~エピローグ!~

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9月1日

(ぶしつ!)

梓「トンちゃん、ご飯だよ~、金魚ちゃんも」パラパラ

ガチャ

律「よっ!」

梓「あ、皆さん、こんにちわ」

紬「久しぶりね、梓ちゃん」

律「よいしょっと...ムギ、お茶ー」

紬「は~い」


澪「...ティータイムも久々だな」

律「あぁ...」


梓「よかったです...あの...もしかしたら先輩達来ないんじゃないかって...」

澪「梓...」

律「何言ってんだー、いつまでもくよくよしてられないだろー?」

梓「律先輩...」

澪「あれから一ヶ月か...」

律「いやーあのさ...私、考えたんだけど...やっぱりあれは偶然なんかじゃないっていうか...」

紬「...」

律「ほぼ同時に唯は交通事故、憂ちゃんは階段から...なんて...やっぱ、おかしいし...」

律「...絶対、2人は今頃天国で笑ってると思うんだ。だって、死ぬ時まで同じなんだぜ?やっぱりあいつらは2人で1つっていうかさ...絶対、笑ってると思うよ」

澪「...」

梓「実は私も、そんな事考えてました」

梓「2人は絶対不幸なんかじゃないです。わかるんです、2人が笑ってるのが...」

梓「2人は幸せなんです...だから...私たちも、これ以上悲しまなくていいと...思います」

澪「...そうだな」

律「うん、絶対2人は不幸なんかじゃない。それがわかってるから、私達も安心だ」

紬「...唯ちゃんも憂ちゃんも、きっと私達を見ててくれてるわ」

律「っしゃ!久々に練習するか!?」

梓「はい!」

澪「唯達に届くかな...私達の演奏」

紬「届けましょう」

律「届くさ。どんなに離れてても、唯は我が軽音部のエースだからな!」

律「それじゃ、いくぞ」

澪紬梓「コクリ」

律「唯ー!!憂ちゃんー!!聴いてろよー!!」

律「1、2、3!」

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同じ頃、
"時が穏やかな場所"ツンツルマンマン天城国

ガチャ

唯「うい~!見て見て~!」

憂「おかえり、お姉ちゃん...わっ!凄い!大っきいイチゴ!!」

唯「すごいでしょ?ツルッパゲ川の近くで拾ったんだあ!」

憂「凄いね!お姉ちゃんの体と大きさ変わらないよ!」

唯「えへへ、お腹いっぱいイチゴ食べるの夢だったんだ~、食べよ食べよ!」

憂「うん!」

唯憂「いただきまーす」

パクッモグモグモグ

憂「...あまーい!!」

唯「...あまくない」

唯憂「え?」

唯「そっか!ヘタの近くだからあまくないんだ」

憂「あ、そうだね、こっち甘いよ?」

唯「どれどれちょっと失礼」パクッモグモグモグ

唯「あまーーい!!」キラアアア

憂「えへへ」ニコニコ

唯「代わりばんこに食べよっか」

憂「うん!」


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唯憂「ごちそうさまでした!」

唯「ぐるぢぃ~」

憂「お腹いっぱい~」

唯「こんなおっきなイチゴ、どんな人が作ったんだろうね」

憂「きっと凄い魔法使える人なんじゃないかな」

唯「へー...キン太より凄いのかな?」

憂「キン太さんには敵わないよ!」

唯「そだよね!」

憂「あ!そういえば今日お姉ちゃんに仕事の依頼状届いたよ?」

唯「えぇ!?ほんと!?」パアアァァ

唯「どんな仕事どんな仕事!?」わくわく

憂「ちょっと待ってね」ゴソゴソ

ビリビリ

憂「えっと...」

唯「わくわく」

憂「アリさんの巣の近くにある石ころを2つどける仕事、だって」

唯「...」

憂「...」

唯「しょぼくない?」

憂「...そんな事...ないと思うよ?」

唯「前回のアリさん同士のケンカを止めるお仕事よりしょぼいよ...」

憂「...」

唯「大体なんでアリさんばっかり...」

憂「まあまあお姉ちゃん」

唯「ういには凄いお仕事いっぱい来るのにー」

唯「ネズミさんの虫歯治したり、迷子のウサギさん助けたり...この間なんてついに猫ちゃんの腹痛治したし...」

憂「...えへへ」

唯「ずるいよー」プンスコ

憂「じゃあ今度お仕事もらったら一緒に行こっか」

唯「いいの!?」

憂「うん!確かプブンハゲ様の許可があれば2人で行けるはずだから」

唯「ほんと!?やったあ!」

唯「楽しみだなあ~...猫ちゃん元気にしちゃうよー」フンス

憂「楽しみだね~」エヘヘ



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(しんしつ!)

憂「お姉ちゃん、明かり消すよ?」

唯「うん」

パチッ

唯「...あー今日も楽しかったー」

憂「そうだねっ」

唯「イチゴおいしかったし、他にも色々食べたし、川で泳いだし」

憂「泳いだの?」

唯「うん!」

憂「危ないよ」

唯「すっごく浅いよ?」

憂「ツルッパゲ川には大っきーいウナギがいるって新聞に書いてあったもん」

唯「ウナギ...食べたい」

憂「めっ!食べられちゃうよ」

唯「うん...」

唯「とにかく楽しかったよ~夜にはこうして憂と一緒に寝れるし」

憂「エヘヘ~」

唯「ぎゅーっっ」ギュー

憂「もー、苦しいよ~」

唯「えへへ...」

唯「キン太がねえ、いつかまた会える
って言ったんだ!今日思い出したの!」

憂「そうなんだ!」

唯「うん!早く会いたいなあ~」

唯(...)

唯「...」

憂「?」

唯「うい」

憂「なあに?」

唯「ういは、お姉ちゃんがわたしで良かったとおもう?」

憂「...?」

憂「...」

憂「お姉ちゃん」

唯「?」

憂「お姉ちゃんは、妹が私で良かったと思う?」

唯「...えっ」

唯「...」

憂「...」

唯「...///」

憂「...///」

唯「...」エヘヘ

憂「...」エヘヘ

唯「うい...」

憂「お姉ちゃん...」



唯憂「せーっの」


唯憂「大好きっ!!」




以上、唯「青い金魚」です



最終更新:2011年06月23日 21:54