唯「ちゅうぅうぅ……はぁっ、んーっ」

 呼吸を奪うようにくちびるを塞ぎ、抵抗の意志をもった憂の体をきつく抱擁して逃がさない。

憂「ん、んん~っ!」

 苦しそうな憂の声がかわいくてたまらない。

 私、変態だったのかも。

憂「むうっ」

 不意に、憂の舌の感触がくちびるを撫でた。

唯「う、んっ」

 そして滑り込むように、憂の舌が私の口の中に。

唯「は……」

 ちょっとびっくりしたけど、すごく幸せな感覚だ。

 こんなことを知っている憂はやっぱり頭がいい。

 口の中で、憂と舌をじゃれつかせていると、だんだん体がふわふわ浮くようになってきた。

 憂を押さえ込むことを忘れて、腰が逃げるように上がってしまう。

 憂がやってくれるちゅーが幸せすぎて、気持ちよすぎるのだ。

 やがて私は、力の抜けきった体を抱かれ、そっとベッドにひっくり返された。

憂「悪い子」

 わたしの鼻に指を置き、憂が微笑む。

憂「お姉ちゃん、わたし怒ったよ」

唯「え……」

 微笑んだまま言われるので、一瞬わけがわからなくなった。

憂「私のことそんなに好き勝手ばかりするなら、私もお姉ちゃんに遠慮しない」

 憂は私に覆い被さって、耳元にくちびるを近付けた。

 首筋を爪で撫でながら、憂のかわいい声が囁く。

憂「覚悟してね。私、けっこう変態だし……お姉ちゃんが一緒に寝るせいで、すごく溜まってるから」

唯「たまってる?」

憂「エッチがしたくてしたくて、しょうがなくなってるってこと」

 耳の穴に、とがった憂の舌がつぷりと入る。

唯「あっ、んあっ」

 ほんの一瞬だけだったのに、えっちな声が出てしまう。

 憂に色んなところを触られるのが嬉しすぎて、鼻血が出そうだ。

唯「憂ってエッチなの?」

憂「お姉ちゃんよりはエッチだよ」

 そんな。

 私なんて毎日寝ている(ふりをした)憂におっぱいを吸わせてオナニーしていたのに、

 憂はそれ以上にエッチなんだ。

憂「たとえば……わかる?」

 シャツをめくられ、裸になったお腹に憂が腰を当てる。

 濡れた布がぺったりと張りつく感触……これは。

唯「うそ……パジャマまでこんなに濡れちゃってるの?」

憂「そうだけど、それだけじゃないよ」

 憂は、今度は反対の耳に口を寄せた。

憂「あの日から……生理のときは違うけど。寝るときはずっと、パンツ穿いてないの」

 ぞくっ、と何かが背筋を走る。

 ただ囁かれただけで感じてしまった、快感なのかもしれなかった。

憂「ふふ……いつ気付くかなって思ってたけど、ぜんぜん気付かないんだもんね」

憂「これからは、自分ばっかり気持ちよくなっちゃだめだよ?」

 憂は私のおでこを撫でてキスをすると、私の耳の横まで膝で歩いてきた。

 この匂い。私だけが放っていた匂いじゃなかったんだ。

 シャワーを浴びて着替えてきても匂いが消えなかったのは、憂からも同じ匂いがしていたからなんだ。

唯「んぷっ」

 びしょびしょのパジャマが私の顔を覆った。

 口に含んで吸うと、初めての味がした。

 なんだろう、酸っぱいかな……。

 耳にごそごそ聞こえるのは、憂が服を脱いでいるからだろう。

 やがておいしいパジャマは取り上げられて、

 目の前にある憂のから、ぽたりぽたりと液体を垂らされる体勢になった。

 子供のころよくこうして口を開けて、雨を飲んだりした覚えがある。

 その時とは明らかに違う興奮が、私の全身を撫で上げていた。

唯「う、ういっ……」

 私だって、憂がこれからどうするのかぐらい分かっていた。

 舌を出し、名前を呼んでその泉を口元に求める。

憂「舐めたい?」

唯「うんっ、舐めたい」

 即答。

 私と憂しかいないのに、恥ずかしいという気持ちがあるはずはない。

憂「私のこと好き?」

唯「大好き!」

憂「毎日、ずっと毎晩、エッチしてくれる?」

唯「する! そんなの大歓迎だよ!」

憂「部活とか勉強もおんなじように頑張れる?」

唯「頑張るよ! だから……」

