「あずにゃんが言ってた、ちっちゃければちっちゃいほど感じやすいっていうの、私も試してみようっと」
律はぎょっとする。梓のやつめ、唯に余計な知識を吹き込みやがったな。謹慎が解けて帰ってきたら、とっちめてやる。
唯は律の繊細な胸に、そっと舌をつける。途端に律の体が、快楽の白い炎に焼き尽くされる。律はあられもない声をあげ、全身をばたつかせる。
「律ちゃん、痛いよ。まだ先っちょも触ってないのに」
「頼む、唯、先は、先っぽは勘弁してくれっ!あ、あたし、ヘンになるっ!」
懇願する律を見て、唯はニヤリと嫌な笑みを口元に浮かべる。律の四肢をがっちりと押さえ込み、律の平野に舌を垂らす。
律はまた全身を震わせるが、今度は唯も備えができていた。渾身の力を込めて、律を押さえ込む。
梓が言っていたことは、実に正しかった。胸を舐めただけで、律は絶頂の前のように髪を振り乱してよがる。
唯は平野にぷっくりとそびえ立つ。濃いピンク色の先端をチロッと舐めた。瞬間、唯の拘束は暴れる律に振りほどかれてしまう。
「唯、ゆい、止めろ、止めてくれ、お願いィ…アァッ!」
唯は構わずに、舌を律の果実に巻きつけ、体液をなすりつける。もう一つの果実は、指の腹で潰す。
「止めろよ、そこ触るなってばッ!…あぁーッ!止めて、止めてェ!」
律の悲鳴が、悲しくこだまする。
律は快楽の津波にもみくちゃにされ、今にも壊れてしまいそうだった。目からポロポロと熱いものがこぼれ落ちる。
唯はそんな律を尻目に、律の果実に唾液をたっぷりと塗りたくる。行儀の悪い音をたてて吸い付く。時々簡単に傷つきそうな表面に歯を突き立てる。
「止めて、止めて、やだやだぁ…っ、…嫌だぁぁ、くぅっ、ヤダよぉおおぉ…!」
律は駄々っ子のように泣き叫ぶ。唯はそんな律を見て、さらに嗜虐芯をつのらせる。歯で軽く、コリコリとまん丸な部分を噛む。
「ヤダ、噛んじゃ嫌ぁ……っ!ゆい、唯ィ!あたし、ヘンになる、おかしくなるッ!あ、ぁ、もうダメ、きちゃあああああっ!!」
そして律は、胸だけで果てた。体を暴れ馬のように跳ねさせ、唯を突き飛ばす。
ベッドから転げ落ちた唯は、頭をしたたかに打ちつけてしまった。目の前に星が飛び散り、鈍い痛みが頭全体に広がる。
律は尋常でなく、体を痙攣させていた。口から泡まで吹いている。急に唯は、自分がとんでもないことをしでかしてしまったのでは、と怖くなった。
「きゅ、救急車、救急車呼ばなきゃ…」
唯は机の上の携帯に手を伸ばす。律の手がそれを遮った。どうにか落ち着いた律は、目に涙をたっぷりと浮かべて、唯を睨みつける。
「…見たのか?」
「見たって…見たよ。全部」
「…ヘンタイ」
律は恥ずかしげに、内股をこすりあわせる。グズッと鼻をすする。
「どこで覚えたんだよ、あんなの」
「澪ちゃんに無理やりやらされたから。…私、初めて見たよ。胸だけでイッちゃう子」
「うるせー」
「あの、それでさ律ちゃん」
唯が恥ずかしそうに、もじもじと生足をこする。一見、トイレを我慢しているように見える。
「律ちゃんのあんな姿見てたから、私の大事な所、こんなになっちゃったよぅ」
唯は律の手を、自分の秘部に導く。若草のような毛の奥は、すでにぐっしょりと濡れていた。
「律ちゃんだけイッちゃうなんてずるい。今度は、二人一緒にイこう?」
二人の少女は、互いの秘部の入り口を弄りあう。律の秘部は、唯よりも毛がしっかりと育っていた。
「へへ。下の毛は、あたしの勝ちのようだな」
「むー…」
「唯…胸は、もう胸は絶対に禁止だからな!」
「わかってるよぅ」
唯が苦笑する。律もつられて笑う。余計な衣類を一切まとっていない少女は、クスクスと笑いあう。
「唯、もう一度だけ言うぞ。…あたしも、他のみんなもお前のことが大好きだ。忘れるなよ」
「…うんっ!」
そして二人は、同時に指を秘部の奥に押しこむ。
「ッ!」
先に反応を示したのは、唯だった。律はそれを見逃さない。すかさず、唯の奥へ奥へと指を這わせる。先ほど唯にしてやられた悔しさがあるのだろう。
唯も負けじと律の壁を弄る。指をあちらこちらへと這わせ、律を刺激する。
二人は快楽で目を開けていられない。唯は今までありとあらゆる人に秘部をいじられたが、律ほど優しく快感を与えてくれる人はいなかった。
二人は示し合わせたように互いの腰に手をやり、がっちりと抱きしめる。汗ばんだ温かい肌が触れ合い、汗を共有する。
唯の指が、律の芯を発見する。同時に律の指も、唯の大切な蕾にたどり着く。二人の体に、尿が漏れそうになるほど強い電気が走った。
「ゆ、唯…!」
「律ちゃん!律ちゃん!」
互いの名を呼び合い、唇を再び押し付けあう。舌を絡ませ、唾液を混ぜ合わせる。そうしないと、快楽の爆発が、二人を引き離してしまいそうだったから…。
大切な部分で蠢く指が、どんどん速度を増してゆく。二人の秘部は、火傷しそうなまでに発熱していた。吐息が荒く、切なくなっていく。
