ヤーコン「フン! この調子でバンバン行くぞ。
お前らのな、思い通りにはしねえよ……絶対!!」

下っ端4「っざけんなよ! 俺たちの目的、ポケモン解放実現の邪魔はさせねえ!!
ゴビット!」

ゴビット「ォオー!」

アーティ「ハハコモリ、“リーフブレード”!」

ハハコモリ「ハッハー!!」シャキンッ

ゴビット「…!」

ジャキイイン!!!!!!

ゴビット「…っ」ガクッ

アーティ「ポケモン解放か……。プラズマ団の君たちも例外じゃないよね。
君のポケモン、君のために頑張っているんだろ? どうしてそんなポケモンと別れなくちゃいけないんだい?」

下っ端5「ママンボウ!!」

ママンボウ「ママー!!」

アロエ「ムーランド、“おんがえし”だよ!」

ムーランド「ムー!!」

ドシャアアアア!!!!!!

下っ端5「…ッ!!」

アロエ「これまでもこれからも、あたしらはポケモンと一緒さ!!
そっちこそ邪魔をするんじゃないよ!」

下っ端6「クッソオオオ!!!!」

ボボボボム!!!!!!

シビシラス「ビーッ!」

コマタナ「ナーッ!」

エルフーン「フ~ッ!」

モロバレル「バレー!」

メブキジカ「キャウウン!」

マラカッチ「マラカー!」

下っ端6「やっちまええええええ!!!」

ピシャアアアア!!!!!!!

ドサッ ドサドサドサッ……

下っ端6「な…に……?」

ゼブライカ「ヒヒーン!!」バリリッ

カミツレ「……しつこいのはあまり好きじゃないの」

エモンガ「エモー!」パチッ☆

アイリス「負けないわ! 絶対絶対絶対!!」

下っ端6「く、そ……」

ハチク「…しかし、」

アロエ「まったくキリがないねえ! さすがに一万人は多過ぎだ!」

アーティ「アロエ姐さん、さっきは余裕そうじゃなかったかい」

シャガ「余裕などとそんな問題ではないだろう。敵方の数……それが問題だ」

ヤーコン「フン! 雑魚が一個に集まって、鬱陶しいもんだな」

フウロ「でも大丈夫だよ! こっちもあっちに負けないくらいの人数がいるし!」

皆「?」

フウロ「だって、私たちが見てるこの空の下、みんなが笑ってるんだよ? なら、みんなが繋がってるってこと! 世界中の人たちが私たちの味方だよ!」

皆「……」

皆(これだからぶっとびは…!!)ガーン

フウロ「?」

カミツレ「…というより、なにその極論は」

フウロ「…きょくろん? 『あなたが笑ってる空の下、みんなが笑ってる』んだよ!」

カミツレ「……」

アイリス「でもいい言葉ね!」

フウロ「でしょー? さっすがアイリスちゃん、わかってるぅ!」

アイリス「エヘヘー」

キャイキャイ…

カミツレ「……」

カミツレ「……ライモンポケモンつよいもん」ボソッ

アイリス「?」

フウロ「カミツレちゃん、何か言った?」

カミツレ「な、なんでもないっ」プイッ

フウロ「?」

アロエ「……んまあ、弱音を吐いちゃいられない状況だしねえ」

アーティ「相手方の残りも少なくなってきたし、頑張ろぉん。アロエ姐さん」

ヤーコン「フン…、あの小娘ども、今頃くたばっているんじゃないか? これじゃあ徒労になりかねねえな」

シャガ・ハチク(なんで唐突に彼女らの話題を…。もう素直になれよ)

カミツレ「大丈夫よ、あの子たちなら」

フウロ「うん!」

アイリス「うん…、大丈夫!」

………
……

《プラズマ団の城―最上階》


律「…もうこれ以上、上に進む階段はないみたいだな」

唯「じゃあ…」

律「ああ、この先にNとシルバーがいる! …ゲーチスはわかんねえけど」

唯「この…部屋かな?」

律「……」

唯「…開けるよ?」

ギィ……

タッ!

