唯「み、澪ちゃんごめ あっ!」ガッ

どてっ

律「げぇっ」

シーン…

律「……ん?」

梓「あれ。ガチ寝してるんじゃないですか?」

律「……みお~?」

澪「スピー……」

律「寝てる」

唯「どうするの?」

律「…まぁ一応入れたし結果オーライってことで……あーでも床に3人で寝なきゃだなぁ、寝れるかなぁ」

梓「大丈夫ですよーくっつけば寝れますよ。ヘケッ」

律「……」

唯「やった~私まんなかがいい!」

律「こ、こらあんまり大きい声出すなよ澪起きるだろ…」

唯「あ、ごめん」

律「じゃあ布団敷いて三人でつめて寝るか……」

唯「えっへっへぇえええ」

律「ちょっと待ってな、今適当に部屋着出すから…」ゴソゴソ

律「ほら。パジャマがわり」バササ

唯「…あ、それりっちゃんが着ていいよ」

律「は?じゃあ唯何着るんだよ」

唯「りっちゃんがいっつも着てるぱじゃまがいい」

律「だめ」

梓「じゃあ私は唯先輩のブラウスがいいです」

唯「だめ!」

律「だからでかい声出すなってぇ」

唯「あぅ、ごめーん」

律「……ほらさっさと着替えろって」

律「電気消すぞー」

唯「ほーい」

パチン

律「んじゃオヤスミ」

梓「おやすみです」

唯「おやすみ~」


モゾモゾ

律「こ、こら唯あんまりくっつくなよ…」

唯「だってあずにゃんがせめてくるから…」

梓「……」グイグイ

律「……」



唯「りっちゃんもう寝た?」

律「…起きてるけど……」

唯「へへへ」

律「なんだよ」

唯「呼んでみただけだよー」

律「なんだそれ…梓もう寝たか?」

梓「……んがー……」

律「寝たか」

律「……」ゴロッ

唯「……りっちゃーん」

律「……」

律「……な、何…」モゾ

唯「あ、起きてた」

律「何でもないなら呼ぶなよー、寝れないだろ」

唯「ごめんごめん」

梓「んごぁー……」

律「もう呼んでも反応しないからな、寝るぞホントに」

唯「うん、おやすみー」

唯「…りっちゃん」

律「……」

唯「寝ちゃったかな」

律「……」

唯「……」


唯「…だいすきですぞ~」

律「」ピク

唯「へへ…前に見た何かのえいがでやってたんだ」

唯「寝てる時に話しかけると素直に答えてくれるんだって」

唯「きこえてるかなぁ…ゆめの中のりっちゃん」

律(……)

律(…ど、どうしよう。答えた方がいいかな)

律(でも寝てると思ってるんだし寝たフリしてようか……)


唯「…やっぱりだめかぁ…」

律(うっ……)

唯「…まぁえいがのはなしだもんね。……ふあぁ~」モゾ

律(……ぅう……)

梓(……)


ピピピピピ…

律「……んん……」

律「んが。……あ、朝か」

グイ

律「重っ!」

唯「りっちゃあ~ん…ムニャ」ギュウー

律「こ、こら唯離せ、起きろ!朝だぞー!」ペチペチ

唯「はがっ! ……んぁ~」

唯「あ、りっちゃんおはよ~ って重っ!?」

梓「ゆいしぇえんぱぁあ~ぃ……ヘケ…」ギュウ

唯「あずにゃん朝だよ起きてよぉ~」ペチペチ

梓「ふがっ!? あっ。はよざす」

律「……」じぃい

唯「んん、何りっちゃん?あ、目やについてるかなぁ」ゴシゴシ

律「いや、その……」

梓「……」

梓「…あれ。なんかすっぱいにおいしませんか?」クンクン

澪「」ピクッ

唯律「!!?」

澪「……」モゾモゾ

律「……あっ、まさかッ!!」バッ

澪「や、やめろ律なんでもないってッ!やめ……」

律「やっぱ起きてんじゃねーか、ちょっとそこどけ澪!」グイッ

澪「なんでもないって言ってるだろってっ… あっ!」バサッ

律「」

唯「わぁああ!」

梓「げ、げろ……」

澪「……」

律「お前……」ブルブル

澪「…わ、私のせいじゃない……」

律「は!?」

澪「唯と梓がいちゃついてる夢見て気持ち悪くて目が覚めたらもう吐いた後だった」

澪「だから私のせいじゃないんだ」

唯梓「」

律「…むしろ100%お前のせいだろが……」プルプル

澪「……」

唯「うぷっ!と、といれ…」ガチャ

律「…降りろよ。片付けるから」

澪「……」ギシ

梓(謝らないんだぁ~……わぁあ…)


