おまけ


澪「はぁ、はぁ、はぁ」

律「どうよ、私のマッサージテクは」チラリ

澪「はぁ、はぁ……」

律「……」

律「よし、これならどうだ!」

 と、落ちているマッサージ器を拾い上げ、スイッチオン。
 振動で手にくすぐったさを感じつつ、澪の股間をじいっと見る。
 狙いは、

律「ここだあ!!」

 陰核。
 いわゆるクリトリスにマッサージ器の先端を押し当てた。

澪「!!!!!!!!!!!!!」

澪「いやあああああああああああああああああああ!!!!」

 澪は部室中に響き渡るほどの声で叫んだ。

 足を思い切りばたつかせ、律の髪を引っぱり首をひっかく。
 今日一番の抵抗だった。

律「いてっ、いててっ」

律「おい、暴れるなって!」

 その原因が自分にあるということはもちろん自覚しているが、やめる気は毛頭なく、
 クリトリスに、さらにグリグリとマッサージ器を押しつける。

澪「あああああああ……ああッ!!!」

 澪の抵抗も次第に力が抜けてきた。
 上げる声も、断続的になっている。

澪「んんッ……ああん!」

 澪をチラリと見て、「生きてるー?」と聞いてみるが、

澪「り……はッ、や……ッ!」

 律に何か言おうとしているらしいが、

律「みおー? なんて言っているのかさっぱり分からないぞ」グリグリ

澪「もうッ……やめッ……ああッ!!!」

 何となく、何が言いたいのか分かった。

律「ふっふっふ、そうだな」

律「やめてくださいお願いしますって言ったら、やめてやってもいいぞ?」

 言って、意地悪く笑った。

澪「ん……んんッ!!」

律「ほら、やめてくださいは?」

澪「やめッ――て、ぅんッ――はぁ、おねッ――」

律「なにぃ?」

 わざとらしく耳に手を当てて、

律「何言っているのか全然わからないぞ?」

澪「だ…だって……!」

律「ほら、ちゃんと言って!」

澪「そんな……! んあぁ!」

律「えっ、なんだって?」

 澪は抗議するかのように、涙目の瞳でにらむが、

澪「ああッ!!!」

 ひときわ大きく身をよじった。

 澪は何度も身をよじらせるが、もちろん全くもって無駄な抵抗である。

 いや、もしかしたらそうでもしなければ、
 マッサージ器の絶え間ない刺激に耐えられないのかもしれない。

 澪は「やめて! やめて!」と狂ったように繰り返すが、
 その言葉も徐々にハッキリしなくなってきた。

澪「――んぐ!!――あがァ!!」

 既に澪は、意味のある言葉を発していなかった。

律「しょうがないなー」

 律はマッサージ器をいったん離し、スイッチを切る。

澪「はッ――はッ――」

 澪の体から力が抜け、足がずるずると下がった。
 澪は息も絶え絶えの状態でぐったり横たわっていた。

 もちろんこれで終わりと言うわけではない。

 律は馬乗りの状態から自分の腰を起こして、澪の足側へと体を動かす。
 澪の足を半開きの状態で固定してその上に乗っかる。

 澪は抵抗らしい抵抗を見せなかった。
 もう気力が残っていないのかもしれない。

 この位置からだと澪の秘部が正面から、ハッキリと見えた。

律「おいおい、ぐっしょぐしょになってるぞ?」

 澪の股間に手を伸ばす。
 性器を軽く愛撫したあと、膣の中に指を一本挿入した。

澪「あっ」

 と、澪は間抜けとも取れる声を上げた。

 探るような手つきでとんとんと、膣壁を叩いていく。

澪「だめ、…はッ――、やめて、…はッ――」

 まだ息を切らす澪だが、

澪「あぁんッ……!!」

律(なるほど、ここか)

 澪が反応したポイントで、指を一気にかき回す。

澪「んッ―――――
  ああああああああああああああ!!!!!」

 澪のアゴが跳ね上がり、背をのけ反らせるような動きをした。

 ドクドクと愛液があふれ出し、膣内でかき混ざって卑猥な音を立てる。

澪「いやッ……やめてぇええええ!!!!」

 澪は懇願するが、当然やめるわけがなく、さらにもう一方の手でクリトリスを刺激する。

澪「ああッ――だめッ――だめッ――!!!!」

澪「ああ…うあああああああああああああああああああああああ!!!」

 耳をつんざくほどの絶叫だった。
 澪の体が、ビクンビクンと痙攣する。

律(イった…!?)