唯「すごく広い部屋……」

律「!」

N「ようやく来たね。ゲーチスたちが邪魔していたようだけど……君たちなら必ずたどり着くと信じていたよ」

唯「Nくん!」

シルバー「俺とNがそれぞれ“真実”、“理想”の英雄か、お前たちとの戦いで分かる」

律「シルバー!」

シルバー「ここまで舞台装置が整えば人々の心はつかめる。長かった。人とポケモンが離れ離れになる……俺たちの苦しみの日々も終わる!!」

N「僕たちが望むのはポケモンだけの世界……ポケモンは人から解き放たれ、本来の力を取り戻す」

N「……さあ、決着をつけよう。僕たちには覚悟がある! 友達のポケモンたちを傷つけても信念を貫く! ……ここまで来たからには君たちにもあるんだろう?
あるなら僕たちの元に来て見せてほしい! 君たちの覚悟を!!」

唯律「……」

律「行くぞ、唯!」

唯「うん、りっちゃん!」

タッ…タッ……

ザンッ!


律「……」

N「……」

シルバー「……」

N「僕たちと雌雄を決する覚悟でここまで君たちはやってきた……。
真実、理想を求めるため僕たちに挑み玉砕するか、それともここを立ち去りポケモンが人から解き放たれた新しい世界を見守るか。君たちがとる行動はその二つ……」

唯「ううん、そのどちらも違うよ。私たちがすることはただ一つ!」

律「お前たちを倒して、世界を守る! ポケモン解放なんて絶対にさせない!!」

シルバー「…ふっ、だろうな。だからここに来た」

N「いいよ。もう十分君たちの覚悟は見せてもらった。今度はこちらの番だ……おいで、ゼクロム!」

…ィ………!

タッ!

ゼクロム「ババリバリッシュ!」

唯「ゼクロム…!」

シルバー「来い、レシラム!」

……ァ…!

バサッ!

レシラム「ンバーニンガガッ!」

律「レシラム…!」

シルバー「さあ…」

N「最後の戦いを始めようじゃないか」


サキ「! フンフフフ、N様とシルバー様があの小娘たちと戦いを始めたようだ」

スターミー「トゥトゥトゥトゥル!」ブシャアッ!

コロぽん「ココロー…!」ジリッ

澪「なんだって…? 唯と律が……!」

サキ「んん? 別に驚くことでもないだろう。そのためにここへ来たのだからな」

澪「でも、相手はゼクロムとレシラム……伝説のポケモン!!」

澪(唯…! 律…!)

ミツル「おおい? 他事考えてる暇はねぇぞ!?」

ロゼリア「ロゼー!」ビュアッ

ミツル「“マジカルリーフ”!」

シュバババ!!!!!

澪「…! コロぽん、“かぜおこし”で払い落として!!」

コロぽん「ココロー!!」ビュオオッ!

ババババ……!!!!

ミツル「チッ…!」

澪(でも、“マジカルリーフ”は必中技。全部は払えない…!)

シュババ!

コロぽん「ココロッ…」

澪「コロぽ…」

シュッ!

澪「!」

ザキイッ!

澪「うぁ…!?」

ミツル「ひゃはは! どうだ? 格下に負ける気持ちはよォ!!」

澪「ぅ…」ヨロッ

ミツル「つーかお前の手持ちは知ってるし、手も知り尽くしてる!
俺たちが負けるはずねえだろうが!!」

澪「…ッ、ミツルくん……」

ミツル「なんだ、その怪訝そうな顔は? 俺がこんなんになってることが疑問でしょうがないってかァ?
まあそりゃそうだな。元々は俺も純真無垢だったよ」

ミツル「だが俺の師匠。あいつが俺の全てを変えた! 通称『強さを追い求める男』、トウカシティジムジムリーダー・センリ!
あいつの弟子になったことで俺もそいつの影響を受けちまった。そして強さを追い求め、チャンピオンまで上り詰めた……だが、」

ミツル「澪さん、あんたに負けてそのままチャンピオンの座からは一日も持たずに引きずりおろされた!
そして、そのあと俺はサキにプラズマ団に入るよう誘われた。まあチャンピオンになる前から、サキとは多少交流があったんだけどな」

澪「じゃあ…」

ミツル「ああ、あんたのせいだ。俺がこんなふうになっちまったのはよ」

澪「…!」

ミツル「それはいいんだよ。だがな、あんたはプラズマ団に入ってきた。それで過去のことは水に流して仲良くしようとしたら……これだ」

澪「……」

ミツル「ひゃはは! 心底ムカついてんだよ、俺はよォ!!」

ロゼリア「ロゼー!」ダッ

澪「くっ…! コロぽん!」

コロぽん「ココロー!」バッ

ガキイイッ…!

澪「“ハートスタンプ”!」

コロぽん「ココロ!!」キュッ…

ドン!!!!