憂「うふ。わかった……」

 憂が笑うと、大きな滴が舌に落ちた。

 おいしい……

 相変わらず暗くて何も見えないけれど、匂いが強くなって、憂のが近付いてくるのがわかる。

 あったかい空気が口元にふれる。

 舌を伸ばすと、さっきまでよりずっと濃い憂の味がとれた。

 憂がぴくりと反応したのがわかる。

憂「ん……いくよお姉ちゃん」

 言葉とともに、顔の下半分が温もりに包まれた。

 キスをしたときのようにくちびるで吸ってみる。

憂「んっく……」

 憂の匂いしかしない幸福の中、今度は体の中にその匂いを飲み込んでいく。

 憂に包まれて、憂が入ってきて。

 これ以上の幸福ってこの世にあるのかと心配になってしまう。

唯「んー……」

 なめ回すように舌を動かして、憂のアソコの感触を楽しむ。

 ぷにぷにしていて、くちびるに触れる感触だけでも可愛いのに、

 こんなにいい匂いがして、こんなにおいしくって、もう憂のアソコは私をどうしようというのだろう。

 そんなに舐めてほしいの。そんなに愛してほしいの。

 それなら私も、いっしょうけんめい頑張ろう。

憂「んっううぅ……! あっ」

 舌を伸ばし、憂のを分け広げるようにしてくちびるで強く吸う。

 憂は気持ちいいみたいだけれど、そのせいで腰を浮かしてしまってうまく続けられない。

憂「お、お姉ちゃん……」

 憂が私の手を取ると、腕で抱え込ませるように太ももに乗せた。

 なるほど、これなら憂が逃げずに舐め続けられる。

 私はぐっと両腕に力を入れ、くちびるを憂のに押し付けた。

憂「っく、はぁ……うああっあっぁ……」

 聞いたことのないような憂の声。

 憂はこんな声で喘ぐんだ。

 低くうめくような、だけどやっぱり嬉しそうで、かわいい声だ。

 キスしたいな、とふと思ったけれど、それは今かなわない。


 私はひたすら、やり方なんてわからないままに憂のを舐めた。

 腰をくねらせ、跳ねる憂が愛しくて、苦しくなってもやめたいという感覚がでてこなくて、

 憂がたまに腰を浮かしてくれなかったら危なかったかもしれない。

 しばしば鼻に当たる固さや、陰毛が舌に張りつく感触すらも楽しくて、私はずっとずっと憂のを舐めていた。

 そのうち憂が、ぎしぎしと縦に揺れているのがわかった。

憂「おねぇ、ちゃん……いくっ」

 喉から絞り出すように言うと、憂はまた喘ぎだした。

 いくって言われても、どうしたら。

 いかせちゃっていいんだよね?

憂「あうっ、あっ、あっ、はああっ!」

 戸惑っているうちに、憂がびくりと跳ねる。

 キスしている憂のあそこが強い力でびくびくと動いて、

 それまでよりもずっと重たく粘った液体を私の顔に塗りつける。

憂「あ、あ……」

 憂、いったんだ。

 私にアソコを舐めさせていっちゃったんだ。

 なるほど、憂は毎晩こんな気持ちだったにちがいない。

 「もっと。」と、そう思う。

 これが憂の言った、溜まるという感覚だろう。

 じゅるりと憂がいったときに出した液体を吸って、喉をこす。

 舌をきゅっと絞るような味がたまらない。

 私はなおも舌を伸ばした。

憂「あっあっ、やっ、だめっ……!」

 憂の腰のくねりがさっきまでよりすごい。

 気持ちいいんだ。

 嬉しくなって、私はまた吸い付きにかかる。

憂「だめ、でちゃうっ……!」

 憂からそんな声が聞こえたときには、既にもう、でちゃっていた。

 今までの比にならないくらい激しい勢いで、憂のぬくもりが顔を包んでは流れていく。

唯「んむ、むぐっ!」

 首まで流れたり、髪や枕を濡らす大量の液体。

 これって……

憂「お、お姉ちゃん、飲んでっ、飲んでぇ!」

唯「んんっ!」

 そういえば憂はキスをしたとき、今の「も」仕返しだと言っていた。

 もしかしたら、これも仕返しの一環なのだろうか。

 それに憂は、自分のことをけっこうな変態だとも言っていた。

 だとすれば、飲まないと……憂に嫌われる!?

