※8
律「さわちゃんが犯人?」
紬「教員で鍵も自由に持ち出せるし、警察にもお友達がいる…」
憂「たしかに一番可能性が高いです」
さわ子「私がなんだって?」
唯「さ、さわちゃん!?」
律「おどかすなよー!」
さわ子「なによ、ちゃんとノックしたじゃない」
紬「さわ子先生に質問があるんですけど…」
さわ子「なにかしら?」
紬「生徒会長さんが誘拐された日った放課後、なにしてましたか?」
さわ子「…っ!?」
澪「ど、どうしたんですか?」
さわ子「……」
律「なんで答えてくれないんだよ、さわちゃん…」
憂「まさか…」
さわ子「ええ…そうよ…」
澪「そ、そんな!」
紬「……」
さわ子「行ってたわよ!友人の結婚式に!」
唯「……え?」
さわ子「そりゃ長年来の友達だし?嬉しいけど…ショックよね…」
澪「……あの」
さわ子「なによ!?」
澪「ひぃ!ごめんなさいー!」
律「えっと、つまりその日は学校にいなかったってこと?」
さわ子「そうだけど、それがどうかしたの?」
唯「(さわちゃんじゃなかった…?)」
さわ子「あら!クッキーがあるじゃない。私もいただこうかしら」
紬「は、はい。今紅茶を淹れますね」
さわ子「ありがとー」
さわ子「言い忘れてたけど、部活動は禁止なんだからもうちょっとしたら帰るのよ?」
>真相は分からないまま部室を後にした…
──数ヵ月後
唯「……ほんとに引っ越しちゃうの?」
澪「…ごめん」
律「どうにもなんないのかよ」
澪「わ、私だってほんとは嫌だ。でも霧は晴れないし、この町は物騒だってお父さんとお母さんが」
>霧が出てからというもの犯罪発生率、交通事故発生率が異常に高くなっていった
これも霧の影響なのだろうか…
紬「…この町は終わりなのかもしれない」
紬「私もね、海外に引っ越すことが決まったの」
唯「ムギちゃんも?」
律「二人とも本気かよ?あれから殺人事件は起こってないけど、犯人は捕まってないし…」
律「梓だって…見つかってないんだぞ?」
>梓はあの日部室の前で会って以来、行方が分からなくなっている…
律「…唯んとこも引っ越しの話出てるのか?」
唯「……っ」
律「あー!もーいーよ。何処へでも行っちまえ。…私は一人になっても探すぞ」
唯「りっちゃん……」
>仲間との絆はたしかなものだったはずだ
どうしてこんなことになってしまったのだろう…
>町の霧はいまだに晴れない……
おしまい
最終更新:2011年06月27日 00:56