──お姉ちゃんワンダーランド(入園ゲート前)
ザワザワ ガヤガヤ
係員「ご入場の方は一列に!一列に並んでください!」
猿の被りものをした人
「お姉ちゃんのサイン、お姉ちゃんのサイン…」ブツブツ
鶏の被りものをした人
「…………ブヒッ!」
猫の被りものをした人
「お姉ちゃんにござりまする!お姉ちゃんにござりまする!」
>お姉ちゃんワンダーランドは大盛況のようだ
澪「な、並んでるな」
唯「私たちも並ばないといけないのかなあ…」
紬「…ねえ、どうしてみんな眼鏡かけてるの?」
律「あー、これな。この眼鏡をかけてるとちゃんと見えるようになるんだ」
紬「りっちゃん視力悪かったかしら?」
律「なんて言ったらいいかな…。澪説明よろしく!」
澪「仕方ないな…。ムギの目には今なにが見える?」
紬「霧で覆われていて、なにも見えないわ」
唯「眼鏡をかけるとね、この霧が消えてはっきりと見えるようになるの!」
律「…と、言うわけだよ。ほれ、これはムギの分だ」
紬「ありがとりっちゃん」
澪「ところでどうするんだ?入ろうにもけっこう並んでるぞ」
律「他に入り口はなさそうだしなあ。正面突破か?」
紬「待って、あそこにガードマンみたいな人がいるわ」
律「正面突破は危ないかもな…」
係員「…こちら入園ゲート前。怪しい三人組を発見しました、オーバー」
???
『ただちに排除せよ、オーバー』
係員「了解。……あいつらを連れていけ」
影A「イーッ!」
影B「イーッ!」
唯チャン!唯チャーン!
ヤメロ!ヤメルンダショッカー!
殿中ニゴザル!殿中ニゴザルー!
>怪しい三人組はどこかへ連れていかれてしまった
大人しく並んだほうがよさそうだ…
唯「…連れていかれちゃった」
律「並ぶか…」
律「…そろそろ私たちの番だな」
澪「意外と早く入れたな」
紬「入ったら、急いで憂ちゃんを探しましょう!」
唯「うん!」
係員「やや!もしやお姉ちゃん様では!?」
唯「へ?」
係員「間違いない!支配人がお待ちですよ。お連れしろ!」
影A「ギー!」
影B「イー!」
唯「ええ!?あ~れ~……」
>唯は連れていかれてしまった…
澪「追うぞ!」
係員「そうは行きません。あなたたちにはここで死んでもらいます。やれ!!」
>影C、D、E、Fが襲いかかってきた!
律「かこまれちまった!」
澪「ムギは私たちの後ろに!」
紬「う、うん…」
律「いくぜ、ジライヤ!」カッ
澪「ヒミコ、お願い!」カッ
紬「…っ!?」
>影たちが一斉に襲いかかってきた!
律「蹴散らしてやるぜ!」
>ジライヤの放つ突風が影たちを襲う
しかし、効果はいまひとつのようだ…
律「くっそー…あんまりきいてねー…」
澪「分かったぞ、こいつらは電撃に弱い!電撃の魔法を使うんだ!」
律「私のジライヤは疾風魔法しか使えないっての!」
澪「な、なんだって!?」
>影Cの魔手が律を襲う!
律「くっ!数が多い!」
澪「私のペルソナが戦闘タイプだったら…」
律「弱音を吐いてる場合じゃないぜ。この後に唯と憂ちゃんを助けないといけないんだからな」
澪「そ、そうだったな。ごめん…」
>影Dの魔手が澪を襲う!
澪「うわっ!」バタッ
>澪は気絶してしまった…
律「澪!?」
紬「……大丈夫。気を失ってるだけみたい」
律「よかった…」
>影たちは様子を窺っている…
律「いよいよやばくなってきたぞ…」
紬「澪ちゃんは私がおんぶするから、ここは逃げましょう!」
律「そうだな…。澪を頼むよ…」
紬「りっちゃん…?」
律「誰かがここで時間稼ぎしないと、すぐ追いつかれちゃうだろ?」
紬「いやよ!りっちゃんも一緒に逃げるの!」
律「へーきへーき。私こう見えて強いんだ」
>影Eの魔手が紬を襲う!
