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唯「……はっ!」

紬「気がついた?」

唯「ここは……」

紬「唯ちゃんの部屋よ」

唯「りっちゃんは?」

紬「りっちゃんは先に帰って澪ちゃんのお世話してもらってたわ」

唯「あはは、私一人のせいで二人も看病しなきゃならなくなっちゃったのかー……」

紬「いいじゃない、唯ちゃんはそれを楽しむ権利があるのよ」

唯「私なんかでいいのかな? また迷惑かけちゃうよ?」

紬「唯ちゃんのなんて迷惑のうちに入らないわ、ただのイタズラ」


紬「それに、間違ったことしちゃったら、もうしなければいいのよ」

唯「ムギちゃん……」

紬「だから……」

唯「?」

紬「私にも幽体離脱の方法おしえて!」キラキラ

唯「ええー!?」

紬「吐かなかったら唯ちゃんの意識が無い間に撮った秘蔵の画像フォルダが火を吹くわ!」

唯「盗撮!?」

紬「あのね、唯ちゃん、世の中全員が正しいことをするだけでは上手くいかないの、
  誰かが他の人の分まで間違ってあげないとダメなのよ!」

唯「その間違いからは何も生まれないよ!」

紬「唯ちゃんの秘蔵画像と幽体離脱の方法……これでも譲歩してるんだけど……」

唯「わかったよー、別に秘密にしてたわけじゃないし……」

紬「ありがとう♪」


唯「このサイトの通りだよ」

紬「グーグルさんの検索で一番上に出てるような方法で成功するなんて……」

唯「めんどくさそーだから控えてたんだけど、いざやってみるとそんなにめんどくないよ」

紬「情報提供感謝するわ」

唯「いえいえ」

紬「今夜は楽しみにしていてね♪」

唯「……」

唯(……あー、これは確実に私の部屋にカメラが仕込んであるなー)

唯「あ、憂からメール」

唯「えーっと、今日は気がついたら梓ちゃんに抱きついていて、梓ちゃんの様子もおかしくて、不思議な日でした」

唯「あー……なんて返そうかなー」

唯「ごめんねそれ私……っと」ポチポチ

唯「……寝れない」

唯「見られてると思うと寝れない」

唯「見られてない見られてない……」

唯「ぐー……」Zzz

──


唯「あれー? また幽体離脱?」

唯「……もう枕とか布団とか関係ないね」

唯「そうだ、幽体離脱の練習をしてるであろうムギちゃんのところに行こう!」

唯「おじゃましまーす」フワー

紬「むぎぎぎ……」

紬「やっぱり私にはダメ……唯ちゃんいいなー」ショボーン

唯「……人のへこんでるのを見るのは覗き見みたいでなんかヤだな」

紬「私もふわふわしたい……」

唯「そうだ! ムギちゃんの幽体だけを引き揚げられないかな?」

紬「はぁーーーーーーーーあ……」ガックリ

唯「ムギちゃんの手を掴んで……そぉい!」ギュ

紬「きゃあ! 勝手に手が持ちあがった!」

唯「……あれ?」

紬「い、今の何?」

唯「もしやこれは……」

唯「ポルターガイスト!」ニヤリ

紬「……ゆ、幽霊?」

唯「おっぱい!」フヨンフヨン

紬「ひゃんっ!」

唯「うひゃあ、しっかりとムギちゃんのほわほわおっぱいの感覚がある!」

紬「もしかして唯ちゃんがやってるの?」

唯「ふともも!」サワサワ

紬「いやん!」

唯「いい声で啼きますなぁ」ハァハァ

紬「唯ちゃんのエッチ!」

唯「これもなかなか!」

唯「モノも触れるのかな?」バサッ

紬「やーん! 一瞬にしてハダカにされるー!」

唯「ふへへへへー」

紬「きゃー! 見えない相手に犯されるぅー!」

唯「うへへ、ムギちゃんもお望みみたいだし、最後の仕上げに入りますか……」

──


唯「……ほぇ」

唯「いっつもタイミング悪い……」

唯「なにか条件とかあるのかなー?」

唯「ま、いっか」


唯「あ、ム、ムギちゃん」

紬「昨日は……」

唯「昨日はごめん!」

紬「え?」

唯「……え?」

紬「昨日はありがとう、って言おうとしたんだけど?」

唯「え? え?」

紬「良い絵が撮れました♪」

唯(ムギちゃんって……マゾなの?)


