心亜「最期の方だけ見ましたけど、まぁいいかあんなライブ」
心亜「 刹 那 で 忘 れ ち ゃ っ た 」
梓「・・・!!」
紬「・・なんの用?私でよければ話を聞くわ」
心亜「いや~大した様じゃないんdeathケド よかった~喪服着てきて!」
心亜「自称『ガールズバンド』放課後ティータイムがお亡くなりになってるじゃない!」
律「!?」
心亜「ところでその超笑える醜態?恥辱にまみれた負け姿?今のうちに皆さんに見てもらった方がいいdeathよ?」
心亜「『ミュージシャン』放課後ティータイムの命日なんだから」
紬「私達は冒険者よ。何度でも立ち上がるわ!」
紬(あなたのペースには 飲まれないぞ!)
心亜「あ、迷惑deathぅー!蘇られても!酢臭がヒドイ!沢庵かっての!!」
律(こいつ・・人を完全に 見下している!)
律「おいアンタ!ふざけたこと言ってんじゃ・・!」
紬「 や め ろ り っ ち ゃ ん ! ! ! ! 」
梓「あなたは まだ同じ事してんですか!!シアン!!!!」
唯(あずにゃん・・【あの人】のことを 知っている・・?)
心亜「アズサァ・・もしかして根に持ってんの?」
梓「あなたは・・ホントに音楽やりたいんですか?」
心亜「当たり前だろ 音楽は世界が注目する」
心亜「大勢の前で そいつらの心グチャグチャに折ってやることができるんだからな!」
梓「そうじゃないです!音楽が好きかって聞いてるんです!!!」
心亜「 興 味 な い 」
ドバッ
梓「あなたなんかが 『ロックの殿堂』・・?」
梓「シアン!!!今ここで!!!」
梓「テメェを倒す!!!!!」
―――――五年前
「さわ子音楽団」は山中先生が作ったガールズバンド
音楽未経験者ばかり集め 最初は中々演奏できなかった
しかし
山中先生は私の「ギター」 特に歯ギターが優れていることを見出し
その練習ばかりさせた
最初は意味が無いと思っていたが ある日のライブ
景色が 変わった
他のメンバーも色んな景色を見ていた
「スタジオがバスケのコートより狭く感じたぞ」
「リズム隊の動きが以外とワンパターン」
「音が無くなる瞬間ない?」
このバンドはどんどん上手くなっていった 全て順調だった
あいつが 来るまでは
心亜「よろしく」
梓(あの人・・ なんか・・・ヤバくねェですか?)
純「すごぉぉい!! シアン!!」
憂「三ライブ連続アンコールだよ!」
シアンは とんでもないセンスと先生の指導で どんどん上手くなっていった
あの不気味な笑顔は気のせい そう思っていたが
ある日
心亜「アズサさ・・さわ子先生のことどう思う?」
梓「どうって・・もうすぐ三十路になるけどいい人です!みんなもうまくなってます」
心亜「 本 当 に ? 」
心亜「本当にあの人の指導で上手くなれると思う?君の目指す「最強」になれると思う?」
梓「何が言いたいんですか・・?」
心亜「 さ わ 子 先 生 を ブ ッ 壊 さ な い ? 」
梓「さわ子先生を!?」
心亜「今のやり方じゃ1,2年じゃ無理だよ ボク達人気出る前に婚期逃して老衰しちゃうよ」
心亜「あんなポップバンドじゃ頂点立たせる気ないよ ダメダメ さわ子先生はもうダメだよ」
梓(なんだ・・こいつ・・・!?)
それから シアンに目立った動きは無い
―――――と思っていたが 違った
ある日 みんな自分の練習メニューをやらなくなった
それでも対バンは 連戦連勝
シアンのデスヴォイスが 相手を圧倒している
バンドの趣向はヘヴィメタルに移行していった
さわ子先生に対するみんなの態度も そっけなくなっていった
純「さわ子先生!シアン言ってたよ!!地味な女は結婚できないって!!」
憂「シアンみたいにヘヴィメタやれば勝てるのに!!なんでやってあげないんだよ!!!」
梓「みんな!先生のゆるふわガールズバンドの方が面白いよ!ホントにあんなのでいいの!?」
純「うーん 面白いっていうと微妙かな・・だけど」
憂「梓ちゃん 私達シアン君が来てから 負けてないよ?」
違う!!
