律「あー、じゃあ、まずは、左胸の下乳ら辺にあるほくろとか」

バシッ

律「いたっ!?」

梓「ちょっとまって!!なんでしってるのそれ!!」

律「え。見たから」

バシッ

律「え、ちょ、おまっ、い、いたっ!?」

梓「い、いつ見たの!?」

律「え・・・いつって・・・こないだ泊まったときにあずさが私より先に寝たから・・・つい」

梓「人が寝てるときになにしてんの!?」

バシッゲシッ

律「っとぅあい!?おまえっ!?カチューシャの上殴るのはやめろ!?
  マジで痛いから。ホントに痛いから!!」

梓「うるさい!!このばかっ!!バカりつ!!寝てるときにサイッテー!!」バシバシッ

律「い、いた、あ、あのさ、そのだな、ほらっ!?あれだから!!
  胸見ただけで思いとどまったから!!セーフ!セーフな?私の中ではあれは完全にセーフだったよ!!」

律「だからもう叩くのやめてっ!!!」

ピタッ

律「お、・・・終わった」イタタタ

梓「ケータイかして」

律「へ?」

梓「だから、ケータイ。持ってるでしょ?」

律「なんで?」

梓「いいからっ!!」

律「え、いや、・・・充電がきれててさ~」アハハハ

梓「」カチカチカチ

律「え・・・ちょっと、なにしてるの?あずさ・・・?」

ピリリリリリ

律「」

梓「はい。出す」

律「・・・」

梓「出して」

律「・・・はい」スッ

梓「・・・」カチカチカチカチカチ・・・・

律「いや~・・・あはは・・・なんていうか、
  データ漁るのはプライバシーの侵害だと思うんだけどなぁ~~あはははは。
  だからやめよう。やめない?そんな真っ先にカメラで撮ったデータ見るの・・・」

梓「・・・」カチカチカチカチカチ・・・・ピタッ

梓「りつ・・・先輩」ニコッ

すっ

律「あはは・・・なんていうか・・・うん。ほら、触っちゃいけないとかいわれると、ね、
  急に拝みたくなったときに・・・こういうのあったら便利かなぁ~~って」アハハハハハ

梓「このばかっ!!」

がつんっ!!

