律「(足が生えたー!?)」
ゴーレム「キモチ、ワルイ・・・」
オルドーフ「ぐふふ・・・どうだい?この美脚。羨ましいだろう?」
律「いや、全然・・・」
オルドーフ「そして更に驚くのここからだ・・・ムンッ!!!」ヒュッ・・・
律「(足を高くかかげた!?つーか脚の長さもあってとんでもない高さだ・・・)」
律「(・・・って、おい!?もしかして!?)」
オルドーフ「めいどのみやげだ!とっときな!!」ブンッ!!!
律「(やっぱカカト落としか!!あんな高さから振り下ろされちゃやべぇ!!)」
律「リ、リキイシ!!なんとか避けるんだ!」
ゴーレム「ムンッ・・・」グラッ・・・
オルドーフ「おそい!!!」
ゴーレム「が・・・はっ・・・」ドスン!!バキッ!!!!!
律「リ・・・リキイシー!!!」
ゴーレム「・・・ご、ハッ・・・」メキメキ・・・
オルドーフ「ぐふふ・・・直撃だな」
律「リ、リキイシ・・・?」
ゴーレム「ゴシュ・・・ジ・・・」バタッ・・・
律「あ・・・あ・・・ああ・・・」
オルドーフ「・・・南無三・・・ぐふふ・・・」
実況「ゴーレム選手戦闘不能!オルドーフ選手の勝利です!」
実況「よってSランク公式戦会場3の優勝者はブリーダー選手とオルドーフ選手です!」
客「ォォォォォォォォォ!!!」
律「うわあああああ!!!リキイシー!!!!!」ダッ・・・!
律「リキイシ!おい!?リキイシ!?」
ドクター「君はこの子のブリーダーさんかい?」
律「リキイシ!リキイシは!?」
ドクター「落ち着くんだ。まだ息はある。しかし傷が深い・・・これから病院へと搬送する!」
律「わ、私も連れて行ってください!」
オルドーフ「なんだ・・・まだ息があったのか。「本気」状態でのめいどのみやげだったのになぁ・・・」
律「・・・この野郎・・・!」ギロッ
オルドーフ「おいおい。俺はギブアップするかどうか聞いてやってんだぜ?逆恨みはよしてほしいもんだ。ぐふふ・・・」
律「くっ・・・」
ドクター「君のこの搬送機に乗ってください!・・・君?」
律「・・・オルドーフ!!!」
オルドーフ「んん?」
律「待ってろよ・・・次は必ず・・・必ずぶちのめしてやるからな・・・」
オルドーフ「ぐふふふ・・・あばよ・・・」
律「・・・くっそおおおおおおお!!!!!」
Sランク会場4
ゆうしょうけっていせん!
ジャンヌ「・・・さて」
澪&ジャンヌ 6勝0敗
ブリーダー&タナトス 6勝0敗
タナトス「ヒャッヒャッヒャッ・・・」
ジャンヌ「(願わくば奴との戦闘を避けての優勝を狙いたかったが・・・)」
ジャンヌ「(やはり奴は他の参加者とはレベルが違ったな・・・)」
ジャンヌ「(技の威力もさることながら狙いが正確過ぎる・・・)」
ジャンヌ「(しかも試合を見る限りまだ奴は全ての手の内を見せていない・・・)」
ジャンヌ「(・・・奴の攻撃・・・私に避けきれるか・・・?)」
澪「ジャ、ジャンヌぅ・・・」
ジャンヌ「・・・澪?」
ジャンヌ「・・・どうした澪?優勝決定戦に緊張しているのか?」
澪「あ、あのっ・・・」
ジャンヌ「ふっ・・・無理も無い。四大大会出場へのキップがかかった試合なんだ。私でさえ緊張してしまう」
澪「ジャ、ジャンヌ!」
ジャンヌ「・・・!」
澪「この試合・・・棄権しないか・・・?」
ジャンヌ「・・・・・・」
ジャンヌ「・・・ふっ、何を言い出すかと思えば・・・なんだ?まだあの死神が怖いのか?」
澪「こ、怖い・・・」
