梓「ばっ、ばばバカ純! 言っちゃダメだって!」

憂「え、梓ちゃんまで……」

梓「あっ……」

憂「……そっか、ごめんね。私臭いんだ」

梓「いや、なんていうか……純も何か言ってよ!」

純「わりと、臭いなって思うようになったのは最近だよね。1ヶ月くらい前」

梓「フォローになってないよ、バカっ!」

憂「……」ドキドキ

憂(1ヶ月くらい前っていうと……ちょうどそのくらいから、お姉ちゃんとえっちするようになって)

憂(ま、まさかバレてる!? においでバレたのかな……)

憂(えっ、そんなに臭いの……ちゃんと終わったあとシャワーも浴びてるのに……)

純「なんかさー、嗅いだことない臭いだよね。正直本当に臭いのか私もはっきりとは言えないけど」

憂(……ううん、バレてはいないみたい。でも臭いって思われてる以上、いずれは疑われるかも?)

梓「と、とにかく憂は気にしなくていいからね。たとえ憂から変なにおいがしても、全然友達だから!」

憂「……うんっ」

憂(臭いなんて思ったことないけどなあ、愛液のにおい……)

憂(お姉ちゃんのだって夢中になっちゃうくらい良い匂いするし……)ドキドキ

純「うい、なに照れてんの? 顔真っ赤だよ」

憂「え、へっ? ち、ちがうよ、これはね……」

梓「憂って私のこと好きなんだ……ごめんね、友達だなんて言って。でも私、臭い人は……」

憂「私は臭いかもしれないけど梓ちゃんは痛いね」

憂(好きなのはお姉ちゃんなんだけどなあ……それは言えないよね)

憂(今夜、お姉ちゃんに相談してみようかな)


 その頃 唯の教室にて

澪「お弁当にきゅうりの漬けもの……」

唯「おいしいよー」バリボリ

律「そりゃよかったですな」


 その夜

唯「おいしかー」パクパク

憂「ふふ」

唯「ふいー。ごちそうさまでした」

憂「わたしもごちそうさまでした」

唯「さて……憂」スス

憂「あ、ちょっと待ってお姉ちゃん?」

唯「ん?」ナデナデ

憂「あの……私って、臭いかな」

唯「んーん、とってもいい匂いだよー」ギュー

憂「そっか、それならいいんだけど……ん、嗅がないでぇ」ゾクッ

唯「……ねぇ、誰に言われたのそんなこと」

憂「えっ。あ、それは……」

唯「ねぇ、誰が憂を臭いなんて言ったの」

憂「い、言われたんじゃないの。ちょっと、自分で臭いかなって思って」

唯「憂。正直に答えないと、ひどいことするよ?」

憂「……純ちゃんと、梓ちゃんが」

唯「そっかぁ……ふぅん」ギュウッ

憂(怖い……)