唯「りっちゃんおはよー!」

律「お、今日は早いな」

唯「えへへ、今日はムギちゃんが起こしてくれたんだよー」

澪「結局人頼みか」

唯「あ、澪ちゃん、もう大丈夫なの?」

澪「うん、風邪自体は大したことなかったから」

律「結局澪のノート午後からは私が全部とってたんだぞー」

唯「ホントごめんね澪ちゃん」

律「……無視かよ」

澪「いや、過ぎたことを責めても仕方ないし、気にしてないよ」

唯「澪ちゃん優しい!」

澪「えへへ」

律「澪、都合のいい女になってんぞ」

澪「?」

紬「みんなおはよう♪」ツヤツヤ

律「お、おう」

澪「なんか機嫌いいな」

紬「そうかしら?」

唯「ムギちゃん、さっきまで何してたの?」

紬「昨夜のお楽しみ動画を見ていたの♪」

唯「朝からやりますなー」

律澪「?」

紬「ちょっと唯ちゃんいいかしら?」

唯「? うん」

紬「思ったんだけど」ヒソヒソ

唯「ん?」

紬「折角幽体離脱できるんだからもっと活用法を考えたほうがいいと思うんだけど」

唯「活用法?」

紬「幽体離脱でなにができるのか、知りたくない?」

唯「確かに、乗り移るだけじゃなくて昨日はモノを掴んだりできたもんね」

紬「きっと幽体離脱には私達もまだ知らない、パラダイスが眠っていると思うの」

唯「でもどうやって調べるの?」

紬「私にいい考えがあるの」ピラッ

唯「……メモ?」

唯「のぞき レベル1、憑依 レベル2……なにこれ」

紬「幽体離脱でできそうなことを列挙してみました」グッ

唯「レベルっていうのは?」

紬「難しそうなものかどうかってことよ、あと私が見てどれくらい満足するか」

唯「これをやればいいの?」

紬「私が作戦を考えて、唯ちゃんが実行する」

紬「唯ちゃんは幽体離脱で思いっきり遊べて、私はその絵を見て満足する」

紬「悪い話ではないと思うんだけど?」ニコッ

唯「……乗った!」

律「おい、なに話してるんださっきから」

唯紬「な、なんでもないですよー!」

澪「変なの」

紬「……決行は今日の晩でいいかしら?」ヒソヒソ

唯「うん、私は大丈夫だよ」ヒソヒソ

紬「唯ちゃん、準備は万端?」

唯「うん、私はあと幽体離脱するだけだよ」

紬「じゃあ早速今日の作戦の説明をするわね」

唯「うん」

紬「すでにりっちゃんの部屋にはカメラが仕掛けてあるわ」

唯「……用意周到さが恐ろしいよ」

紬「さらに今日はりっちゃんのノートを澪ちゃんが写すために部屋に来ているの」

唯「勉強邪魔しちゃ悪いよ」

紬「大丈夫、ノート写すのはもう終わって今は遊んでるみたいだから」

唯「まさかそこまで計画通りだったり?」

紬「さあ♪」

唯(敵に回しちゃダメなんだろーなー……)

紬「じゃあまず……唯ちゃんは憑依はできたのよね?」

唯「うん」

紬「じゃあ次はりっちゃんの意識を保たせたまま体だけを操作してみて」

唯「どういうこと?」

紬「今までの方法だったら取りついてる間はりっちゃんの意識も記憶もなかったでしょ?」

紬「でも体が意図しない動作をするのを見るのはもっと面白いと思うの」

唯「でもそんなことできるかなぁ」

紬「唯ちゃんならできるわ♪」

唯「なんかできる気がしてきた!」

紬「その意気よ!」

唯「じゃあおやすみなさーい」

──


唯「……っと、できてるできてる」

紬「唯ちゃん」ユサユサ

紬「成功してるみたいね」

紬「じゃあ唯ちゃん頑張って!」

唯「わかったよムギちゃん……って聞こえないか」



律「でさー、このマンガでな」

澪「そのマンガの内容私知らないんだけど……」

律「いいから……」

律「……ん?」

律「うわっ!」モミモミ

澪「ひゃうっ!」

律「ち、ちがっ! これは……」モミモミ

澪「や、やめ……っ!」

律「くっそ! どうしたんだよ私の手!」モミモミ

澪「ん……っ、なん……で……こんなっ……!」

律「静まれ……! 私の手!」

律(あーもう! 澪もエッチな声だしてんじゃねーよ! ……あれ?)

