律「というわけで暫く平沢家の厄介になるわ」
唯「というわけで、律っちゃんがしばらく家に住むことになりましたー」
律「よろしくなー」(ヤバイまじで唯可愛すぎだろまじでヤバイ押し倒したい押し倒したい押し)
憂「そうなんだー、まぁ別にいいんだけどちょっとお姉ちゃん外してくれる?」
唯「ん?うんいいけど………じゃあ私部屋にいるからご飯できたらよんでねー」トタタタ
………
……
…
憂「さてと………律さん、これは宣戦布告ですか?天使であるお姉ちゃんを私から奪うという。」
律「え?何?憂ちゃん唯のこと好きなの?…ふーん、仲がいいと思ってたけどまさか姉妹でなんてね…」
憂「そんな事は関係ありません、私は本気ですよ?律さんこそこんな事してちょっと軽率すぎるんじゃないですか?」
律「べっつにー、私は唯を自分のものにしたいからね、それにこんな身近にライバルがいるならもう考えてる時間もないしね」
憂「…わかりました、なら私も手段を選びません、どんな手を使ってもあなたより先にお姉ちゃんを振り向かせます!」
律「いいねーいいねーライバルっての?俄然燃えてきたよ、どっちが先に唯を落とすか勝負だな!!」
憂「じゃあ私は夕飯の支度をしなきゃならないので………」ガタッ
律「いやー憂ちゃん相変わらずいい子だねー、じゃあその間私は唯の部屋行くよ」
憂「…ッ!、いきなりですか?そうやって目くじら立ててお姉ちゃんに擦り寄るなんてみっともないですよ…?」
律「へへーんだ、今宣戦布告したばっかりだからな、私が何をしようと勝手さ、憂ちゃんは早く夕飯の支度しなよー」タタタッ
バタン
憂「あっ………これじゃお姉ちゃんが…いや、さっさと夕飯を作ろう、それはもう神がかり的な速さで作って落とす時間を与えないんだから………!!」
トトトトトトグツグツグツカンカンバタバタバシャーン
………
唯の部屋。
トントントン
律「唯ー入るぞー」
唯「あ、律っちゃん!どうそどうぞー、憂となんかお話してたのー?」
律「ん、まーなー別に大したことじゃないよ」
唯「へーそっかー」ジャンジャンジャン
律「お、ギターか、熱心だな唯はー」
唯「ギターじゃないよ!ギー太だよ!家にいるときはいつも一緒なんだーえへへー」ナデナデ
律「随分ぞっこんじゃないか、妬けるなおい」
唯「私とギー太は運命共同体というやつですな!!」エヘン
律「ふーん……じゃあさ、ギー太と私、どっきが好きだ?」
唯「えっ………そっ、そんなの決められないよぅ…」
律「そっかー…じゃあ私と憂ちゃん………どっちが好き?」
唯「えっ、えぇー………そんな、どっちも私にとっては大事だよ…?」
律「ふーん、私たちどっちかしか選べない状態になっても?」
唯「えーと………律ちゃんどうしたの?なんか怖いよ…憂とけんかでもしたの…?」
律「いっ、いやそういうわけじゃ…」(変に勘がするどいんだよな唯の奴…まぁそこもかわいいけど)
唯「私やだよ…?律ちゃんがいて憂がいてみんな仲良くしてないと…私………」
律「だぁー!…悪かったよ変なこと言って!なんもないから心配すんなよ………」ナデナデ
唯「本当?………えへへーよかったぁ…」
律「…ッ」(あーやばいわこれ、やばいわまじで…)
唯「…?……律ちゃ___」
ギュッ
律「唯………」ギュウ
唯「えっ!?なになに!?どうしたの律ちゃん!」アセアセ
律「唯…私さ………」
唯「律ちゃんどうし___」
ダンダンダン
律「ッ!?」ガバッ
憂「お姉ちゃーん律さーんご飯できたよー?」ガチャ
唯「あっ…う、うい……」ボーッ
憂「お姉ちゃんなんかぼーっとして………なにかあったの…?」ミシミシミシ
律「おーい、ドアノブみしみしいっとるぞー、別に何もないよ、なんも」
憂「そうですか………ならいいですけど、はやく降りてきてくださいね?」
唯「うっ、うん…」
律「了解しましたー」
バタン
唯「………律ちゃん?…あの…」
律「…あ、あははー、いやー悪い悪い!!いつも唯が抱きついてるからどんなもんかなー、なんてさ…あはは」
唯「そっ、そっかー!いきなり抱きつくからびっくりしちゃったよー」
律「悪い悪い!じゃー下行こうぜ!」(なにがなんでも憂ちゃん料理早すぎだろ………)
唯「うん!」
律(いやー唯の笑顔やばいなー直視できねーぞ………まぁ憂ちゃんも本気だな……これはゆっくりしてられないか…)
―――
憂「よしっ!………どうぞ召し上がれー!」
唯「わーカレーにハンバーグ乗ってるよー!!今日何かの記念日だっけ?」
憂「ううん、お姉ちゃんに喜んでもらいたくてはりきっちゃった!」
唯「そうなんだー、えへへ、ありがとねー憂!」ギュッ
憂「きゃっ…もう、お姉ちゃんったらー………」チラッ
律「」(おさえろ………静まれ私の右腕……!!)
