純「ごちそうさまでした」コトッ

紬「どういたしまして」

梓「ご飯までどうしようか」

純「ムギ先輩の部屋も見せてもらっていいですか?」

紬「もちろんよ。どうぞー」カチャ

純「わぁ、かわいい部屋ですね」

紬「そうかな?」

純「あっ、これって昨日買ったやつですか?」

紬「うん。かわいいでしょ」

純「」チラッ

純「(この部屋にもベットある。一緒に寝てないのかな?)」

純「(・・・まぁその辺は深く聞かない方がいいよね)」

梓「どしたの?」

純「ううん。梓の部屋より女の子っぽいなーと思って」

梓「むー。・・・今度純の部屋にも行かせてよ」

純「へ?なんで?」

梓「私達の部屋を見て純のは見せないって不公平じゃん」

紬「私も見てみたい!」

純「だ、だって・・・。実家だし・・・」

梓「ムギちゃんの実家に行ったよねー?」

純「ぐっ・・・」

梓「それとも散らかり放題で呼べないとかー?」ニシシ

純「・・・わかったよ。呼べばいいんでしょ」

紬「あずにゃん2号とも会えるわね」

梓「はい!まだ私のこと覚えてくれてるといいんですけど」

純「その名前で決定なのね・・・」

紬「そろそろ夕飯作りましょうか」

梓「私手伝います!」

紬「それじゃあ純ちゃん暇になっちゃうじゃない。私に任せて!」

梓「朝約束したじゃないですか。一緒に作るって・・・」

紬「でも・・・」

純「(何この空気。超甘いんですけど・・・)」

純「あー、私のことはお構いなく。大人しくテレビでも見てますので」

梓「そう?なんか悪いね」

紬「ごめんね。お詫びに力入れて作るから!」

純「(正直甘く見てた。これが同棲パワーか・・・)」

・・・

梓「純、できたよー」

純「おっ、待ってました」

純「す、すごい・・・。おいしそう・・・」

紬「ふふっ。冷めちゃう前にどうぞ」

梓「冷製パスタなんですから最初から冷めてますよ」

紬「あっ、つい癖で」

純「うわー。うちのお母さん、こういう洒落たの作ってくれないからなぁ」

紬「たくさん作ったからいっぱい食べてね」

梓「はい。サラダだよ」コトッ

紬「スープもあるわよ」

純「・・・あの。私もここに住んでいいですか?」

梓「ダメです!」キッパリ

紬「ごめんね。でもいつでも遊びに来てね」

純「うぅ、この食事を堪能しよう・・・」

梓「そうしなさい。では」

紬梓純「いただきます」

・・・

純「おいしいです!」

紬「本当?ありがとう」

梓「もっと落ち着いて食べなよ。ひゃっくりでるよ?」

純「梓はいいなぁ。毎日こんなおいしいもの食べてるなんて」ズズッ

梓「私も作ってるんだけどなぁ」

紬「そのスープはあずにゃん作よ」

純「うそ!?・・・見直したよ、梓」グッ

梓「はいはい」

紬「おかわりいかが?」

純「お願いします!」スッ

梓「ドーナツ食べられなくなるよ?」

純「甘いものは別腹だよ。それにこっちの方がおいしいし」ズズッ

梓「そ、そう・・・」///

紬「ふふっ。純ちゃんって正直ね」

純「いやぁ」テレテレ

梓「欲望に素直なんでしょ?」

純「なによ、せっかく褒めてあげたのに」

純「はふぅ、お腹いっぱい・・・」

梓「パスタもおかわりして。太っても知らないよ?」

純「明日みっちり練習してカロリー消費する予定だから大丈夫ー」

純「ではデザートにドーナツを」ガサガサ

紬「じゃあお茶淹れるわね。ミルクティーでいい?」

純「お願いします!」

梓「あっ。これおいしそう」

純「じゃあ梓はこれね。ムギ先輩も好きなのどうぞ」

紬「ありがとう。じゃあこのイチゴのもらうわね」

梓「おいしい・・・」モグモグ

純「ねっ。前のよりおいしくなってる」

紬「うん。しつこくない甘さ・・・」

・・・

純「・・・ふぅ。もう食べれない・・・」ゴロン

梓「あの後ドーナツ3個も食べればね」

純「だっておいしそうなんだもん」

梓「気持ちはわかるけど食べすぎだって」

純「さて、ご飯も食べたしなにしようか?」

紬「ふふっ。私は部屋に戻ってるからなにかあったら呼んでね」

梓「あ、はい」

純「・・・ではせっかくなので梓にいろいろ聞こうかな?」

梓「なにを?」

純「ズバリ!ムギ先輩の魅力について!!」

梓「・・・」

純「質問その1。梓はムギ先輩のどこに惹かれたんですか?」

梓「・・・なに?答えなきゃダメなの?」

純「今更恥ずかしがることないじゃん」

純「わ、私だって恋愛とか興味あるし・・・。後学の為に・・・」ニヤニヤ

梓「せめて表情は隠したら?」