唯「んあ」

 迷うまでもない。私は口を開けて、憂の特別な穴に吸い付いた。

 顔をうつ液体は止まり、かわりに口の中にあたたかいものが流れ込む。

 憂の出したものの味は、とても不思議な味だった。

 しょっぱかったり辛かったり、甘かったり苦かったりして、

 ベロが忙しくておかしくなってしまいそうだ。

 だけどまずくはないし、憂に許してもらわないといけないから、しっかりこぼさないように飲んでいく。

 吸っているそこはへこんだ穴だけれど、なんだかおっぱいを飲んでいるような気持ちだった。

 とっても暖かいおかげかな。

唯「んぐっ」

 どうにか憂のも止まったようで、私は最後まで飲みほすと、憂のお尻をぺたぺた撫でた。

憂「お姉ちゃん……飲んだの?」

 お尻と同じくらいびちょびちょになった私の髪を撫でて、憂は尋ねた。

唯「んっ」

 憂のアソコに敷かれたまま、私は頷く。

 憂はそろそろと私のお腹の方にさがっていって、またキスをしたときのように覆い被さった。

憂「……すごいよ」

 憂は私の首をぎゅっと抱いて、抱き起こした。

 体をあったかい液体が伝う。

憂「すごいよお姉ちゃん。お姉ちゃんも私みたいな変態なんだね」

唯「そ、そうかな?」

 心の底からうれしそうに言われて、なんだか照れる。

憂「ふつうおしっこなんて飲めないよ」

唯「えぇ、飲めるよ。憂のだもん」

憂「……ああっもう本当に!!」

 憂が焦れたように叫んで、私はくちびるを塞がれながらおしっこが残るベッドに押し倒された。

 よくわからないけど、仕返しはまだ終わりではないらしい。

 だったら、まだまだ憂に付き合おう。

――――

唯「ふー……」

 くたくたになった体をお湯にひたす。

 使い果たした筋肉がほぐれていく感覚は、これもまた気持ちよかった。

憂「お姉ちゃん、ほんとにすごいね」

唯「なにが?」

憂「なにがってその……言うのも恥ずかしいけど」

 あれからやったことといえば、よだれを交換して飲んだり、爪を噛んだり、足を舐めたりしたくらいだ。

 恥ずかしがることもない気がするけれど、照れてる憂がかわいいので黙っておいた。

憂「お姉ちゃん」

 憂がお湯ごと私を抱きしめた。

唯「なあに?」

憂「これから毎日一緒に寝ようね」

唯「うん、毎日」

憂「今日からだよ」

唯「うん、わかってる。ぎゅってして寝ようね」

 憂を抱きしめかえすと、ほんとうに嬉しそうな顔をする。

 こんなに可愛いのに、1日あけたりできようものか。

唯「……ねぇ、憂はなんで、今日だったの?」

唯「1ヶ月前からずっと、寝たふりだったんでしょ?」

憂「……だってわかるでしょ。私、変態だもん」

 憂は目をそらして言った。

憂「おっぱい吸うだけで絶対我慢しようって思ってたのに……」

憂「いつの間にか噛んじゃってて、私だってわけわかんないと思うよ」

唯「憂……」

 もっと強く抱きしめられる。

 私は耳にキスをしてあげながら、よしよしと頭を撫でた。

憂「だからね……お姉ちゃんがこうやって、受け入れてくれてっ、わたじ」

憂「ほんっとに、涙がでるぐらい、ひっ……うれしいの……」

 泣き出してしまった憂を抱きしめて、耳もとで言う。

唯「憂はばかだよね」

憂「うっ……」

唯「そんなちょっとエッチだとかエッチじゃないとかの違いで、嫌われるなんて思った?」

憂「思うよ……お姉ちゃん、今日の私だって、一部でしかないんだよ?」

唯「それでも憂が好きだもん。憂にもっと、変態さんにされたいもん」

唯「だから憂は遠慮しないで、私にしたいことして? ……私も遠慮しないけど。えへへ」


憂「お姉ちゃん……」

 憂は小さく鼻をすすった。

憂「ほんとに……ありがとう……!!」

 泣き虫あまえんぼの憂を抱っこして、私はゆっくりとあたたまった。

 明日も学校があるのだ。

 ちゃんと寝ないと、朝起きれない。

 お風呂から上がって、裸のまま私の部屋のベッドに行くと、一緒に布団に入る。

唯「どんなふうに寝る?」

憂「やっぱり……いつも通りがいいかな」

唯「じゃあ……おいで」

 憂はするする私の体を降りて、胸に頬を当て抱きついた。

憂「心臓の音……静かだね」

唯「うん……」


 憂は口を開けて、私の乳首を吸うようにくわえた。

唯「寝てる間、ずっとそうしてるの?」

憂「だめかな?」

唯「だめじゃないよ」

 頭を撫でてあげると、憂は安心した顔でおっぱいに吸い付いた。

唯「……あまえんぼさん」

憂「うんっ……」

 でも、私もこうでもないと寝れなさそうな気がする。

 憂がどこかへ行ってしまいそうで。

 変態であまえんぼさんな私たち姉妹は、そのままとろとろと眠りに落ちていき――

 ――翌朝、ばっちり遅刻した。


  おしまい



最終更新:2011年08月29日 01:29