梓「おいしいです!」モグモグ
紬「よかった。でも今日はどうしたの?心配したのよ」
梓「実は、さわ子先生の特訓を受けてて・・・」
紬「特訓?なんの?」
梓「・・・う、歌の」
紬「歌?あずにゃんって歌あまり上手じゃないの?」
梓「・・・はい。・・・あまり」
紬「そうなの・・・。でも偉いわね」
梓「えっ?」
紬「自分の苦手なことを克服しようと努力するなんて。褒めてあげる」ナデナデ
梓「・・・もう、子供じゃないんですよ」///
紬「ふふっ、おかわりは?」
梓「も、貰います・・・」
梓「ムギちゃん達の方はどうだったんですか?ちゃんと練習できたんですか?」
紬「もちろんよ!」
紬「・・・途中でりっちゃんがバテて半分くらい休憩してたのは内緒だけど」
梓「なんか最近、律先輩が疲れ気味らしいですね」
紬「・・・うん。どうしたのかな?新しい環境に馴れないのかなぁ?」
梓「それはないでしょう」
紬「そうよねぇ」
紬「今度ここに招待しておいしいものを食べさせてあげましょう!」
梓「体力の付くものですね!」
紬「うん!やっぱりりっちゃんは元気でいてもらわないと!」
梓「私、スタミナ系の料理はあまり作らないので勉強し直します!」
紬「私も勉強する!」
梓「じゃあ一緒にしましょうか」
紬「うん!」
梓「楽しみですね」
紬「きっとりっちゃんも喜んでくれるわぁ」
……
梓「ごちそうさまでした」
紬「お粗末さまでした」
紬「じゃあ食器片付けるわね」
梓「わ、私がやりますよ」
紬「いいからいいから。宿題と特訓、頑張ってね」
梓「・・・うぅ」
紬「フンフーン♪」ジャーッ
梓「(私だって家事したいのに・・・)」
梓「(・・・明日!明日早起きして朝ごはんとお弁当作ってやるです!)」フンス
梓「(そうだよね。なんか最近流されてばっかりで私らしさがないもんね・・・)」
梓「(私だって最初みたいに一緒に家事したり、ムギちゃんにも・・・ゴニョゴニョ・・・)」
梓「(そう!今こそ、カムバック私!!!)」バッ
紬「・・・あずにゃん、なにしてるの?」
紬「あっ、ライブの決めポーズの練習とか!?」
梓「ち、違います!そんなんじゃないです!」カアァ
梓「べ、勉強してきます!」バタン
紬「・・・顔真っ赤にして逃げちゃった」
紬「ふふっ、かわいい」
紬「さて、私も少し勉強しようかな」
・・・
紬「・・・ふぅ。今日はここまでっと」
紬「あずにゃんも終わったかな?」
?「あ゙ー」
紬「・・・ん?何の音?」
?「あ゙ー、あー」
紬「」ゾワッ
紬「な、なんの声・・・」ブルブル
紬「・・・あずにゃん」
紬「あずにゃん!」バタン
梓「あ゙ー!」ビクッ
紬「何か変な声!・・・が」
紬「・・・割り箸咥えてなにしてるの?」
梓「ムギちゃん!びっくりしたじゃないですか!」
紬「ご、ごめんなさい・・・。なんか部屋から変な声がして・・・」
梓「変な声・・・。う、歌の特訓です!」
紬「・・・割り箸咥えるのが?」
梓「カクカクシカジカと言うわけです」
紬「割り箸ってすごいのね!」キラキラ
紬「私も特訓する!」
紬「あ、あ゙ー」
梓「クスッ、確かに変な声ですね」
紬「へひょ(でしょ)」
梓「でもムギちゃんは特訓する必要ないじゃないですか。歌、うまいし」
紬「ほんはほほはいはほ(そんなことないわよ)」
梓「・・・とりあえず普通に喋ってください」
紬「はい。結構面白いね」
梓「どうも。そうですかね?」
紬「他にはどんな特訓があるの!?」キラキラ
梓「えっと、バケツを被って歌います」
紬「・・・バケツ?」
梓「はい」
紬「・・・ここにあるバケツ?」チラッ
梓「そこにあるバケツです」
紬「えっと、これを被るの?」
梓「はいです」
紬「・・・あずにゃん、騙されてるんじゃ?」ジーッ
梓「なっ・・・。そんなことありません!憂も知ってましたし!」
紬「そうなの。なら安心かも」
紬「んしょ」ガポッ
紬「前見えなーい。これで歌うえばいいの?」
梓「はい。被ることによって声が反響して(ry・・・だそうです」
紬「では・・・、キミを見てるといつもハートドキドキ♪」
紬「わぁ、なんか変な感じ」
梓「あの・・・、そろそろ私の特訓を・・・」
紬「はっ。ごめんね、練習の邪魔しちゃって」
梓「いえいえ」
紬「でもどうしていきなり特訓を?」
梓「・・・純に勧められたのもありますけど」
梓「特訓して、歌がうまくなったら・・・」
梓「ムギちゃんに聞かせてあげたいなぁって・・・」
紬「・・・あずにゃん」ウルッ
紬「あずにゃん!」ダキッ
梓「く、苦しいですよ。ムギちゃん」///
紬「上手じゃなくてもいいの。いつでも聞かせてね!」
梓「だ、ダメです。うまくなったらです!」
紬「そんなぁ・・・」
梓「うまくなったら一緒にカラオケとか行きましょうね」
紬「カラオケ・・・」
梓「・・・あれ、興味なかったですか?」
紬「ううん!違うの!行きたいの!!」ギューッ
梓「ム、ムギちゃん。手が痛い・・・」
紬「絶対行こうね!」
梓「では私はもう少し練習するので」
紬「うん、頑張ってね。あとで差し入れ持ってくるから」
梓「ありがとうございます」
紬「またあとでね」ガチャ
梓「・・・よし!がんばろう!」
梓「あ、あ゙ー」
・・・
梓『君を見てると♪』
紬「ふふっ、がんばってね」
学生寮!
