが澪さんっぽいよ!」
憂「それに……梓ちゃんもいま、失恋のショックで寂しいはず!」
憂「ここはわたしがくっつかせなきゃ!まずは梓ちゃんに……」カチッ
……
梓「はあ、よかったよ。あれが嘘で」
梓「それにしても……あの憂からのメールはいったい何だったんだろう?」
梓「憂も唯先輩のこと…好きだから、じゃましようとしたのかなあ」
梓「だとしても、私だって唯先輩のこと好きなんだもん!負けらんないよ!」
~~~~~♪
梓「うわっ!びっくりした~。誰だろう?」ピッ
梓「ヒッ!また憂からだ…」
件名:いい情報だよ♪
なんだか澪さんが梓ちゃんのこと好きみたいだよ!
前に、澪さんのことお姉ちゃんだったらいいなあって言ってたよね!
この際、澪さんとお付き合いしてみたらどうかな?
わたしはお似合いだとおもうよ!!
梓「どういうことだろ…これ」
梓「澪先輩がわたしのことを好き?」
梓「また憂の作戦なのかなあ」
梓「でも…もし本当だったら…///」
梓「いや!だめだ!わたしには唯先輩がいるんだ!」
梓「でも…澪先輩もかっこいいし……///」
梓「どうしよう…こうなったら、律先輩に聞いてみよう」カチッ
……
律「唯の奴…うまくいったかなあ」
律「あそこまで言ってやらないやつはいないと思うけどな」
律「でも…唯だしなあ」
~~♪
律「うおっ、メールだ!」ピッ
律「あ、梓だ」
件名:重要な話です
相談なんですが…
澪先輩がわたしのことを好きなんだそうです
でも、わたしは唯先輩のことが好きなんです!
律先輩はどうしたらいいと思いますか?
律「ぶはっ!な、なんだってー!」
律「澪が梓のことが好き…だと?」
律「う、うそだ!信じられるかこんなもん!」
律「…でもほんとうだったら……」
律「澪が…とられちゃうよ……」
律「そんなのいやだ!絶対やだ!」
律「梓に『唯の方がいいよ』なんて送ったら…わたしが澪のこと好きってばれちゃいそうだし…」
律「ここは唯に告白させよう!!」カチッ
……
唯「おそいなあ~~~~ムギちゃん」
唯「こんなんじゃあずにゃんに嫌われちゃうよ…」
唯「それはイヤだ!!やっぱあずにゃんにメールを…」
~~~~♪
唯「うわあ!メールだ!ムギちゃんからかな?」ピッ
唯「ありゃりゃりゃ、またまたりっちゃんからだ」
件名:おい唯!3
梓にはあやまったか?
でもそんなもんどうでもいい!早いとこ梓に告れ!
きっと梓も唯のことが好きなはずだ!
がんばれよ!!
唯「ほえ?わたしがあずにゃんに告る??」
唯「だ、だめだよ~、まだ心の準備が…///」
唯「それにあずにゃん、いま怒ってるっぽいし…」
唯「いや!だめだよ、そんな弱気じゃ!さっきまでずっとなにもしなかったじゃないか!」
唯「こうなりゃやってやる!やってやるぞ!」カチッ
……
梓「律先輩、おそいなあ」
~~~~~♪
梓「! やっときた!」ピッ
梓「!!!!! 唯先輩だ…」
件名:メールでごめんね
今日はあんなメール送ってごめんね
わたし間違ってメール送っちゃったみたい…
ほんとうにごめんね
それでね、こんなわたしでよければ
どうか付き合ってください!!!
お願いします!!
梓「……」
梓「……」
梓「嘘…」
梓「夢みたい…」ニギッ
梓「イタッ…夢じゃないんだ…ほんとうなんだ」
梓「やった~~~~~!!!」ウワアアアン
翌日
澪「ふ~ん、じゃあ昨日で唯と梓は付き合うことになったんだ」
唯「そうなんだ~。最初は勘違いだったんだけど、最終的にはこうなっちゃった!」エヘヘ
律「な~にが、こうなっちゃった!、だよ!わたしのサポートがあったからこそ付き合うことができたんだぞ!」
梓「律先輩、ありがとうございました!」
律「な~に、当然のことをしたまでよ~」ナハハ
梓「その…澪先輩、形的に澪先輩をふっちゃうことになって……すみませんでした」
澪「? なんのことだ?」
律「なにって…み、澪はその……梓のことがすきなんじゃ…」
澪「な、なにをいいい言ってんだ!別に梓のことは好きじゃない!」
律「本当か!よかった!!」
澪「な、なに喜んでんだ、バカ律///」
律「へへへ~なんでもない!」
紬「うふふ…それよりも梓ちゃん、憂ちゃんとはどうなったの?」
梓「憂は…『お姉ちゃんの方が好きっていったなら仕方ないよ』って言ってました」
紬(それだけであきらめるとは思えないわね)
紬「でも、よかったわ!メールから生まれる恋ってあるのねえ~」
澪「! それだ!」
律「なにがだよ」
澪「これを今度の新曲の歌詞にする!」
律「へえ。で、タイトルはどうするんだ?」
澪「タイトルは…『メールでキュン☆キュン』!でどうかな?」
律「却下」
澪「え~?なんでだよ?」
律「もっとましなタイトルをつけろよ!」
紬「うふふふふふふふふ」ニコニコ
唯「これからもよろしくね、あずにゃん!」
梓「はい!せんぱい!」
GOOD END
最終更新:2010年01月14日 04:09