- 958. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/27(水) 00:45:30.54 ID:Fw2F41610
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「唯、本当にそこで見たの?」
唯「うん、ちらっとだけど間違いないよ!」
「……でも、大丈夫かな、律達……」
生徒が心情を吐露すると、唯が自らを奮い立たせるように大きな声で言う。
唯「……大丈夫だよ! さわちゃんにも伝えたし、皆結構しっかりしているもん! だから、私達はちゃんと待っていようよ!」
「唯……うん、そうだよね!」
「さすが修学旅行に遅れてくる人は、肝の据わり方が違うねえ?」
唯「ひ、ひどいいぃ……」
すっかり明るい表情になった生徒たちのからかいを真に受けながら、唯は焦れたような姫子と視線があった。
はっとし、息をつく間もなく部屋の中へと入っていく。
唯「いちごちゃん!!」
見ると、いちごの頬はわずかに紅潮し、息を荒く吐いている。
唯「だ、だいじょうぶ!? ごめんね、すぐに氷水もってくるから!」
いちご「はぁはぁ……唯」
姫子「うん、唯、お願いね!」
唯「うん! 行ってくる!」
唯は、養護教諭のところへと一目散に駆けだして行った。
唯がいなくなった後、いちごは姫子に冷やしたタオルを額に乗せてもらいながら、訊ねる。
いちご「……廊下が騒がしかったけど……はぁ、はぁ……何か、あったの……?」
姫子「……律達が、まだ戻ってこないんだって。なかなか連絡も取れないみたいで……」
いちご「……そう……」
姫子「でも、唯が見かけた場所を先生に伝えていたから……多分大丈夫だよ」
いちご「……唯、探しに行けばよかったのに……」
姫子「……目の前の病人を放って行くようなことしないでしょ、唯は。それに、それだけいちごが心配だったんだよ」
いちご「……唯、ばか…………ねえ」
姫子「うん?」
いちご「……ちょっと、相談がある」
二人の乙女は、何やら真剣な表情で、こっそりと話しあっていた。
※クラスメイト達の心証が良くなりました。
- 959. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/27(水) 00:45:58.13 ID:Fw2F41610
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夕食の時間になっても、まだ律達は戻ってこなかった。
唯はそわそわしながらも、夕食を特別に部屋まで運んだ。
部屋の中で、姫子・いちごと夕食を口に入れていた。
大分いちごの顔色も良くなり、食べられそうなものから少しずつ口にしているようだ。
だが、時折突っ伏すようなしぐさをするので、唯は気が気でなかった。
唯「いちごちゃん、だいじょうぶ……?」
いちご「……唯の『だいじょうぶ?』は耳にタコ」
唯「ひ、ひどいぃ……」
姫子「あはは……」
突然、下からどたどたという音が聞こえてきた。
かと思うと、聞き慣れた声が四つ、耳に響いてくる。
律「ああ〜っ、マジで焦った……」
澪「先生が来ていなかったら、本当に危なかったな……」
和「面目ないわ……もう少し京都の地理について勉強しておくべきだったわね」
紬「うふふ、でも無事だったんだからよかったじゃない」
さわ子「まったく〜。本当世話が焼ける子達ねえ」
唯達は、部屋でその物音を聞きながら、皆安堵していた。
唯「……皆」
姫子「……先生が探してきたんだね」
いちご「……一安心」
まだ本調子ではないいちごを見ながら、唯はじっと思案した。
*選択肢*
A:「皆……本当によかったよっ!!」
う、うれしいよお……歓喜の余り、下まで律達を迎えに行く。
B:「もう、皆人騒がせなんだから〜」
私も人のこと言えないけどね……律達の部屋の前で待つ。
C:「皆、もう上がってくるかな?」
部屋のドアから顔を出し、廊下をきょろきょろ。
D:「これで安心だね……よかった……」
ほっと胸を撫で下ろす。あと心配なのはいちごちゃんだね。引き続きいちごの看病。
- 960. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) 2011/07/27(水) 00:49:41.45 ID:RIB/OytC0
- C
- 962. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/27(水) 01:52:04.68 ID:Fw2F41610
- →C:「皆、もう上がってくるかな?」
