まあそれは今度として。

憂「ほらお姉ちゃん、一緒に……」

唯「んっ……はぁっ」

 お姉ちゃんを促し、再び舌を動かしてもらいます。

憂「ン……ぅ、あぁ」

 舐められたり吸われたり、愛液を飲みこむタイミングも、

 お姉ちゃんは実質的には初めてなのにクンニのしかたがとても上手です。

 やっぱり天性の才覚というものなのでしょうか……

 わたしもお姉ちゃんに追いつくため、一生懸命お姉ちゃんのアソコに舌をつけました。

唯「んー憂っ……ちゅばっ」

憂「あぅっ……んちゅちゅ、れぷっ」

 そのうち、唾液の匂いよりもお姉ちゃんの蜜の匂いが濃くなってきました。

 私のほうも、おもらししているぐらいにあそこを濡らして、

 お姉ちゃんに飲ませています。

憂「ふっ、ンッ……」

 お姉ちゃんがぐりぐりと膣に舌を突き込んできます。

 お返しに私も舌を伸ばして、お互いに腰をぶるぶる震わせました。

 そろそろ、やばいかも……

憂「おねぇちゃ……ああはあっ!」

 お姉ちゃんにいきそうだと伝えようとしますが、

 お姉ちゃんの舌がちっとも休む気配がなく、まともに言葉を発せません。

唯「んはっ、ういっういいっ」

 それどころか、もっと忙しく粘液を吐き始めた私のあそこに興奮して、

 お姉ちゃんは狂ったようにむしゃぶりついてきます。

憂「も、ぅ……あああぁっ!」

 わたしはお姉ちゃんのアソコに顔をうずめて、

 せめて気持ちよくなるばかりじゃないよう頑張ります。

 お姉ちゃんはぴくんと動いたけれど、舌は暴れ回ったまま。

 とうとう、頭が真っ白になって、背中をぞくぞくと感覚が駆け廻りました。

憂「ふあああああっ、おねえちゃああああん!!」

 お姉ちゃんに顔を押し付けて、蜜の匂いに包まれながら、

 あそこの熱い感覚に身を任せました。

 ぶるぶると震え、お姉ちゃんがあそこの周りの熱さををぺろぺろと舐めとるのをぼんやりと感じます。

唯「ぷはぁ。うい、すっごい飛ばしたよ」

 お姉ちゃんが嬉しそうに言います。

 とっても恥ずかしかったけれど、私は言い返すこともできないくらいにぐったりとして……

 すごく、きもちよかったです。

憂「おねえちゃん……」

唯「ん?」

憂「ちゅう……」

 お姉ちゃんをきもちよくしたいという思いはもう、

 さっきの衝撃でかすれて薄れてしまっていました。

 わたしは震えながらお姉ちゃんを求めます。

唯「ん。おいで、憂」

憂「おねえちゃん……」

 わたしは赤ん坊のように四つんばいで這い寄って、

 枕まで行くと崩れ落ちました。

唯「おつかれさま、うい」

 お姉ちゃんは私を抱っこして仰向けにしてくれると、くちびるを向けました。

憂「んっ……」

 くちびるにお姉ちゃんが触れます。

 私が口を開けると、お姉ちゃんが舌を伸ばしてくれました。

 愛液と唾液でぐちゃぐちゃになったよくわからない味でしたが、

 頭の中は幸せでいっぱいでした。

憂「はぁ……」

 お姉ちゃんはふやけた私の表情をみて満足そうに笑うと、

唯「よいしょっ」

 私の足元にはいはいで移動していきました。

憂「お姉ちゃん?」

 まだ息が整わないし、体も動かせなくて、お姉ちゃんについていくことはできませんでした。

 けれど呼びかけると、お姉ちゃんはちゃんと私をまっすぐ見つめて笑顔をみせてくれました。

唯「うい、まだまだこれからだよっ」

 お姉ちゃんは私のももを両腕でかかえます。

 向きは逆ですが、さっきと同じ状態で、私が逃げられないようにしているのでしょう。

憂「……え、ちょっ」

唯「ういーっ!」

 お姉ちゃんが飛び込んできて、私のあそこに顔をうずめました。

憂「んんぅっ!!」

 まだ、いったあとで体中が敏感なままです。

 今は待って、お願いお姉ちゃん。

唯「あむっ……ちゅちゅるぅ」

 願いとは裏腹に。

