梓「歌が上手くなりたいです!」
唯「じゃあ私が教えてあげるよ!」
梓「ほ、ほんとですか!?」
唯「じゃああずにゃん、さっそく歌ってみてよ!」
梓「え!?ここでですか!?」
唯「もちろん!そのための部室だからね!」
梓「ま・・まぁそうですけど・・・」
唯「曲はこれでいこう!はい、楽譜」
梓「ふわふわ時間ですか・・・。まあ、まさしく入門編って感じですね。」
唯「じゃあ「1.2.3.4、君をみてると・・」で入ってね?」
梓「はい・・・じゃ・・じゃあいきます・・」
梓「1・2・3・4」
梓「き・・きみをみてると、いつもはあとどきどき・・」
唯「はいカットー!」
梓「え、いきなりですか!?」
唯「あずにゃん、恥ずかしがってたらうまく歌えないよ!」
梓「そ、そんなこといっても」
唯「はい、うまく歌うこつポイント1、全身の力を抜き、いい姿勢でリラックスして歌うこと!」
梓「あ、リラックスが大切なんですね」
唯「トレーナーによっては、姿勢を保つため、あえて初心者は座らせて歌う人も多いんだよ!」
梓「そ、そうだったんですか」
唯「はい、じゃあ深呼吸して、もう一回」
梓「すー・・・はー・・・・すー・・・はー・・・・」
梓「1・2・3・4」
梓「君をみてると、いつもハートどきどき」
梓「揺れる思いはましゅまろみたいに・・・・」
唯「はいストーップ!」
梓「こ、今度はなんですか!?」
唯「あずにゃん、歌ってるとき顔がぐちゃってなっちゃってるよ」
梓「か、顔は関係ないじゃないですか!」
唯「はい、ここでポイント2!歌うときには、いい顔で歌う!」
梓「そ、そんなの歌と関係ないじゃないですか!
唯「いや、実はとても重要なことなんだよ!」
唯「いい顔っていうのは具体的には、口角をあげ、目を大きく見開くことなんだけど、口角をあげることによって、体、顔の力がぬけ、声がよく響き、明るくきこえたり、目を大きく開くことによって、のどの奥もよく開き、声が通るようになるんだよ!」
梓「ちょ、長文ありがとうございます。」
唯「てことで、いい顔で歌ってみましょう!」
梓「は、はい、わかりました・・・」
梓「1.2.3.4」
梓「君をみてると、いつもハートどきどき」
梓「ゆれる思いはましゅまろみたいに」
唯「はいっ、もう一回かっと!」
梓「ま、またですか!?」
唯「あずにゃん、今、ちょっとのど痛くない?」
梓「いえ、今はそれほどでは・・・」
唯「いまあずにゃんは喉で歌ってるから、このまま続けると、喉が痛くなると思うよ!」
梓「え、声って喉からだすものじゃないですか?」
唯「歌の世界では、胸式呼吸で歌うことを喉で歌うっていうんだよ!」
梓「きょうしきこきゅう?」
唯「おなかで息を吸うことを、腹式呼吸、胸で息をすうことを胸式呼吸っていうんだけど・・」
梓「?」
唯「一日や二日でできるようになることじゃないから、くわしくはググってみてね!」
梓「説明なげたっ!?」
唯「とりあえず今は、声に息を混ぜて歌ってみよう」
梓「それはどういう理由ですか?」
唯「息を混ぜることによって喉が開き、自然に腹式呼吸になりやすくなるから!」
梓「おぉ、そうなんですか!」
唯「じゃあどうぞ!」
梓「1.2.3.4.5.6.7.8」
梓「君をみてると、いつもハートどきどき!」
梓「揺れる思いはマシュマロみたいにふーわふわ!」
梓「いーつもがんばーる・・」
唯「いいねいいね!」
梓「なんかいつもより、上手く歌えた気がします!」
唯「よし、じゃあ聞いてみよっか。」
梓「えっ!?」
唯「実はテープレコーダーで録音してたのです!」
梓「えぇーっ!?」
テープレコーダー「君をみてると、いつもハートどきどき・・」
梓「わ!なんですかこのひどいうた!?」
唯「お、おちついてあずにゃん!みんな一度はとおる道だから!」
梓「それにしてもこれは・・・」
唯「これも上達ポイントだよ!」
梓「テープレコーダーで歌をとること・・ですか?」
唯「上達ポイント4!テープレコーダーを使って客観的に歌を聴くべし!」
梓「・・・」
唯「今のあずにゃんのように、自分で聞いてる声と人が聞いてる声ってのはぜんぜんちがうから、きちんと上手くなるためには、テープレコーダーを使って、本当の自分を把握しないといけないんだよ!」
梓「そ、そうなんですか・・・」
唯「まぁ、本人が思うほどひどくはないから、あんまり気にしないほうがいいかな?」
梓「・・・・」
唯「とりあえず、テープレコーダーを使って、歌を自分の好みに調整していこう!」
・・・・・・・・・
唯「よし、そろそろいいんじゃない?」
梓「そ、そうですかね?」
唯「うん、最初よりはうまくなったよ!」
梓「ならいいんですけど。」
唯「歌がうまくなりたかったら、普段から鼻歌、できれば声をだして歌を歌ったり、外とかなら頭の中で歌を歌ったらいいとおもう、後は、CDと一緒に歌ったりね、」
梓「な、なるほど。参考になります。」
唯「歌ってのは上手くなればなるほど、思い通りにいかなくなるし、上達が遅くなるから、焦らず、ゆっくりと練習していこうね!あずにゃん」
梓「はい、今日からがんばってみます」
唯「あと、ほかの人のサイトを勝手に宣伝するのはちょっと気がひけるけど、「烏は歌う」っていうサイトがすごく詳しくて参考になるよ!」
梓「なるほど、家に帰ったらみてみます。」
唯「できれば、それとほかに一冊本屋さんで高田さん、福島さんが書いてる本を一冊買った方がいいかも」
梓「参考になりました」
唯「以上、ボイトレ講座でしたぁ!」
おわり
最終更新:2011年07月25日 23:31