律「・・・」
澪「・・・」
律「とりあえずしばらくはしないからな」
澪「そ、そんな・・・」ガーン
律「私はお前と違ってか弱い女の子なの。今日だってあまり練習できなかったし」
澪「・・・それは律の体力がないからだろ」
律「ただでさえ少ない体力を奪ってるのは誰だ?」
澪「・・・むぅ」
澪「一回、一回だけでいいから!」
律「ダメだ。そう言ってこの前は朝になったし」
澪「先っちょだけ!先っちょだけだから!」
律「却下だ却下」キッパリ
澪「りつぅ・・・」グスッ
律「さすがに唯やムギに心配されちゃあな・・・。部長失格だな・・・」
律「だからしばらくは練習に専念するからな!」
澪「うぅ・・・」グスッ
律「・・・いや、こんなことで泣かんでも」
律「そんなにやりたいなら恵さんのところにでも行ってこい。きっとよろこぶぞ」
澪「それはやだ」キッパリ
律「・・・」
澪「前にも言っただろ。律とだけだよ」
律「・・・そうかい」
澪「ねぇ、りつぅー」クネクネ
律「じゃあ先に寝るからな。澪も早く寝ろよ」
澪「・・・律のケチ」
律「なんとでも言え。おやすみ」バサッ
澪「・・・」シクシク
律「・・・ちなみに、寝込み襲ったらしばらく恵さんの部屋に避難するからな」
澪「」ギクッ
律「じゃあおやすみ」
澪「うっ、うぅ・・・」バサッ
澪「りつぅ・・・」シクシク
律「(・・・マジ泣きしてるし)」
律「(なんかかわいそうになってきた・・・)」
律「(いや、ここで甘いから今の爛れた関係になってるんだ。澪には悪いが寝させてもらう!)」
・・・
澪「りつぅ・・・」ハァハァ
澪「んっ、あっ・・・」クチュッ
律「おいーー!!!」
澪「」ビクッ
澪「な、なんだ。起きてたのか」
律「なにやってんだ!」
澪「だ、だって。律がしてくれないから・・・」ウルッ
律「・・・はぁ。もういい、耳栓して寝よう・・・」
平沢家!
唯「りっちゃん大丈夫かなぁ・・・」
憂「心配だね・・・」
唯「今度家に呼んでご飯食べて行ってもらおう!」
唯「おいしいもの食べればきっと元気出るよ!」
憂「そうだね。その時は一緒に作ろうか」
唯「うん!えへへー。憂とお料理ー」ニコニコ
憂「でもその前に。お姉ちゃん、今日の夕ご飯どうする?」
唯「一緒に作る!」
憂「・・・うん!」
次の日!
紬「ふわぁ・・・」ムクッ
梓「スゥスゥ」
紬「・・・あら、今日も私の方が早かったのね」
紬「ふふっ、なら今日も作っちゃいますか!」
・・・
梓「ムニャ・・・」ムクッ
梓「・・・」
梓「やってしまった・・・」
梓「・・・」カチャ
紬「あ、おはよう」トントントン
梓「もう!今日は私が作るつもりだったのに!」
紬「ふふっ、早い者勝ちよん」
梓「・・・むー」ジトーッ
紬「トーストは何枚にする?」
梓「・・・2枚で」
紬「はーい」ピッピッ
梓「明日は私が作りますからね!」
紬「私より早く起きれたらね♪」
梓「むむむ」
梓「絶対起きるもん!」
紬「ふふっ、頑張ってね」
紬「はい、じゃあ食べましょうか」コトッ
梓「・・・いただきます」サクッ
紬「今日は唯ちゃん家に行くのよね?」
梓「はい。・・・すみません、なんだか最近帰るの遅くて・・・」
紬「そんなの構わないわよ。楽しんできてね」
・・・
紬梓「いってきまーす」バタン
紬「・・・じゃあまた夜にね」
梓「はいです。ではまた」テクテク
・・・
紬「・・・はぁ、今日も一人かぁ」テクテク
紬「・・・寂しい」
紬「・・・こんなところ、あずにゃんには見せられないわね」
紬「よし!今日も頑張ろう!」
紬「あ、りっちゃん達おはよう」
律「おう!おはよう!」
澪「・・・おはよ」
紬「りっちゃん、なんだか今日は元気ね」
律「心配かけさせてごめんな。もう大丈夫だぜ!」
紬「それで澪ちゃんはどうしたの?目が真っ赤・・・。クマも・・・」
律「・・・あー、気にしないでくれ。夜更かしして寝不足なんだ」
紬「そうなの?夜はちゃんと寝なきゃダメよ」
澪「・・・しばらく寝不足が続くかも」
律「いや、寝ろよ」
澪「律とやれれば満足して熟睡できるんだけどなぁ・・・」チラッ
律「・・・ずっと寝不足でいてくれ」
澪「りつぅ・・・」ウルッ
紬「・・・ふむ。りっちゃんが元気だと澪ちゃんが元気なくて」
紬「澪ちゃんが元気だとりっちゃんが元気ないのね!」
律「困ったもんだ・・・」
唯「みんなー。おいーっす」
紬「おはよう。唯ちゃん」
最終更新:2011年07月09日 00:48