律(口が動かない!)

律「澪……実は私、前から澪のことが好きだったんだ!」ギュ

澪「……///」

律(違う! 私が言ってんじゃねーから! 頬を染めるな!)

律「だから……どうしても気持ちが抑えられなくなってさ」

澪「……いいよ」

律(ええええええええええええええ!?)

澪「律がそう言うなら……私……」

律(待て待て待て待て待て待て!)

律「……澪」

澪「……律」

──


唯「ちゅー……ってあれ?」

紬「おかえりなさい」

唯「……またいいところでー」

紬「私的には今絶賛いいところなんだけど♪」

律『だから違うんだって!』

澪『私のことからかってたのか! 最低!』

律『そういうことじゃなくて~……』

唯「うわぁ、修羅場」

紬「あら? さっきキスしてていい感じだったのに」

紬「そういえば唯ちゃん、またいいところで、って何?」

唯「実はね、幽体離脱が解けちゃうのっていっつもこれからって時なんだよね」

紬「状況を教えてくれない?」

唯「えーっと、さっきはこれからキスするって時で、澪ちゃんの時はブラを外した瞬間で……」

紬「それはもしかしたら……賢者って奴かもしれないわ!」

唯「けんじゃ? ドラクエの?」

紬「噂では男性は性的興奮が最高潮に達した時に賢者タイムっていうのになるらしいわ!」

紬「そうなると急に無気力状態になるそうよ」

唯「えー、私女なんだけど」

紬「確かにそうだけど、似た様なものかもしれない」

唯「じゃあどうすれば戻るタイミングを調整できるのかな?」

紬「興奮しすぎない、しかないんじゃないかしら」

唯「興奮しすぎずって難しいよ! 生殺しだよ!」

紬「我慢よ唯ちゃん、大丈夫、動画は残っているわ」

唯「さすがムギちゃん! 最低だね!」

紬「どういう意味かしら♪」

紬「唯ちゃん、まだ大丈夫?」

唯「大丈夫って?」

紬「幽体離脱、負担になってないんだったらもう一回お願いしたいんだけど」

唯「私は大丈夫だけど」

紬「じゃあ、このレベル12の感情操作ってやつをを試してみてほしいんだけど」

唯「感情操作!? なんか幽体離脱の範囲じゃない気がするけど?」

紬「ものは試しよ、男は度胸、なんでも試してみるものよ」

唯「だから女なんだけど……」

紬「今回の目的は……」

律『ぎゃーすぎゃーす!』

澪『ぎゃーすぎゃーす!』

紬「感情を改ざんしてこの惨事を解決してほしいの」

唯「あー……」


唯「おじゃましまーす」

澪「じゃあ私のこと嫌いなの!?」

律「私は好きとか嫌いとかじゃなくて!」

澪「じゃあなんであんなこと!」

唯「うわぁ、至急対処しないと」

唯「澪ちゃんの頭に指を当てて……」

律「あれは……体が勝手に……」

澪「そんなこと……ははっ、言い訳、ふふふっ」

律「な、何がおかしいんだよ!」

澪「わ、わから、ない、ふふっ、なんかっ、何故かおかしくてしかたなくって、ふふふっ」

律「だ、大丈夫か!?」

唯「……りっちゃんも操作するかな」ニヤリ

澪「怖いよ律、はははははは! もう自分がわからない、あはははははは!」ゲラゲラ

律「なんなんだよこれ……ぐすっ……」

澪「ははは、律、どうして泣いてるんだ?」

律「泣いてねぇ……ぐすっ……あれ……?」

唯「思った以上に効き目ありですなぁ」

唯「……せっかくだし、もういいよね?」

澪「こんなのおかしいよ……って、あれ?」ポー

律「な、なんだよ……って、ふあぁ!?」ポー

唯「ふふふ、人間は感情には逆らえない、ゆえに感情を操作してしまえば」

澪「律……」ドキドキ

律「澪……」ドキドキ

唯「このようなことも可能!」

澪「……」ドキドキ

律「……」ドキドキ

唯「……」ワクワク

澪「律……いい、かな?」

律「う、うん……」

唯「やーれ! やーれ!」

澪「好き……」

律「わ、私も……!」

──



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最終更新:2011年05月31日 01:35