律「危ない!」
>律は紬をかばった
紬「りっちゃん!?」
律「はあ…はあ…怪我ないか?」
紬「私は平気だけど、りっちゃんが、りっちゃんが……」
律「はは、おーげさだなムギは。こんなのかすり傷だっての」
紬「…ごめんなさい…ごめんなさい」ポロポロ
律「泣いてる暇があるなら逃げろ。逃げてくれよ!さあ!」
紬「……いや」
律「ムギ!言うことをきいてくれ!!」
紬「絶対にいやー!!」
律「…なんでだよ」
紬「全部私の責任だから!憂ちゃんが危ない目にあってるのも、りっちゃんと澪ちゃんが傷つくのも!」
>影たちが再び律たちに襲いかかる!
律「くそっ!!」
紬「……ペルソナ」
紬「タケミカヅチ!!」カッ
>心の強さが力へと変わる
紬のペルソナが覚醒した!
律「ムギも…ペルソナ使いだったのか…」
>影たちに落雷がふりそそぐ
効果はバツグンだ!!
>影たちは霧散した…
紬「か、勝った~…」ヘナヘナ
律「やるじゃんムギ!」
紬「よかった…りっちゃんと澪ちゃんを守れて…よかったよお」メソメソ
律「泣くやつがあるかよ。ここは笑い合うところだろ?」
紬「そうだよね…うん…うん」ポロポロ
律「怖かったな。でもムギのおかげで私も澪も助かった。ありがとう」ナデナデ
紬「りっちゃん……りっちゃ~ん!!」ダキッ
澪「…んん…か、影は!?……あれ?」
>律たちは戦闘に勝利した!
──お姉ちゃんワンダーランド(???)
唯「…ういー…アイスー」ムニャムニャ
憂?「はい、超特大お姉ちゃんアイスパフェだよ~」ドンッ!
唯「はっ!?ここはどこ!?私は誰!?」
憂?「おねーちゃんおはよー」
唯「……おはよう?」
憂?「一緒にパフェ食べようよ。食べさせっこしちゃうの、ふふ♪」
唯「…憂?」
憂?「なーに?」
唯「…っ!」サッ
憂?「どうしたのお姉ちゃん…」
唯「そっくりだけど、憂じゃないよね…」
憂?「…ひどいな。私は妹の憂だよ?」
?「おねーちゃーん!!」
>天井に吊るされた籠の中に憂が閉じ込められている
憂「お姉ちゃん!」
唯「憂!やっぱりあなたは憂の影だったんだね!」
憂の影
「ふふ、そーだよー。でもね、私が憂であることに変わりないんだよ?」
憂「その子の言うこときいちゃだめー!」
憂の影
「ここでずーっと一緒に暮らそ。現実なんてつらくて悲しいことばかりだよ」
憂「お姉ちゃんに触らないで!」
憂の影
「お姉ちゃんをこうして独り占めしたかったんだ~。お姉ちゃんかわいいからモテるもんね」ギュッ
憂の影
「変な気起こさないでね?あの子を殺されたくないでしょ?」
唯「……っ!」
憂の影
「お姉ちゃんは優しいから私のお願いきいてくれるよね?」
憂「惑わされないでお姉ちゃん!」
憂の影
「もしお姉ちゃんがずっとここで暮らしてくれるなら、あの子は殺さない」
唯「…ほんと?」
憂の影
「うん。私お姉ちゃんには嘘つかないもん」
唯「……私」
憂の影
「答えはもちろんYESだよねお姉ちゃん…」
?「おいおい、そりゃーないだろ?」
憂の影
「だれ!?」
律「唯にもう会えないってのは寂しいよな。なあ、ムギ?」
紬「ええ。唯ちゃんは私たちの大切な友達だもの」
澪「唯!憂ちゃんは助けたぞ!」
憂「お姉ちゃん!私はもう大丈夫だから!その子の言うことをきかないで!」
憂の影
「このお邪魔トリオ!いつもいつも邪魔ばかりして!」
憂の影
「あなたたちのせいでお姉ちゃんと一緒の時間が減った!あなたたちのでせいであなたたちが…」
憂「それ以上言わないで……」
憂の影
「お姉ちゃんをとったんだ!!」
唯「……憂」
憂の影
「お姉ちゃんは私のものなの!誰にもあげない!絶対に!」
憂「違う…違う…!」
憂の影
「全部消えちゃえばいいんだ!お姉ちゃんと私以外全部!」
憂「違う!こんなの…こんなの私じゃない!!」
憂の影
「あああああああああああ!!」カッ
>自身に否定されたことにより、憂の影が暴走する!