ジャンヌ「全く・・・Sランク出場をしても腰抜けなマスターだ・・・そろそろしっかり・・・」
澪「だってジャンヌが!死んじゃうかもしれないんだもん!!」
ジャンヌ「!!」
澪「うぅっ・・・」グスグス
ジャンヌ「(澪も気づいたのか・・・奴と私の相性が最悪だということを・・・)」
ジャンヌ「(・・・確かに私は回避特化のモンスター)」
ジャンヌ「(奴に一撃をもらってしまったら・・・)」
ジャンヌ「・・・・・・」
澪「ジャンヌが死んだら・・・私・・・イヤだよぉ・・・」グスグス
ジャンヌ「(・・・澪)」
ジャンヌ「澪」
澪「ひぐっ・・・?」
ジャンヌ「私も・・・」
ジャンヌ「私も澪と離れ離れになるなんてイヤだ・・・」
澪「じゃ、じゃんぬ・・・」
ジャンヌ「死ぬのは怖いさ・・・二度と澪に会えなくなるんだからな・・・」
澪「そ、それじゃあ・・・」
ジャンヌ「・・・だからこそ」
澪「えっ?」
ジャンヌ「その想いを胸にして私は奴と戦って勝つ」
澪「そ、そんな・・・」
澪「だ、だけど・・・!」
ジャンヌ「・・・・・・」
澪「・・・!」
澪「(きっと何を言ってももう・・・)」
澪「・・・ジャンヌ」
ジャンヌ「・・・なんだ?」
澪「それも・・・デュラハンの血筋だからか・・・?」
ジャンヌ「・・・・・・」
ジャンヌ「血筋もあるかもしれない・・・でも昔とは違う」
ジャンヌ「私は私自身の為だけじゃなく澪と一緒にどこまでも上を目指したい」
澪「!!」
ジャンヌ「信じてくれ。私は死なない。私が嘘をついたことなんてことなんて一度も無かっただろう?」
澪「・・・・・・」
澪「・・・ジャンヌ」
ジャンヌ「・・・なんだ?」
澪「・・・Sランク突破するぞ!生きてあの死神を倒してくるんだ!」
ジャンヌ「!!」
ジャンヌ「あぁ・・・了解したマスター」
ジャンヌ「(必ず・・・)」
澪「(生きて・・・!)」
実況「それではこれより本日の最終戦を開始いたします!」
澪&ジャンヌVSタナトス
タナトス「ヒャハハハハハ・・・」
ジャンヌ「近くで見ると薄気味悪さ倍増だな・・・」
ジャンヌ「そして邪悪な気迫もな・・・!」
タナトス「ヒョッヒョ・・・よく喋りますね・・・」
タナトス「まぁ、これから死に逝くんです・・・その恐怖でも紛らわせていてもおかしくはない・・・ヒャハハハハ・・・」
ジャンヌ「・・・ふん」
ジャンヌ「よく喋る奴だ」
ジャンヌ「負ける犬ほどよく吠える・・・それと同じってところだろうか・・・ふふ」
タナトス「・・・その勇気だけは認めてあげましょう」
タナトス「しかし貴女が死ぬ運命は変わりません」
ジャンヌ「死神様に私の運命を決められるわけにはいかないな・・・」
ジャンヌ「私の運命を決めるのは私と・・・」
澪「(ジャンヌ・・・!)」
ジャンヌ「あそこにいる女神様だけだ」
実況「それでは試合を開始してく・・・」
タナトス「ヒョッヒョッヒョッ!!」ミョーン
澪&ジャンヌ「!?」
ジャンヌ「(エネルギーの塊!?あれが奴の本命・・・!)」
ジャンヌ「(ダメだ・・・避けきれない!!)」
ジャンヌ「・・・ぐぅっ!!」ミョーン
澪「え・・・えっ・・・」
実況「タ、タナトス選手!開幕にいきなり必殺技を仕掛けていったー!!これには回避特化のジャンヌ選手も対応しきれなかったか!?」
タナトス「ヒャハハハハハハ・・・」
ジャンヌ「が・・・はっ・・・」ガクッ
澪「じゃ、ジャンヌー!!!」
ジャンヌ「く・・・う・・・っ!」ザンッ!