唯「憂ぃ、憂はそう言われて、自分のこと臭いって思った?」

憂「……ちょっと。でも」

唯「平気だよ。憂はすっごくすっごくいい匂いだから」スゥーッ

憂「んっ……」ピク

唯「おいで、憂」

憂「あ、でもお風呂……」

唯「おいで、って言ったらどうするの?」

憂「うん……」

 チュッ

唯「ん……」ギュッ

憂(トマトの味……)チュッ

唯「……ここじゃ危ないね。ちゃんとベッド行こう」

憂「うん」

 ギシ ギシ

唯「今日はね、憂がすっごくいい匂いだってこと、わからせてあげるから」

憂「っ……」ドキドキ

唯「憂のこと臭いなんて言う人は、憂だろうと許さないよ」

唯「今日は覚悟してね」

憂「、うんっ……」

唯「じゃ、始めよっか」ガチャッ

憂「……」トコトコ

唯「うふふ……」パタン

憂「んっ……」ドサッ

唯「憂……ん」

 チュッ チュウッ

憂(お姉ちゃん、お姉ちゃんすきっ……)チゥ

唯「ん……ちゅっ」

憂「はぁ……お姉ちゃん、もっと……」

唯「もっと、何?」

憂「キスしたい……」

唯「んー。かわいーくおねだりしてみて?」

憂「……お姉ちゃんと、ちゅーしたいな……」

唯「ふふっ」スッ

憂「ん」ピクッ

唯「……だーめ。今日のキスは、さっきのでおしまい」

憂「え……えっ」

唯「言ったでしょ? 憂の悪口を言った憂にも怒ってるって」

憂「で、でもっ、ちゅう……」ウルッ

唯「これはね、おしおきなんだよ」

唯「憂は黙って従わなくちゃいけないの」

憂「……終わったらちゅーいっぱいしてね、絶対だよ」

唯「うん♪ 憂がちゃんと耐えられたらね?」

憂「が、がんばるっ……」

唯「さてさて」ギュウ

憂「ん……」ギュ

唯「リボンとっちゃうよ」

 シュルッ

憂「あっ」ピクン

唯「かわいい……」ナデナデ

憂(うぅ……頭撫でられるとちゅーしたくなっちゃう)

唯「憂はいい匂いだよ」

唯「体の隅から……奥まで」ギュウッ

憂「っぁ……」

唯「すぅーっ……」

憂「お、お姉ちゃん、あんまり嗅いじゃやだっ」

唯「どうして?」

憂「お風呂入ってないから……きたないよ」

唯「……憂、そんなにもっとひどいおしおきが欲しいのかな?」

憂「あっ……」

唯「憂はお風呂なんか入らないでいいんだよ。もっともっといい匂いになるから……」スゥッ

唯「もっと汗かいて。もっと垢だらけになって。もぉっとえっちな憂の匂いを、私に嗅がせて」スゥスゥ

憂「っ、う!」ビクビク


唯「憂の全部が好きだよ。だから憂も、憂の全部を好きになってね」ギュッ

憂「あっ、はぁ……わ、わかった」

唯「憂、手だしてごらん?」

憂「手?」スッ

唯「そっちじゃなくて、左手で」

憂「こっち?」

唯「そう」ニギッ

憂「……」

唯「憂の手はきれいだよね」

憂「そ、そうかな」

唯「きれいだよ?」

憂「……うん」

唯「毎日洗い物とかしてくれてるのに、なんでそんなに綺麗なのかな」

憂「うーん……あんまり手荒れたりしないから」

唯「……」スゥッ

憂「ん……お姉ちゃん」

唯「はぁ……私はね、そんな憂の手が大好き」

憂「……えへへ」

唯「憂の右手は、私のためならなんでもしてくれるよね」

唯「家事も勉強も、えっちなことも」

憂「うん、なんでもする」

唯「だからすごく、たまらなく大好きなんだ」

唯「そして、そんな右手を支えてるのが憂の左手だよね」サスリ

憂「……」

唯「きっと疲れてるよ。今日はいっぱい愛してあげる……」スゥーッ

憂「お姉ちゃん……」

唯「すっごくいい匂いだよ。手だけでこんなに愛しい……」

唯「お姉ちゃんに触ってみて?」

憂「うん……」

 スル… サワッ

唯「ふふ……くちびる好きだね」

憂「ううん。お姉ちゃんの全部が大好き」

唯「えへへ……すぅっ」

唯「憂の器用で頼れる右手も大好きだよ」

唯「でもこうやって、ぎこちなく触ってきて、危なっかしい憂の左手も、大好き」スリスリ

憂「……うん、私も好きだな」

唯「もっと嗅いであげる……ん」スゥスゥ

憂「あっ、ん……」

唯「感じちゃう?」

憂「うん、息が……」ピクッ

唯「かわいーよ」スッスッ

憂「ふ、ぅ……」ビクビク

唯「いっちゃう?」

憂「い、いかないよっ」

憂(でも、お姉ちゃんに嗅がれてるとこに集中したら、ほんとにいけちゃうかも……)

唯「……冗談だよ。脱がしてあげるから、触ってていいよ」

憂「うん」

唯「ふぁ」ピク

憂(……左手だけでおっぱい触るのって初めてかも)ムニムニ

唯「っ、ん……えっちぃ……」プチプチ

憂(感じてるのかな……お姉ちゃん、ボタン外すのに手間取ってる)

憂(嬉しい……)

唯「よっと。ブラもとっちゃうね」プツッ

憂「……ん」ドキドキ

唯「えへへ……憂、手はもういいよ」

憂「あ、うん……」

唯「おっぱいも意外と汗の匂いするよね。すごくえっちだよ」スンッ

憂「んっ」

唯「んーやわらかいよ……いい匂いだよ……ずっとこうしてたい」スリスリ

憂「んっく……」ビクッ

憂(お姉ちゃんの髪が先っぽに絡まって……)

