そんなこんなで部活終了時刻

澪「ふぅ、やっと終わりだな」

梓「長かったですね。罰ゲーム」

紬「残念、もっと見ていたかったわ」

唯「見てて面白かったもんね」

律「澪の飼い主はハマってたぜ」ぷぷぷ

澪「うっさい///」ゴチン

律「あべし!!」



次の日

憂「失礼しまーす」ガララッ

唯「あれ?憂と純ちゃん」

純「今日梓、風邪で学校休みなんです」

澪「梓が?」

憂「放課後、お見舞いに行こうかと思ってるんですけど軽音部の皆さんも行きません?」

紬「!」

紬「そうね、軽音部のみんなで行きましょう」

律「そうだな」

澪「うん」

唯「じゃあ、放課後に」



放課後

紬「あ!ごめんなさい。今日お花のお稽古があるんだった」

唯「そうなの?」

紬「お見舞い、みんなで行ってきて」

澪「分かった」

律「あーっ!!」

唯「どうしたの?」

律「和に言われてた書類今日までだった」

澪「またか」

律「一人じゃ終わりそうにない。唯、手伝ってくれないか?」

唯「良いよ」

律「じゃ、澪と憂ちゃんと純ちゃんでお見舞いヨロシクな」

憂「はーい」

純「任せて下さい」

澪「何だ、私以外軽音部みんな行っちゃうのか」


部室

唯「書類書くなら私より澪ちゃんの方が良かったんじゃないの?」

律「あー、もう分かってないな唯は」

唯「へ?」

律「澪と梓を二人っきりにさせてやるんだよ」

唯「あっなるほど!」

律「憂ちゃんにもメールしておいてくれ」

唯「あいあいさー」


――――

憂「スーパーで何か買っていきましょう」

澪「うん」

澪「あっタイ焼き」

澪「そう言えば梓、タイ焼きが好きだったな」

純「そうなんですか?」

澪「お見舞いの品に買っていこう」

ピロリーン♪

憂「お姉ちゃんからのメールだ」

憂「ふふ」

純「憂どうしたの?」

憂「んー、何でもないよ」



中野家到着

純「オッス梓、どう調子は?」

憂「梓ちゃん大丈夫?」

澪「梓、具合はどうだ?」

梓「澪先輩、来てくれたんですね」

澪「当たり前だろ。可愛い後輩が風邪ひいて寝込んでるんだから」

梓「ありがとうございます」

梓「朝より、大分良くなりました」

憂「梓ちゃん、キッチン借りるね」

梓「うん」

澪「何か作ってくるから待ってて」

梓「すいません」

純「私、漫画でも読んでるね」

キッチン

憂「お粥でも作りましょう」

澪「うん」

憂「澪さん、梓ちゃんの事好きなんですか?」

澪「ブーッ!!」

澪「な、何でそんな事聴くの?」

憂「さっきメールでお姉ちゃんが」

『澪ちゃんとあずにゃんはお互い好き同士なんだから邪魔しちゃ駄目だよ』って

澪「おい唯・・・」

澪「自分でも良く分からないんだ」

澪「昨日、罰ゲームやってる時は正直凄い楽しかった」

憂「罰ゲーム?」

澪「あ、何でもない///」

澪「今日、梓が風邪ひいたって聞いた時も凄い心配になった」

憂「自分の気持ちに正直になってみれば良いんじゃないでしょうか?」

澪「自分の気持ちに正直・・・」

憂「お粥出来ましたよ」

憂「梓ちゃんに食べさせて上げて下さい」

澪「え?」

憂「私達はお邪魔みたいなんで帰りますね」

澪「そんな、気をつかわなくても///」


憂「純ちゃん、帰るよ」

純「え~この漫画ちょうど良い所なのに」

憂「後で借りれば良いじゃん」

純「じゃ、梓お大事にね」

憂「お大事に」

梓「ありがと」

憂「澪さん頑張って下さいね」ぼそっ

澪「う、うん///」


澪「梓、お粥だぞ」

梓「ありがとうございます」

澪 ふーふー

澪「ほら、あーん」

梓「あ、あーん///」もぐもぐ

澪「どうだ?」

梓「美味しいです。でも・・・」

澪「でも?」

梓「ふーふーは恥ずかしかったです///」

澪「猫舌だろ?」

梓「・・・猫舌です///」

澪 ふーふー

澪「あーん」

梓「あーん///」もぐもぐ

澪「熱はあるの?」

梓「朝は37度4分だったんですけど、今は下がったみたいです」

澪「どれ?」

コツン

澪は自分のおでこと梓のおでこをくっつける。

梓(わわっ///)

