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唯「ちっ……違うもん!あの時話したのは……嘘だよ!全部、全部嘘だったんだよ!」





紬「もうやめてよお!唯ちゃん!」

唯「……!」



紬「これ以上……自分を……傷つけないでぇっ……!」


律「ムギ……」



……どうしてだろう



憂「お姉ちゃん……私たちは誰も……」


純「憂、待って……」


憂「純ちゃん……」



今、言われてるのは、ゆい先輩のことなのに





さわ子「……嘘?」



なんで……







なんで、わたしがこんなにも泣きそうなんだろう。


さわ子「あの時の気持ちを、言葉を、嘘だって、言うの?」


唯「そう、だよ……」


さわ子「そう……」



いまは、すっごく悲しくて、それこそ泣いちゃうくらいの状況のはずなのに……



さわ子「じゃあ、あんたの手でけじめをつけなさい」


唯「えっ……」



なんでなんだろう……



さわ子「あんたが手に持っている、梓ちゃんの軽音部の部員としての証」


さわ子「それを今すぐに、あそこのゴミ袋に入れなさい」




唯「!……」




さわ子「あんた自身の手で!梓ちゃんの軽音部を終わらせなさい!」



どうしてこんな……


唯「そっ……そんな……」


さわ子「さあ!はやく捨てなさい!」


こんなにも……


唯「あっ……」


ガタッ


唯「あっ……あ……ああ……」ポロ…


唯「あ゛あっ……あああっ……」ボロ…ボロ…



唯「あ゛あああああああっ、うわあ゛ああっ」ボロ…ボロ…


唯「うわあ゛あっ……あ゛あああああああん!」



私は、うれしいんだろう


……


唯「うえ゛っ……うえ゛えええええん」ボロ…ボロ…


澪「唯……」


憂「お姉ちゃん……」


梓「……」


唯先輩は、私がビリビリに破いてゴミ袋に入れた写真を、


ゴミ袋の中から必死にかき集めて胸の中で抱きしめながら泣いていた。



さわ子「……唯ちゃん……」


唯「ごべえんなざあい……ごめ゛え゛んなざあい……」


律「なあ、唯」


唯「う゛えっ……ひっぐ……なに……?」


律「……悩んでることあるんだったら、相談してくれよ」


律「私ら……仲間、だろ?」


唯「……うえっ……ひっぐ……」


律「……それにさ、誰もそんなことで唯の事嫌いになったりしないよ」


律「……前に言っただろ?「みんな唯が大好き」って」


唯「でも……でもあずにゃんはぁ……」


澪「……なあ、唯。おかしいと思わないか?」


澪「梓に酷いこと言ってさ……そんなのバカ律の前で言ったら掴みかかってくると思わないか?」


唯「グスッ……?」


憂「……そうだよ、お姉ちゃん。そんなの私知ったら家で問い詰めるし、純ちゃんだって黙ってなんかいないよ」


紬「でもね、ある人が私たちに言ったのよ」


純「……「きっとなにかあるんです。だから唯先輩を責めないでください。私は唯先輩を信じたいんです」って」


純「「だって……私は唯先輩が……」」


「……純、そこまで言わなくていいよ」



……やめて、


唯「えっ……」

梓「……」

純「……ては、こりは失礼」


それ以上は、私に、言わせてよ。



唯「……あずにゃん……?なんで……」


ゆいせんぱいは、泣き顔のままで、私にとてとてと、ちかづいてきた。


梓「……唯先輩なんか大嫌いです」


うん、言ってやれ、こんな人、先輩だなんて思わなくていい


梓「……勝手に一人で悩んで……私の気持ちも知らないで……っ」ポロ…ポロ…

唯「あず……にゃ……ん?」



ああ、やだなあ……なみだ、がまんしてたのに……


梓「最低ですっ!……唯先輩なんて最低ですっ……」ボロ…ボロ…


唯「あず……にゃあん……あずにゃあん……」ダキッ


