梓「いちゃいちゃポケモン、ミオユイン!」
澪「ゆーい♪」
唯「みおちゃーん♪」
梓(おっと隠れないと)
梓「いちおうミオユインの情報を確認しとこ。新聞の切り抜きがたしか……」ゴソゴソ
唯「あっちに りんごがなってるー」トテトテ
澪「まってゆーい」トテトテ
梓「あっこら待って!」ゴソッ
NO.■■■
ミオユイン
ぶんるい
いちゃいちゃポケモン
ノーマル
たかさ
130
おもさ
58
どんなことが あっても おたがいの ききてでない てを つないでいる。
そのすがたは しょうじょそのもの。
梓「あちゃっ図鑑ナンバーの部分が破けてる」
梓「でもまちがいない! あれがミオユイン!」
唯「はーむっカリカリカリカリカリカリ」
澪「ゆーい、おくちよごれてる」
唯「ん~みおちゃんふいて~」
澪「じぶんでふこうよぉ」
唯「カリカリカリカリ♪」
澪「んもお ゆーいったら…」ブチッ
木「葉ァァァァアアア゛ア゛」
澪「じっとしててえ……」すりすり
唯「ん~ん、ん♪」
唯「ありがと~」
澪「こんどから じぶんでふいて」
唯「ほーい♪」
梓(ミオユインかわええええええ)
梓(憂がはしゃぐのもわかる! どのポケモンよりかわいー!)
梓(よし! ぜったい捕まえて憂に喜んでもらう!)
唯「あっ」
コクーン「――」
唯「コクーンが きに かくれてたよ」
澪「ひぃぃいいいいいいい」カタカタカタカタ
唯「ひぃふぅみぃ・・・ろっぴき!」
澪「ゆーいーにげよう…!」カタカタ
唯「んー……うん。だいじょうぶだよみおちゃん」
澪「なっなにがぁ……」カタカタカタ
唯「まだ しんかしたばっかりみたい、みんな」
澪「……ほんとぉ…?」
唯「ほら、からだのここ みてみてー。こくーん、ちょっとさわるよ」つんつん
コクーン「――」
澪「……・・・ほんとだね…」
唯「でしょ? だから いますぐしんかは しないよ」
澪「ホッ」
梓(捕まえるのがかわいそうになってきた……心がいたむ)
梓(ううんダメダメ! 今日のわたしは悪い子! ミオユインを私たちのパートナーにするもん!)
唯「みおちゃんもりんごたべよー」
澪「ゆーい、あじみ おしまい…ゆうごはんまで がまんしようよぉ」
唯「あまくておいしいよお? もぎたてがいちばん!」
澪「だーめ」
澪「はやく つろうよぉ こいきんぐ。ゆうごはんないよ…」
唯「きょうのゆうごはんは りんごだけでいいよー」
澪「ダメ……」
唯「カリカリカリカリ♪」
澪「……」
梓「………」ジーッ
唯「はあ~おいし~♪」
澪「だったらゆーいはずっとここにいればいいよお!!!」
唯梓「!」
澪「ゆーいな゛んてぇ…も゛うじらな゛ぃ……ヒック…」
唯「あうあうっ」
澪「…フェエエエ゛ェンゆーいぃ…」
唯「あわわわっ」
梓(知らないとか言いながら手を握ったままって……けなげすぎでしょ黒髪…)
澪「やだよぉ…ンッ…ひとりなんてやだぁ………」
唯「ごっごめんねみおちゃん。わたしがわがままいいすぎたよ」
澪「ヒック……ウウッ…」
唯「だからなかないで、ね?」
唯「みおちゃんには わらっててほしいな」ナデナデ
澪「…クスン……」
澪「…ごはん」
唯「うん、いっしょにつろう!」
澪「…うん」
唯「いざ、かわへー!」グイッ
澪「わわっゆーい! かわはあっち!」
唯「おーそうだった!」
梓「いい話だった…仲直りできてよかったね…」
梓「ってミオユインの感動ドラマを見るために来たんじゃなかったー!」
梓「あの娘たちは川に向かってる…よし」
梓「待っててよミオユイン! かならず平沢家のパートナーに迎え入れるんだから!」
――川辺
澪「はい つりざお」
唯「ありがと」
唯「えーーい」ヒュン
ポチャン
テッポウオ「 」
唯「~♪」
澪「わたしも」ポーイ
ポチャン
ピッピ人形「 」
澪「~~♪」
唯「~~♪」ゆ~らゆ~ら
梓「捕まえる…捕まえるもん……」
梓 両頬パンパン!
梓「非情になるのよ!」
梓「さて奇襲作戦でいこうかな。川から飛び出せばあの娘たち腰が抜けちゃうんじゃない? そこで逃げられなくして……」
梓「そうと決まれば・・・」コソコソ
唯「~♪」ゆ~らゆ~ら
澪「~♪」
唯「きみをみてると いつもは~と どきどきっ♪」ゆ~らゆ~ら
澪「ゆれるおもいは ましゅまろみたいに ふ~わぁふわっ♪」ゆ~らゆ~ら
唯「い~つもがんばる♪」ゆ~ら
澪「いぃつもがんばる♪」ゆ~ら
バシャアン!
唯澪 ビクッ!
ドククラゲ「・・・・・・!」
唯澪「ピィヤァアアアアア!!!」ピューーッ
ドククラゲ「…………」
梓「逃げられた…!」
ピッピ人形 どんぶらこ~どんぶらこ~
梓「あっピッピ人形が流される!」
ドククラゲ「……」ヒョイッ
梓「さっすが! 拾ってくれてアリガトウ!」
――90分後
唯「~~♪」ゆ~ら
澪「~♪…」
梓「いつのまにか戻ってきてる」
梓「さっきは驚かせすぎたかな。ドククラゲは見た目怖いし」
梓「それならこのポケモンでいこう、物理的に拘束すれば」
唯「あぁかーみさま おねーがい ふたりーだぁけーの♪」ゆ~ら
唯「どりぃーむーたいむ くだーさい♪」ゆ~ら
唯「おきにーいりの うさーちゃん だいてーえ♪」
澪 ビクッ!