 お姉ちゃんはおいしそうにわたしのあそこにしゃぶりついてきました。

憂「んああっ! あ、はっ、くすぐっ、ぅっ!」

 怖いぐらい体がびくんびくん跳ねて、まるで魚みたいな、

 なんて冗談を言っている場合ではありません。

憂「まっ、おねえちゃ」

唯「だーめ! 今回はいっぱい憂をいかせることにしたの!」

 お姉ちゃんを制止しようとしますが、どうやら聞く耳もたずのよう。

 でも、こんなふうにされたらほんとに死んじゃうってば。

唯「んーぅ、れろれろろ……ちゅばっ」

憂「ふあああっあっっ! おぇ、おねっんあうっ!!」

 なんとか止めないと、でも、どうしたら、

唯「かわいいかわいい。んじゅ。じゅるるちゅ、ずぅ」

 お姉ちゃんの舌が中まで入ってきてびちびち跳ねる。

 あれ、あそこをぺろぺろこすられて、痛いってば、おねえちゃん。

憂「あっ、ひあああっ!! やだっ、なあっ、だめええっ!!」

 お姉ちゃんの舌によって、体が強引に快感へと引っ張られてる。

 まるで棒の先に掴まされて、投げ飛ばされるような感じ。

 こんなイキ方したらぜったいだめ、おかしくなるよ。

憂「やだっ、おねっ、ひゃあああ! こわいっ、こんっ、こわいよおっ!!」

 お姉ちゃんは答えずに、犬みたいに私のあそこをべろべろ舐めてる。

 おつゆが跳ねてあそこの周りをびちゃびちゃに濡らしてる。

 いつまでも続くような地獄の快楽が、私の体を痛めつける。

 いっそ、早くいかせて。

憂「あっ……?」

 そう思った瞬間、体がふわりと浮くような感じだった。

 いや、雷に打たれた感覚にも似ていた。

 どっちも知りませんけど。

憂「――――――っ!!!」

 自分の上げた声が耳に届かない。

 ベッドを壊しそうなくらい体が跳ねて、世界が激しくシェイクをかけられる。

 あそこの感覚だけはっきりして、お姉ちゃんがぎゅっと押さえているのがわかって、

 きっと私は半分だけ死んでしまったのだと思った。

憂「……ぁー、ぁーっ……」

 ゆっくりと世界が戻ってくる。

憂「んむっ……」

 くちびるがふさがれて、私はいやいやをする。

 今は息がしたいのに、お姉ちゃんのくちびるは私の動く先をわかっているかのように

 しつこく私のくちびるをふさいできた。

憂「ぶあっ、はぁ……あーぅ」

 ようやく解放された。

 呼吸をするだけでも気持ちよすぎて苦しい。

憂「ぁ、おね……ん、おねえちゃん、どこ……」

 その答えはすぐ返ってきた。

 麻痺したように動かないももをぐるりと腕で抱きとめて、

 嬉しそうな笑い声といっしょに。

唯「さぁ憂、がんばろっか!」

 首も起こせない私は、お姉ちゃんの笑顔を天井に幻視した。

憂「……」

 もう、諦めていたのか。

 それとも、まだいけると思っていたのか。

 もう無理だとわかっていても、それでもお姉ちゃんにいかされたいと思っていたのか。

 わからないけれど、わたしは最後の力をふりしぼって、

憂「……うん」

 こくりと、頷いた。


――――

 それから、何度お姉ちゃんにいかされたかは覚えていません。

 私の体だって、どこが絶頂でどこが麓かなんてわかっていなかったでしょう。

 ただ、あの一瞬だけ。

 意識がぶつんと切れる寸前にお姉ちゃんがキスのあと言った言葉。

唯「ね、憂。媚薬なんてなくてもすごいでしょ?」

 その言葉だけ、目覚めた瞬間からずっと頭の中をめぐっていました。

憂「……」

 体が重く、ベッドからまるで動けないながらも、わたしは少し勇気を出して、

 今夜は媚薬を使わないでお姉ちゃんを押し倒そうかな、なんて考えていました。

 お姉ちゃんにも、昨日もらった気持ちよさを教えてあげないと不公平ですしね。

 わたしはベッドに深く沈みこみ、長い夜のためにたくさん力をためることにしました。


   おしまい



最終更新:2011年06月29日 03:29