和説教終了後
~桜高廊下~


テクテク

和「はぁ~
(またやってしまった…
唯とムギが付き合い始めてもう一年。
自分の気持ちに整理がついていたつもりだったけど
やっぱり無理ね…)」

タッタタタ

紬「和さん待って」

和「ムギ…」

紬「あの…ごめんなさい…」


和「…いいの謝らないで、ムギの病気の事もしってるから
こちらこそ頭に血が上ったまま言ってしまってごめんね」

紬「…和さんはまだ唯ちゃんの事」


和「…あなたがそれを知っても何の得にもならないわ。
じゃあ私生徒会があるから」


紬「和さん…」


テクテク

和「(さっき反省したばかりなのにまたやってしまった…
彼女は悪くないのに、どうしても冷静に話すことができない

彼女が目の前にくると唯の顔がチラつく
私の知らない顔を彼女は知っているのかと思うと…

フッ…私もまだまだ子供ね)」


テクテク

和「はぁ~(ん?ここはさっき唯達がいたトイレ…)」


ガチャ

和「ここの個室で唯達は…」


ガチャ
ストンッ

シーーーン


和「(こんな狭いところに2人っきりで…)」

ドキドキ…ドキドキ…

和「唯……」

クニュ

和「んぁ//」

クニュクニュ

和「ダメ//唯…そんな事しないで…んン…いや」

モミ…モミ…

和「ふぁ/……ンぁ…うん…唯…私も好き//だから直接…」

クチュ…クチャ…

和「んんン……あっ!ひゃ//唯…私//もう…」

クチュクチュ…

和「いや//……ゆい…んぁぁぁ//」ビクッビクッ

シーーーン


和「はぁ…はぁ…
(私学校で何て事…//けどいつもより…

ヤバい!早く生徒会室にいかなきゃ)」

ガチャ

「あらもう終わりなの?」


和「え!?……さわ子先生」

さわ子「若いのにだらしないわねぇ~」

和「まさか…今の//(聞かれた…)」

さわ子「真面目な子の方が案外エッチだって聞くけど当たってるのかしら?」


和「………//何の事ですか?私はただトイレに入ってただけですけど」


さわ子「和ちゃん頭いいのに知らないの?最近の携帯はレコーダー何て機能もあるのよ」


和「え…そんな…」

さわ子「今からちょっと付き合いなさい」


和「わ、私は生徒会室に行かなきゃ…」

さわ子「私はどっちでもいいのんだけど―」
チラッ

和「(携帯!!)……分かりました」




~桜高屋上~

さわ子「もう冬かしらね…風が冷たいわ」

和「…何が望みですか?」

さわ子「望み?」

和「お金なら少しなら貯金してます、
けど通帳は親が管理してるんでちょっと待って下さい」


さわ子「バカね~高校生からお金巻き上げるわけないでしょ」


和「だったら…何が…」


さわ子「そうね…じゃああなたの体なんてどう?」


和「な//何変な事言ってるんですか!!」


和「な//何変な事言ってるんですか!!」

さわ子「あら?お金より全然いいと思うわよ…」

タッタタタ

和「ち、近寄らないで!!」

ジリジリ

さわ子「私男に振られてばかりでもうコリゴリなのよね…男がダメなら女しかないでしょ?
幸いここ女子校だし」


和「いや…冗談ですよね…」

ジリジリ
パタン

さわ子「もうにげられないわね…ふふっ
じゃあまずはその唇から…」

和「(こ、怖い…)助けて…ゆい…」

シーーーン

さわ子「ぷっふふふふ」

和「………え?」



さわ子「ふふふ…あ~可笑し
まったく冗談に決まってるでしょ、さっきのも録音なんてしてないわ
ま、声は聞いてたけどね」

和「え…(な、何?どういう事?)」


さわ子「けど和ちゃんのあんな怯えた顔するのね…『助けて…ゆい…』って…ぷっ」

和「せ、先生!!!!」


さわ子「ほ、本気で怒らないの!けど学校であんな事しないほうがいいわよ
これは先生として言っておくわ」

和「あ//……すいませんでした」



さわ子「…唯ちゃんと付き合いたい?」

和「え…いや…私は」

さわ子「ため込んでるからあんな事するのよ、さっさと告白しちゃえばいいじゃい」

和「そんな事できるわけないじゃないですか…唯は…」


さわ子「ムギちゃんと付き合ってるから私が告白したら迷惑になる?」


和「な、何でそれを…」


さわ子「分かるわよそれくらい、

けどあなたは結局唯ちゃんに振られるのが怖いだけなのよ

それを唯ちゃんのせいにして告白することから逃げてるの

自分でもそれがわかってるんでしょ?」


和「…………」



さわ子「あなたがウジウジしてるのは勝手だけど
自分の弱さを他人のせいにするのは最低よいずれ必ず後悔するわ」


和「………」

さわ子「…弁明があるならどうぞ」

和「……先生って本当に先生だったんですね」

さわ子「な、何よそれ!失礼な」

和「すいません…弁明はないです。先生の言うとおりです」


さわ子「分かってるならさっさと告白してきなさい」


和「いえ、しません」

さわ子「え?だから…」

和「確かに合ってますが私は告白しません…意地がありますから」

さわ子「意地?」


和「確かに私は唯の事を好きです
けどその前に彼女の幼なじみで親友なんです。
彼女がこれから悩んだり、苦しんだりした時に私は唯の遠慮なしに頼られたいんです。

その関係が壊れるのは絶対にイヤなんです

唯の一番じゃなくていい…
唯が最後に頼ってくれる存在でいたいんです

だから私は告白しません
幼なじみとしての意地がありますから」


さわ子「…そんな古風な考え流行らないわよ、それで1人でしてたら世話ないじゃない」

和「たとえ逃げでも唯のためにならないことは死んでもしません」


さわ子「はぁ~頑固ね…分かったわもう何も言わないわ」


和「…ありがとうございます」

さわ子「え?」


和「私の事を思って言ってくれたんですよね…あんな芝居までして
話せて少しすっきりしました、誰にも言えませんでしたから」


さわ子「頭のいい子は嫌ね//
これからもたまには悩み聞いてあげるわ

…なんなら欲求不満も方も手伝ってあげてもいいわよ」


和「ふふっあんまり変な事してるとクビになりますよ

…考えておきます。じゃあ私生徒会に行きます

ありがとうございました」ペコッ

タッタタタ

シーーーン


さわ子「私が人様の恋愛にアドバイスか…

(昔の私に似てるって思って背中押してあげようと思ったけど

勘違いね…あなたは強い子よ、和ちゃん

あんな子に慕われてる唯ちゃんが少し羨ましいわ

考えておきますか…
不覚にも女子高生相手にちょっとときめいちゃったわ//)

はぁ~何か疲れた…澪ちゃんにメイド服でも着せて楽しみましょ」


終わり



最終更新:2010年01月15日 03:19