バタンッ


紬「遅れてゴメンなさい!」

律「おう、遅いぞー」

澪「まったく、こんな時間まで何やってたんだ?」


紬「御免なさいね、掃除当番で遅れちゃったの」

紬「唯ちゃんと梓ちゃんもまだみたいね?」

律「ああ、あいつらも遅いな」

澪「私達だけでも合わせようか」

紬「ええ、わかったわ」

紬「あれ?律っちゃん、ドラムスティックが折れてるじゃない」

律(しまった!忘れてた!)

律「あ、ああ、さっきちょっと練習してたら折れちゃったんだー、ハハ」

澪「そうそう、もう律ったら力まかせに叩くから、なあ、アハハ」

紬「そう・・・」(・・・怪しいわ)

紬「ちょっとそのスティック見せてくれないかしら」

律「えっ、あ、危ないからダメだって!先が折れてるんだぞ!」

澪「そうだぞ紬、触ったら怪我するぞ!」

紬「律っちゃん、見せて、お願い♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォ

律「見せます、見せますってば!」

紬「クンカクンカ」(・・・この匂い・・・澪ちゃんのアレね・・)

律「おい!何で臭いなんて嗅いでんだよ!気色悪い奴だな」

紬「ごめんね、ちょっとこのスティックがオシッコ臭い気がしたの」

澪「!」ビクッ

律「バ、バカいうなよ!紬、お前今日鼻の調子悪いんじゃねーの?」

紬「そ、そうみたいね、だってそんな臭いするはずないもの」

澪「そうだよ紬!今日は律のスティックもこんなだし、やっぱりティータイムにしようよ!」

紬「分かったわ、お茶の準備するから、ちょっと待っててね」スタスタ

律&澪「ふー・・・」


紬「澪ちゃんのオシッコのサンプルは・・・たしかココに」ガサゴソ

紬「あった、これだ!」パカッ

紬「クンクン・・・やっぱり!間違いないわ!」

紬「さっきの匂いと一致している!」


律「紬の奴遅いなー」

澪「そうだね、律っちゃん♪」

律「澪、ダメだぞ、紬がいつ帰ってくるか分からないのに」

澪「律っちゃんのイジワルー」

律「参ったなー、部活終わるまでもう少し辛抱しような、澪ちゃん♪」

澪「うん、わかったー」


スタスタスタスタ


律「あ、紬が戻ってくるぞ」

律「おう、遅かったじゃん」

紬「え、ええ、ちょっと準備に手間取っちゃって」

澪「あ、美味しそうなマドレーヌ」

紬「さ、遠慮せずに召し上がれ」

律「いただきマース」

紬「澪ちゃん、紅茶どうぞ」トクトクトク

澪「あ、ああ、サンキューな」

紬「フフッ」


律「ふー、喰った喰った」ゲプッ

澪「いつもありがとうな、紬」

紬「どういたしまして」

紬「そろそろ時間だし、帰りましょうか」

澪「そうだな」


紬「それじゃあ、私は片付けてから帰るから、二人は先に帰っていいわ」

律「いや、片付けぐらいは手伝うよ」

紬「いいの、いいの、1人でできるから・・」

澪「ホントにいいのか、紬?」

紬「ええ・・」


律「それじゃ、また月曜日な」

澪「気をつけて帰れよ、紬」

紬「ええ、また月曜日に」



紬「・・・さて」



図書館

ヴヴヴヴヴ

和「あっ、紬からメールだ」



帰り道

律「結局、唯と梓は来なかったな」

澪「うん」

律「あいつらも二人でイチャついてたりして?なんてな」

澪「律っちゃん、今日私のお家に泊まりに来ない?」

律「なんだ?またお仕置きが足りないですか?澪ちゃん?」

澪「もう、律っちゃんのイジワル!」

ヴヴヴヴヴ

律「あ、梓から電話だ」

律「おい梓、お前今日部活サボっただろ!」

梓『ご、ごめんなさいぃんぐっ』

律「どうしたんだ?梓」

梓『あん、な、何でもないですよ、んっ』

律「そうか、後で唯にも言っとくけど、月曜はさぼるなよ?」

梓『は、はひぃ、わっわかりましたぁんっ』

ピッ

律「変な梓」



平沢家

唯「だめだよ、あずにゃん!あんな声で電話しちゃ」ピチャッピチャ クチュ

梓「あんっ、唯先輩ひどぃ、ハアハア、んっ」

梓「電話しろって、あっ、言ったの、んっ、唯先輩っ、じゃないですか!」

唯「それは、あずにゃんが連絡しといたほうがいいってゆうから」クチュ クリクリ

梓「別に、んっ、今じゃなくてもぉっ、いいじゃないですか!」

梓「律先輩、あうっ、絶対っ、くっ、不審に思ってましたよ」

唯「あずにゃんがうまくしゃべらないからでしょー、ほれ」レロレロ

梓「んあっ!」

梓「も、もうダメですっ、、いっちゃいますっ、あっ!」プシャゥウゥ

唯「もういっちゃうなんて、あずにゃんはだらしないなー」

梓「唯先輩」

唯「なーに、あずにゃん?」

梓「私のこと好きですか?」

唯「大好きだよー」ナデナデ

梓「ホントにホントに?」

唯「ホントにホントに好きだよ」ナデナデ

梓「唯先輩は、私のものです。絶対誰にも渡しません」

唯「私も、あずにゃん以外の女の子になんて興味はないよ」

梓「唯先輩・・・」



                       憂「エグッ・・・お姉ちゃん・・」


……

唯「おかしいなあ、つながらない・・」

憂「お姉ちゃん、梓ちゃんは帰ったの?」

唯「うん、さっきね」

憂「そう・・・」

憂「それより、どうしたの?」

唯「それがねー、和ちゃんに電話しても繋がらないんだー」

憂「?」


唯「さっき、和ちゃんのお母さんから電話があったんだ」

憂「何って言ってたの?」

唯「和ちゃんがまだお家に帰ってないって」

憂「えっ!もうこんな時間なのに?」

唯「うん、連絡もとれないみたいだし・・」

唯「何かあったのかなあ?」

憂「とにかく、今日はもう遅いから寝よう?」

唯「うん、おやすみー」



澪の家

律「澪ちゃん?どう、気持ちいい?」バシィーンッ

澪「き、きもぢいいよぉ、律っちゃんっ」

律「良かった、そうだ、明日スティック買にいくの着いて来てくれない?」ビシィーッ

澪「むぐっ!い、いいよぉー」

律「ありがとう、澪ちゃん、やっぱり澪ちゃんは優しいね♪」パシィーン バキッ



土曜日 午前

憂「お姉ちゃーん、梓ちゃんが来てるよー」

唯「はーい、何だろう」

唯「あずにゃん、いらっしゃい、どうしたの?」

梓「ひどいじゃないですか、先輩!」

梓「今日は、ギターのメンテナンスするから一緒に行こうって」

梓「約束してたじゃないですか!」

唯「あ、ごめーん、すっかり忘れてたー、えへへ」

梓「もー!」

唯「ごめん、ごめん、すぐ準備するから上がって」




未完



最終更新:2010年01月16日 02:38