部屋のドアから顔を出し、廊下をきょろきょろ。
唯「……ちょっと様子見てくるね」
姫子といちごにそう声をかけ、唯はドアから顔を覗かせた。
まだ声が下から聞こえてくることから、律達の班はそのまま夕食へと向かったのだろう。
唯「……ま、いっか」
唯が顔を引っ込めようとした時、慣れ親しんだ声が、唯を呼んだ。
和「……唯?」
驚いて顔を向けると、そこには鞄を背負ったままの幼馴染の姿があった。
唯「の、和ちゃん! ……よかったよぉ〜!!」
唯が思わず走り寄って抱きつくと、和はよろめきながらもしっかりと受け止めた。
和「……心配かけてごめんなさいね、少し迷っちゃって……」
唯「和ちゃんって、意外に抜けているところあるもんね」
和「唯、あなたには言われたくないわね」
和が言い、二人は顔を見合わせると、自然に頬を緩めた。
- 963. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/27(水) 01:52:31.83 ID:Fw2F41610
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唯「おかえりなさい! もう、心配したんだよ?」
和「……はい、ただいま。……って、ここ唯の家じゃないけどね」
唯「細かいことは気にしなくていいんだよ!」
和「……まったく、いつも大雑把なんだから……でも」
そこで和が言葉を切り、にっこりと笑う。
和「……ありがとね、唯」
唯「ふえ?」
和「先生から聞いたわ。唯、あなたが私達を見かけた場所を伝えてくれたのよね?」
唯「えーっと……うん、そうですっ! ……でも、大したことしてないけど……」
和「そんなことないわ。現に先生がその言葉を頼りに探してくれなかったら、今も京都の町をさまよっていたと思うし」
唯「え、えへへへ……」
和「澪もムギも、律も……きっと感謝しているはずよ」
唯「そ、そうかなぁ……」
唯が珍しく頬を染めて照れていると、和は微笑みながら唯の頭を撫でた。
和「(……こうやって真剣に褒められると、妙に照れちゃうのは相変わらずなのね、唯)」
和「(……また、唯に助けてもらっちゃったのね……)」
撫で続けていると、ふと唯が和を見上げて、安心したように笑みをこぼした。
和「(……もう、これだからこの子は……ね)」
和の【可愛い】ステータスが 2/5 → 3/5 にアップしました!
- 964. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/27(水) 01:52:59.47 ID:Fw2F41610
-
しばらくすると、和は唯の頭から手を離し、鞄を背負いなおした。
和「……そろそろ、夕食に行くわね。……唯、ありがとう」
唯「あっ、うん、そうだね、じゃあ行ってらっしゃい、和ちゃん」
和「……唯は、もう食べ終わったの?」
唯「あっ、ううん、特別に部屋で食べているんだよ!」
和「あら、どうして?」
唯「えーっと、実はいちごちゃんがね、具合悪くなっちゃって……」
事の顛末を離すと、和は納得したように頷いた。
和「……なるほどね。で、ちゃんと唯は看病できてるの?」
唯「が、がんばってるよっ!!」
和「……てんてこまいになっている姿が目に浮かぶわ」
唯「そ、そんなことないもん!」
唯が声を張る。すると、部屋から少し話し声が聞こえてきた。
和「……若王子さんの様子も気になるけど、先に夕食食べてきちゃうわね」
和がいい、くるりと背を向けた。
*選択肢*
A:「うん、私は看病がんばるね!」
いちごちゃんが心配だし、部屋に戻ろう。和を見送る。
B:「和ちゃん、どうせだから部屋で一緒に食べない?」
ちゃんと看病しているもんね! 和を夕食に誘う。
C:「ねえねえ、私も皆のところに行っていい?」
クラスの皆と話そうかな。和についていく。
- 970. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/27(水) 02:00:57.45 ID:AZv+sotSO
- ん〜…Aで
- 974. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/27(水) 02:24:15.28 ID:Fw2F41610
- →A:「うん、私は看病がんばるね!」
いちごちゃんが心配だし、部屋に戻ろう。和を見送る。
唯が意気込むと、和は振り返りふっと笑う。
和「……無理はしないようにね、唯」
唯「うん!」
そのまま和と別れ、再び部屋に入る唯。