律「ぎゃんっ!!」

梓「ったく・・・これ、消しとくからね・・・ってまだこんなに・・・」ウワァ・・・

律「っつあー・・・これは・・ジミにくる・・・地味に・・・ジミに・・骨に衝撃が・・・」グアアアアア

梓「これ、私訴えられるよ・・・そんな量だよ。もう・・・いつの間に。
  恥ずかしい通り越して本当にあきれるよ、このバカりつ」キッ

律「いつつ・・・。ははっ!まぁ、青二才の日々ってやつ?」スリスリ

梓「なにそれ。開き直らないでよ・・・。もう、全部消すからね!」

律「え~~」

梓「え~~じゃないからっ!!」ピピピピピピピピピ

律「ああああああああわたしのあずさほるだーがぁあああああああああ」ギャー

梓「断末魔の叫びみたいなのあげないで。うるさい」パタン

律「さ、さらばだ・・・あずさのちっぱいたちよ・・・」ヨヨヨ

梓「くっ!口にださないでよぉ!?」がんっ

律「あたっ」

梓「ち、ちっさくないもん!こ、これからおおきくなるもんっ!」

律「ムリじゃね?」ズキズキ

梓「うるさいよ!」カッ

律「おおう。迫力満点」ビクッ

梓「たく・・・はい、これ。次やったらケータイ壊すからね。とりあえず今日は返す」スッ

律「壊す・・・てか、最近よく遠慮なしに私のこと叩くけど、私がバカになったらどうするんだ?」

梓「もう十分バカでしょ。ていうかエロバカでしょ」

律「」

梓「なんでこんなことで怒らなきゃいけないの。手つないだら恥ずかしがるくせにわけわかんない」マッタク

律「・・・」

梓「ねぇ、なんで?」

律「だって、なぁ・・・」

梓「なに?」

律「そりゃ・・・やっぱ・・・」

梓「?」

律「・・・///」ポリポリッ

律「あずさのことがすキーンコーンカーンコーン

律「・・・」

梓「・・・」

律「あ、授業終わったからじゃあな」スッ

梓「ちょっと!?今何言いかけたの!!」ガシッ

律「ちょっ!?は、はなせよ!!?抱きつくなぁああ~~///」

梓「私のあんな写真撮っておいて抱きつくくらいで照れないでよ!!」

律「ぐっ///・・・て、てか、へ?なにか言いかけたかな?『次体育だから戻らなきゃ』とは言ったけど」シレッ

梓「そんなこと言ってなかったでしょ!?シレっとウソつくな!」

律「とにかくもう戻るからはなせ~」グイグイ

梓「はなせって言われてはなすわけないでしょ」

律「ならおしてみる」グッ

梓「うわっ!?」ストン

律「あはは~、しりもちついてやんの~」

梓「もう、このバカりつ!!」

律「じゃあ、また部活の時間な!!」バイバ~イ

梓「え!?こら!!ちょっと!!!」




梓「ほんとに行っちゃった・・・ばか」


―――――


スタタタ

律「・・・ふぅ。あぶないあぶない・・・」スタタタ

スッ

律「あぁ・・・マジで消してやがる・・・あのバカ猫め」ピピピピピピピ

律「でも・・・ふっふっふっふ。本命のあずさふぉるだーは
  こっちのメモリーカードにコピー済みですってーの!」ピピピピ

律「」

律「・・・あ、あれ?」

律「・・・メモリーカード、入ってないって、なにこの表示?」

律「???」


律「」ハッ


律「まさか・・・」

律「あいつ・・・また人のものすったな」


―――――

梓「もう・・・ヘタレだなぁ、あいかわらず・・・」スッ

梓「まぁ、・・・今日はこのメモリーカード1枚で勘弁してあげようかな」

梓「まさか、あんな写真撮られてるとは・・・今度からもう容赦なく殴ろう」ウンウン

梓「高校卒業するまでは・・・ね・・・」

梓「・・・」

梓「センパイに悪いし・・・。ね・・・」

梓「・・・」

梓「さて、私も授業戻ろう。次は現国だ」スタスタ

梓「・・・これにはどんなの入ってるんだろう。家に帰ってみてみようかな」ンー

梓「でも・・・。へへ・・・ばかりつ。今度はちゃんと言ってほしいな」

梓「でもバカりつだし・・・」クスクス

梓「・・・」

梓「あーもうっ!」

梓「はやく、放課後にならないかな。もう会いたくなってきちゃったよ」


―――――

律「どうしようどうしよう・・・あれはマジでやヴぁいやヴぁい」ガクガクガクガクガク

律「・・・あれ見られたら私の頭蓋骨もつんだろうか・・・」ガクガクガクガクガク

律「放課後、逃げようかな・・・」

律「いや、でも・・・もしかして『すき』っていえば・・・ゆるしてくれるか?」

律「・・・」

律「・・・」

律(あずさ、お前が思ってる以上に私はお前がすきなんだぞ?)

律「・・・」

律「・・・///」カァアア

律「い、いや、む、・・・ムリだろ///今のはなしだっ!なしっ!!」ブンブンブン

律「・・・」ポリポリッ

律「・・・」

律「ま、まぁ、でも・・・」

律「ちょっとぐらいは言ってもいい・・・かな?」ウンウン

律「・・・つ、つぎは必ず言うぞ!ヘタレ返上だっ!!」ヨッシャ

律「・・・」

律(ぎゅって後ろから抱きしめたときのあずさ、あったかかったなぁ~)

律「あ~・・・なんかこれはあれだな。この気持ちはあれだな」

律「・・・」

律(もうあずさに会いたくなってきた)ウズウズ

律「こういうときのための写真満載のメモリーなんだけどなぁ・・・あれ」

律「・・・」

律「あー・・・もう」

律「はやく・・・放課後にならないかな」

律「やっぱあずさのばーか」ポリポリッ

おわり



最終更新:2011年08月25日 22:08