駅!

梓「あれ?純がいる」

純「おはよー。私が一番乗りだよー」

紬「おはよう、純ちゃん」

純「おはようございます。ムギ先輩」

梓「純が早いなんて珍しいね。どしたの?」

純「あのー、待ち合わせに遅れてるのは梓の方が多いんですけどー」

梓「そ、そうだっけ・・・?」

純「でも今日は晴れてよかったね」

梓「うん!」

紬「てるてる坊主のおかげね!」

純「てるてる坊主・・・」

純「(なんか小学生っぽい)」

律「おいっす」

唯「おはよー」

紬「あっ、みんなおはよう」

澪「おはよう。なんだ、私達が最後か」

梓「憂達は一緒に来たんだ」

憂「うん。来る途中で一緒になったの」

律「うむ。よく寝たから身体の調子がいい!」グッグッ

澪「私はちょっと気分が・・・」

唯「だいじょぶ?背中さすろうか?」

澪「あっ、そういう意味じゃないんだ」

純「結局みんな早く着きましたね」

梓「電車来るまでもう少しか。それまで大人しく待ってましょう!」

唯「よし。おやつを食べながら待とう」ガサガサ

律「さんせー!」

憂「もう、朝ごはん食べたばっかりだよ?」

・・・

紬「電車来た!」

澪「まだ早い時間帯だからガラガラだな」

律「ボックス席行こうぜ。私窓際!」ストッ

唯「あっ、りっちゃんずるーい。私も!」

梓「小学生じゃないんですから騒がないでください」

純「相変わらずにぎやかだねぇ」

紬「私達も座ろうか」

梓「はい」

ガタンゴトン

澪「(・・・昨日は律に説得されてできなかったからな。・・・はぁ)」

唯「澪ちゃん暗いよ?」

律「あー、気にしないでくれ」

紬「わぁ、どんどん山が増えてくー」

純「あぁ、田舎を思い出す・・・」

梓「今年の夏休みも帰るの?」

純「帰るけど、すぐに戻るよ。私も合宿に行きたいし!」

紬「一番大きい別荘、予約取れるかな・・・」

純「もう別荘ならどこでもいいです。楽しみにしてます!」

紬「ふふっ、頼んでおくわね」

梓「憂も行けるよね?」

憂「うん。大丈夫だよ」

唯「えへへ、今年は憂と一緒ー」ギュッ

律「これだけ増えると盛り上がりそうだな」

律「海、花火、肝試し、BBQ!」

澪「練習が、だろ?」

・・・

梓「次ですね。そろそろ降りる準備を」

純「結構乗ったねー。お尻痛いよ」

唯「あわわっ、おやつ片付けないと」ガサガサ

律「やっぱり憂ちゃんのクッキーはおいしいな。ありがとう」

憂「いえ。そんな・・・」

唯「私も一緒に作ったんだからね!」

梓「ムギちゃんも起きてくださいー」ユサユサ

純「この慌ただしい様子。軽音部って感じだよねぇ」

梓「忘れ物ないですね?では降りますよー」

澪「わっ、もう外暑いな・・・」

唯「次はバスだね!」

梓「・・・うん、予定通り。お昼前に着けそうだね」

憂「むこうに着いたらまずはお昼ご飯?」

梓「園内バスの空き具合によるかな。すぐに乗れるなら早い方がいいし」

唯「お腹空いてきたからいつでもいいよ!」

純「さっきクッキー食べてましたよね?」

唯「ふっ、甘いものは別腹なのさ」

ブロロロ

紬「結構人乗ってるね」

梓「みんな楽しみにしてるんでしょうね」

律「・・・見事に家族連れしかいないな」

澪「この女子集団がすごく浮いてる・・・」

子供「あっ、見えた!」

唯「どこどこ!?」


全員「おー!」

純「わぁ、観覧車がすごい浮いてる」

唯「山の中だねぇ。ジャングルだねぇ」

律「おー、とうとう来たな・・・」

紬「」ワクワク

キィッ


唯「着いたー!」

律「うおー!」

クスクス

梓「ちょっと静かにしてください。恥ずかしいです・・・」

梓「では受付行ってくるので適当に待っててください」

紬「私も行く!」

梓「う・・・、結構並んでますね」

紬「すぐに順番くるわよ」

・・・

唯「こっちこっち、遊園地だよ!」


律「(うーむ。なんとも言い難い遊園地だな)」

澪「レストランや売店もあるんだな」

憂「あっ、おかえり。どうだった?」

梓「1時出発の。もう1本前のは全員乗れないって言われちゃった」

純「大人数だもんね。しょうがないよ」

澪「1時か。3時間近くあるな」

唯「遊園地探検しよう!その後お昼食べれば丁度いいよ!」

律「それしかないな。おし、行こうぜ!」

テクテク

梓「あっ、お昼はそこの休憩所にしましょう」

紬「結構広いのね」

律「唯!バードパークだってよ!」

唯「鳥!?見る見る!」テッテッテ

梓「もう、子供じゃないんだから走らないでくださいよー」

純「オウムでかっ!」


憂「奇麗な色だね」

律「・・・なぜこいつらはこんな厳重に」


澪「なにか悪さでもしたのかな?」

唯「ちっちゃいお猿さんだぁ」


律「(なぜバードパークにリスサルが?)」