二人は唇をつけていられなくなるほどに、ガクガクと震える。唇の間にかかった涎の橋が、二人の絆のように光を放つ。
「唯ッ、あたし、そろそろ限界かも…!」
「律ちゃん、私も、もうダメッ…!」
「イこう、二人で一緒にッ!…くゥッ!」
「あぁああん、律ちゃん、律ちゃぁあああん、やあぁああッ!」
二人の指が、さらに加速する。白く輝く丸い球めがけて、二人はひた走る。その球に触れた瞬間…。
「く、はぁぁああああっ!!!はう、うあああっ!ああ…」
「んん、んくぅぅあああああっ!!びゃああっ!!ああああああああッ…!」
律が快楽の絶頂の衝撃でバラバラに弾け飛ぶ。
唯は深く深く沈んでいった。透明なエレベーターに乗って、深い深い海の底へ…。
…唯、ゆーいー。
…誰かが唯を呼んでいる。唯は深い水の底から浮き上がるようにして、目を覚ます。
律が心配そうな顔で覗き込んでいた。唯は全裸で失神していたようだ。秘部に残る快感の余韻が、キュンと身震いさせる。
死にゆく太陽の明かりが、唯の体を照らす。肩まで届く髪を、大きくないが、形の整った胸を、律の手で清められた秘部を。
律はすでに下着も制服も身につけていた。ぼんやりとした目で自分を見つめる唯を見て、文字通り胸を撫で下ろす。
「…律ちゃん、おはよ」
「…何がおはようだ、バカ。心配させやがって」
唯の顔が緩む。律はいつも通りの律だった。それが唯を安心させる。
「早く服着な。また風邪ひいちゃうからさ」
「…律ちゃん、お願い。…またチューして」
唯の顔にだらしない笑みが浮かぶ。律が呆れたようにフン、と鼻息を吐く。
「しょうがないな。お姫様はキスがないと目覚めません、か」
唯が顔を近づける。目を閉じた顔が、プルプルと震えている。律はその顔を優しく両手で包み込み…
玄関のドアが開き、憂と両親が入ってくる音が聞こえた。憂が階段を駆け上ってくる音がして、二人は真っ青になる。
「り、律ちゃん!」
「バカバカバカ、早く服着ろ服!」
唯はあんまり慌てふためいたせいで、またもベッドから転げ落ちてしまった。
……
「お姉ちゃーん、早く起きないと遅刻だよーっ?」
憂の声が、朝の平沢家に響き渡る。だが姉の唯の部屋からは、何の物音も返ってこない。
「お姉ちゃん?」
憂が心配そうな顔で覗き込む。唯はベッドで平和に眠りこけている。…愛用のギターと共に。
「またギースと添い寝…」
嗚呼、哀れな
平沢唯。数分後には、この平和が修羅に変わるのだ。
脱ぎ捨てられたパジャマ。テーブルに散らばるパン屑。
唯はドタバタと、アメリカの
コメディアニメのように右往左往する。憂はそんな姉を追いかけまわす。
「ハンカチ持った?髪がボサボサだよ!ギース忘れないでね!」
「ギー太だってば!」
しばらくしてから、唯はダイニングルームの両親に大きな声で挨拶する。
「お父さん、お母さん、行ってきますっ!」
そして二人は朝の日差しのもとに駆け出す。
…嵐の去った平沢家で、唯の父親は仕事仲間と携帯電話で話している。今日から彼らも「平常運行」だ。
唯の母親は、娘の消えていったドアを見つめ、涙ぐんでいた。娘が、最愛の娘が帰ってきてくれたのだ。
「いいお友達がいて、よかったわね…唯」
父が電話を切り、最愛の妻に語りかける。
「南米にいるあいつらから、またでかい仕事がひとつ来てるんだ。行くかい?」
「ええ、行ってもいいわ。まともにキスができたらね」
「…もちろん、喜んで」
姉妹は校門の前で急ブレーキをかけ、大時計を救いを求めるように見つめる。始業まで、わずか2分。アクションヒーロー顔負けの大活劇だった。
「おーそいぞーっ」
オーバーヒートしてしまった唯に、弾んだ声がかかる。校舎の前で、親友二人が手を振っていた。紬と律。
「お姉ちゃん、お友達が待ってるよ、頑張って!」
「うーいー…抱っこー…」
唯は完全にスクラップと化してしまっていた。
「しょうがないなぁ、唯お嬢様は」
律はわざわざ校門まで迎えにきてやる。苦笑しながら、唯の背中と脚を抱えあげる。いわゆるお姫様抱っこという抱き方だ。
「ムギ、唯の鞄とギター、持ってやってくれ」
「はいはい」
ムギは二つ返事で引き受ける。…なぜか嬉しそうだ。
「律ちゃん…」
唯が自分を助けてくれた騎士を見上げる。目元をピンクに染め、やけに艶めかしい、光に満ちた眼差しで律を責める。…憂は複雑そうな顔で、二人を見つめている。
「…どりゃーっ!拙者に続けーっ!」
律は急に照れくさくなり、めちゃくちゃな大声をあげて走り出した。紬と憂がそれに続く。
律の腕の中で、唯は幸せだった。…澪と梓、和はまだ帰ってこない。唯は早く、彼女たちにもこの幸せをわけてあげたかった。
白い光に満ちた朝。彼女たちのお祭り騒ぎは、まだ始まったばかりだった。
最終章:さらば愛しき魔性
完
最終更新:2010年01月22日 03:07