憂「ほーら、律さんも見てるでしょー?はやく食べないと冷めるよー?」
律「そっ、そうだな!早く食べようぜ!憂ちゃんいただきます!!」
唯「そうだねー、いっただきまーす!」
憂「うふふ、召し上がれー」
唯「おいしい!やっぱり憂のご飯は世界一だよー」パクパク
憂「えへへ、そんなー言いすぎだよー、ほらほっぺにカレーついてるよー」フキフキ
唯「ありゃりゃ、でへへ…面目ない」
憂「ふふ…ほら、律さんもどうぞー」
律「おっ…おう…」(しかし見れば見るほど数分で作ったとは思えない出来だ…)パク
律「っ!!」ガハッ
憂「律さん?大丈夫ですか?」
唯「どうしたの律ちゃん…?」
律「いっ…いや…」(なんだこの辛さ…私の知ってるカレーじゃない…まさか私のだけ…)
憂「もしかして…お口に合わないですか………?」
唯「えっ、そうなの律ちゃん…?」
律(どうするどうするどうする、あれだけ言ってた唯の前でまずいなんていえない…それに辛い事を追求しても負けたみたいでくやしい…っ!!)
憂「律さん…?」 ニヤッ
律「っ!…いやぁ、全然!!美味しいよ本当!憂ちゃんは本当にできた子だよ!」
唯「あはは、よかったー!そうだよねー、私の自慢の妹だよ!!」
律「パク……っ……おいしぃ……パク……カハッ……ゴクゴク……本当にっ…おいしぃ………」(のどがやける…)
憂「うふふ、よかったー!」ニヤニヤ
律(チクショオオオオオオ)
………。
唯「ふーごちそうさまでしたー!」
律「ごち…ごちそうさま…で…す…」
憂「お粗末さまー」
唯「いやぁおいしかったー、ね?律ちゃん?」
律「そっ、そうだなー…本当に…おいしかったよ…」
憂「ふふふ………じゃあ私片付けるからお風呂………はっ……」
律「…ッ!」
唯「そうだねー、じゃあ誰かr」
律憂「「一緒に入る!!」」ガタタッ
唯「えっ?………え?……」
律「おんやー?片付けはいいのかな憂ちゃん?」
憂「あはは、やだなー、後でいくらでもできるじゃないですかー?」
唯「え?…なになに?………楽しいけど流石に三人一緒はちょっと狭いと思うけど…」
憂「そうだねー、律さんお客さんなんだし一人でゆっくり入ったらいいんじゃないですかー?」
律「いやいやいやー、そんな悪いって、一気に入っちゃったほうが楽だしさー」
唯「うーん………あ、そうだ!憂と律ちゃんで入りなよ!私もたまには片付けとかしたいからさ!!」
憂律「「えっ?」」
憂「いやいやいや、そんなお姉ちゃんは遠慮しないでいいんだよ?」
唯「いいんだよ憂!私も手伝いさせてよ!さぁさぁ、お二人さんはごゆるりとどうぞー」
律「え、いやでもそれじゃ意味が…」
唯「いいからいいから早く行って行って!片付けの邪魔だよ!」グイグイ
憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!」
バタン
憂「………」
律「………」
律「ハァ………なんでこんな事に………」ヌギヌギ
憂「元はと言えば律さんがお姉ちゃんに下心丸出しだったからじゃないですか」ヌギヌギ
律「なにおー!?そんな事言っても憂ちゃんだってノリノリだっただろぉー!」
憂「ふん…私はお姉ちゃんが襲われないように守ろうとしただけですから…!」
律「なんだとぉ!」
憂「何ですか!?」
……………
律「はぁ…さっさと洗って出よう………」
憂「………そうですね」
ザバーッ
律「ふー…憂ちゃん洗っていいよー」
憂「あ、はい、どうも」
律「………憂ちゃんはいつから唯が好きなんだ?」
憂「…そんなのわかんないです、気付いたら好きだった、もしかしたら最初からずっと………」ゴシゴシ
律「ふーん、まっ、期間で負けてても愛の深さでは負けないからねー」
憂「私よりお姉ちゃんを知ってる人もいませんけどねー」
律「へんっ、勝手に言ってろーだ!」
………
唯「ふぃー、お風呂上がったよー」フキフキ
憂「アイスあるけど食べるー?」
唯「おほぉ~、食べる食べる!」
憂「はい、どうぞー、律さんも」
律「ん、サンキュ」
唯「うへへーあいすあいすぅー………パクッ…ちべたい…!!」
憂「これ食べたら寝よっかー」
