梓「もう……皆さん紛らわしいんだから……」

梓「あんな会話聞いたら、普通誤解しちゃうよね……」

梓「澪先輩や律先輩と顔合わすの、恥ずかしいなあ……」

梓「でも、部活休むわけにはいかないし」

紬『ね、澪ちゃんおねがい』

澪『……ごめん、人にやってもらうのって怖いんだ」

梓(……こ、これは!!!)

梓(だ、騙されないぞ。どうせまたエッチなことじゃないんだ)

紬「えぇ……澪ちゃんおねがぁい!」

澪『うぅ……ムギにそんな顔されると……』

紬『ね、澪ちゃん』

澪『ムギのこと信じてないわけじゃないんだけど……人に体内に異物を入れられるのがなんか怖くって……』

紬『澪ちゃん、痛くないようにするから』

梓(……こ、こここここれは……今日こそは間違いない!!!)

紬『ね、澪ちゃんお願い』

澪『そ、そう言うことは律や唯に頼んだらどうだ?』

澪『あの二人ならやらせてくれそうじゃないか』

梓(お、おぉー!!!ムギ先輩と律先輩や唯先輩!……それもいい!)ハァハァ

紬『うん、でももう二人はやっちゃったの』

梓(なんと!!!)

梓(ふ、ふふふふ二人分見逃したとは……)ギリギリ

澪『うぅ……』

紬『私、みんなにしてあげるの夢だったのぉ』

梓(せ、せめて澪先輩だけでも見届けないと)

紬『ね、あとは澪ちゃんと梓ちゃんだけなの』

梓(わ、私!???)

梓(わ、私もムギ先輩にあぁんなことや、こぉんなことを///)ハァハァ

紬『ねぇ、澪ちゃぁん』

澪『じ、じゃぁ……少しだけなら……』

紬『ほんと!?じゃぁ、そこのソファに横になって』

梓(キマシタワーーー!!!)ハァハァ

澪『ムギ、痛くしないでくれよ……』

紬『大丈夫よ、唯ちゃんもりっちゃんもすごく気持ちいいって言ってくれたから』

梓(おー!ムギ先輩はテクニシャンなんだー!!!)

紬『じゃあ、始めるね『

紬『澪ちゃんのここ、きれい』

澪『あ、あんまり見ないでくれ……恥ずかしい///』

梓(こ、これはたまらん……何とかのぞけないものか……)

澪『あっ』

紬『だめよ澪ちゃん、力抜いてくれないと逆に危ないわ』

澪『ごめん……』

紬『澪ちゃんは、自分ではこういうことあんまりしないの?』

澪『自分では週1ぐらいでやるけど、人にやってもらうなんてことないから緊張しちゃって……』

梓(澪先輩は週1かぁ……)

梓(それでよくもつなぁ)

紬『じゃあそっとやるね』

紬『じゃあそっとやるね』

澪『うん』

紬『どう?澪ちゃん』

澪『ムギは上手なんだなぁ、なんか気持ちよくなってきたよ』

梓(や、やっぱりどうにかしてのぞかねば)ハァハァ

紬『うふふ』

澪『ムギ……もう少し奥の方も……お願い』

紬『この辺?』

澪『あっ、そこ』

梓(こ、声だけじゃ我慢デキナイ!!)ハァハァハァハァ

紬「大丈夫?痛くない」

澪『うん、すごく気持ちイイ』

梓(ソ、そ、そうだ!)

梓(さっきムギ先輩は私にもしてくれるって言っていた!)

梓(それなら私が今入って言っても問題ないはず!!!(

梓(今私が入っていけば、私がムギ先輩にしたりされたりするだけじゃなく、澪先輩とも!!!)

梓(3人での目くるめく素敵ワールドが展開されるんじゃないかっ!!!)

ガチャ

梓「ムギ先輩!澪先輩!私も一緒……え?」

澪「ひぃっ、いたっ」

紬「澪ちゃん、暴れたら危ないわ」

澪「ごめん、びっくりして……」

梓「……………」

紬「大丈夫?中、傷ついてはいないみたいだけど、痛くはない?」

澪「うん、大丈夫」

梓「……………」

紬「あ、梓ちゃんいらっしゃい」

澪「あ、梓、どうしたんだ、また大きな声出して」

梓「……………」

梓「………み、耳掃除……」

澪「あ、ごめんな、こんなところで」

紬「私がさせてってお願いしたの」

梓「……………」

紬「よかったら梓ちゃんも後でやらせてくれない?」

梓「……………」

梓「うわぁーん、またまた騙されたぁーーー!!!」


―――

梓「もう……皆さんったら、酷いよ」

梓「私の純真な気持ちを弄ぶなんて……」

梓「まぁ、とりあえず部活、がんばろ」

唯『りっちゃん、ひどいと思わない!?』プンプン

梓(うん?これは唯先輩の声?)

梓(唯先輩がこんなに怒るなんて珍しいなぁ)

律『まぁまぁ、いくら憂ちゃんだって、そう言うこともあるだろ』

梓(え?しかも相手は憂?)