ロゼリア「ロゼ!?」

ミツル「怯むな、ロゼリア! “どくばり”を食らわせてやれ!!」

ロゼリア「ロゼー!」チクッ…

澪「! ロゼリアから離れて、コロぽん!!」

コロぽん「ココロー…!」バササッ…

ミツル「遅え!!」

コロぽん「…!?」ドクン!

澪「!!」

ロゼリア「ロゼッ」ニヤリ

ミツル「ひゃはは! もれなく毒状態だ!!」

コロぽん「コ、ロ…」ジュワアッ…

澪「コロぽん!!」

ミツル「まだまだこれだけじゃないぜ?」

澪「!」

ミツル「その毒は“どくばり”の毒じゃねえ。ロゼリアの“どくのトゲ”で与えた毒だ!!」

澪「…?」

ミツル「ひゃはは。じゃあ何故“どくばり”を撃ったのか、って顔だな。そんなの簡単だ。違う狙いがあるからだよ!」

ググッ……

澪「! 床のタイルの隙間に何か……?」

ギュワン!

コロぽん「…コロ!?」ギュルッ!

ギュウウウ……!!!

コロぽん「ココロー!!?」

澪「“やどりぎのタネ”!?」

ミツル「ひゃはは! そうだ! “どくばり”で種がある所に誘い込んだのさ!!」

コロぽん「ココ、ロー…!?」ギュウウウ……!

澪「コロぽん…! これじゃあ、いずれ体力が……」

澪「…ッ! 戻って、コロぽん!」パシュッ

澪(厄介なのはロゼリアの“どくのトゲ”…。なら!)

ボム!

デスらん(デスマス)「デース!」

ミツル「…デスマスか」

澪「デスらん、“おどろかす”!」

デスらん「デース!」シュッ

ビタアン!

ロゼリア「…!?」ビクッ

ロゼリア「……ロゼ?」ポカン

ミツル「チッ…“ミイラ”か!」

澪「そう。デスマスの特性“ミイラ”、この特性を持つポケモンに触れると触れたポケモンの特性も“ミイラ”になる!
これで“どくのトゲ”は封じた!!」

ミツル「ぐぅ…!」

澪「“シャドーボール”!!」

デスらん「デース!!」ビュワンッ

ミツル「っ…ロゼリア、“リーフストーム”!!」

ロゼリア「ロゼー!!」ビュオオッ

ドオオオオン!!!!!!!!

……………………。

ロゼリア「」バタッ

ミツル「!!」

澪「……」ホッ

デスらん「デース!」

澪「ありがとう、デスらん」

ミツル「…ハッ。なんだ、その勝ち誇った顔は?
まだ俺様は負けてねえぜ!!」ボム!

サーナイト「ナーイ」

澪「サーナイトか。……ん?」

サーナイト「…」ピカアア……

澪「…!」

ミツル「サーナイト、頼んだぜ」

サーナイト「ナーイ」

澪「……。デスらん、お願い」

デスらん「デース」

ミツル「さあて! どう料理してやろうか!?
なあ、サーナイト?」

サーナイト「ナ、イ…」フラフラ

ミツル「…あん? ど、どうした!?」

サーナイト「ナイ…、…」ジュワアッ

ミツル「毒……?」

澪「サーナイトの特性“シンクロ”、だったよね」

ミツル「! まさかデスマスは最初から毒状態だったのか?」

澪「ううん…違う。ロゼリアと戦った時、ロゼリアに攻撃した時に毒になったんだ」

ミツル「“どくのトゲ”で…? でもロゼリアの特性は“ミイラ”になったんじゃ……」

ミツル「! いや、“ミイラ”にしたのは“どくのトゲ”を封じるためじゃない! 寧ろ、毒になることを狙っていた…。サーナイトを“シンクロ”で毒にするために…!!」

澪「サーナイトを倒す目処もたってる。
デスらん、“たたりめ”!」

デスらん「デース!!」ブンッ

バチイッ!

サーナイト「ナーイ…!?」

ドサアッ!!!

ミツル「!! またこの“たたりめ”にやられた…!
クソッ……手持ち最強のサーナイトがやられた…………負けたッ!!」

澪「……ない」

ミツル「…?」

澪「サーナイトはまだ倒れてない!!」

ググッ…

サーナイト「ナ、イ…!」

ミツル「なに…!」

サーナイト「…ナイ!」バンッ

ミツル「馬鹿な!!」

澪「…ミツルくん」

ミツル「!」


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最終更新:2011年08月07日 21:00