律「なんで逃げるんだーっ!」タッタッタッ
梓「嘘つけないからですーっ!」タッタッタッ
唯「待てーっ!」タッタッタッ
梓「やですーっ!」タッタッタッ
和「……こっちよ」グイッ
梓「うわぁっ!」
律「あれ?梓どこ行った?」
唯「わかんない。あずにゃん足早いねー」
律「そうだなー」
唯「って言うかりっちゃん何処から沸いて来たの?」
律「いや、教室でお前の事見てたら梓が発狂して逃げたから何となく追い掛けた」
唯「そっかー」
和「ふぅ行ったみたいね」
梓「あ、あの……ありがとうございます……」
和「いいのよ。ところでさっき嘘がつけなくなったとか言ってたわね。ん?なに?私の顔に何かついてる?」
梓「あ……眼鏡にゴミがついてますよゴミが」
和「そうなんだ」ポイッ
和「で、さっき嘘がつけなくなってるとか言ってたわね?」
梓「あ……はい。嘘がつけなくなったんです……」
和「それ本当なの?」
梓「本当です……」
和「あのね。憂から一通り聞いたの。梓の事」
梓「う、憂から!?」
和「梓ちゃんを元に戻す方々はないかなって相談されたの」
梓「いいやつだなー」
和「憂は信じてるみたいだけど私はまだ信じられないからちょっとテストするわね」
梓「テ、テスト?」
和「私の事どう思ってる?」
梓「オシャレメガネ」
和「どうやら本当のようね……」
梓「ごめんなさい……」
和「ううん、気にしないで」
梓「家がボットン便所と思ってますし精神年齢がおばあちゃん」
和「もういいのよ。怒るわよ」
梓「ご、ごめんなさい」
和「ライアーライアーって映画知ってる?」
梓「知りません」
和「あのね。ライアーライアーの主人公も嘘をつけなくなってるの」
梓「あ、はぁ……」
和「もし梓が映画の主人公と同じ状態なら、何時も通り嘘をつけるようになると思うの」
梓「ほ、本当ですか?いや、でも……所詮映画の話ですし、信じられないです」
和「他に解決方法がないからこれに賭けるしかないわよ」
梓「うぅっ……解決方法は何ですか?」
和「願うの、嘘をつけるようにして下さいって願うの」
梓「それだけですか?」
和「えぇ……梓は自分を正直者にしてって願ったのよね?」
梓「あ、思えばそんな願い事しました!」
和「じゃあもう一度お願いましょう。元に戻して下さいって」
梓「わかりました……」
梓(元に戻して下さい元に戻して下さい嘘をつけるようにして下さい!)
和「……どう?」
梓「お願いしました……」
和「私の事どう思う?」
梓「話しにくい人……」
和「まだ、治ってないわね……」
梓「えぇーっ!!じゃあどうすれば……」
和「正直者になれるように願ったのは何時ぐらい?」
梓「えーっと9時ぐらいです」
和「じゃあ今日の9時になればなおると思うわ。映画の主人公がそうだっから……」
梓「もうそれに賭けるしかないですね……」
和「そうね……」
梓「と言うかなんでさっきは治らなかったんですか?」
和「梓ちゃんが本気で治ってほしいと思って無かったからと思うわ。何か心残りでもあるんじゃないの?」
梓「心残り……」
和「無理矢理にでも正直者にならないと言えない事よ」
キーンコーンカーンコーン
和「あ、昼休み終わっちゃったわね。教室に戻るわね」
放課後
梓「今日の9時に戻るんなら……今日はもう喋らないやうにしなきゃ!」
純「ね、ねぇ?頭のほこり全部取ったんだけど……」
梓「まだいっぱいある……」
純「うわぁぁぁぁ!!」タッタッタッ
梓「口が勝手に開くから無理か……純ごめんね」
梓「部活行こ……」
部室
梓「失礼しまーす……って誰もいない」
梓「はぁ……みんな来たらどう乗りきろう……」トテチテ
紬「わぁーっ!」
梓「ムギ先輩居たんですか!?」
紬「う、うん……」シュン
梓「私を驚かせようとしたんですか?」
紬「そーなの……」シュン
梓「わっ……わーっびっくりしなかったなもーっ!」
梓「しまった……」
紬「私まだまだ驚かせ方が甘いのね!上からタライ落としたり水をバシャってしなきゃ!バシャーっ!バシャーっ!」
梓「それは流石にやりすぎだと思います……」
紬「えへへ突っ込まれちゃった……」
梓「ボケたんですか?」
紬「うん!気付いてくれた?」
梓「いえ、まったく」
紬「やっぱり私のボケって分かりにくいのかなぁ?」
梓「はい……」
紬「うーん……もっと勉強しなきゃ!」
梓「勉強?」
紬「お笑いのDVD見て勉強してるの!」
梓「へー凄いですね!」
紬「そう?あ、梓ちゃんは突っ込みが上手よね!」
梓「そ、そうですか?」ニヘラニヘラ
紬「えぇ!梓ちゃんの突っ込み勉強になるわ!」
梓「あ、ありがとうございます!」
紬「ちょっと突っ込んでみて?」
梓「なんか……エロいですね」
紬「あ、そそそうね……ちょっとはしたなかったわね……」
紬「あ、あっ!お茶入れるわね!」カァァ
梓(馬鹿私の馬鹿っ!)