いくらシアンが凄くても!!こんな音楽行き詰る!!
こんなんじゃない!!!
負ければみんな気付くはず!!!
ワー キャー ワー
キャー
ワー キャー キャー
ステキ―
ハッ
武 道 館 コ ン サ ー ト し て し ま っ た ・ ・ ・ ! !
純「私達一番かー」
憂「なんかさ こんなもんかってカンジだよね」
さわ子「え・・・」
純「頂点からの景色って 別に変らないね」
憂「うん・・こんなの二度もいらないね。練習もめんどくさいし」
さわ子「な、何を言ってるの・・あなた達・・」
「 私 達 音 楽 や め ま す」
ドドドドドド ドドドドドドドド
さわ子「 」
心亜「無駄だったんだよ あんたのやったこと」
梓「シ ィ ィ イ ィ ィ イァ ァ ァ ァア ア アァ ァ ン ン ン !!!!!」
梓「さわ子先生の音楽が最強だって アンタを倒して!!私が!!証明してやる!!!!!」
ジャカジャカジャカジャカジャーン
現在
心亜「五年振りだなぁアズサ」
心亜「あの時と同じように 大事なもの ぶっ壊してやるよ」
ギャギャギャギャギャギャァァアア
梓「ぐわぁ!」
唯「あ、あずにゃん自慢の早弾きが・・あんな簡単に抜かれた・・・」
心亜「ムダなとこがさわ子先生そっくりだな アズサ」
梓「うるはいへふ!」
ジャギギギギギギ(歯
心亜「なんでオレがまだ音楽やってるか教えてやろうか?」
心亜「お前が音楽やってるからだよ」
ギャギャギャギャギャギャァァアア
心亜「そこでボーっと見てる放課後ティータイムさんよ コレを見てどう思う?」
ガシャン
心亜「オレから主旋律を奪うことさえできない こんな奴と組んでも武道館行けねぇよ」
心亜「お前等も やめちまえ」
梓「やめろですシアン!!!」
やめろ 無駄無駄やめちまえ やめ時は今 やめざるを得ない やめろ無駄無駄
やめろやめろ 無駄 徒労に終わった 無駄な努力
無駄 今すぐ やめちまえ徒労に終わった先 無駄無駄無理無理やめちまえ無駄な努力無理無駄
やめろ 無駄無駄 無駄やめ時は今先なんかないやめざるを得ない やめろ無駄無駄
やめろやめろ 無駄 徒労に終わった 無駄な努力
無駄 今すぐ やめちまえ徒労に終わった先 無駄無駄無理無理やめちまえ無駄な努力無理無駄
やめろ 無駄無駄 無駄やめ時は今先なんかないやめざるを得ない やめろ無駄無駄
唯「・・・・・」
唯「う、うるさいよ!」
律「そーだそーだ!」
澪「・・・」ガタガタ
紬「かーえーれ!かーえーれ!」
梓「うおぉぉぉおおお!!!」
ギャンギャギャギャンギャギャ
心亜「・・・壊し甲斐が ある」
私達はひとまず シアンを追い返すことができました
ドオオオオオオオオオオオオ
――――二回戦
「おおォォォ なんだ アイツ!?なんてフィジカルだ!」
,.ヘ..,, -‐…‐- .、_
/ 厶ヘ、 ̄ ̄`ヽ,,i \
/ /^´ ``´´´ ^ | ヽ
/ / \、 , / | /
/ . : i ァ=ミ ィ=ミ、l / i !