実況「ジャンヌ選手持ちこたえました!体力こそ少ないもののかしこさ技には耐性がありました!」
澪「・・・!」ホッ・・・
澪「お、おい!実況!今のは反則だろ!?試合開始前に仕掛けてきたぞ!?」
実況「そ、そう言われましても・・・私には開幕に仕掛けたようにしか・・・」
澪「そんな!!だって・・・」
ジャンヌ「澪!やめろ!」
澪「じゃ、ジャンヌ・・・」
ジャンヌ「奴が絶妙なタイミングで技を仕掛けてきた・・・それだけのことだ・・・」
澪「で、でもっ・・・!!」
ジャンヌ「油断こそしたが・・・もう食らうことはないさ・・・私は回避特化のジャンヌだからなっ・・・!」
ジャンヌ「だから・・・な?」
澪「うっ・・・うぅ…」
澪「(ジャンヌ・・・本来なら貴女が一番に怒りそうな状況なのに・・・)」
澪「(それなのになんで冷静でいられて・・・私はやっぱり気が気じゃない・・・)」グスッ
ジャンヌ「・・・待たせたな・・・再開と行こうか・・・」ハァハァ
タナトス「ヒャハハハハハハ・・・」
タナトス「一撃で沈まないとは甘く見てましたよ・・・」
タナトス「でも・・・もう虫の息でしょう?ヒャハハハハハ・・・」
ブリーダー「タナトス!相手は弱ってる!早く次の技を・・・」
タナトス「・・・チッ」
タナトス「人間ごときが!私に命令をするんじゃない!」」
ブリーダー「ひっ!?」
ジャンヌ「・・・人間が嫌いなのか?」
タナトス「人間すべてが嫌いなわけじゃありません。ただ頭の悪い人間は殺したくなりますね」
タナトス「貴女のご主人様とかね・・・」
ジャンヌ「!!なんだと・・」
タナトス「だってそうでしょう?ここは殺し合いの場」
タナトス「殺し合うモンスターが死んでしまうなんてよくあることです・・・」
タナトス「それなのに貴女のご主人様は貴女の死に怯えてさっきから震えてばかり・・・」
タナトス「ブリーダーでありながら死の現実を受け入れることの出来ない頭の悪い人間です・・・ヒャハハハハハハ」
ジャンヌ「・・・・・・」
タナトス「さて・・・少々喋り過ぎてしまいましたか・・・」
タナトス「そろそろあの世に連れて行って差し上げましょう!デススラッシュ!!」ヒュン!