唯「じゃれあってるねぇ」

梓「私には執拗に追いかけまわしてるように見えるんですが」

憂「かわいい・・・」

純「すごっ。柵もなんなく登ってるよ」


紬「ダイナミックね・・・」

律「よし。奥に行こう」ギィッ

憂「柵がない・・・。放し飼いになってるんだ・・・」

澪「お、襲ってこないよな?」

純「この歩道から出なければ・・・」


唯「トコトコ歩いてかわいいねぇ」

澪「お、おい。出口の上に・・・」


紬「でっかい・・・」

澪「そーっとだぞ!そーっと扉を!」ヒシッ

律「わかってるよ。襲ってなんかこないって」

鳥「」バサバサ

律澪「ひいっ!」ビクッ

ギイッ

梓「さすがに今のはびっくりしました・・・」

紬「う、うん・・・。次はなにかな?」

純「レッサーパンダみたいですね」

唯「パンダ!?」


唯「寝てるけどかわいいねぇ」

憂「・・・うん。すごい恰好で寝てるね」

澪「かわいいな・・・」

純「おーい」コンコン

梓「あっ、叩いちゃダメだよ!」

紬「すっごくもふもふしてそう」

律「おい、こっちこっち」

唯「どしたの?」

律「なんか餌やりやってる」

唯「ほんとだ!この子は起きてるね」



唯「あぁ~」フラッ

純「か、かわいい・・・」

梓「これは反則です・・・」

澪「やばいな」

憂「お、お姉ちゃん。写真!」

唯「そうだ!忘れてた!」パシャ

唯「あー、もうこれだけで満足だよ」

梓「なに言ってるんですか。これからが本番なんですよ」

純「おーい、こっちにフラミンゴがいるよー」


律「すげぇ。全身ピンクだよ」

澪「なにをどうやったらこういう風に進化するんだろうな?」

紬「きれいねぇ」

律「ここで行き止まりだな。戻るとするか」

唯「うん!」

唯「そういえばさっきの子起きたかな?」


梓「舌出して寝てますね・・・」

純「パワーアップしてるよ」

紬「本当に気持ち良さそうに寝てるわね」

澪「ま、またさっきの道を・・・」

律「・・・慎重にな」

・・・

唯「よし、無事生還できたね」

紬「いろんな鳥がいっぱいですごいね」

梓「ですね。普段見れないものばかりです」



律「鳥だけでも世話が大変そうだ」

憂「なにしてるの?」

唯「地図で場所の確認を・・・。あ、遊園地の奥に馬がいるみたいだよ!」

律「おし、次はそこだな!行くぞー!」

唯「おー!」

テクテク


唯「わぁ、ジェットコースターあるんだ」

澪「・・・誰も乗ってない」

純「・・・ですね」


律「近くで見るとでかいな」

紬「あとで乗りましょう!」

唯「おー、お馬さんだー」



憂「ポニーだね。かわいい」

純「乗りたいけど小学生までかぁ。よかったね、梓」

梓「・・・なにがよ?」

律「こっちはミニチュアホースだって」



紬「小さくてかわいいわね」

澪「馬も頭掻くんだな・・・」

唯「器用だね」

唯「あと回ってないのはイベントホールだね」

紬「なにやってるのかな?」

律「おー、動物の紹介が」キョロキョロ

梓「!」

梓「トンちゃん!」

唯「へ?どこどこ?」


紬「わぁ、トンちゃんが載ってる」

純「食用・・・」

澪「た、食べれるんだ・・・」

梓「食べないでくださいよ」

・・・

律「結構楽しめたな」

澪「うん。新しい詩のイメージがたくさん湧いてくる」

梓「・・・動物シリーズですか?」

唯「」ジーッ

憂「お姉ちゃん?」

唯「ジェットコースターに乗りたい」

律「・・・唯。ずっと見てたけどお父さんと子供しか乗ってなかったぞ」

澪「その二人しか乗ってないけど動いてたな」

律「ムギだって恥ずかしいよな?」

紬「私も乗りたい!」

律「・・・ですよねー」

唯「行こう!ムギちゃん!」

紬「うん!」

憂「梓ちゃん、どうする?」

梓「・・・どうしよう」

紬「ほら、あずにゃんも」グイッ

梓「わっ」

律「私達は先に休憩所に行ってるよ」

澪「しっかり写真撮ってあげるからな」

純「ファイト!梓!」

梓「裏切り者ー」ズルズル

唯「よし、乗り物券買ったし行こう!」

唯「大人4人で!」

店員「・・・えっ?あっ、はい。どうぞ」

梓「先輩達は前へどうぞ。私と憂は後ろに座るので」

唯「悪いねー」

律「よいしょ。席ここでいいよな?」

澪「うん。影になってるし」

唯『わー!』

紬『きゃー!』

梓憂『わ、わー』

クスクス

澪「ものすごく注目されてる・・・」

純「・・・私は恥ずかしくて無理です」

律「同じく。まぁよく言えば人生楽しんでるよ」

紬「短かったけど楽しかったね!」

唯「うん!」


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最終更新:2011年12月23日 02:46