前回までの状況(トレーナとポケモン)
梓 ゆい ハッサム ヘルガー イーブイ ニューラ ガルーラ ハクリュウ ポリゴン2 プテラ
澪 ゼニガメ エビワラー デンリュウ
律 リザードン サワムラー ニョロボン レアコイル
ムギ フシギバナ カポエラー ギャラドス
純 うい カビゴン ゲンガー
グレンタウン編② 「ラプラス争奪戦・後編」
今回のメンバー ゆい ハッサム プテラ イーブイ ハクリュウ ガルーラ
「ルールは6対6。先に相手のパーティを全滅させた方が勝ちということです。それでは、両者、スタンバイしてください」
いよいよ、負けられない戦いが始まります。き、緊張しますね。
「あずにゃん、あずにゃん」
「なんですか、ゆい先輩」
「ニコー」
ゆい先輩は私に笑顔を向けてきます。か、可愛い。
「な、なんですか、それは」
「笑顔、笑顔。こんな時でも、笑顔が大事です」
「はい?」
「ポケモンバトルは楽しいものなんだよ。笑顔で楽しまなきゃ。今のあずにゃんは苦しそうだよ」
「……」
「だから、ニコー」
「……ニ、ニコー」
「そうそう。楽しくいこう」
「ではいきます。準備はいいですか?」
「はい」
「いつでもよいぞ」
「それでは……」
「「「バトルスタート」」」
「来て下さい、ガルーラ!」
「来い、ケンタロス」
『さあ、互いに大切なものを賭けた、この一戦。中野選手はガルーラ、園長はケンタロスを繰り出したー』
「さあ、いくぞ。ケンタロス、まずは正面からすてみタックルじゃ」
ケンタロスはそのまま、勢いよく、突撃してきます。
「ガルーラ、正面から受け止めて!」
ガルーラは突撃してくる、ケンタロスを受け止め、角を握ります……が、ケンタロスの技の威力で、体は押され続けます。
「ケンタロス、投げ飛ばせ!」
「!?」
ケンタロスは顔を下に向き、そのまま、上に振り上げ、ガルーラは上に飛ばされました。
「そんな、ガルーラの巨体が……」
「ケンタロス、ガルーラの着地地点にすてみタックルじゃ」
ケンタロスはガルーラの着地地点に思い切り、突進していき、ガルーラは再び、跳ね上がります。
「もういっちょじゃ」
ガルーラが回転しながら、落ちてくるところに、ケンタロスが再び、タックルをして、上に跳ね上げられます。それが何回か繰り返され、だんだんと、ガルーラの回転が強くなっていきます。
「そろそろ、フィニッシュじゃ。ケンタロス、ギガインパクト!」
ケンタロスはガルーラの落ちてくる場所に向かって、持てる力の全てを使って突撃し、ガルーラは今までで、一番高く跳ね上がり、回転しながら落下して、地面にめり込みます。
「ガルーラ戦闘不能。ケンタロスの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死
園長 ケンタロス
「どうじゃ、ケンタロスの必殺技、ハ○○○○○○サーは」
「くっ」
「では、中野選手。次のポケモンを」
「はい」
さて、次の手はどうしますか。
「今のところ、ケンタロスに勝てる可能性が高いのは2匹いるわけですが」
「なら、それを使おうよ。そのポケモンは」
「ゆい先輩です」
「そっかー、私かー。なるほど。……って、ちょ、無理だよ、私は」
「私はゆい先輩を信じてます。ニコッ」
「うっ、まぶしい笑顔。分かった。私が出……」
「でも、ゆい先輩は切り札だから、ここはもう1匹のほうを出します」
「あ、あずにゃんの意地悪」
「まあまあ、怒らないでください」
「それにしても、さっきから、機嫌がいいね」
「だって、不謹慎かもですけど、強いじゃないですか、あの人。ワクワクしてきますよ」
「そうだね」
「中野選手」
「はい。……来て、プテラ!」
『中野選手の2番手はプテラだー。これはケンタロスの技を警戒かー』
「ふむ。戻れ、ケンタロス。来るのじゃ、ジュゴン」
「ジュゴン?」
『これに対し、園長はケンタロスを引っ込め、ジュゴンを繰り出したー』
梓 ガルーラ ひん死 プテラ
園長 ケンタロス ジュゴン
「さあ、いくぞ。ジュゴン、れいとうビーム」
ジュゴンは冷気のビームを空を飛んでいる、プテラに発射します。
「避けてください、プテラ!」
プテラは素早く、空中を旋回する。
「くっくっくっ」
可笑しそうに笑う、園長さん。