澪「なっなにかひっぱってる!」グイグイッ
唯「おお! みおちゃんの えんごするよ!」グイーッ
澪「ん゛んーっ」グイグイッ
唯「うんとこしょ♪ どっこいしょ♪」ぐいっぐいっ
澪「んーっんーっ!」グイグイッ
唯「うんとこしょ♪ どっこいしょ♪」ぐいっぐいっ
ザバァンッ!
澪唯 γ スッテンころりん
唯「なにかつれたよー! …てこれ なんのぽけもん?」
澪「…ひぃっ!」
オクタン「……♪」ニョロニョロニョロ
澪「かえんほうしゃイヤーーー!」ピューーッ
唯「みおちゃんおちついてみおちゃーん!」ピューーッ
澪唯 三三三三三 オクタン <……シュン
梓「また失敗……食料と思わせて近づいて触手で捕まえるつもりだったんだけど」
オクタン「 」ショクリョウ!?
梓「はあー…ポケモン捕まえるのむずかしいな…。いつもポケモンなら仕事用に配給してもらえてたから、今まで困ることはなかったけど……」
梓「トレーナー見てると簡単そうなのに……」
梓「ううんめげちゃダメ! ぜったい捕まえて憂によろこんでもらうんだから!」
梓「よーーし!」
※梓の手持ちポケモン
ドククラゲ「Zzz……」
オクタン「 」さめざめ
アーボック「シャーボック!!」
――2時間後
梓「だめだぁ……怯えて逃げられちゃう………」
澪「みえないきこえないみえないきこえない――」カタカタカタ
唯「やっぱり ゆうごはんはりんごだけにしよ? あとわたしのて にぎりすぎ ぃたい…」
澪「みえないきこえないみえないきこえない――」カタカタカタ
―――アパート
梓「ただいまー……」グッタリ
憂「おかえりー、カバンちょうだい」
梓「はい…」
憂「今日はずいぶん疲れてるね。お風呂先にする?」
梓「うんお願い…」
憂「じゃあ着替えはあとで持っていくから入ってて」
梓「ありがと……」ヨロヨロ
憂「…だいじょうぶ? 肩貸そっか?」
梓 ハッ
梓「ぜ、ぜんぜん元気だよ! ほら!」ムッキ ムッキ
憂「ならいいけど…」
梓(言えない。実は純に仕事押しつけてミオユイン探してたなんて…)
――お風呂
チャポン パシャッ
梓「だるーい…明日は筋肉痛だぁ……」
梓「憂に湿布もらっとこ」
梓∠ パチャパチャッ (バタ足)
梓「……」
梓「…」
梓(澪「ゆーい」唯「みおちゃーん」)
梓「…ふう」
梓「…」
梓「いちゃいちゃポケモン、かあ……」
梓「…」
梓∠ パチャパチャッ
梓「…」
梓「昔の憂は私が家に帰ったらチューしてくれて」
梓「お風呂だってわたしと入ってくれたのに」
梓「社会人になると冷めちゃうのかな…」
梓「……」
梓「…」
梓 右手と左手で恋人繋ぎ
梓「……はあ」
梓「…」
梓「………」
梓「うーい」
梓「あずさちゅぁ~ん」
梓「……むなしい」
――夕食
TV「向こう一週間の天気で――」
憂「そしたら和ちゃんのエイパムちゃんがまた私の水筒を勝手に飲んでてー。わたしと目が合ったらすぐ逃げたの」
憂「でね和ちゃんね! 逃げ回るエイパムちゃんの頭にこうチョーップって!」ちょーっぷ
梓「ははっぜんぜん懲りないねあの悪戯っ子」
憂「そうなの! 痛いの我慢して笑うエイパムちゃん、かわいいよー♪」ほわほわぁ
梓「いやそういうことじゃなくて……」
憂「あ、オカズを一つ出しわすれてた」
憂「とってくるね」ガタッ
梓「うん」
憂「~♪」
TV「以上、大熊町からお送り――」
梓「…」
梓「チャンネル変えよ」きょろきょろ
TV「次のニュースです」
梓「あれ? ういーリモコンないよ」
憂「リモコーン? ちょっと待っててー」
梓「もぐもぐ」
TV「この研究所ではミオユインの進化方法を探究し――」
憂「おまたせ」コトッ
梓「ん」
TV「これについて掘込研究所長は」
梓「あっ映像出t」憂「ミオユイン!!!」
憂「ミオユイン! ミオユイン!」トテトテ
梓「ういーテレビから離れてよ、私が見れない」
憂「ミオユイン! きゃー寝顔かわいいー!!」ぴょんぴょん
梓(聞いちゃいない)
梓(ま、可愛い憂が見れるから許そう)ホクホク
梓「憂はほんとミオユインが好きだね」
憂「ミオユイーン!」きゃーっ!
梓「…ふっ」
梓(待ってて憂。明日見せてあげるよ)
梓(ミオユインの本物を!)
TV「――からお送りしました」
憂「あー終わっちゃった」ショボーン
梓「そういや最近ミオユインのニュースが多いね」
憂「うん…」ショボーン
梓(そして最近のマイブームは憂のこのガッカリした顔を鑑賞すること)
憂「あっチャンネルかえる…?」ショボーン
梓「ながめてる」ホクホク
憂「え?」
最終更新:2011年06月01日 20:49