唯『でもさー!やっぱり先にいくなんてひどいよ!』

梓(なにー!!!憂と唯先輩は姉妹でそんなことを!!!)ハァハァ

律『でも、唯だって先にいきたいって憂ちゃんに言わなかったんだろ?』

唯『でもでもでもぉ、長年のことだから分かってくれててもいいと思わない?』

梓(うぉ!?憂と唯先輩はそんなに前から、そんなことを!!!)

律『まぁそうだけどさぁ、我慢できない時だってあるだろ?』

梓(まぁ確かに)

唯『そうかも知れないけどさぁ』

唯『そう言えば、この前和ちゃんがお泊りした時、和ちゃんも先にいっちゃったんだよ!』

梓(なに?和先輩ともしてるなんて!!!)

律『ってか、先にいくぐらいいいだろ?』

唯『だってぇ、私は誰よりも先にいきたいんだもん』

梓(唯先輩は、遅いんだなぁ)

律『たく、めんどくせぇなぁ』

律『私だって、いきたくなれば唯より先にいくぞ、きっと』

唯『ムー、りっちゃんには私の気持ち分からないんだね』プンプン

唯『いいよ、あずにゃんがきたら話し手みる』

唯『きっとあずにゃんなら、私の気持ち理解してくれるよ」

唯『そして、私を先にいかせてくれるって言ってくれるよ!』フンス

梓(!!!唯先輩!!!)

梓(こ、こここここれは唯先輩からのお、おおお誘いと思っていいよねっ!!!!)ハァハァ

ガチャ

梓「唯先輩!!!」

律「うぉっ、梓」

唯「うぁ、あずにゃーん」ダキッ

梓「わ、私、きっと唯先輩を先にいかせてあげますからねっ!」

唯「ほぇ?あずにゃん聞いてたの?」

梓「はい、唯先輩が先にいきたいなら、いかせてあげます!」

唯「さすがあずにゃんだよぉ」スリスリ

唯「やっぱりあずにゃんは分かってくれるんだねぇ」スリスリ

梓「もちろんです」

唯「そうだよね、朝一番のおトイレは誰よりも先に使いたいもんねぇ」スリスリ

梓「はい?」

唯「あずにゃん、どうしたの?」

梓「トイレ……ですか?」

唯「うん、そうだけど?」

梓「…………」

唯「あずにゃん?」

梓「…………」

梓「またまたまた騙されたぁー!!!」


律「梓、騙されたってなんのことだよ?」

律(もしかしてこいつ)

梓「な、なんでもありませんよ」

梓「ちょ、ちょっとした勘違いってやつです」///

律「なぁ梓、どんな勘違いしてたんだよ」

律(やっぱこいつ)ニヤニヤ

梓「え、えっとそれはぁ……」///

律「そう言えば、この前も、なんか梓が興奮して飛び込んできたって、澪が言ってたよなぁ」ニヤニヤ

梓「…………」

律「まぁ、澪はなんのことだか分かってなかったみたいだけどなぁ」ニヤニヤ

唯「ほぇ?りっちゃんなんのこと?私も分からないよ」

律「梓に聞いてみな?」ニヤニヤ

梓「そ、それにしても澪先輩とムギ先輩は遅いですね」アセアセ

律(ごまかしやがった)

唯「ねぇあずにゃん、なんのことぉ?」

梓「え、えっと……」

ガチャ

紬「こんにちは~」

澪「送れてごめん」

梓(た、助かったぁ……)

梓「さぁ、皆さんそろったところで、練習ですよ練習!」

律(ちっ)


―――

こんにちは、平沢憂です。
夏、全力で妄想した梓ちゃんは、そのことに気付いた律さんに散々からかわれ続けました。
そして、それは秋になった今でも続いているみたいです。


―――

唯「ムギちゃぁん、今日のお菓子なあに?」

紬「うふふ、今日はモンブランよ」

澪「そろそろ栗の季節だもんな」

唯「昨日憂が天心甘栗買ってきてくれてさぁ」

紬「栗、おいしいよね」

律「そっかそっか、みんなクリが好きなんだって梓」

梓「うっ」///

唯「うん、で、食べ始めるとついつい止まらなくなっちゃってさぁ」

澪「分かる分かる、なんだかやめられないんだよな」

律「唯と澪はクリが好きすぎてやめられないんだと」

梓「むふぅ」///

澪「うん?梓、どうした?」

澪「熱でもあるんじゃないか?顔が真っ赤だぞ、大丈夫か?」

紬「梓ちゃん、大丈夫?保健室に行く?」

梓「だ、大丈夫です!」

唯「あずにゃん、無理しちゃだめだよ」

律「そうだぞぉ、ムギと保健室だぞ保健室」ニヤニヤ

梓「え?」///

律「澪か唯がいいならそれでもいいんだぞぉ」ニヤニヤ

梓「ぶほっ」///

律(こいつおもしれー)

律「一人に決められないなら、みんなで行こうか」ニヤニヤ

梓「ふぅぅぅぅぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」/// ブッシャー

唯「あ、あずにゃん、鼻血鼻血」

紬「あずさちゃん、しっかり!」

澪「み、みんな!梓を保健室へ運ぶぞ!!」


―――

律さんが飽きるまでたいへんかもしれないけど……
がんばってね!梓ちゃん!





    おわり



最終更新:2011年05月21日 02:25