i : : |〈 r':::} r':::} 〉′i !|
/ : :| ゞ゚′ ' ゞ゚'' / i ! 八
/ . : : : ハ "" "" ,′ i |): :.\
,′{: : V八 ` ´ 从 i | : .\一
{ 乂: :〉 /`ト 、 .イハ | く⌒ヽ
X´ ̄`¬≠\ ー i´: :{⌒ヽi⌒
/ ハ \ √`ヽ 丿
/ / } /ヘ/∧
/ > |く /介ト、',
/ 八 | //ハ V`ヽ、
/ \| '.〈/ ハ 〉 i| ヽ ミッション・クレオパトラ
. / | ヽ/ j j リ } 《 太陽王 》
田井中 律
―――――三回戦
. ´ . .-‐…‐ミ: : `: .、
/ . . :´ : : : : : : : : `ヽ ヽ
/ . :´: : : : -‐……‐- : : :\ :. マジか!? 2-0から…>
〃 ' : : . :´ ヘ ヘ:.、
〃 / / V∧:.:. アイツの働きか…!!>
' // / \ ∧JV:.:.
. |// \ >ヘヘ:.:.i 逆転しやがった!!>
. |/ | ヽ\ `ヽ Y /∧∧ト、
. / i | i ヽ \ ト . `ヽ| i { i「∩:.ヽ
′ | | ト、 ヽ \!/ `丶、 |:. ! { ! ∪〉:.:.}
{ | | | \ ヽ く^ヽ ,x==|∧ 〈 、ゝヘヘ:.:,′
. ヽ | | | _ノ ヽ ァ'爪..ィv| :∧ 丶=彡刈/ヘ、
| | |イ厂 ー ′弋r:シj/ 个ト==彡く: : : :/ー- . アイ・アム・ア・ポエマー
| | | i x==ァそ |( || ): : ′ ヽ.__ 《 尊 大 な る 夢 》
| |八八 _从ヾ^弋r:::) 从`ト...||.イ: : .:} ∨ハ
| ∧ 〈  ̄`ヽ ~ ` / i | i||人: :/ ∨/!
|,′∨//⌒ヽ、 \ ‐ / i| | i|| V ∨|
{ { \ ` ーr- ―一 ' i|∧ i|| iハ ヽ|
', / ∧ i|{/i i|| i i∧`ヽ. \
〉 / /\\ーv―v―v从i i i|| 八: .:.、 \ \
. / , ' /:.: : :\\ / // i|| ' :、: : ー‐\ \
秋山 澪
――――四回戦
ノ)
{ {
/ Y)
⌒〈 l{
/ } ノ
_/ . ´ ̄ ̄`
"´ / .: \
, '´ / ,/l l、 ヽ \
/ / / 〃 | | ヽ ヽ
{ /| .′ 人> |∠ィ !l i
. ヽ .イ | | l / _ \ | ヽ | } あいつのリズム!!>
| _/ :! | | | ,x=z-ミ `≦z=x | | |
. l | |_| VY'辷う 辷う^ヘ/ |_ ! マンボウみたいに安定してるぞ!?>
. | { | ::} ::::: , ::::: { | } |
. , い| ::{ } |ノ!
, l! ::::、 H /: l:.. ヽ
ヽ ,′:l: r>、 .ィ::; ! ̄ヽ
丶 | :l:| { >、 ..__.. ィ::八l/ l ヽ
人 l :::l |、 ゝ:::::_x――- ′_ }/ ヽ デウス・エクス・マンボウ
//ハ '. ::゙.|  ̄`./{  ̄ ¬ ―- 、 《 機械仕掛けの魚 》
// : : :〉 ゙、 :::l___! ゙. ヽ
i { : : : l∧ 八 :l l '. ヽ
l∧ : : /. :∨ ' ゙. | ,ハ.__.:::へ
{ \/ . : :| __ハ } | |l J { {_ 二r- _ ノ
琴吹 紬
唯(みんな自分の演奏を見つけて・・どんどん『トランセンドミュージック』を完成しつつある・・)
唯( けど私には未だに 何 も 見 え て こ な い )
梓「唯先輩、何悩んでるんですか?」
唯「な、何も悩んでないよ・・」
梓「私にはほとんど見えてんデスけどね 唯先輩の音楽」
唯「ホント・・?どんなの それ?」
梓「私に言えるのはただ一つ 唯先輩がトランセンドミュージックを完成させるってことです」
最終更新:2011年05月28日 22:41