澪「ちょっと熱いかな?少し顔赤いし」

梓「それは多分・・・///」

梓「あの、昨日はごめんなさい」

澪「え、何が?」

梓「私のせいで罰ゲームになっちゃったしそれに・・・///」ごにょごにょ

澪「そんなの気にするなって、私は楽しかったけどな罰ゲーム」

梓「私も楽しかったです。罰ゲーム」

梓「それと・・・キスしちゃった事」

澪「あ///」

澪(うわー、そう言えば昨日梓とキスしちゃったんだっけ)

梓「あの後澪先輩気絶しちゃったからちゃんと謝れなくて」

梓「だから、ごめんなさい」

澪「そんなに謝らなくても・・・」

梓「だって、私なんかと」

澪「ううん、梓とキスするのイヤじゃなかったよ」

梓「嘘ですよ」

澪「そんな事無いって」

そう言って澪は梓の顔を抱き寄せる。

梓「えっ?」ドキッ

ちゅっ

澪は梓のほっぺに軽くキスした。

澪「今度は私からキスしちゃったな。これでお相子だ」

梓(ほっぺか、ビックリした)ドキドキ

澪「あ、そうだ」ゴソゴソ

澪「さっき買ってきたんだ。好きだろ?タイ焼き」

梓「タイ焼き」キラキラ

澪「それでも食べて早く良くなれよ。じゃあな、お大事に」

梓「ありがとうございます」

バタン

澪 ぷしゅ~

澪「いかん、ちょっと頑張りすぎた///」オーバーヒート中



翌日

律「昨日お見舞いどうだったんだ?」

澪「どうって・・・」ボンッ!

唯「沸騰した!」

紬「詳しく聞かせてちょうだい」キラキラ

澪「無い、何もしてないよ!」

律「何もしてないって、何かしただろ?(看病とか)」

澪「何もしてない、キスなんてしてないからな!」

律(キスしたな)

紬(キスしたのね)キラキラ

唯(キスしたんだね)

ガララッ

梓「あの、澪先輩居ます?」

唯「あずにゃんだ」

律「澪、愛しの梓が呼んでるぞ」

澪「梓?」

律「愛しの梓と言うのを否定しない」

梓「あの、ここじゃ何なのでちょっと屋上にでも行きませんか?」

澪「ああ良いけど」

律「梓、意外に積極的なのな」ニヤニヤ

梓「うっせーです///」



屋上

澪「もう具合は良いのか?」

梓「はい、おかげさまで」

梓「お弁当作ってきたんですけど良かったら一緒に食べません?」

澪「お弁当?良いけど何でお弁当なんて急に?」

梓「昨日のお見舞いのお礼です」

澪「そんな気をつかわなくても良いんだぞ」

梓「私がしたくてやってるから良いんです///」

澪「あそこの壁の所に座って食べよ」

梓「はい」

澪「おお、美味しそうじゃないか」

梓「えへへ」

澪「じゃ、いただきます」

梓「どうぞ」

澪 パクパク

澪「うん、美味しいよ梓」

梓「ありがとうございます」

梓「あの、私も澪先輩に、あーんってやっても良いですか?」

澪「え?あ、良いよ///」

梓「澪先輩あーん」

澪「あ、あーん///」もぐもぐ

澪「食べさせてもらう方は結構恥ずかしいんだな///」

梓「そうなんですよね」


お弁当完食

澪「お弁当美味しかったよ梓」

梓「また作ってきますね」

澪「ああ、また梓のお弁当食べたいよ」

梓「そう言ってもらえると嬉しいです」

澪「梓、私さ・・・」

梓「何です?」

澪「・・・・・///」

澪「梓、私の脚の間に座って」

梓「え?」

澪「良いから」

梓「じゃ、失礼します」ぽふっ

澪「こうしてるとこの前の続きみたいだな」

梓「そうですね」

ぎゅっ

梓(澪先輩?)

澪「本当はさ、こういう事は相手の顔を見て伝えるべき何だろうけど」

澪「梓の顔見てたら、緊張しちゃってとてもじゃないけど言えないから」

澪「こうしてる今でさえ、ドキドキしてる」

梓(本当だ、澪先輩の鼓動が凄い早い)

背中越しに澪の鼓動が伝わってくる。

澪「私、自分の気持ちに気付いたみたいなんだ」

澪「大好きだよ梓」

梓「澪先輩・・・」

梓「今度は気絶しないで下さいね」

澪「え?」

梓は、振り向くと澪にキスをした。

梓「私も澪先輩が大好きです」

澪「梓、私も大好きだぞ」

今度は目を見て伝える。

澪「ムギとポッキーゲームに感謝しなくちゃな」

梓「そうですね」

二人は微笑むと、もう一度キスを交わした。



おしまい



最終更新:2011年09月17日 20:08