Bランク会場2

デューレス「がはっ・・・」バタッ

唯「ありゃ?石のかべちゃん、案外柔らかかったねー」

モノリス「堅さが足りない」

実況「唯選手&モノリス選手の優勝です!」


Bランク会場3

グールシャイン「ぐおぉ・・・」バタッ

和「すばしっこいだけじゃパルモンの拳の敵じゃないわね」

パルスコーン「でも僕、かしこさ低いからかしこさ技ちょっと怖かったです・・・」

実況「和選手&パルスコーン選手の優勝です!」


Bランク会場4

イプシロン「ク・・・ナゼコレホドノチカラヲモッテイナガラ、ニンゲンニツカエル・・・?」

テクノドラゴン「ぎゃおす」

イプシロン「ソウカ・・・ソレガツヨサノヒケツ・・・カ・・・」バタッ

紬「やったわー!初のKO勝ちよ!」

実況「紬選手&テクノドラゴン選手の優勝です!」


Bランク会場5

ジャンヌ「ライトニング!」

サンジュラス「ぐおおおおおお」バリバリ

ジャンヌ「諦めろ。貴様の雷では私の雷は打ち落とすことは出来ない」

サンジュラス「な・・・何故だ・・・神であるこの私がこんな小娘に・・・」

バタッ

ジャンヌ「神だと?」

ジャンヌ「貴様が神なら・・・」

澪「ジャンヌー!!」

ジャンヌ「こっちには勝利の女神だ」

実況「澪選手&ジャンヌ選手の優勝です!」


がっこう!
おひるやすみ!

唯「やったね!今回もみんなで大会突破だー!」

和「合宿の成果が出たわね」

律「いやー今回の敵はとんでもなかったぜ。MVPは私とリキイシだな!」

紬「私は初めてKO勝ちしたの~」

澪「今回はジャンヌも!ジャンヌもたくさんKO勝ちしたんだ!」

ジャンヌ「ふん。これが本来の私の実力だ」

律「今までは弱かったことは認めるんだな」

ジャンヌ「ホ、ホントに貴様は・・・貴様もKOしてやろうか!?」

律「やれるもんならやってみろい!」

唯「(こうして私達は今回もみんなで大会に優勝することが出来ました!)」




しょくいんしつ!

さわ子「・・・まぁ、なんとなく予想はついてたけどね・・・」

唯「私とかべちゃんの勢いは止まりません!」

和「無謀な挑戦かもしれません。それでも今の自分の実力を最高ランクで試してみたいんです!」

さわ子「全く・・・1年目にSランク公式戦を希望する生徒なんて前代未聞よ・・・」

さわ子「まぁ、でも・・・」

唯&和「・・・・・・」メラメラ

さわ子「自信とやる気に満ち溢れてる生徒を止めるような野暮な真似はしないわ。二人とも頑張りなさい!」

唯&和「はい!ありがとうございます!」

唯&和「失礼しました!」

さわ子「・・・・・・」

さわ子「(例によってあの3人もSランク希望か・・・)」

さわ子「うふふ・・・」

さわ子「久々に楽しい死合いが出来そう・・・あなたも楽しみでしょ?マグマハート」

マグマハート「ギャオス!」


すうじつご!
おひるやすみ!