「これではこっちが不利です」
「何で?こっちの方がまだ、有利だと思うけど」
「プテラは物理の攻撃が得意で、特殊系の攻撃はそんなに強くないんです。でも、物理の攻撃を当てるには接近しなきゃいけません。接近するということはジュゴンの攻撃を受けるリスクが高まっていきます」
「へ、へえー」
「分かってませんよね」
「……はい」
「さて、どうしたものか。ここは交代するしか……」
「でもでも、このまま、交代じゃテラ太のプライドが傷ついちゃう」
「なるほど」
ゆい先輩の意見ももっともです。
「それにテラ太なら、大丈夫だよ」
「根拠は?」
「ない!」
「そんなに自信満々に言わなくても」
「とにかく、ゴチャゴチャ考えないで、いくことが大事だよ」
「……なるほど。この場合はそうですね。プテラ、こうそくいどうで、ジュゴンに突っ込むんです!」
ジュゴンの周りを飛んでいた、プテラは素早い動きで、ジュゴンに接近していきます。
「よし!ジュゴン、れいとうビームじゃ!」
ジュゴンは冷気のビームを向かってくる、プテラに発射します。
『おーっと、ジュゴンに突っ込んでくるプテラにれいとうビームが命中したー。これはプテラが返り討ちにあったかー』
「このプテラが万全なら厳しいかもしれんが、さっきのピジョットとの戦いで、ダメージを受けているプテラなら、十分じゃ」
「甘いですよ。私のプテラはあなたのジュゴンの上をいきます!」
プテラはれいとうビームが命中したら、その姿が消えました。
「何!?」
『いや。命中したかと思われた、れいとうビームが貫いたのはプテラの残像だー』
「これは……かげぶんしんだと。じゃあ、プテラは……!?」
プテラはれいとうビームを当てたと思って、油断しているジュゴンの後ろに大きな口を開け、歯には電気を溜め、ジュゴンに迫ります。
「しまった!」
そのまま、プテラはジュゴンの体に噛み付き、ジュゴンは電気のダメージと噛み付かれたダメージとが重なり、苦しんでいます。
「よし!そのまま、ジュゴンを銜えて、上昇です」
プテラはジュゴンを口に銜えて、空高くまで飛んでいきます。そして、口を開き、ジュゴンを落とします。
「プテラ、落下する、ジュゴンに追撃です。すてみタックル!」
プテラは落下していく、ジュゴンの背中に落下していく速度に自分の飛行スピードを加えた突進を仕掛け、地面にドーンという音とともに激突します。
「テラ!」
プテラはその後、元気よく、空に戻ります。一方、ジュゴンは気絶しています。
「ジュゴン戦闘不能。プテラの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 プテラ
園長 ケンタロス ジュゴンひん死
「やりおるわい」
「どうも」
「では、次はこれじゃ。来い!サンダース」
「サンダース!?」
『さあ、園長の3番手はサンダースだー』
梓 ガルーラ ひん死 プテラ
園長 ケンタロス ジュゴンひん死 サンダース
「ここは私もモンスターを交代ますか」
「テラ(俺はまだ、戦えるぞ)」
プテラはまだ戦いたそうにこちらを見てきます。
「テラ太はまだ、戦える、だって」
「んー、そうですねー」
ここはプテラの意思を尊重させましょう。
「では、プテラ。頑張って下さい」
「テラ!(任せろ!)」
「ふむ、代えないのか。だが、その判断が命取りになるぞ。サンダース、十万ボルト!」
「プテラ、避けてください!」
プテラは空をその素早い飛行で、かわします。
「空を飛んでいる分、こっちが有利です」
「それはどうかのう」
「強がりは無駄です。プテラ、アイアンヘッド!」
プテラはサンダースに向かって、その固い頭で攻撃すべく、突撃していきます。
「サンダース、十万ボルトで迎え撃て!」
サンダースは十万ボルトを向かってくるプテラに向かって、発射しますが、その攻撃はプテラをすり抜けます。
「どんなもんですか」
プテラは油断しているサンダースに向かって、口を大きく開けて接近します。
「油断はいけないのう」
「今頃、気づいても遅いですよ。また、私の勝ちです」
「ああ、そうだな。だが……それは私の台詞だ」
プテラはサンダースの背後から、噛み付くことに成功しました。……が、それはサンダースではなく、人形!?