部屋を出たときとさほど変わらない顔色で迎えたいちごを見て、唯は安心の余り大きく息をついた。
いちご「……唯、大げさ」
唯「うん、でも気になって……」
姫子「そうそう体調は変わらないって! もう、唯ってば……」
いちごも無理せず起き上がれるようになり、三人はしばしの間、談笑していた。
下の声が、上に近づいてくる。
どうやら、クラスメイト達は夕食を食べ終わったらしい。
なんとなくその声を聞いていると、急に、背後のいちごの気配が変わった気がした。
振り向くと、いちごは手で顔全体を抑え、少し呻き声を上げていた。
- 975. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/27(水) 02:24:42.30 ID:Fw2F41610
-
唯「い、いちごちゃ」
姫子「いちご!」
唯が駆け寄るより先に、姫子が素早くいちごの手をとり、自分の肩に回した。
いちごは姫子に寄りかかりながら、俯いている。
姫子「いちご、いちご、大丈夫!?」
いちご「……う……」
ほんの少し声を上げるだけで、いちごはほとんど反応しなかった。
俯いているため、顔色もよく分からない。
唯「い、いちごちゃん!!」
姫子「唯、待って」
駆け寄ろうとした唯を、姫子が制止する。
姫子「……この部屋で看病しているより、先生たちの部屋で看病してもらった方がいいのかも……」
唯「姫ちゃん……そんな……」
姫子「……重い風邪か何かだったら、私達にうつって、周りに迷惑かけちゃうかもしれないしね……」
唯「で、も……いちごちゃん、先生たちの部屋までいける?」
唯が尋ねると、いちごが弱弱しい声で「……なんとか」と答えた。
それを聞くと、姫子はいちごの腕を肩に回し直し、いちごの負担にならないよう背中に手を当てて、支えながらゆっくりとドアへと歩いて行った。
唯は慌ててドアを開け、二人を廊下に導く。
唯が二人の後に行こうとすると、姫子が振り向いた。
姫子「唯、唯はここで待ってて」
唯「えっ……でも……心配だよ……」
姫子「大丈夫。後で戻ってくるから」
唯「うう……」
いちごを支えながら、ゆっくりと歩き出す姫子の姿を見て、唯はじっと考えていた。
*選択肢*
A:「……待って! やっぱり私も行くよ!」
看病には人手が要るよね! 姫子、いちごと共に先生たちの部屋へ。
B:「……分かった。待ってるね」
しょうがないけど、大人しく待っていよう。早く戻ってこないかな……? 部屋で待つ。
C:「……うう、お、落ち着かないよお!!」
心配の余り廊下をぐるぐる。その辺りを歩いてみる。
D:「一人だと、どうしても不安になっちゃう……」
ずーっと心配で心臓が持たないよ! 別の班の部屋へ。
E:「人寂しい……そんなときは携帯電話!!」
電波がつながるところで携帯を確認しようっと。
- 990. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/27(水) 05:45:13.07 ID:qoQ8ZaNC0
- またいちご達が何か企てていると思うんだよな
だからB
新スレがいいかは1に任せる
- 991. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/07/27(水) 05:53:55.02 ID:Nb/vNQkDO
- つかもう990いったし新スレで投下してもらうしかないんじゃね
b
- 992. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/07/27(水) 06:06:16.61 ID:Z0hyZcvF0
- おはようございます。
お知らせに参りました。
新スレについては今日の深夜以降に決める、ということでしたが、
スレの残りがあまりないため、次の投下は新スレで行いたいと思います。
>>980,>>990,>>991さんわざわざお答え下さり、ありがとうございました。
3スレ目に到達することができたのも、皆さんのおかげです。本当にありがとうございます!
感謝してもし尽くせません。
今日の深夜以降にでも次スレを立てたいと思います。
スレの残りからして誘導は難しいかな?と思うので、お手数をおかけしますが、検索してくださるようお願いします。
3スレ目は「Part3」が語尾につく形ですね。
それでは、今回の安価時間はこのスレの>>1000までです。
遅筆にも拘わらず、皆さん、お付き合い下さりありがとうございました!
新スレでもがんばりますので、宜しくお願いします!
では、近いうちに。
最終更新:2011年07月28日 02:01