唯「みんなSランク会場の振り分けのプリント届いたー?」

和「うん。今朝届いてたわ。私は会場1よ」

律「私は会場3!また全員KOしてやるぜ!」

澪「私とジャンヌは会場4だな。ついにSランクまできちゃったな・・・」ド

キドキ

ジャンヌ「「ついに」っていうよりは「もう!?」って感じもするがな・・・」

律「唯とムギは?会場どこよ?」

唯&紬「あっ、私は・・・」

唯&紬「会場2!」

唯&紬「・・・・・・」

唯&紬「えっ?」

唯「ええー!?ムギちゃんと一緒なのー!?」

紬「ゆ、唯ちゃんと一緒になっちゃうなんて・・・困ったわ・・・」

律「あちゃー・・・ついに被っちまったか・・・」

和「今まで被らなかったから今回も・・・って思ったけど、やっぱりそう上手くはいかないわね・・・」

澪「ど、どうするんだ・・・?」

ジャンヌ「どうするもこうするもないだろう・・・こうなった以上は決闘するしかない」

唯&紬「そんなぁ~」

唯「私とムギちゃんが公式戦で戦ったら伝説の達成が出来なくなっちゃうよ~・・・」

律「うーん・・・まぁ、でもこればかりは・・・って感じだなぁ・・・」

紬「なんとかならないのかしら・・・そうだわ・・・琴吹家の総力を上げて・・・!」

和「まだ話の途中だけど多分物騒なことを言うのはやめなさい」

紬「あぅ・・・」ショボン

ジャンヌ「覚悟を決めろ。そんな生半可な気持ちじゃ、どっちが勝つとか以前に他のモンスターに足元を掬われてしまうぞ」

唯「うぅ・・・仕方ないのかなぁ・・・」

紬「友達同士で潰し合うなんて・・・」

唯「ムギちゃん・・・勝っちゃったらごめんね?」グスグス

紬「ううん・・・私こそ勝ってしまったらごめんなさい・・・」グスグス

澪「・・・・・・」グスン

律「澪、気持ちはなんとなくわかるが多分もらい泣きする場面じゃないぞ」


ひらさわけ!

唯「はぁー・・・」

憂「お姉ちゃん、溜め息ついてどうしたの・・・?どっか具合でも悪い・・・?」オロオロ

唯「あっ、ういー・・・ううん・・・そうじゃないの・・・でも・・・」

憂「でも?」

唯「心が痛いの~・・・」シクシク

憂「恋!?」

唯「~ってわけなの・・・」

憂「あ、あぁ・・・そういうことなんだ・・・」

憂「(恋愛沙汰じゃなくて良かった・・・)」ホッ

唯「ムギちゃんやみんなと一緒に名人になりたいのに・・・それなのに戦うなんて・・・」

唯「ホントにどうしよ~・・・」

憂「・・・・・・」

憂「・・・こればかりは自分で答えを見つけるしかないよ」

唯「そうだよねー・・・うぅ・・・」

憂「私、今日は疲れちゃったからもう寝るね!おやすみなさい!お姉ちゃんも早く寝るんだよ!」バタン

唯「えっ?あっ、憂・・・」

唯「・・・・・・」

唯「(憂、なんか様子がおかしかった・・・?)」


ういのへや!

憂「・・・・・・」

デンネン「憂はん、浮かない顔してどないしたん?」

憂「・・ねぇ、オオキニー?」

デンネン「なんでっか?」

憂「私たちは誰よりも強い・・・最強のコンビだよね・・・?」

デンネン「なんや唐突に。当たり前やん。最高速で四大大会もあと1つで制覇!来年には名人やで?」

憂「そうだよね・・・うん、そうだよね・・・」

憂「(私は強いの・・・No1ブリーダー・・・)」

憂「(才能の壁を越えて努力してここまで登りつめた最強の・・・)」

デンネン「(なんや色々思いつめとんな)」

デンネン「(ため込まずに一気に吐いた方が楽になると思うんやけど)」

デンネン「(乙女心はようわからんわ)」


ことぶきけ!
むぎのへや!

紬「ねぇ、サイトー?」

テクノドラゴン「ぎゃおす」

紬「あなたは唯ちゃんのモノリスを倒すことが出来る?」

テクノドラゴン「・・・・・・」

テクノドラゴン「・・・ぎゃおす」

紬「そう・・・良い子ね」

紬「(きっと私たちは手加減出来ない・・・)」

紬「(私だってやっぱり勝ちたいもの・・・)」

紬「(唯ちゃん・・・)」

紬「(あなたのモノリス・・・)」

紬「(壊してしまったらごめんなさい・・・)」


やまなかけ!

さわ子「・・・・・・」

さわ子「私たちは第1会場ですってマグマハート」

マグマハート「ギャオス!」

さわ子「(真鍋さんと同じブロック・・・)」

さわ子「(担任としては勝たせてあげるべきなのかしらね・・・)」

さわ子「(でも今回は私情は一切捨てさせてもらうわ)」

さわ子「(だって強いモンスターを全力で叩きつぶすのが私とマグマハートの何よりの楽しみなんだもの!)」

さわ子「(あぁ・・・大会日が待ち遠しいわ・・・)」


まなべけ!

和「次はSランクか・・・ホントに1年の12月で参加することになるとはね」

パルスコーン「それだけご主人様に名ブリーダーの素質があるということですよ!」

和「そんなことないわ。パートナーである貴方がたのもしいおかげよ」

パルスコーン「そ、そんなことは・・・///」

和「・・・パルモン」

パルスコーン「は、はい?なんでしょう?」

和「今回も絶対に優勝するわよ!」

パルスコーン「!!」

パルスコーン「はい!」


たいなかけ!