澪「(あ、あんな武器を受けたら今度こそ・・・!)」
澪「ぎ、ぎぶあ・・・」
ジャンヌ「澪!」
澪「!?」
ジャンヌ「大丈夫だ・・・!」
澪「で、でも・・・ジャンヌ、それじゃあホントに・・・」グスッ
ジャンヌ「大丈夫だから・・・ねっ?」ニコッ
澪「!!」
澪「(・・・ジャンヌがあんなにも頑張ってるのにマスターである私は一体何をしているんだ!?)」
澪「(ハハッ・・・こんなんじゃまたジャンヌに腰抜けだって呆れられてしまうな・・・)」
澪「・・・!」
澪「ジャンヌ、避けるんだ!!」
ジャンヌ「・・・!!了解!」ヒョイ
タナトス「ヌヌ?」スカッ
ジャンヌ「澪・・・!」
澪「ジャンヌ・・・私はジャンヌを信じる!」
澪「だからジャンヌも私を信じてくれ!・・・あの死神、倒すぞ!!」
ジャンヌ「・・・ああ!もちろんだ!!」
タナトス「ヒャハハハハ・・・流石回避特化・・・私でも外してしまうことがありますか・・・」
タナトス「いいでしょう・・・次にガッツが溜まったその時にもう一度デスエナジーをくらわせてあげましょう!」
澪「いや、その前に倒す!条件は整ってる!」
ジャンヌ「!!そのようだ・・・デススラッシュで私に近づいたのが運の尽きだったな」
タナトス「笑えない冗談を言う。この近距離では貴女は力技しか使えないでしょう」
タナトス「それともなんですか?キックを積み重ねて私をKOするとでも?ヒャッヒャッヒャッヒャッ・・・」
澪「ああ」
ジャンヌ「その通りさ」
タナトス「・・・なんですって?」
澪「しかしただのキックじゃない!」
澪「ジャンヌ!あの技だ!!」
ジャンヌ「了解!!」ヒュッ・・・!
タナトス「ぬっ・・・!」
タナトス「(この高さはハイキックか・・・!くっ・・・避けきれない・・・)」
タナトス「(しかし所詮はバランス技に毛が生えた程度・・・大したダメージには・・・)」
ジャンヌ「(ハイキックだと思っているだろう・・・)」
ジャンヌ「(もう一段階上だ!!)」
ジャンヌ「やあっ!!」ヒュッ・・・ピキーン!
タナトス「なっ!?」
タナトス「(か、かかと落とし!?)」
ジャンヌ「私のマスターを侮辱した罪を受けろ・・・地獄でな!!」
澪&ジャンヌ「ヒールレイド!!!」シュッ!!
タナトス「ごはっ!!」バキッ
タナトス「(ま、まさか大ダメージ技のヒールレイドを覚えているとは・・・)」バタッ
タナトス「(しかし所詮はピクシー種のちから技!!致命傷には・・・!)」
タナトス「・・・・・・」
タナトス「(あ、あれ・・・?)」
タナトス「(な、何故だ!?体が起き上がらない!?)」
ジャンヌ「おい」
タナトス「!!」
ジャンヌ「言い忘れていたが・・・」
ジャンヌ「私はかしこさよりちからの方が高い!!」デデーン!!
タナトス「なっ!?」
タナトス「力ピクシー・・・そんな・・・バカ・・・な・・・」ガクッ
澪「・・・・・・」
ジャンヌ「・・・・・・」
実況「タ、タナトス選手ダウン!戦闘は・・・続行不能!」
実況「勝者ジャンヌ選手!よってSランク公式戦会場4の優勝者は澪選手&
ジャンヌ選手です!!!」
客「ォォォォォォォォ!!!」
澪&ジャンヌ「・・・・・・・」
澪&ジャンヌ「や・・・」
澪&ジャンヌ「やったー!!!」
澪「ジャンヌぅー!!!」ダッ・・・
ジャンヌ「み、澪ー!!」ダッ・・・
澪「バカー!!!」ヒュン!
ジャンヌ「・・・へっ!?」ペチッ
澪「なんで私がギブアップって言おうとした時に言葉を遮ったんだよー!!」グスグス
ジャンヌ「い、いや、だってそれは・・・」
澪「だってじゃない!勝ったから良いけど死んじゃってからじゃ遅いんだぞ!!」エグエグ
ジャンヌ「(さ、さっきまで私に指示をしていたマスターとは思えんな・・・)」
ジャンヌ「(しかし・・・)」ナデナデ
澪「えっ!?あっ・・・うっ!?///」
ジャンヌ「許せ。あの死神に澪を馬鹿にされてついムキになってしまったんだ」
澪「そ、そう・・・なのか・・・?///」モジモジ
ジャンヌ「(こんな澪が私は大好きだけどな!)」
最終更新:2011年06月07日 03:32