「まさか、みがわり!?」
「今頃、気づいても遅いのう。おっと、これはお前さんの台詞じゃったか」
「くっ」
プテラは攻撃が外れたことに混乱してる横から、サンダースの十万ボルトを受け、地面に落下し、気絶します。
「プテラ戦闘不能。サンダースの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 プテラ ひん死
園長 ケンタロス ジュゴンひん死 サンダース
「では、中野選手。次のポケモンを」
「はい。では来て下さい、イーブイ」
「ブイ♪」
私はイーブイを出します。
「そして、これです」
私はイーブイをかみなりのいしでサンダースに進化させます。
「ほう。ここで、同じ進化とは」
「私のサンダースの方が上ということを見せてあげます」
「わ~。あずにゃん、かっこいいよ!」
「どうもです」
『中野選手の3番手はイーブイから進化のサンダースだー。これは園長のサンダースに対する挑戦かー』
梓 ガルーラ ひん死 プテラ ひん死 サンダース
園長 ケンタロス ジュゴンひん死 サンダース
「ふん。すぐに後悔させてやるわ。サンダース、シャドーボール」
サンダースは私のサンダースに黒い影の塊を投げつけてきます。
「サンダース、こうそくいどうでかわすんです!」
私のサンダースは相手の攻撃を華麗にかわしていきます。
「また、それか。ワンパターンじゃのう」
園長さんのサンダースは再び、シャドーボールの体制になります。
「何度来ても、かわします。サンダース!」
「ダース」
私のサンダースは再び、こうそくいどうで園長さんのサンダースの攻撃をかわしにいきます。
「言ったじゃろう。同じ戦法は何度も通じんよ」
園長さんのサンダースは黒い影の塊を私のサンダースに投げつけますが、私のサンダースはそれをさっきと同じようにかわします。
「だが、無駄じゃ」
サンダースがかわした先には園長さんのサンダースが。
「さっきのシャドーボールは囮……!?」
「終わりじゃ!」
園長さんのサンダースは黒い影の塊を私のサンダースにぶつけようとします。
「……くす」
「何が可笑しい」
「いえ。……その手で来ることは読んでました」
『おーっと、先回りした園長のサンダースがシャドーボールを放ち、勝利かと思いきや、中野選手のサンダースが不思議な光を発射して攻撃を
する、シグナルビームを先手をとって、園長のサンダースに仕掛けたー』
「何だと!?」
園長さんのサンダースはその攻撃を受け、飛ばされるも、何とか耐えます。
「サンダース!」
「ダース」
サンダースは耐えていて、まだ、反撃まで不十分な体勢の園長さんのサンダースにでんこうせっかを仕掛けていきます。
「ダス」
園長さんのサンダースはその攻撃で、倒れます。
「一気にいきますよ。サンダース、シャドーボール!」
今度はこっちの番とばかりに、私のサンダースは黒い影の塊をため、倒れている園長さんのサンダースに投げつけます。
「ダーーース」
園長さんのサンダースはそれをまともに喰らい、気絶しました。
「サンダース戦闘不能。サンダースの勝利です」
梓 ガルーラ ひん死 プテラ ひん死 サンダース
園長 ケンタロス ジュゴンひん死 サンダース ひん死
『さあ、両者、ここまで、2対2のまったくの互角。どちらが勝つのかー』
「やりおるな、お若いの」
「園長さんこそ。こんなにワクワクした戦いになると思いませんでした」
「それは光栄じゃ」
「……そんな人がどうして、ポケモンをお金の道具に」
「人にはいろいろと事情があるのじゃよ。さあ、いくぞ」
園長さんはボールをセットします。
「来い、カイロス!」
梓 ガルーラ ひん死 プテラ ひん死 サンダース
園長 ケンタロス ジュゴンひん死 サンダース ひん死 カイロス
最終更新:2011年08月03日 04:28