憂(今日は焦らされっぱなしだからかな……これだけでもすごい気持ちいい)

唯「すっ、すっ……憂も私のおっぱい好きだよね」

憂「うん、ふわふわしてていい匂いするから……安心するっていうか」

唯「安心かあ……私は、えっちな気持ちなるけどね」スゥスゥッ

憂「私だってなるよ……んっ」

唯「……ねー、憂」

憂「ん……なに、お姉ちゃん?」

唯「そろそろ……我慢できないかも。憂のあそこの匂いが、すっごいよ」

憂「あ……す、好きにしていいよ。お姉ちゃん」

唯「うんっ、下も脱がしちゃうね……」

 スルルッ

唯「……ういっ」ガバッ

憂「ひゃ……」

唯「好きだよ、大好きだよっ。憂のなにもかもが大好きっ」

憂「うん、私もお姉ちゃんが全部、大好きっ」

唯「ここの匂いもね……私には最高だよ」スッ

憂「あぁっ……んっ!」

唯「誰にも憂の悪口なんて言わせないもん……憂を傷つけたりさせないよ」

唯「私の大好きな憂は、すごく、すっごく、いい匂いだからね」

憂「……っ!」

唯「憂、ういっ……」スッスッ

憂「はあっ、ああっ」

憂(お姉ちゃんが、私のあそこ……嗅いでる)

唯「すううぅ、すっ、すぅっ」

憂(あんなに顔真っ赤にして、あんなに幸せそうに……)

憂(私のあそこ、いい匂いなんだ……っ)ジワッ

憂「っあ、お姉ちゃんっお姉ちゃあんっ」

憂(鼻息がくすぐったいっ……)

憂(なんか、すごく、すごくっ……)ゾクゾクッ

唯「憂、いっていいよ」

憂「……うんっ、いく……っ」

唯「憂のいちばん奥の匂いまで、受け止めて嗅いであげるからっ……」スンスンスン

憂「うん、おねえちゃんっ、お姉ちゃんあぁっ!!」ビクンッ

 プシッ

憂「んっあっ……は……」ガクガク

唯「ん……」クンクン

憂「おねえ、ちゃん……」

唯「憂……」

唯「……最高のいい匂い」

憂「う、ん……」コクッ

唯「じゃあ、さてと……」フキフキ

唯「がんばったご褒美に、たくさんちゅーしようね?」

憂「え……あ、うん、けど、まだ……」

唯「ういーっ、むちゅちゅー♪」ガバッ

憂「ん、うーっ!」

唯「んふ、ほれほれ」

憂「ふああぅ! しゃ、さわっひゃ……んむううぅっ!!」ビクンッビクンッ


――――

 お風呂場

憂「はあぁ……つかれたあ」

唯「えへへー♪ うい今日もかわいかったよ?」

憂「もう……お姉ちゃんがこんなにえっち好きだなんて思わなかった」

唯「……嫌いになった?」

憂「……大好きになった」

唯「……うへへー」ギュウー

憂「はあ……でもなんで私、臭いなんて言われたんだろ」

唯「きっと何かの勘違いだよ。純ちゃんが変な香水でもつけてるんじゃない?」

憂「純ちゃんは臭くないと思うけど……」

唯「わからないなあ……とにかく二人のおしおきは確実だけどね」

憂「……あまりひどいことしないでね?」

唯「しないしない。さて、そろそろ上がる?」ザバ


憂「うん、もう寝よっか……あっ」ザバ

唯「? どうかした?」

憂「寝る前に、ぬか床混ぜないと。毎日やらないとだめなんだ」

唯「あーあれか、ぬか漬けね! あれおいしいから、がんばってね!」

憂「うん!」

唯「では私は、先にお布団の用意をしておきましょう」フキフキ

憂「よろしくね」フキフキ

唯「じゃ、私の部屋おいでねー」ガチャ

憂「うん、すぐ行くから待っててね」


 台所

憂「ふー……」ヌチュヌチャ

憂「くさくないよねぇ、私は……」ヌチュヌチャ

憂(ぬか味噌は臭いのでクリップで鼻をとめながら)ヌチュヌチャ

唯「……」ニヤ


 ぬかみそも

   憂から匂えば

      マッツタケ

         唯ちゃん心の俳句


  終わり。








最終更新:2011年09月14日 23:13