律「いやーSランクだってよーリキイシ」

ゴーレム「サイコウ、ランク」

律「ああ、そうだ。Sランクを突破すれば名人はすぐそこだぜ!」

ゴーレム「リキイシ、マケナイ!」

律「あの白ウサギに勝ったんだ!誰もお前には勝てはしないさ!」

律「(唯とムギが気になるけど・・・気にしたとこで私には何も出来ないし・・・)」

律「まぁ、とりあえず今回もさっくりと優勝しちまおうぜ!」


あきやまけ!

澪「いよいよSランクか・・・どんな怖いモンスターが出てくるんだろ・・・」

ガクガク

ジャンヌ「いや怖いモンスターかどうかはわからないだろう・・・」

澪「・・・ジャンヌ」

ジャンヌ「ん?」

澪「・・・無茶だけはしないでね?」

ジャンヌ「・・・わかっているさ」

ジャンヌ「(ただ私の防御力でSランクの連中の攻撃をくらったら・・・)」

ジャンヌ「・・・・・・」

ジャンヌ「(いや考えるのはよそう)」

ジャンヌ「(今まで通りヒット&アウェイのスタイルで行けば必ず突破できるさ・・・)」


様々な思いが交錯する中、時はついにSランク公式戦当日の朝を迎えた



たいかいとうじつ!

Sランク会場1

和「ちょっと・・・聞いて無いわよ・・・」

パルスコーン「あわわ・・・」

さわ子「あら。おはよう。真鍋さん。お互いにベストを尽くしましょうね!」

マグマハート「ギャオース!!!」

和「(初のSランク公式戦で名人と対決だなんて・・・)」

和「(ハードモードってレベルじゃないわよ!?)」


Sランク会場2

唯「はぁー・・・ついにきちゃったかぁ・・・」

モノリス「!!」

唯「・・・なんで優勝出来る人は一人だけなんだろうね、かべちゃん?」

モノリス「・・・!」

唯「(ムギちゃんは・・・全力で戦ってくるのかなぁー・・・)」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

紬「サイトー、調子はどう?」

テクノドラゴン「ぎゃおす!」

紬「そう。なら思う存分戦わないとね」

紬「(唯ちゃん・・・)」


Sランク会場3

ダフィエル「・・・・・・・」

ザグレフ「ぎゃおー!!」

律「おーおー・・・やっぱSランクだとそれっぽいのがたくさんいるなぁ・・・」

ゴーレム「リキイシ、マケナイ!」

律「まぁ、アイツらはさほど脅威じゃ無さそうだけど・・・」

律「・・・一匹、骨の折れそうな奴がいやがるぜ・・・」

オルドーフ「ぐふふ・・・」

律「(今のうちに笑ってな・・・必ずKOしてやるからな・・・!)」


Sランク会場4

澪「あぅあぅ・・・」ガクガク

ジャンヌ「全くSランク公式戦まで来て、また腰抜けになってしまっているのか・・・」

澪「だ、だって・・・」グスッ

ジャンヌ「(でも、アレは正直仕方ないか・・・)」

ジャンヌ「(全く・・・神様の次は死神様か・・・)」

タナトス「ヒョッヒョッヒョ」

ジャンヌ「(マズイな・・・多分奴の攻撃力は今回の参加者の中でもトップクラスだ・・・)」

ジャンヌ「(しかし私は澪に死なないと約束した・・・)」

ジャンヌ「(まだお迎えには早い・・・地獄に送り返してやる!)」


Sランク会場1

ブリーダー1「お、おい!あれってマグマハートじゃないのか!?」

ブリーダー2「な、なんでSランク公式戦なんかに・・・!?四大大会も制覇してる名人モンスターだぞ!?」

ブリーダー3「う、うちのモンスターが殺されちまう・・・き、棄権します!」

ブリーダー達「お、俺達も棄権します!」

さわ子「あらあら・・・Sランクブリーダーとあろうものがたった一匹のドラ

ゴン相手に尻尾を巻いて逃げだしてしまうのね・・・」

さわ子「せっかく暴れられると思ったのに・・・がっかりねマグマハート」

マグマハート「ぎゃおす!」

さわ子「それとも・・・あなたなら私のマグマハートの相手をしてくれるのかしら?」ニコッ

和「・・・!」

和「(どういうつもりかしらないけど本当に迷惑もいいところだわ・・・)」

和「(正直、勝てる気なんてしない・・・)」

和「(私だって逃げ出したい・・・だって・・・)」

パルスコーン「あわわ・・・」

和「(この子が殺されてしまうかもしれないもの・・・!)」

和「わ、私も・・・」

さわ子「・・・・・・」ジロッ

和「・・・!」


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最終更新:2011年06月07日 03:17