唯「ふぅー」ガチャ

唯「あっ、片付いてる」

律「朝っぱらからとんだ事故だよ…」

澪「……悪かったな…」

梓(今謝るんだ。しかも言い方…)

律「つかそんな夢見るなよ。なんなんだよ」

澪「し、知るわけないだろ…仕方ないだろ見ちゃったんだから…」

唯「みんなで寝たからかなぁ~」

梓「あっ、私も皆さんの夢見ましたよ」

律「…またお姉ちゃんとかか?」

梓「ちょっと違います」

唯「どんなの~?」

梓「私と唯先輩と律先輩が同じ大学に行って、三人でルームシェアしてました」

唯「へー、おもしろそう!澪ちゃんは?出てこなかったの?」

梓「…あー、出てきましたけど……」

澪「……」

梓「言っていいのかなぁ~」

律「なんだよもったいつけるなよ、教えろって」

梓「…なんか近所の子供達を手なずけて自分のこと大佐とか呼ばせてました」

澪「っ!?」

律「は?」

澪(な、なんで梓が知ってんだ!!?まさか見られてたのか…!?)プルプル

唯「あれ、澪ちゃんがぷるぷるしてる」

律「ゲロか!?おいやめろっ!」パシンパシン

澪「い゛ッ!いたっ!!ち、違うやめろぉっ!」

律「紛らわしいんだよ…吐きグセなおるまでちょっとでも怪しかったらビンタしてくからな」

澪「」

律「唯も梓もやばそうだったら遠慮なくガンガン張ってけよ」

唯「がってんしょうちのすけ!」

梓「いいんですかぁ~っ?ヘケッ…いいんですかぁあ?」ペチペチ

澪「……」

律「はぁ、なんかまだ朝なのにグッタリだよ… …あれ?」

律「私のカチューシャ知らない?」

唯「? 知らないよ~」

梓「さぁ……」

律「おっかしいなぁ…机の上に置いといたのに……」

律「みんなちょっとその辺探してよ」

唯「いいよ~」ゴソゴソ

梓「……」

律「あれー無いな…枕元も無いし…… …ん?おい梓」

梓「はい?こっちには無いですよ」キョロキョロ

律「いや、そうじゃなくて…さっきからなんで正座しっぱなしなの」

梓「……」

律「…おい、立て」

梓「……」スッ

唯「あっ!あずにゃんがつけもの石みたいになった!!」

律「お前の下だろ!立てこのっ!」グイグイ

梓「何も隠してないですよぉおお」

律「なら立てよ何も問題無いだろっ!!立てってぇええ」グイグイ

梓「んんんんん~!」


梓「フンッ!!」ベキィ


律「」

梓「あっ、今何か足の下で…なんだろぉー」ゴソゴソ

梓「……あちゃ!カチューシャありましたよ~…お、折れちゃってます。どうぞ」スッ

律「……」プルプル

唯「り、りっちゃんおさえて!事故だよ事故!よくあることだよ!」

律「ねぇよ…」


律「…まぁいいや。引き出しにまだあるもんね」ガラッ

律「あれっ!?な、無い」


梓「……あ~…まだ下にありましたぁー……折れてますけど…」スッ

律「」

澪「ぶはw」

律「…」パンッパンッ

澪「いたッ!!ちょぁっ 何すんだよっ!」

律「吐きそうだったろ今」

澪「…………」

梓「ごめんなさい」ペコリ

律「もういいよ、新しいの買うから…(絶対悪いと思ってないだろ)」

唯「じゃありっちゃん今日はそれで学校行くんだね~」

律「…ぁああぁあやだなぁああ落ち着かないなぁあ」ペチペチ

澪「じゃりン子チエみたいにしたらどうよ」

律「やだ」

律「てか梓はいいとしてお前ら一旦家帰らないとやばいんじゃない」

唯「ほぁ」

律「ほぁじゃなくってさぁ、これから学校じゃん」

唯「?」

律「おい。私服で学校行くのかよ。カバンも無いだろ」