梓「だっ……抱きつかないでください……わたしは……」


唯「ご……めんえ……」


梓「えっ……」


唯「ごめん……ねえ……ごめん……なさあい」ポロ…ポロ…


唯「おねがい……だから……けいおんぶ……やめないでえっ」ボロホ…゙ロ…


梓「……なんなんですか……私の事、嫌いなんでしょ?」クスッ


唯「っ……ぎらいなんがじゃないよ゛お……だいすき……だよおっ……!」



ああ……


やっと……




やっと……せんぱい……いってくれたあっ……!



……



梓「……静かになりましたね」

唯「……」



部室にいた、他のみんなは先に帰っていった。

今この部室にいるのは、私と……



梓「……平沢先輩」

唯「……」

梓「私のだいっ嫌いな平沢せんぱいー。だいっ嫌いな中野ですよー」




唯「……やだ」

梓「ん?何がやだなんですか?」

唯「……そのいいかた、やだ」

梓「えー?でも私のこと嫌いなんでしょ?」


唯「……嫌いじゃ、ない」

梓「……私、いっつも偉そうなんでしょ?」

唯「……偉そうなんかじゃ、ない」


梓「後輩は私一人だから調子に乗ってるし」

唯「……乗ってなんか、ないよ。それに大事な後輩だもん……」


梓「……それに、私いつも平沢先輩のことバカにしてるらしいですし」

唯「……バカになんか、されてない。いっつも私に優しくしてくれる……」


梓「……唯先輩よりもちょっとギターや勉強もできるらしいですし……」

唯「……全然、やな事なんかじゃないよ。ちょっと悔しいけど……」


梓「……私の顔も嫌いなんでしょ?」

唯「……嫌いなんかじゃないよ、かわいい。とっても可愛い大好きなお顔」


梓「……他にも私の嫌いなところいっぱいあるんですよね?」

唯「……そんなところ、ないよ。あずにゃんの全部……だいすき」ギュッ


梓「っ……そういえば、私のすぐ泣いちゃうところとかも嫌いなんですよね?///」

唯「……そこは、ホントにちょっとやだ……」


梓「……!……へぇ……」

唯「……だって……わたし、いつもあずにゃんには笑っててほしいもん……」


梓「~っ……!///」


梓「……唯先輩」

唯「なに?あずにゃん」ムクリ

梓「……わたしのこと、好きなんじゃないですか?」

唯「……うん、だいすき」コクリ

梓「……」

唯「……あずにゃん?」




唯「ふえ……ご……ごめん……」ジワッ……

梓「で、私は唯先輩のこと……」



唯「う……うん……///」ドキドキ

梓「唯先輩……目、閉じてください」



唯「うぇ……!?///う……うん……///」

梓「……」


唯「……///」


梓「……」


唯「……///」プルプル


梓「……」


スッ……

唯「……?///」プルプル


唯「……?」


梓「……ゆいせんぱい」

唯「っ!……なっ……なに!?///」ビクッ


梓「……唯先輩は私のこと好きなんですよね?」

唯「う……うん……///」

梓「そうですか……でも……」クスッ




梓「私は、唯先輩のこと、「好き」なんて一言も言ってませんよ?」




唯「……えっ……」


梓「もしかしたら唯先輩のこと嫌いかもです」



唯「えっ……やだ……」ジワッ…


梓「……そうですね、やっぱり唯先輩なんて大嫌いです」


唯「やっ……やだあ……」ポロ…ポロ…


梓「……フフッ」


唯「う゛え゛っ……うう゛っ……」ポロ…ポロ…


梓「……唯先輩」


唯「……グスッ」


梓「……」


チュッ


唯「ふえっ!?///」


梓「……唯先輩」


唯「ふわ……ふわぁ……」ドキドキ


梓「……私も、唯先輩のこと大好きですよ」


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最終更新:2011年08月17日 00:11