梓「あっ!私も手伝います!」
紬「ううん、いいのよ。あっ……!」
ガシャーン
紬「ティースプーンが床に落ちちゃった……」
梓「ひ、広うの手伝います!」
梓「よいしょ……よいしょ……」ピタッ
紬「あっ……!」ピタッ
梓(ムギ先輩と私の手が……ドラマでよく見る奴だ……)
紬「ご、ごめんなさい!」
梓「い、いえ……もっと触りたい」
紬「え、えっ?」
梓「触りたい……」
梓(あーぁ……)
紬「梓ちゃんが触りたいなら……私はいいのよ」
梓「えっ?……えっ!?」
紬「ううん……な、なんでもないわ!」
梓「ムギ先輩……」ピトッ
紬「あ、梓ちゃん!?」
梓「ムギ先輩の手温かい……」
紬「梓ちゃんの手暖かくて気持ちいい……」
梓「ムギ先輩ってひだまりみたいですよね。暖かくて気持ちいい……」
紬「そ、そう?梓ちゃん……ロマンチストね」
梓「ムギ先輩と一緒にいるとロマンチストになれちゃうんです。ほら、夕陽が沈みかけてます」
紬「わぁ……綺麗」
梓「ムギ先輩の方が綺麗ですよ」
紬「えぇ……えっ?」
梓「ムギ先輩の方が綺麗です」
紬「今日の梓ちゃんどうしたの?本当にどうしたの?」
梓「いや、ムギ先輩が好きなんですけどね。普段頭の中でムギ先輩と二人っきりになったら言いたい事を考えてるんですよ。それを言っちゃいました。ポエムもあるんですよ?」
梓(あぁ……終わった……)
紬「梓ちゃんったら……」カァァ
梓(照れてる……もしかしたら……)
梓「ムギ先輩好きです……」
紬「梓ちゃん……」
梓「好きなんです!ムギせんぱイー!」
紬「わ、私も梓ちゃんの事好き……」
梓「ほ、本当ですか!?」
紬「えぇ……本当に好きなの!こんな日にまさか告白されるとは思わなかったわ……でも嬉しい」
梓「こんな日って何かあったんですか?」
紬「信じてくれなさそうだけど、なんか嘘がつけなくなっちゃったの!」
梓「ム、ムギ先輩もですか!?私も嘘がつけないんです!」
紬「……梓ちゃんも?」
梓「はい……まさかムギ先輩もだとは思いませんでした……」
紬「私もよ……でも良かった。きっと神様が私達二人を恋人にする為に嘘をつけなくしてくれたのね!」
梓「こ、恋人……ムギ先輩と恋人……」パタリ
――――
梓「んっ……ここは?」
紬「あ、目を覚ましたのね。私の部屋よ。急に倒れたからびっくりしちゃった」
梓「ムギ先輩の部屋……あ、今何時ですか?」
紬「えっと……9時よ」
梓「9時!」
紬「大丈夫、ちゃんと家族には連絡してるわ」
梓「あ、ありがとうございます。それとなんか嘘をついてみて下さい」
紬「えーっと……月が赤い。あ、嘘をつけるようになってる!」
梓「わぁー!やったー!」
紬「ねぇ……梓ちゃん?」
梓「どうしたんですか?」
紬「……これからもお願いします」
梓「は、はい!」
朝学校
梓「…………」ツヤツヤ
紬「…………」ツヤツヤ
梓「き、昨日はお楽しみでしたね」ツヤツヤ
紬「も、もう梓ちゃんったら」ツヤツヤ
純「あ、おはよー紬先輩もおはようございます!」
梓「おはよう」
紬「純ちゃんおはよう」
純「二人が一緒に登校するのって珍しいよね!」
梓「そ、そうかな?あ、純昨日はごめんね!」
純「……気にしてるから大丈夫!気にしすぎて朝にお風呂三回も入っちゃった!」
梓「え?やっぱり気にしてるんだ」
純「澪先輩にほこり見られたら嫌だし……」
紬「澪ちゃんの事好きなの?」
純「付き合いたいね!脇がいいよね澪先輩!」
梓「純まさか……」
おわり
最終更新:2011年08月12日 23:56