幼澪「バンド?」


幼律「そう!バンドだよ!バンド!バンド組もう!」


幼澪「どうしてバンドなの?」


幼律「えぇー?だってなんかかっこ良さそうじゃんか!バンド!」


幼律「私、ドラムね!えーっと、澪ちゃんはねぇ……」


幼澪「りっちゃん待って!私もやるの?」


幼律「当たり前じゃん!だって一緒にやってるとさ、なぁんかいつまでも一緒!って感じになるじゃん?」

幼澪「いつまでも一緒……?」


幼律「そう、私達はいつまでも一緒なんだよ!」


幼澪「……わかった。私やるよ!」


幼律「やったぁ!じゃあ、澪ちゃんはなにやるの?」

幼澪「えぇっとねぇ……」



『いつまでも一緒』


何があっても
この約束は永遠だと思っていた……

━━━━それなのに…


      ギィ


個室の扉が不気味な音を立てながら独りでに全開していく。


そして……

私の目の前に

  現れたのは……


澪「………え?」


   首を吊った律


澪「り、律!……いやああああァァァ!」


澪「なんで!? どうしてだよ!」


澪「やだ……やだ!」


  ク……ヒッ……

 ミ……オ…… ………ッ…


澪「……律! 生きてるの!?今助けるから!」


私は律の首を縛っているロープに飛びついた。


澪「うぅ……なに……このヒモ……固い……どうやって取ればいいんだよ!」


律「ギフッ……カッ」


澪「律ッ!」

くそっ!ほどこうとすると引っ張っちゃって余計に律の首が閉まる……!


澪「(とにかく……首が閉まらないようにしなきゃ……そうだ!)」


澪「んっ……(体ごと持ち上げてしまえばっ……)」グイッ

私は律の腰を抱き抱えるようにして持ち上げる。


澪「(律……どうだ?これなら苦しくないはず……」


      ミシッ


律「ガハッ……グゥ!」


澪「えっ!?」


どうして!?これなら体が持ち上がって楽な……いや違う。

下半身を支点に持ち上げたことで頭が床の方に下がってしまい首がしまってるんだ。


律「………ッ!…………ッ!」


      ガンッ


苦しみから逃げようと暴れだした律の肘鉄が米髪にぶち当たり、私は壁の方にふっ飛ばされた。


律「グウッ……」


律「……グ グ グ グゥグッ」


   ガリガリガリガリガリガリ


澪「いやだぁぁァァァ!」


澪「ご ごめん、ごめんよ律ぅ!」


律が自分でほどこうとしているのか首元を恐ろしい形相で引っ掻いている。

しかし、女子高生のような長い爪は凶器と化し、その顔や首は血だらけになり、あげくの果てに右手の親指と左手の人差し指の爪が根本から肉ごと剥がれ落ちた。

澪「やだ…… どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!」ハァハァ


澪「……あっ!?あれ!」


澪「あそこ……取れそうな結び目がある……。」ハァハァ


澪「…………ッ………」


な、何か台になるものがあればっ……助けられるかも……。


……そうだっ!


澪「律……ごめん、ちょっと待ってて!足場になるもの持ってくる!!」


澪「お願い、頑張ってくれよ!すぐに戻るから!」


私は厠を出た。


  【3階・東通路】


澪「これだっ!」


私が目をつけたもの。
それは、うじ虫の大量に湧いた何かの肉塊が入った、あの錆びたバケツ。


澪「これを足場に……!」


ドサッ! ボトッ!
ガサ ガサ ガサ


バケツを持ち上げただけで中の生き物が一斉に動き出す。


澪「う、ぅっ……!
(き、気持ち悪い……でも!)」


澪「……うあぁぁぁぁっ!」


うじ虫を スカートや手に大量にぶちまけながら……


【汚れたバケツ】を取りました。
バケツはところどころ腐敗しており、不快な臭いも漂ってきます。


澪「これでっ!」


私は再び厠へと疾走していった。


   【女子厠】


澪「律! 今助けるから……」


澪「━━━━━!」


      ゴトンッ


汚れたバケツを落とした。

手に……体に力が入らない。

なぜなら……


  ……空ろな目をした律が 完全に脱力し、ゆらゆらと便器の上で揺れていたから。


澪「あ……ァ ……あっ……!」


澪「嫌ァァアアァアァァアアァアアアっ!」


澪「嫌……」


澪「いやぁぁァァァっ!」


澪「……ううっ……なんでだよ! なんで 首なんて吊るの……!」


澪「……さっきまで 笑ってたじゃないか……」


澪「……一緒に ……生きて ここを出ようって言ったじゃない……!」


澪「……やめてよ」


澪「一人に……しないでよぉ!」


澪「ヒクッ…… グスッ
 ……っ返事してよぉ……!」


澪「……ううぅ…… 律……」

澪「……さっきの事…… 謝らせてよ……!」


ほんの数時間前、教室で楽しく笑ってたトモダチが

目の前で首を吊って絶命……
こんな現実、受け入れられるわけない


澪「嫌だよ……律……律ゥゥウウウウ!!!」


澪「信じない……私……信じない」


澪「信じない……!」




   第2部

澪「幸せのサチ子さん?」

         完


   第3部へと続く

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  【死者ゾーン】


律「ヒュードロドロドロ!はぁい!りっちゃんどうぇーす!」


律「いやぁ、まさか私が一番最初に死んじゃうとはさすがに思わなかったぜ!
……自分だけに!」


律「まぁ、そのおかげで次回予告役として化けて出たわけだが……」


律「…………みんな、友達は大切にするんだぞ。いつまでも側にいてくれるとは限らないんだから。」


律「……なんか一人で喋ってるのもあれなんで、予告いってみよう!」


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     次回

    第3部始動


はぐれた生徒達を助けるため



一人廃校を走るさわ子


また、純・梓も



先生を追いながらクラスメイトを探し、奔走する



しかし、非常にも幽霊達は……


         ┃
         ┃
         彼
         女
         ら
         襲
         い
         掛
         か
         っ
         た


純「あ、梓?どうし……」


梓「いやぁぁぁ!
……ハァッハァッハァッ」
 ギ……ギ ギギギギ……


果たして三人は無事生存者と


合流することができるのか!?



      パリンガシャン


さわ子「! きゃ……!」


そしてさわ子に降りかかった



絶体絶命の危機とは一体!?


      ドタンッザクッ


第3部タイトル

純「幸せのサチ子さん?」


see you next chapter…


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律「同時上映!律「激闘!幽霊と私」も(ry」


作者「ありません。」


律「…………。」


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最終更新:2011年06月15日 03:19