憂「そろそろプールの季節だねー」
梓「どうせまた『誰!?』って言われるんでしょ……」
純「今からわくわくして眠れないよー」
梓「12月にお年玉期待しちゃう子か」
憂「もういくつ寝ると~♪」
純「プール開き~♪」
梓「語呂悪いな」
憂「和風なメロディに英語入ってるもんね」
梓「じゃあなんて言ったらいいかな」
純「水槽」
梓「うーん」
憂「水たまり?」
梓「確かに水たまってるけど……」
純「じゃあ……沼!」
梓「さすがにそれは違うだろ」
純「ところでお二人さん、もう水着の準備はお済みで?」
梓「そういうアンタはどうなのよ」
純「私はスタイル抜群ですから! ……誰かと違って」フンス
梓「今聞き捨てならない言葉が聞こえたような気がしたんだけど?」
純「気のせいじゃない?」
梓「まぁいいや、スタイル悪いのに自分で抜群と思ってるような人とか世界にはいるしね」
純「!」
憂「ふたりともやめなよー」
純「そういう憂ちゃんはどうなのかなー?」ニヤニヤ
憂「あー、私は……太らない体質……だから……」
純「そんなわけないでしょ!」
憂「……」アセアセ
梓「やっぱ体型気にしてんじゃん」
純「そういえば今年って合宿するの!?」
梓「あ、どうなんだろ」
憂「紬さんいないしねー」
純「え、なにそれ! 私の目的の一つが!」
梓「卑しすぎだろ」
憂「でも私も行ってみたかったなー」
梓「あー、憂も行ったことなかったもんね」
憂「お姉ちゃんの話は毎年聞いてたけどね」
梓「どっか行こうか」
純「行きたい行きたい!」
梓「あ、やっぱこの子練習しなさそうだからやめた」
純「れ、練習ならなんでもしますよ!?」
梓「何でもしなくていいからベースの練習しなさい」
純「そういえば今日のお昼ごはんはBLTサンドだったよ」
梓「ほう、いいじゃん」
純「ベーコン、レタス、タマゴね!」
梓「ん、なんだって?」
純「ベーコン、レタス、タマゴ!」
梓「それBLTサンドじゃないよ!」
純「Bはベーコン、Lはレタス」
憂「タマゴはTだよね~」
純「さすが憂!」
梓「エッグだよ!」
梓「強いて言うならBLEサンドだよ!」
純「なんかそれじゃあ語呂悪いじゃん」
梓「じゃあ素直にトマト挟みなさいよ!」
純「タマゴって安定するじゃん」
憂「コロンブスのたまご?」
梓「それどういう話だっけ?」
憂「たしかタマゴを立ててみて、って言ってタマゴを凹ませて立てるんだったかな」
純「タマゴ売ってるときのアレに乗せればいいじゃん」
梓「あー、確かに」
純「じゃあ逆に別のBLT考えようよ」
梓「なんでよ」
憂「面白そう!」
純「じゃあ私からね、ぶたにく、レモン、特盛り!」
梓「特盛りって何だ」
憂「でもおいしそう~」
純「だろ、だろ?」
憂「じゃあ次は私ね」
憂「うーん……ブドウ、レモン、トースト!」
梓「トーストをサンドするのか」
純「フルーティだね」
純「じゃあ次梓ね」
梓「えっ、私!? え~っと……」
梓「バナナ、レンコン、タコ……」
純「うわぁ……」
憂「ポテトサラダにパイナップル入れたみたいな感じだね~……」
梓「あ、あれ……」
憂「最近雨ばっかりだよねー」
純「もう本当に困る」
憂「純ちゃん髪大変だもんね」
純「でも、髪とかじゃなくてさ、雨の日ってなんだか寂しげだよねぇ」
梓「とうとう頭だけじゃなくて脳みそまで爆発したか」
純「私がちょっと感傷的になっただけでこれ!?」
梓「冗談冗談」
純「それにしてもどうにからならないもんかなー」
憂「晴女と一緒に外に出るとか?」
梓「やけに神頼みだな」
純「憂は晴女っぽいよね」
憂「えへへ、そう?」
梓「純は雨女かな」
純「ひどい!」
憂「梓ちゃんは?」
純「雪女?」
梓「妖怪じゃん!」
憂「猫娘!」
梓「猫じゃないし妖怪じゃん!」
梓「憂も晴女な感じだけど唯先輩も晴女な感じがするよね」
憂「紬さんも晴女な感じ」
純「澪先輩は雨女かな」
「律さんは?」
梓「!」
憂「私でしたー」
梓「……憂が律先輩のモノマネするとは」
憂「えへへ」
梓「あの時は本当に心臓が止まるかと思った」
憂「私もちょっとびっくりしたかな」
純(あ、これ完全に取り残された奴だ)
純「そういえば先生は何女?」
憂「うーん、どうかなぁ」
梓「……」キョロキョロ
梓「……よし」ボソ
梓「あの人は台風女だね」
憂純(今、先生いないか確認した)ニヤニヤ
梓「な、なによ」
憂純「なんでもー」
純「しっかし今年は暑いね」
梓「純の頭見ると余計暑苦しいわ」
純「……」シュン
梓「……え?」