ニ二` ヽ. γ:::::`::.、 / /
_`二ヽ V i::o、゚ i:::', / ,ィ´
`> へ !::ゝ'´ィ'.!::i / <__
`ー――ァ V _,.ィ':::::::::| |:::':、 / - = 二_
/´,.-‐ァ ,.. --‐ァ ヘ ,.:-彡ァ:::;:'::::::::/ _!::i!::::\.____, ,:' _ ヽニ_´
 ̄ ´ー'´ / \ // /::,イ;::::::;:'Y´,.l:::|:;'ヾ::::::::、--'/ -=ニ_ー -`- ̄ ̄
/,..ィ ,.ィ ' |' ,'::Y//|::/゙V´ ,!:::i' ヽ!´ / ラ ̄´
 ̄  ̄ノ / \ i::::| !;| i∧ /Nヾ ,.ィ´ -=ァ
└='´Y´ `丈__ノ V ,.ゝ<゙´,.= __,.=-' ̄
レi ,.=‐ァ >'゙´ヾ./ }´ ゙ー-、
´<_ { ; {ヽ ヾ`
レフノ! ヘ.__ ー- ィ \)` ̄`
´ ノ / i、 / iー`=-
/イ .∧\ / ∧ \
レ'i /ヽ / ∧ Y´ ;' ヽi\}、 ヽ、i`
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ハ. l ヽ
/:::::ヽ | i
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律「やっぱりこうなっちまったか!」
澪「り、律!唯が!」
>唯が鳥篭に閉じ込められてしまった…
気を失っているが怪我はなさそうだ
律「唯抜きでやるしかない…」
紬「唯ちゃんの分まで、私頑張る!」
律「頼りにしてるぜ、ムギ!澪は憂ちゃんを安全な場所へ頼む!」
澪「分かった。気をつけろよ、律、ムギ」タタッ
憂の影
「消えろ消えろ消えろ!!邪魔するものは全部消えてしまえ!!」
紬「唯ちゃん、必ずあなたを助けだすわ!」
律「こい、ジライヤ!」
紬「行くわよ、タケミカヅチ!」
憂の影
「ォオオオオオオオー!!」
律「先手必勝!」
>ジライヤの突撃!
憂の影
「キエロオオオオ!」ゴワッ!
>憂の影が放つ炎がジライヤを襲う!
律「あっち!あっち!」
紬「りっちゃん平気!?」
律「…な、なんとか。しかし厄介だな。炎のせいで直接攻撃できないよ」
紬「なら魔法で攻撃しちゃいます!タケミカヅチ!」
>タケミカヅチの電撃魔法!
憂の影は羽で体を覆って守りに徹した
紬「うそ~!?」
憂の影
「アアアアア!!」
>反撃の炎が紬を襲う!
紬「(ガードが間に合わない…!)」
律「させないっての!」
>ジライヤの疾風魔法!
炎の軌道が逸れて紬は直撃を免れた
紬「あっつ~い!!」ジタバタ
律「危なかったな」
紬「…うう、毛先がちょっとこげちゃった」グスン
律「直撃してたら確実にウェルダンだったぜー?」
紬「そ、そうよね。ありがと、りっちゃん」
律「…で、どーする?魔法もあんまし効果ないみたいだし、直接叩こうにも炎で阻まれて近づけない」
紬「……」
紬「私に考えがあるの…」
>律に作戦内容を話した
紬「……どうかしら?」
律「かなり危険だぜ?下手したら本当にウェルダンだ」
紬「承知の上よ。でもこの方法しかないと思うの」
律「……」
紬「私を信じて。私もりっちゃんを信じるから」
憂の影
「キエロキエロ!モエツキロオオオオ!」
律「いつまでも待っちゃくれないか!」
紬「信じてるよ、りっちゃん!」ダッ
>ムギは憂の影に向かって走り出した
律「ムギ!」
憂の影
「オアアアア!」ゴオッ!
>炎が紬を襲う!
紬「りっちゃあああん!!」
律「いっけえええ!」
>ジライヤの疾風魔法!
炎の軌道が僅かに逸れた
紬「つっ!」
紬「(この追い風に乗って憂ちゃんの影まで一気に距離を詰める!)」
>紬はタケミカヅチの力と追い風の力を借りて高く跳躍した!
憂の影
「!!??」
紬「これでどうだー!!」ブォン
>落下速度を利用したタケミカヅチの攻撃!
憂の影
「ガ…ガガ……!」
>憂の影を一刀両断した!
律「やったぜ!」
紬「か、勝ったの…?」
>暴走した影が憂の姿に戻る…
最終更新:2011年06月27日 00:35