澪「あっ!!!」

律「いやお前はもっと先に気付けよ」

唯澪「おじゃましましたー」ガチャ


律「はぁー」

梓「朝ごはんまだですかねー」

律「……」

梓「わぁっ、見つめないでくださいよ!かっこいい先輩!」

律「はいはい…」

律「とりあえず制服に着替えとけよ」

梓「へぇい」ゴソゴソ

律「あ~、なんかもう学校休みたい…」

梓「休みます?私は全然オッケェですよ」

律「…言ってみただけだっての。行くよ」

梓「えぇえ~今の一言でもう休むモードになっちゃいましたよー」

律「知らんよ…」

―――

唯「あさがえり!これから学校なのにへんな感じだよー」

唯「ただいまぁー」ガチャ

唯「…ん?」

唯「うーいー?ただいまー」

シーン…

唯「…あれ、ういのへんじが無い。まだ寝てるのかな」

唯「とりあえず早く学校行くじゅんびしなくちゃ」タッタッ

ガチャ

唯「ふー、制服制服…」ゴソゴソ

モゾッ…

唯「んっ!?」バッ

憂「ンニャ……おねひゃ……」Zzz...

唯「…なんでういが私のべっどで……うーいぃ?起きてよ朝だよぉ~」ユサユサ

憂「ぅうあ…… はばっ!?」パチッ

唯「やっほーおはよ~、なんでここで寝てるの?」

憂「お、おねひゃ!?おおおお帰りなひゃいっ!」ガバッ

唯「」

唯「……う、ういそのカッコ……」

憂「えっ」ペタペタ


憂「あ」



憂「……」

唯「……な、なんではだかなの……」

憂「…………」

憂「……お、おばけ」

唯「え?」

憂「昨日の夜おばけが出て、お姉ちゃんの部屋で全裸で寝ないとたたるぞって…」

唯「えぇえええそうなの!?」

憂「う、うん」

唯「こ、こわかった!?そのおばけ!」

憂「すっごい怖かったよー…うぅ……目の前でパンツ引き裂かれちゃって…」

唯「大変だったねうい~、もう大丈夫だよお姉ちゃん帰ってきたからね!」

憂「おねえひゃあああん」スリスリ

唯「おぉーよしよしよし」

唯「じゃあ朝ごはん作ってよ~」

憂「」

憂「うんすぐ作るよ~!」

憂(ふ~危ない危ない!なんとかごまかせたよ~)

憂(お姉ちゃんが天然で助かったぁー)


憂「簡単に騙されちゃうお姉ちゃんってすっごいかわいい!」


唯(……おばけとかうそに決まってるよねぇ……)

唯(何してたんだろうい……)


唯「しんじつをしるのがこわい。そんな時ありませんか」キリッ


唯「…さーて着替えようっと」ヌギヌギ


憂「お姉ちゃん朝ごはんできたよー」

唯「はやっ!!」

唯「いただきまーんもす!」

唯「ういの作るめだまやきはまんまるだね!」カチャカチャ

憂「お姉ちゃんいっつも白身先に食べるよね」

唯「へへへ」モグモグ

唯「この半熟の黄身にうっすらできた膜もはがして…」ペリペリ

唯「うらがわも…」ペリリ…

唯「できた!かんぜんなる黄身!」プルン

憂「すごいすごい!お姉ちゃんすごいよ~。あっ、ちょっと待って…」ゴソゴソ

唯「たべちゃうよーん」パク

唯「むはは、おいひい」モグモグ

憂「あぁ、携帯で写真撮ろうと思ったのに…いいや、食べてるお姉ちゃん撮ろう」パシャ

唯「は、はずかしいよー」

憂「ムービーも撮ろう」ピロリン♪

憂「…どうしたのお姉ちゃん?続けて続けて」

唯「……」カチャカチャ…モグ…


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最終更新:2010年01月24日 03:01