憂「梓ちゃん、今のはまずかったよ、まさか友達の気にしてるところをけなしちゃうなんて」
梓「いや、そんなつもりは……」
純「嘘でしたー!」
梓「殴る」
憂「まぁまぁ」
純「にしてもあっついよねー」
梓「汗ビッショリかくのはいやだな」
純「そればかりはもう、しょうがないね!」
梓「……」
純「猛暑だけに!」
梓「……」
純「あ、もしかして私のホットすぎるギャグで発汗作用が促されて結果的に涼しくなったんでしょ?」
梓「……」
純「ちくしょー! なにか反応してよー!」
憂「寒くなる話といえばやっぱり怪談だよねー」
純「あ、寒くなる話って何よ!」
梓「強い話かぁ」
純「私すごいの知ってるっ!」
梓「うざい」
純「うざくないもん!」
憂「聞かせてー」
純「ふふーん、じゃあ特別に聞かせてあげよう!」
梓「もう逆に清々しいな」
純「話の腰を折らないで!」
純「じゃあいくよ、タイトルは……『呪いのネコミミ』」
梓「すでに怖くないんですけど」
純「まだ早いって!」
憂「そうだよー、それに呪いって怖いよ?」
梓「敷居低すぎだろ」
純「もう、話すよ!」
純「これは、本当にあった話なんですけどね、ある学校の音楽室に呪いのネコミミがあるって噂があったんです」
純「私は放課後、一人で音楽室に行かなければならなくて『怖いなー、怖いなー』と思いながら音楽室に向かったんです」
梓「ちょっとまって」
純「何?」
梓「なんでキャラ作る?」
純「つ、作ってないよ!」
梓「なんで大御所風の話し方した?」
純「鈴木ですけど!」
憂「あはは、鈴木ですけどだってー!」
純「純ですけど!」
憂「あはははー」
梓(ツボはどこにあったのか……)
純「続けるよ!」
純「私が音楽室に入ったところ、机の上には見知らぬ黒い物体……そう、ネコミミがあったのです」
純「私はあまりの恐怖にネコミミを窓から投げ捨てました」
純「しかし次の日、ネコミミは音楽室の、同じ場所にあったのです……」
憂「こわいねー」
梓「誰かが拾っただけでしょ」
純「まだ続きあるんだって!」
純「次の日、また次の日も捨てても捨ててもネコミミは増え続け、
とうとうしびれをきらした私はその犯人を見つけるために音楽室に張り込みました」
純「誰もいない音楽室……静寂の中、コツ……コツ……音が聞こえます」
純「コツ……コツ……コツ……だんだん音は大きくなっていきます、私は気づきました、犯人がきたのだ、と」
純「コツ……コツ……私は身構える、コツ……コツ……後ろを見回す」
純「……とその瞬間、ブワッ! と私に覆いかぶさるものが!」
憂「ゴクリ……」
純「それはなんと……ネコミミでした!」
純「振り向くと……髪の長い女が立っていて、一言こう呟きました……」
純「ネコミミはやっぱり似合うわね」
梓「ぞっとしたわ」
純「でしょー」
梓「お化けじゃないけどね」
憂「本当に怖いのは人間ってことだねー」
憂「じゃあ私も怖い話しようかなー」
純「お、どんな話!?」
憂「タイトルは、『ドッペルゲンガー』っていうんだけど」
梓「だいたい想像ついたからもういいよ」
憂「えー!」
純「じゃあ梓は怖い話なんか知ってるの?」
梓「私? うーん、フジツボの話って知ってる?」
純「グロ系か、はぁー、梓はソッチ系の人だったんだー」
梓「ソッチ系って何よ!」
憂「そろそろ6月もおわっちゃうね」
純「早いもんだねぇ」
憂「休みがないからかなぁ」
梓「1日少ないしね」
純「1日くらいまけてよ、31日あってよ」
梓「そのまま6月32日になりそうだから却下」
純「えー!」
憂(まず梓ちゃんに日にち増やす権利がないんだけどね……)ニコニコ
梓「でもこれでやっとウザったい純の月が終わるのか」
憂(認めてたんだ梓ちゃん)
純「いやぁ、終わっちゃうと寂しくなるね」
梓「私はせいせいしてるけど」
純「なにそれ~、照れ隠し~?」
梓「違うから口とじなさい」
純「んんー! んんんん!」モゴモゴ
梓「閉じたまま喋るな!」
憂「私、純ちゃん!」モゴモゴ
梓「腹話術しない! そして上手い!」
純「んんんー!」
梓「できてない!」
純「そういえば憂にも梓にも言ってないすごい
ニュースがあったんだよね」
梓「どうせくっだらないことでしょ」
純「くだらなくないよ!」
憂「じゃあどんなこと?」
純「実はさ、7月が私の季節みたいなところあるんだよね」
梓「ないよ」
純「あるよぅ!」
憂(結局何月でも変わんないなー)ニコニコ
おわり
最終更新:2011年07月02日 22:19