律「じゃあ打上げ会いくかー」

澪「そうだな、みんなを待たせるのも悪いし」

唯「みんなと焼肉かー、早く行こう!」

紬「おー!」

梓「あ、唯先輩……」

唯「ん?どうしたの、あずにゃんも来る?」

律「おいおい、クラスの集まりに梓を連れてくのかー?」

梓「いえ、唯先輩にお話が……」

唯「わかった、皆は先に行っててー」

紬「会場の場所知ってるの?」

唯「大丈夫だよ。迷ったら電話するし」

澪「そっか、じゃあ待ってるからな」

律「梓、今までありがとな。寂しかったら電話しろよ」

梓「はい!今まで本当にお世話になりました!大学でも頑張って下さい」ペコリ

唯「皆行っちゃったね」

梓「そうですね、引き止めちゃってすみません」

唯「良いよ、それで話って?」

梓「はい、あの、今までありがとうございました」

梓「えっと、唯先輩と二年間一緒にギターができて本当に楽しかったです」

唯「私も凄く楽しかったよ。本当にありがとう」

梓「本当に楽しかったです……本当に……」

唯「あずにゃん、泣かないで。来年からも一緒にやろうよ」

梓「うっ……ぐす……唯先輩……」

唯「ほら、可愛いお顔が台無しだよ。涙拭いて」

梓「はい、……ズズッ……ごめんなさい」

梓「えっと、聞いて下さい」

唯「なに?」

梓「私が先輩方と過ごした時間はかけがえのない宝物になりました」

梓「この二年間を振り返るといつだって唯先輩が笑って傍にいてくれました」

梓「それで……最近気付いたんです」


梓「私は……唯先輩の笑顔が……ぐすっ」

梓「……うっ……ひっく……」

唯「泣かないで、ちゃんと聞いてるよ」

梓「……唯先輩のコトが好きでした」

梓「好きです。私と付き合って下さい」

唯「うん、いいよ。私もね、あずにゃんのこと好きだから」

梓「嬉しいです……本当に……」

唯「ふふ、嬉しいのになんで泣いてるのかな?」

梓「だって、唯先輩が好きですごく悩んで……勇気を振り絞って……」

唯「そっか、そうだよね。あずにゃん、告白してくれてありがとう」

唯「それじゃあ、花びらよりも特別なものをあげよう」

ちゅっ……

梓「……!」

唯「私のファーストキスです」

梓「唯先輩……」だきっ

唯「おっと、可愛いねぇ」なでなで

梓「……」

唯「まだ泣いてるのかな?」

梓「えへへ、泣いてませんよ」

唯「そっか、笑顔が一番可愛いよ」

梓「これからも目の届く範囲にいてもらいますからね」

唯「わかってるよ。ずぅっと一緒にいようね」


•打上げ会場

唯「皆お待たせー!」

律「おー、遅かったな!」

澪「もう席決まってるぞー」

唯「えへへ、すいやせん」

紬「唯ちゃん、なにが良いことあった?」

唯「うん、今日は最高の日だよ」

律「てか、あそこにいるの梓か?」

唯「うん、連れて来ちゃった。今日はすぐに帰るね」

澪「そうか」

唯「ねぇねぇ姫子ちゃん」

姫子「なに?」

唯「あそこにいるの、私の彼女なんすよ~」

梓「!」

姫子「へぇ、お幸せに」


おしまい



最終更新:2011年05月27日 21:07