唯「そうだねー、あっ、律ちゃん寝るの私の部屋でいいよね?」
律「いっ…いいのか…?」
唯「んーどうして?私の部屋じゃいや?リビングで寝るのもおかしいし…」
律「いや全然、なら喜んで寝る…けど……」チラ
憂「…うん、それでいいんじゃない?」
律「そっ、そうだな!じゃあよろしくなー」
憂「お姉ちゃんに変なことしたらすぐわかりますからね?あと普通に布団敷きますからね?」ボソッ
律「わっ、わーってるよ!」ボソッ
唯「よっし!布団敷いたし準備おっけー!!」
律「…」(これはなんか、我慢できない気がする、うん。)
憂「じゃあお姉ちゃん、何かあったらすぐ呼ぶんだよ?」
唯「ん?…うん、よくわかんないけどありがと憂ー」
律「はぁ…」(油断できねぇなこりゃ)
憂「ふふ、じゃあおやすみなさい」
唯「おやすみー」
律「おう、おやすみー」
バタン
唯「さてと、じゃあ電気消すよ律ちゃん?」
律「おっ、おう」
パチン
唯「ふー、じゃあおやすみ律ちゃん」
律「おう、おやすみ」
………
唯「………律ちゃん…?起きてる…?」
律「…おっ、おう、どうした…?」(寝れるわけねぇだろくそ)
唯「んーとね………変な事、言っていい…?」
律「ん?なんだ?どうした?」
唯「えへへ………律ちゃんは、好きな人とか居る…?」
律「ッ!?………さ、さぁなーあははー………ゆっ、唯は、居るのか…?」ゴクリ
唯「うーん、よくわかんないや、恋をするってなんなのかなって思ってさ………あんまり今までは興味なかったからね…」
律「ふっ、ふーん、今までって事は、今は興味あるのか…?」
唯「んーどうだろ………ただね、さっき律ちゃんに抱きつかれたときドキドキしたんだよね」
律「えっ…」
唯「もちろんびっくりしただけだと思うけどね、えへへ………もし恋をしたらあんな感じなのかなって………胸が温かくなって頭がボーッとして…」
律「唯………」
唯「あはは、ごめんね?なんか変な事聞いちゃったね………あんまり考えなくていいよ…?」
律「はぁ………」(まったく、人の気も知らないでさ………まぁ唯らしいどさ)
律「…おい、唯………」ムクリ
唯「ん?どったの律ちゃん…?おトイレ?」
律「ばっ、ちげーわい!!全く、本当に人の気も知らないで………」
唯「………?」
律「ちょっとベッド行っていいか?」
唯「え!?………いっ、いいけど………いきなりどうしたの…?」
律「いや、ちょっとな………まぁお邪魔しまぁーす」ゴソゴソ
唯「うっ、うん、どうぞー」
律「ふー………」
唯「………」
律「唯?」
唯「わっ…な、なに?」
律「どうしてそっち向いてるんだー?」
唯「えっと………あはは、なんでだろ…変な話したせいでちょっと恥ずかしいからかな、えへへ………」
律「ふーん………」(うっすら見える唯の横顔、綺麗だなー)
唯「…?…律ちゃん…?」
律「唯さ、恋だのまどろっこしいのは置いといて、確認してみる?」
唯「え?…確認って…わわっ」
ギュッ
律「へへ…つっかまーえたー………」
唯「ちょ、ちょっと律ちゃん!?」
律「シーッ………静かにしてな………」
唯「えっとえっとでも……」
律「ははは………どうだ?またドキドキするか?」
唯「えっと、よっ、よくわかんないよ…あはは………」
律「そっか………じゃあこっち向いてみ…?」
唯「ッ………いっ、いいよ別にッ…」
律「いいからいいからー………ほら…」ガバッ
唯「ッ……ッ………」
律「どうだ?唯…」ジーッ
唯「…はッ……あぅ……えっと……その………ちっ…近いょ……」
律「クスッ………なんだぁ?照れてんのかー…?」ギュッ
唯「ひゃっ………ちがっ……うぅ………ちょっ、ちょっと離して……っ…」
律「えー?どうしよっかなぁー?………離したくなかったり…」
唯「え…?……え……?」
律「なーんてな、冗談だよ冗談………どうだったよ?」サッ
唯「…うぅ………やっぱりよくわかんない!………」
律「あはは、そっかー、悪かったな変な事して…」
唯「うっ、ううん………別に怒ってないよ………おやすみ…」
律「おう、おやすみー………」(…危なかった我ながらよく留まったなおい………)
………。
最終更新:2011年07月09日 20:30