同日昼 丸の内ブリックスクエア三菱一号館広場

唯「あずにゃん、こ、ここは…?」

梓「丸の内ブリックスクエア内の三菱一号館広場です。丸の内パークビルディング・三菱一号館美術館・アネックスに囲まれ、遊歩道のように巡らした小径の間には、目に優しい木々や草花を豊かに配するほか、オープンカフェやアートに囲まれています」

梓「まさに丸の内の「オアシス」とでも言うべき場所で、夜には、明治時代のデ ザインを再現して設置されたガス灯の灯りが広場内をやさしく照らしているんですよ」
(http://www.marunouchi.com/brick/about/facilities.html『丸の内ブリックスクエア施設概要』より)

唯「説明ありがとう!すっごく落ち着くところだね!」

梓「とってもリラックスできませんか?今日は、あちらの店でお昼にしましょう!」

唯「わあ~!!お店の中から広場が見えるよ!とってもおしゃれな雰囲気だねえ!」

梓「驚くのはまだ早いですよ!とりあえず、入って食べ物を注文しましょう!」

唯「え?うん、そうだね!」

店員「いらっしゃいませ~、お二人様ですね?席はどちらにいたしましょう?」

梓「広場が見えるあちらの席でお願いします」

店員「あちらですね!ご案内いたします。…はい、それでは、こちらがメニューになります」

唯「イタリアンかあ、お腹すいてるからどれもおいしそう…。ハッ!?あずにゃん、ワインがたくさんあるよっ!!」

梓「昼間っから飲むんですか…?コンサートの途中で寝ちゃいますよ?ホテルに帰ってからにしましょう」

唯「ええ~!?一杯だけ、一杯だけお願いします!!」

梓「仕方ないですねえ…。じゃあ、グラスビール二つお願いします」

唯「え?珍しいチョイスだね?」

梓「あとで理由がわかりますよ!あ、あと、こちらのパスタをお願いします」

唯「私はこのパスタで!」

店員「はい、わかりました。それでは、少々お待ちください」


唯「ん?何だか人が集まって来たよ?」

店員「お待たせいたしました。お先にグラスビールです」

梓「唯先輩」

唯「え?」

梓「ドイツスタイルですよ!乾杯しましょう!!」

唯「へっ??」

ワアアアアアアアアアアア!! パチパチパチ!!

唯「あっ、ヴァイオリンだ!!」

梓「この広場でも無料コンサートがあるんですよ!お酒を飲みながら、ランチをゆっくり楽しみましょう」

唯「すご~い…。雰囲気と音楽と、お酒に酔えるわけなんだね。よし、あずにゃん乾杯しよう!!」

チン♪

~♪




今回ふたりが食べたところはこちら:
http://r.tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13096434/




テクテク

唯「いや~、お腹ふくれて満足満足!素敵なヴァイオリンデュオも見られたし!」

梓「気に入っていただけたようでなによりです」

唯「ね、あずにゃん、次はどこ行こっか!?」

梓「ちょっとテンション上がりすぎましたので、少しクールダウンしましょう。一度東京駅前のほうへ戻ります」

唯「ん、了解!あっ!ねえねえ、あずにゃん、あのバスなあに?」

梓「あれはスカイバスですね。360度のパノラマビューが目玉らしいですよ」

唯「いいねえ、今度来たらあれ乗ろうね!」

梓「そうですね!」


スカイバス東京:
http://www.skybus.jp/


同日昼過ぎ 丸ビル内

梓「次は、ここ丸ビルの7階で行われているブラームスの特別展に行きましょう」

唯「ブラームスって午前中に聴いた曲の作曲家だよね?」

梓「そうです!私、大好きなんですよ!!!今回の特別展では『雨の歌』の自筆譜が日本初公開されているんですよ!」

唯「おお、あずにゃん、テンション高いね!!」

梓「当たり前です!私の大好きなブラームスのヴァイオリン・ソナタ第一番の原曲とも言える歌曲なんです!もう楽しみで楽しみで…、って、ちょっと舞い上がりすぎましたね…」

唯「ううん、あずにゃんが楽しそうでよかったよ!さあ、早く行こう!」

梓「ええ…。あ…」

唯「うん?」

~♪

唯「オーケストラ!?」

梓「そういえば、この時間には1階『MARUCUBE』でオーケストラの無料プログラムがあるんでした」

唯「わあ~!あんなにたくさんの人がひとつの音楽を作ってるってすごいよね!」

梓「そうですね。クラシックならではでしょうか」

唯「確かに、たまにはこういうのもいいかも」

梓(これは…R.シュトラウスの『薔薇の騎士』…。ってことは今午後1時半過ぎ。予定どおりかな)