 何度も収縮する膣の動きを指で感じて、改めて確信した。

 澪がイった。
 この手で、澪をイカせた。

澪「…・…」

 澪の目はうつろで、
 空気が抜けたかのようにぐにゃりと横たわっていた。

律「みお?」

澪「……」

 返事はない。

律「だ、だいじょうぶ?」

澪「……」

 反応なし。


 さすがに胸騒ぎを覚えた。
 魂が抜けてしまったのだろうか。

 乾いた唇をなめた後、

律「澪! 生きてるか!?」

 律は切羽詰まった声で聞いた。

 だが澪は、うつろな目を天井に向けるばかりである。

律「……」

 ふとマッサージ器の電源を入れ、澪の股間に当ててみた。

澪「ひゃんっ!!」

 澪が生き返った。

律「おお!」

律「心配かけさせやがって! この、この!」

 よくも! とばかりにマッサージ器でぐにぐにと、性器をほじくり回す。
 律の手の動きに合わせてマッサージ器の振動音が、ヴンヴンとうなりを上げる。

澪「あぁん……、もう……、だめ……!!」

 澪は今にも泣き出しそうな顔だった。

律「心配かけさせた罰だ!」

 澪の膣に指を一本、二本、一気に奥まで突っ込んだ。

澪「ッ!!!」

 膣の奥深くを指で愛撫する。
 そして、マッサージ器でクリトリスを刺激した。

澪「だめ……! だめぇえええ!」

 二重の攻撃を受けて澪が、悲痛な声を上げた。

澪「しぬぅぅ…!! しんじゃう!!」

 澪は必死で叫んだ。

律「何言ってんだ、さっきこれで生き返ったんだぜ?」

澪「ちがう……ぅぐ!、ちがう……!」

 口からよだれが垂れるが拭いもしない。
 澪にそんなことを気にしている余裕はなかった。

 外からマッサージ器で一番敏感なところを責められ、
 中を律の指でいじくられている。

 快感の波が津波のように押し寄せてくる。

 このまま本当に死んでしまいそうだ、と澪は思った。

澪「いやぁああああああああああ!!
  だめぇええええええええええ!!」

 叫びすぎて喉がひりひりした。

 でも、声を抑える気力はどこにもない。
 体が反応するままに、ただ叫んだ。

 さっきイったばかりで感度が上がっていた。

澪「んああああああああああああああああ!!!!!」

 だからか、絶頂を迎えるのもさっきより早かった。

 頭の中が真っ白になって、脳がスパークしたかのようだった。

 だが、

律「まだまだ行くぜぇ!!」

 イった澪を見ても律は収まらず、逆に、さらにヒートアップさせてきた。

澪「いやぁッ――ああああッ――ああああああッ!!!!」

 全身から汗が噴き出すように流れ出る。
 あそこから、愛液がどばどば流れ出るのを感じる。

澪「やだあああああああああああああああああ!!!!」

 律は責め続けた。

澪「うわあああああああああああああああああ!!!!」

 何度もイカされた。

澪「はああああああああああああああああああ!!!!」

 いや、澪はイキっぱなしの状態だった。

澪「こわれるぅ、わたし…ッ!!、しんじゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

 目の前が白く染まっていく。

 気持ちよすぎて死ぬなんて事はあるのだろうか。
 次第にハッキリしなくなっていく意識の中で、澪はそんな事を考えた。

 澪は、悲鳴のような金切り声を上げ続けていた。

 自分の手によって快感に染まり、絶頂に達している。
 律は、そう思うとどうしようもなく興奮した。

 それが、澪への責めをさらにエスカレートさせていた。

 律は我を忘れて、まるで獣のように澪を襲っていた。

律「まだまだぁ!!」

澪「ッ――――――――――――――!!」

 澪はスカートをつかみ、耐えるように手を握っているが、その手に力は込められていない。
 力はとっくに使い果たしていた。

 もはや叫ぶことも出来ず、呼吸もままならなかった。

 全身が痙攣しているのを、感じる。

 頭がおかしくなっちゃう。
 澪は、本気でそう思った。

澪「りつぅ……!」

 なんとか振り絞った声で、それだけをつぶやいた。

律「ッ……!」

 なんとなく名前が呼ばれた気がして、律はハッとした。

律「澪…!?」

 一気に冷静になった律は一目見て、これはやばいのではないかと思った。

 澪は体をわなわな震わせているし、肌はアレルギーでも起こしているかのように真っ赤だ。

 慌ててマッサージ器のスイッチを切り、澪の膣から指を抜く。
 指と一緒に愛液がどくりと流れ出てきた。

律「澪、平気か?」

 澪の顔に近寄って、耳元に話しかけた。

澪「えぐっ……えぐっ……」

 澪は泣いていた。

律「……ごめん、悪かった」

 ちょっとやり過ぎだった。
 自分でもそう思う。

 澪の上体を抱きかかえるように起こし、両腕でつつんだ。
 澪は律の胸で、子供のように泣きじゃくった。

 何分経っただろうか。
 律は澪の頭を優しくなで続けていた。

澪「ぐす……」

 澪もだいぶ落ち着いてきたようだ。

 澪が、ようやく顔を上げた。

澪「……」

律「……」

 目と目が合う。

 思いっきり泣いたからなのか、
 澪の表情は普段よりもさっぱりして見えた。

律「ごめん」

 もう一度、改めて謝った。

律「許して……くれる……?」

澪「んんー? というと?」

 澪が悪戯っぽい笑みを浮かべた。


律「えぇっとその……これからも…友達でいてくれる?」

 その言葉を聞いて、澪は息を吐いて天井を見上げた。

 澪は頬に手を当てて目線を上に向ける澪の様子が、
 これからどうしようか真剣に悩んでいるように律には見えた。

 友達を続けるかどうか迷っているように、律には思えた。

律「澪…?」

 実際には2秒か、3秒か。
 だが律には永遠とも感じられた沈黙の後、澪はやっとこちらを見た。

澪「一つだけ、条件を出させて」

律「じょ、条件…?」

澪「あのな、」

 澪の瞳がきらりと光った。

澪「律が私にした事と同じ事を、律にもやらせて」

律「エッ…」

律「エエエエエェェェェェェ!?」

 その瞬間、律の顔から急速に血の気が引いた。





                           おしまい



最終更新:2011年09月03日 20:55