純「まぁまぁ。どうなんですか?中野さん!?」スッ

梓「・・・まぁ、ムギちゃんってやさしいよね」

梓「一緒にいれば楽しいし、癒されるし、頼りになるし」

純「ふむふむ」

梓「・・・私が一番つらかった時に傍にいて励ましてくれたし」

純「ほう。その辛かったエピソードとは!?」

梓「こっ、これは絶対に秘密!」

純「えー」

梓「絶対に言わないからね!」

純「しょうがない、では質問その2。この同棲生活を始めるにあたってのエピソードを」

梓「エピソードって?」

純「大学生とは言っても本人だけじゃできないでしょ。親の反対とかあったの?」

梓「あぁ、もちろんあったよ。私の親は大丈夫だったんだけどムギちゃんのお父さんがね」

純「だよねー。大事な一人娘だし」

梓「うん。でも同棲って言うより交際を認めてもらうのが先だったね」

純「そっか。そりゃそうだ」

純「や、やっぱり『紬さんをください!』的な?」ワクワク

梓「・・・ノーコメントで」

純「えー、そこが大事なんじゃーん」

梓「必死だったんだから覚えてないんだよ」

純「ほう。必死にお父さんを説得したと」

梓「・・・そうだよ」

純「ぜひその話術を!」

梓「くどい」ペシッ

純「えー、では本題。質問その3。ムギ先輩とはどこまでいきましたか?」

梓「・・・」

純「ど、どうでしょう?」ドキドキ

梓「普通それ聞く?」

純「わ、私だってその・・・。興味ないわけじゃないし・・・」モジモジ

梓「これもノーコメントで」

純「えー」

梓「じゃあ逆の立場で純に聞かれたら答えられる?」

純「・・・さー次行こうか」

純「まぁ梓の寝言で大体わかってるんだけどね」

梓「えっ?」

純「質問その4どうしようかな?」

梓「ちょ、ちょっと待って!寝言って何!?」

純「えー、では質問その4」

梓「じゅんー!」ユサユサ

コンコン

純「おっ」

紬「お風呂できたんだけど」

紬「・・・って、なにしてるの?」

梓「あっ。こ、これはその」アセアセ

純「た、助けてください!梓が突然!」

梓「ちょっと純!」

紬「ふふっ、二人とも仲良しね」

紬「私は最後でいいからお先にどうぞ」

梓「・・・やれやれ。じゃあ純からどうぞ」

純「いやいや。ここは部屋の持ち主からでしょ」

梓「純が遠慮するなんて・・・。熱でもあるの?」ピトッ

純「あのねぇ・・・」

梓「じゃあ先に入るよ。大人しく待ってるんだよ」

純「私は犬か?」

パタン

純「・・・さて、どうしよう」

純「料理の本でも読むか」パラパラ

純「おっ、これなら私も作れるかな?」パラッ

梓「ただいま、次いいよ」カチャ

純「おかえり、早いね。いつもこんな感じなの?」

梓「いつもはもっとゆっくりだよ。何読んでるの?」

純「料理の本。私にも作れそうなのないかなーと」

梓「へぇ、純なら作れるでしょ。なんだかんだ言って飲みこみ早いし」

純「そうかな?でも食べるだけの方が楽だよねぇ」

梓「ダメダメだ・・・」

梓「ほら。早く行った行った」

純「はいはい。準備しますよー」

梓「」ゴクゴク

純「おっ、牛乳か。あがったら私にもちょうだい」

梓「ふぅ。うん、いいよ」

純「じゃあ行ってきます」

・・・

梓「プッ。ボサボサ」

純「・・・」ゴクゴク

梓「そういえばムギちゃんはなにしてるんだろう?」

純「・・・ごちそうさま。全然顔見せないね」コトッ

コンコン

梓「お風呂空きましたよー」

紬『あ、はーい』

紬「じゃあ行ってくるね」

梓「お部屋でなにしてるんです?」

紬「ふふっ。秘密♪」

梓「そう、ですか」

紬「フンフフーン」テクテク

純「うーむ。上機嫌ですな」

梓「だね。・・・まぁ部屋に戻ろうか」

梓「うーん・・・」ジーッ

純「なに花とにらめっこしてるの?」

梓「いや、さっきの話だけどさ。どういう意味なのかなって」

純「花言葉?そのままの意味でしょ」

梓「いくつか捉え方あるじゃん。足りないからもっと想ってください、とか」

純「考えすぎじゃない?」

梓「・・・うーん」

純「梓はムギ先輩のこと大好きだしそれは本人に伝わってるんでしょ?」

純「ならそれでいいじゃん」

梓「純・・・」

純「自分で言っておいてなんだけど、そんな深い意味で買ってきたんじゃないのかもしれないしさ」

梓「・・・だよね?」

純「不安なら本人に聞いてみたら?」

梓「・・・いいよ。ありがと、純」

梓「ふふっ」


※次スレへ



最終更新:2011年09月14日 02:44