唯「ん?あずにゃん、考え込んでどうしたの?」

梓「あ、すいません。ちょっと考え事をしてました。唯先輩、せっかくなので少し見ていきましょうか」

唯「え、いいの!?やったあ!!」




同日さらに昼過ぎ 丸ビル前駅前広場周辺

唯「楽しかったねえ、あずにゃん」

梓「ええ、貴重なものが見られました!スタンプラリーも押せましたし」

唯「食い入るように見てたよ~?子供みたいで可愛かった!」

梓「か、からかわないでください!唯先輩にはあれがどれだけ大事なものかわからないから!」

唯「う~ん、作曲家の紹介は面白かったんだけど、私、楽譜読めないからなあ…。楽譜を見てどうこうってのがこう、なんて言うか良くわからないっていうか…」

梓「…ぷっ。そうですね。唯先輩には高度すぎたかもしれません!」

唯「ええ~?!」

梓「さあ、国際フォーラムへ戻りましょう。ここからはまたホールでコンサートをたっぷり楽しみますよ!」

唯「おー!?コンサート時間だね!?どれぐらい聴くの??」

梓「3公演なので、大体計3時間ぐらいですかね」

唯「ぶっ!?そ、そんなに聴くの!?」

梓「もちろんです。このまま終了の20時までたっぷり楽しみますよ!」

唯「あわわわ…、私体力もつかなあ…」

梓「公演の合間に休憩をはさむ時間がありますから大丈夫ですよ!唯先輩の体力を考慮して考えてありますから。屋台村で休みましょう!」

唯「やったああ!私、急にやる気出てきたよ!さすが、私のことわかってるね♪」

梓「…本当は、プログラム変更がなければブラームス交響曲全曲リレーするつもりでしたからほぼ休憩なしでしたけどね」

唯「こ、交響曲って長いやつでしょ?全部でどれぐらいあるの…?」

梓「良く知ってますね。安心してください。ブラームスは幸い交響曲を4つしか書いてませんから、4時間もかかりませんよ!」

唯「そ、そっか。良かったあ~、あははは…」

梓「時間もないですから行きましょう。ここから最後まで一気に楽しみましょう!!」

唯「よ~し、あずにゃん、行こう!!!」

♪♪♪


同日夜 どこかのホテルの一室
http://www.marunouchi-hotel.co.jp/roomguide/corner.html

唯「あ~、疲れたあ~!!」ドサッ

梓「すぐにベットに寝転がらないでください」

唯「だって疲れたんだも~ん」

梓「もう。服しわくちゃになりますよ」

唯「……んっ!」バッ


梓「え?」

唯「ん!」バッ

梓「はあ…」

ドサ

唯「えへへ~」ギュー

梓「…重くないですか?」

唯「うん、へーき」

梓「まだ酔ってるんですか?とりあえず、お風呂に入りません?」

唯「ん~、もう少し」

梓「…」ギュ

prrrrrrrr....


梓「…携帯なってますよ?」

唯「…」ムスッ

梓「唯せんぱい」

唯「むー…。あ、りっちゃんからだ…あれ?本文なしで添付ファイルあり?」

梓「え?」

唯「あ…」

梓「これは…、新潟名物の日本酒に鮭いくら丼、枝豆、栃尾揚げにへぎそばですね。それと…」

唯「浴衣の澪ちゃんだね…」

梓「温泉旅館にでも行ってるんでしょうか…」

唯「…」

梓「…」

唯梓「…」

prrrrrrrrr.....


唯「…ムギちゃんから写メだ」

梓「…今度は大量のビール瓶に地酒の菊姫の一升瓶と…、豪華な舟盛りですね。それと…」

唯「どう見ても出来上がって浴衣をはだけはせてるのはさわちゃんだね…」

梓「ふたりも温泉にでも行ってるんでしょうかね…」

唯「…かもね。それにしても、これじゃあさわちゃんお嫁には行けないよ…」

梓「まあ、いいんじゃないですか…」

唯「…」

梓「…」

唯梓「…」

唯「…あずにゃん、ルームサービスでも頼んで飲みなおそっか」

梓「…そうですね。夜景でも楽しみながら飲みましょうか。どうですか、この部屋?」

唯「うん。とっても綺麗だよ、あずにゃん。こんな素敵な部屋探してくれてうれしいよ」

梓「そう言われるとがんばって探した甲斐があります。ルームサービスを待つ間にお風呂にでも入りましょうか」

唯「そだね。あがったら用意してあるバスローブにでも着替えよっか」

梓「…夜景にルームサービスにバスローブ……」

唯「これであいこかな…?」

梓「唯先輩、まだ明日がありますよ!!」

唯「!そだね、あずにゃん!!よ~し、やるぞ~!!!」

梓「おー!!!」


そんなこんなで対抗心を燃やしまくった結果、来年は本場ヨーロッパまで行ってしまうHTTメンバーたちでした


おわりです。







最終更新:2011年06月17日 20:14